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表題作せつなさは夜の媚薬

クラウディオ,イタリア大企業の後継者
清澗寺道貴,清澗寺家の三男,大学生

同時収録作品禁じられた夜の蜜

深沢直巳,元代議士秘書で清澗寺家末娘鞠子の婚約者
和貴,清澗寺家次男

その他の収録作品

  • 愛の言葉
  • あとがき

あらすじ

清澗寺家の三男・道貴は美貌の青年クラウディオと出会う。二人は残酷な宿命によって引き裂かれ、劇的な邂逅を果たすが…?

作品情報

作品名
せつなさは夜の媚薬
著者
和泉桂 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫L
シリーズ
この罪深き夜に
発売日
ISBN
9784344835801
4.4

(7)

(3)

萌々

(4)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
31
評価数
7
平均
4.4 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数2

清澗寺家シリーズ入門書?

清澗寺家シリーズ、興味はあるけど何か昼ドラ臭スゴそうで手を出し辛い……
そんな新規読者は(私のことですが)こちらの第3巻から読み始めると入りやすいのではないでしょうか!
既刊と比べるとドロドロ成分は薄め(多分)で、ベタベタに甘い王道ラブストーリー。
既刊未読でも解説のおかげで問題なく読める上、既刊キャラたちの相当爛れてそうな性生活についても窺い知ることができ、自ずとそちらにも興味が湧いてくる作りとなっています。

あらすじ:
清澗寺家三男の道貴(受け)は、教会で男に絡まれたところを美貌の外国人・クラウディオ(攻め)に助けられる。
後日彼と再会し恋に落ちるが、清澗寺家と彼の家とは敵同士で……

清澗寺家シリーズの受け=淫乱という勝手なイメージを抱いていましたが、こちらの道貴は気が強く凛々しい青年。
クラウディオに恋い焦がれる姿は完全に乙女ですが、株式投資で才覚を発揮したり、家のため見合いを決意しクラウディオに別れを告げたりと、基本的に賢く思い切りの良い性格です。

クラウディオは、生家を没落させた清澗寺家に復讐を誓うイタリア人貴族(没落の理由がまたメロドラマっぽくて良いです)。
しかし道貴を愛してしまい…というロミジュリ的悲恋ですが、互いに相手にベタ惚れなので悲壮感は薄め。
別れを告げられ激高したクラウディオが道貴を強姦するシーンすら甘く、切ない場面なのにラブ度高めで安心感があります。

震災、中国の国民運動、ファシズムの席捲など、世相も物語に上手く取り入れられていました。
書き下ろしまでラブラブ甘々で、読んで良かったと思える一冊でした。

しかし道貴の幸せの背後には、前二巻の兄たちの苦労もあるようで。
特に、度々登場しては深沢に嬲られている次男・和貴が気になりました。
誇り高い美人さんのようですが、深沢に調教されすっかりドM淫乱受けに?
深沢も本心ではそんな和貴に執着しているようで、なかなか苛烈なドラマを感じさせる二人でした。

次の文庫版が出るまでには既刊も読んでおきたいなと思えるくらいには、このシリーズへの興味が高まりました。
(独断と偏見で選ぶ) 清澗寺家シリーズ入門書としてオススメの一冊です。

6

Krovopizza

snowblack様、
デビューしちゃいました!笑
なるほど〜、長男は硬派なのですね!
冬貴パパはすごく魔性っぽいなと思っていたので、次巻(神×n!)が楽しみです。
そしてまさか平安時代まで遡るとは…壮大な一大叙事詩ですね!
今のところクラウディオと道貴のカプが好きですが、これを機にシリーズを追って色々なカップルに出会いたいと思います。
詳しい情報ありがとうございます(*^^*)

snowblack

Krovopizza様、
清澗寺家ワールドデビュー、おめでとうございます。
確かに、このシリーズ中これが一番わかりやすく甘い作品で
入門編と言われればその通りかもしれません。
清澗寺家シリーズの受け=淫乱、というのは本質的にはそうなんですが
2巻の和貴と4巻の冬貴パパはそのものズバリだと思いますが
1巻の長男もなかなか硬派です。
5巻では長男の友人が主人公となり、その後怒涛の6.7巻と続き、
更には戦後編へと時代は移り、平安時代のご先祖編や
膨大な同人誌もあります。
(作者のご希望でちるちるでの登録はないそうです。)
シリーズ自体に抵抗がなければ、誰でもどこかに
お好きなカップルが見つかるのではないかと思いますので、
(私は4巻が神×nです)
文庫化を機会に多くの方に手にとってほしい作品だと思います。


定番好きならきっと満足

長男、次男ときていよいよ三男編!!
CDでチラリと声を耳にしたせいで諏訪部さんと福潤の声で再生されました。


お話は和泉さんのおっしゃる通り超王道!!
出会いから偶然の再会やらすれ違いやら甘い時間やら…とド定番好きさんでしたらたまらないと思います。

語彙力たっぷりな表現は退屈させられず深みも感じます。
ピュア全開で健気。素直に恥じらう道貴はとても可愛らしいのですが、そんな彼に惹かれ続けるハイスペックなイタリア人、クラウディオに関してはどうにもしっくりこなかったのが本音です。
基本的に互いの容姿に大分惚れ込んでるよね。



同時収録として次男のお話が入っています、いやったー!わっほーい!!
ドラマCDで聴きまくっているので今更かと言われそうですが、そんなことないんです。
原作の書き込みに新たに気付かされることが多々あって、これは是非両方楽しんでほしいものです。

深沢と和貴は本当に唯一無二な関係だと思わせてくれる。
ここでも和貴を【抱く】のではなく【犯している】さすが深沢。

和貴を称す表現も凄く凝っていていちいち本に付箋貼りたくなります。
深沢に奪われ棘のない薔薇とかこの鳥籠で眠るべき哀れな小鳥とか…キャラの土台がしっかりしているからこそ余計心に響く。

深い愛が互いの欲望を満たし続けてはい終わり…になれないんですよね、この二人は。
ハッピーエンドに行き着くのではなく永遠に互いしか残さない関係でい続ける…とても生き苦しそうなのに、2人にとってはそれが望みであり救いであり全てであるって…もうほんとすっごいよ。

いつまでもこの二人の世界に浸っていたい…。強くそう思います。

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