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表題作媚の凶刃(2)

加賦 成晃
梅崎組若頭
韮沢 柊
加賦の部下

その他の収録作品

  • 箸休め
  • 媚のおまけ。1
  • 媚のおまけ。2

あらすじ

佐川を潰し組を継ぐ事を決意した加賦。
愛した男の望みを叶える為チンピラに身を窶した韮沢は、佐川と邵堅が繋がっている決定的な証拠を押さえようと奔走する。
あまりにも危険すぎる賭けに激昂する加賦に「すみません…困らせるのはこれきりにします。抱いてくれませんか…?」と懇願する韮沢。
手駒として育てられた己の役割を果たそうとする情人の"覚悟"を知った加賦は――!!

作品情報

作品名
媚の凶刃(2)
著者
池玲文 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
媚の凶刃
発売日
ISBN
9784799728390
4.5

(185)

(127)

萌々

(37)

(18)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
23
得点
839
評価数
185
平均
4.5 / 5
神率
68.6%

レビュー投稿数23

No Title

佐川を潰し組を継ぐ決意をした加賦と、加賦を助けるため体を張って危険な橋を渡る韮沢。金髪の韮沢も良いな~。
中国マフィアの恐怖の男シャオチェンも登場するのだけど、この人ほんとコワイ…!!憎しみと暴力の渦は膨らんでいき実に激しくバイオレンス!
咄嗟に相手を庇おうと体が動いてしまう、加賦と韮沢の愛にグッときてしまう。

0

最高だった!

佐川の元から韮沢を取り戻す!組長の座も手に入れる!と決めた加賦。

協力する韮沢。あっ、髪色黒く戻したんだね。
やっぱ、黒い方が似合うよ、好き。
痩せ過ぎだ、もっと食べろと言われた事を反すうしてニヤニヤしながらモリモリご飯食べる韮沢。それを覗き見したコウキ達にあんな顔見た事ない、やっぱヤクやってるに違いないって思われてる。
加賦に出会っていろんな感情が生まれたんだな、韮沢。過去の仲間がビックリするくらいに。

とにかく2巻はヤクザ作品らしいヒリヒリドキドキする展開でそんな中での濡れ場はやっぱりかなりグッとくる。
そして、クライマックスシーンの佐川の気持ちがわかる所が良かった。やっぱり男の嫉妬が渦巻く世界兄が自分より息子を選んだ事でのわだかまりがずっとあったんだな。でも、最後の最後にいいとこ見せてくれたよ。兄弟のやりとりもよかった。胸熱シーンでした。

ラスト、襲名式での加賦のカッコ良さったらないよ!韮沢もキュンキュンしてたろうよ。

そんで、コウキ。ほのかに韮沢に想い寄せてたんだね。残念だ、加賦のカッコ良さには敵わないよ。
でも、韮沢を助けてくれてありがとよ。

大体がハードボイルドな話だけど、おまけページでちょっと面白いのが挟まってるのも良き。
加賦の事しか考えてない韮沢、言動が可愛くて恐いです。

紙本で購入。
白線修正と白抜きのミックス。その時々で変わります。

1

熱い〜〜〜胸熱で濃密な任侠劇

圧巻過ぎて暫く言葉が出ませんでした。
青年誌風と言えるようなダンディさとBLらしい甘さや気障っぽさ、エロスが暴力的な程溢れ出ててしかもデッサンとポージングが美し過ぎて…!しかもあの加賦さんが韮沢のものになるとか。 夢か…?と。

裏切りと生死が交錯する抗争は面白かったです。特に以前から韮沢と一緒に薬売買していたコウキ、彼はスピンオフの望めない(BLにはならない)性格と生立ちで、誰にも懐柔されないのが格好良い。

加賦さんと韮沢の刹那的な逢瀬も、熱量ある台詞の数々も、本当に胸熱でした。
特に「覚えてるか?俺をやるって約束を」という加賦の言葉に、韮沢の返す言葉が「もう…貰ってます たくさん……」というのが、彼にとって加賦が、大切だとか一部だとかでなく形成する全てなんだなぁとグッときました。

1

生まれ変わってた韮沢。

もう韮沢が健気で一途で働き者で。
使える手駒にと育てられたのに…。

どこまでも加賦のために動く韮沢。危ないよ!

