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表題作摩天楼に眠る獅子

ハリーファ,アルハラーン王国の第六王子
クリス・ランドレー・ロイズ,名家の御曹司

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ニューヨークで宝石商を営む名家の御曹司・クリスと、褐色の肌を持つアラブの王子・ハリーファが、ベッドの主導権を巡り丁々発止に繰り広げる、世界を股にかけたゴージャスすぎるセレブリティー・ラブ・バトル!

作品情報

作品名
摩天楼に眠る獅子
著者
ゆりの菜櫻 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルール文庫ブルーライン
発売日
ISBN
9784040673028
3.7

(54)

(17)

萌々

(14)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
7
得点
194
評価数
54
平均
3.7 / 5
神率
31.5%

レビュー投稿数7

恋の駆け引きと男の矜持

恋の駆け引きが延々と続いてちょっと飽きてきました。
結局二人とも一目惚れだよね?
クリスはハリーファに再会して賭けに負けていきなり抱かれ。

その後はストーカーか?というくらい付きまとわれ。勝手に恋人気取りのハリーファ。クリスの言うことを聞いちゃいないどころか、何でも意訳して自分の都合のいいように受け取って。

執着溺愛嫉妬は大好物なのですがね。
攻め×攻めでクリスのプライドと攻めの矜持がもうすぐハリーファの愛に溺れそうですね。

愛するクリスに負けっぱなしだと言えるハリーファが大物ですね。
クリスが男の矜持で素直になれないでいるけど、近いうちに家族に挨拶に来られそうですね(笑)

なんだかんだで言いくるめられてハリーファの思い通りになっちゃうチョロいクリスも可愛いですね。

0

ベッドの主導権を巡る不毛な舌合戦が最高

ゆりの先生が書かれる口達者な俺様執着溺愛攻め×強気美人受けによるどこまでいっても噛み合っていない会話が好きなんです。

「ハニーお手柔に頼むよ」
「私は君のハニーではない」
みたいな。

この二人もそう。
超そっけない受けに向かって
「おまえももう少し素直になったほうがいい そのほうが私もお前に愛されている実感が湧く」
と言えば
「愛していないから、そんなもの湧かさなくてもいい」
とバッサリ切り捨てる。

勝手に恋人認定&俺に抱かれてろと言う攻めと、死んでもごめんだと拒絶するによる受け(バリタチ)による不毛なやりとりが愉快。
それを期待して購入したので、本当に楽しめました。

あと、ゆりの作品の攻め様らしいなと思ったのは、受けに群がる虫を影でせっせと排除していたところ。
受けのお尻を狙おうとする不埒な輩を、石油産出国の王子という立場を存分に使って排除してましたわ。
そのスケールがすごい。

あと超俺様で普段は煮ても焼いても食えない攻めだけど、そんな攻めを生かすも殺すも受け次第みたいなところがちゃんと描かれていて、そこも楽しめました。

だけど、最後の最後まで受けがツンなままで、攻めを恋人だとは認めないまま終わってしまった……
あとがきでも「もうしばらくは足掻くと思うけど、最後は認めてしまうんだろうなと思う」とあるんだけど、きちんと認めたところまで読みたかったよーーーー!!!!

それが残念でならないので神評価にするか迷ったけど、こういう二人が読みたい!という希望はばっちり叶えてもらえたので神つけちゃいます。


あと良かったのは、マルタ共和国の風景描写。
旅の楽しみみたいなものが詰まってるというか、とても生き生きしていて行ってみたくなりました。



4

この設定絶対需要あるから増えて欲しい!!

女王様受で検索して、はじめての作家さんでしたが買ってみました。結果大当たりでした。変わった設定のイロモノかと思いきや普通に恋愛小説としていい話でした。純愛らしいです笑

本当に続編を期待します。

受の一人称が私、攻を君と呼ぶのがノーブルで、可愛くなりすぎなくてよかったです。セレブな暮らし、外国の情景も設定に合っていていいですね。

攻×攻らしいんですが、その攻防もとても面白いのですが、攻はカッコいいし、リバはなく、受が頑張って拒否しているだけです。ただ、私は強気受、女王様受を求めて読んだので大満足でした。

攻の執着具合も最高。人生全てつまらない、自分の命すらどうでもいい、ハイスペックな能力権力を全てクリスを囲い込む為に使うやつです。

レビューが少なかったのでついつい書いてしまいました。

6

モノクロのイラストはがっかり

表紙がきれいなので購入。
ただ、表紙に比べて、モノクロのイラストはがっかり・・・・・受け攻めともにヒョロヒョロで、攻めと攻めのバトル的なはじまりのわりには、イラストのせいで受けと受けのキャットファイトに。残念。
お話は珍しく白人が主人公。相手は中東の王族でも砂漠とか王宮は出てこないので肩すかし。あーいえばこういう、という二人の会話を楽しめる人はおもしろいのかも・・・・・読みやすいけど、萌えも何もない話でした。

2

会話が噛み合ってない攻め同士

攻め×攻めで、どっちも抱きたい、抱かれるなんてというキャラ2人のお話です。
攻めで王族であるハリーファが、一方的にクリスを追いかけ回していて、会話が最後まで噛み合っていません。これを面白いととれるかどうかだと思うのですが、私はなんだかこのハリーファが苦手だ~と思ってしまいました。

クリスが従業員としゃべるだけでハーリファは「浮気だ」と言い、いやいやそもそも付き合ってないし、とクリスは言う。
「寒いからコートを着ろ」とクリスが言ったら「そこまで気遣いするのは私を愛してるからだな」と言い「策士は策に溺れろ」と言うと「お前には溺れている」と言う。
もちろん会話としては面白いです。この噛み合わなさがこの作品の持ち味なんだと思います。
けど、こっちの話を聞いてるの?てキャラは自分に置き換えてみたらすごく困るし疲れると思います^^;

クリスに近づく奴は裏から手をまわして遠ざけ、クリスの行く先々に現れる。
BLなので良いかなとも思いますが、これが女の子相手だったらストーカーだよ!と思えるようなタイプはちょっと苦手でした。
それと、好きだから抱かせろ、けどお前俺をが抱くのはダメだ、はちょっとあんまりじゃ…とも思う。お互いタチなら、そこって話し合わないと一方的な愛な気もします。

350ページくらいあってかなりボリュームがあるのですが、お話そのものに大きな起承転結はなく、ハリーファがクリスを追いかけ回しているお話がずっと続くのでちょっと長い気もしました。
それと肝心の、なぜそこまでハリーファがクリスに執着してるのかがあまり突き詰めて書かれていないのも気になったかも。
せっかくこんなにページがあるのに。

出だしからクリスが好きだ好きだと追いかけ回していて、「学生のころから欲しかった」「一目見たときからひかれていた」など文章での説明があるんですが、具体的なエピソードがほとんど入っていないのでそのへんの恋心が共感しにくかったと思います。

攻め×攻めと言えども最後まで受け攻め固定ですので、攻めと攻めの攻防が見たかった方にはちょっと違うかもしれませんが、互いにタチを主張するカップルが好きなかたにはクスっと笑えていいと思います。
ハリーファの、「可愛いなら女でもいい。男らしい男を抱くことが雄の本能を刺激する」というような台詞はなんだか納得!というか。そうかーと思えました。
これはちょっと合わなかったのですが、ゆりのさんはタチ×タチを結構書いてくださる方ですので今後も期待しています。

6

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