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表題作罪の褥も濡れる夜

義康,伏見男爵家三男
冬貴,清澗寺伯爵家御曹司

その他の収録作品

  • 罪の褥を濡らす愛
  • 残り香
  • あとがき

あらすじ

男爵家の三男・伏見は清澗寺家の財力と名声を利用するため御曹司の冬貴を抱く。
だが次第に冬貴の躰に魅せられ囚われていき…。

作品情報

作品名
罪の褥も濡れる夜
著者
和泉桂 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫L
シリーズ
この罪深き夜に
発売日
ISBN
9784344836303
4.8

(8)

(7)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
39
評価数
8
平均
4.8 / 5
神率
87.5%

レビュー投稿数1

こういうことだったのか!!

発売順に読んできてとうとう一番ミステリアスだったパパさん編!!

セックスしないと生きていけないと思う常軌を逸した冬貴(受け)の淫乱ぶりに苦手意識があったのですが、彼がそうであることを存分に知ることができ妙に納得しております。
意外だったとかイメージ違ったとかやっぱり苦手キャラだ…とかそういう気持ちは一切湧かず、そうか、そうだったのか…とただただしみじみしています。


冬貴の生い立ちを知り淫らさと無垢さが何故同居しているのかスッキリしました。
そしてその残酷でもある魅力も知りましたとも。

気持ち良ければそれでよし。
全ての人間に対して来る者拒まず去るもの追わずかと思いきや彼自身も彼の感覚なりに伏見だけが特別だったことが伝わり感動しました。
立ち上がり人並なことをしているだけでおぉ…!!となるキャラなんて彼くらいだと思います(笑)


おじさま(攻め)がとても若い…!!
底の見えない人だと常々感じていましたが、彼も一人の人間であり、悩み苦しみつつも歳を重ねていく姿は読みごたえがありました。

愛の言葉を囁いても体を重ねても…普通なら極上の幸せであり続けるものも、冬貴相手では穴のあいた器のように愛が蓄積しない歪な様、それに対する伏見の葛藤には胸打たれました。


メイン二人の関係のはじまりから現在の時点まで深く重い書き込みがあるからこそ心に響くんですよね。
和泉さんの作品は登場人物の掘り下げも半端なくいつも満足させてくれます。

1

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