とうとう決着が着いて。海に落ちて回収されたあれは死んでないフラグかな?
そして加賦が組長就任とやっと韮沢のものになってくれる約束が叶う日が来て。

痛みなんて感じなかった韮沢が痛みを感じるようになってて。愛されたからこそなんですね。

可愛い韮沢。ちゃんと会う前に後ろの準備もしてきて。

最後の短編?はギャップ萎え。えーいいじゃん、可愛いのにな。

1

気持ちのよいハッピーエンド

跡目争い、抗争についてはおいておいて、主に2人についての感想です。

大人に成長していく韮沢いいですね。
髪が伸びた時は超チャラく、髪切ってスーツ着たらキリッとイケメンで。

韮沢を手駒として、自分のために命を捨てるよう育て、韮沢が覚悟を決めているのに、動揺する加賦もいい。
そうでしょう、韮沢を失うのが怖いよね、ととてもよくわかる。

加賦は、折にふれ、自分の気持ちをストレートに韮沢に伝えているんですね。
「媚の椅子」の時にちゃんと、好きと言っていたし。
立場上もあり、クールでいじっぱりかと思ったら全然そんなことなかった。

俺もお前を抱きたいよ
もう少し待ってろ
お前はよくやった

とか。

1度目は、ふーんて印象だけでしたが、2度目に読んだ時は加賦はかっこいいんだなと、韮沢が言っている意味がわかりましたw

韮沢は言葉だけでなく、命がけで加賦を守りましたね。

普段、他の人間には笑顔ややさしい面を一切見せなかったのに、加賦の前だとすぐに照れたり泣いちゃったり笑顔になるのが、韮沢は理想の受けでは?と思いました。

俺をやるっていう約束を果たそうとする加賦もいいし
「もう…貰っています たくさん……っ」
と韮沢が言えたのよかった。

結局めちゃくちゃ愛し合っていることを実感でき、加賦は跡を継ぎ、めでたしめでたしなラストでした。

0

命がけの執着愛から、命がけの両思いへ

"媚"シリーズとしては3冊目、
媚の凶刃2巻です!

いや〜…表紙からしてやられます。
そしてカラーページの美しいこと!(T ^ T)
韮沢には刀がとても似合います…

凶刃1巻では、加賦のもとから引き離され心身ともにやつれてしまった韮沢ですが、再会を経てその愛情を感じ、理解し、
加賦が潰さんとする跡目争いの相手である佐川のもとで、加賦のためスパイとして暗躍します。

加賦と佐川の跡目争い、さらに中国系マフィアも絡んできて、ハードな展開が続きます。
BLだと、ヤクザというのはかなりファンタジーに脚色されてますが、この作品に関しては比較的シリアスにこの題材を扱っていると思います。
すごくエグイとかではないですけど、かなりしっかりヤクザ感があるので(本物のヤクザ感は知らないけども)、ハラハラドキドキで少し怖いながらも楽しめます。

その中でも見所は何と言っても加賦と韮沢の絆。
ここまでくると、かつて韮沢を拷問した加賦さんはどこへやら、命を賭けてでも守りたい存在になっています。
けれども韮沢に襲いかかる、佐川、そして中国マフィアのボス・邵堅(シャオチェン)の魔の手…。

佐川もなかなかですが、邵壁、この人が本当に怖くてヤバイ。
最悪の結末さえ覚悟しましたよ…。

そしてやっぱり韮沢がすごく良いんです…。
凶刃1ではまだ加賦からの愛を信じられず、韮沢の一方通行で色々と乱心状態な時もありましたが、今は本気で加賦からの愛を感じ、信じられるようになったんですよね…
それが韮沢を強くもするし、弱くもする。
自分が愛するだけじゃなくて、愛する相手からも同じように愛される。
そんな、本当の愛を知ったことで、韮沢が前よりずっと人間らしくなって、命なんて惜しくなかったのに、痛くて怖くて…。
でもどんな状況でも、状態でも、加賦のことを思ってるんですよ…
もう…すき…( i _ i )…♡

それからですね、コウキです。
韮沢のかつての仲間で、佐川のもとで薬物を捌くようになった韮沢と再び組むことになり再会を果たした彼なのですが、
普段は掴みどころがなくて飄々としているけどすごく良いキャラクターで個人的に好きなんですよね…。

彼の、韮沢に対しての感情はなにか捉えきれないものがありそうですが、
ラスト、横たわる韮沢を抱き抱えて言ったセリフにはもうなんというか心臓を撃ち抜かれた気持ちになりました…。

ちなみにコウキはその後のシリーズ、
「X side」と「SMOKE」にもちょっとだけ登場するので気になった方はぜひ…!
特に「X side」の方は、コウキファン必読ですよ!!笑

それにしてもこの"媚"シリーズは、昔より断然好き度が増してるシリーズです。
韮沢がカッコよくて可愛くて美しくて堪りません…。
ちょっとエロすぎるけど…。

この先、凶刃のシリーズはまだ 2冊続きますが、またしても怒涛の展開が待っているので、気になった方はぜひ、「媚の椅子」含め読んでみてくださいね!

2

一筋縄ではいかない男達

 やはりヤクザものは抗争の渦中、銃をぶっ放してやり合うシーンに痺れますね。それぞれが己の守りたいもののためにぶつかり合う銃撃戦。それは利益だったり、矜持だったり、組や部下達だったり、親友だったり、愛している人だったり。一度寝返ったキャラが再び寝返ったりもして、二転三転する相関図が非常に読み応えありました。コウキと叔父貴が、ただ軽薄なだけではない人物だったのはすごく嬉しかったですね。やる時はやってくれる人達。それでこそ、真の裏社会の人間。

 加賦と韮沢がいかに想い合っているかは前巻までで十分理解していたので、今回これほど危険なシーンがあっても、どこか落ち着いた気分で読めた気がします。韮沢を失うことが怖い、その感情を隠しきれない加賦。『媚の椅子』で既に感じていた、そんな彼の人間臭さがこの巻ではさらに増しているようで、やはりその弱さが彼の1つの魅力だなぁと改めて感じました。震えがくるほどに、彼は韮沢にのめり込んでしまっている。自分が育てた駒に、いつの間にか自分が囚われているんですよね。その恐怖に毎回必死に立ち向かう加賦の姿が好きだなぁと思います。次回は少しでも甘い2人が拝めたら嬉しいですね。

0

命より大切なひと

いや〜マジに「媚の凶刃」カッコいい!
まずヤクザの抗争ものとして、スピード感も迫力も満点。
そこにプラスしてあんなに甘くてエロいカブニラの恋愛模様が読めてしまう。これは読み応えが2倍にも3倍にもなります。
本作「媚の凶刃2」では、ついに邵堅(シャオチェン)・佐川との直接対決のド迫力シーンが続くので、ページをめくる手が止まらない。
その分、かなり血生臭いので苦手な人は注意。
邵堅がいかにもな中国ヤクザみたいな外見ではないところもいいんです。
また、今回キーマンとなるコウキ。彼がどう動くのかもハラハラ。
この巻に関して、私的には話が面白くて、エロはご褒美、嬉しいおまけみたいな感じ。こんな面白いのにエロも読めるんですか、ありがとうございます!みたいな。
あとがき読むと、当時はここで完結だったんですよね。しかしご存知の通りまだカブニラは続きます。こんな面白い話、いつまでも続いてって感じですよ。

0

熱い。暑苦しいですよ、加賦さん‼︎暑い夏こそ「媚の凶刃」

毎日暑いので。爽やかなものを…とは思ってもみたものの。この暑い中だからこそ、あえて、読み直してみたいと思うのだ。この蒸し蒸しとした熱気こもる感じが、この世界観に浸るのにピッタリと添う感じ。(因みに凍えるような寒い日にも寄り添う気はしています。加賦さんの熱を暖房に出来そうな。)滴るものは汗か、体液か。
当初、そのおどろおどろしいまでの緻密な劇画タッチに驚き、特にこの(2)は任侠的な意味で激しいので、一読してしばらくは放置していたのですが、『〜X side〜』など、めちゃ甘ハッピー番外編を読了して戻って来てみれば、また違った楽しみ方も出来るというか。そもそも『〜X side〜』は本編のハードさを緩和したいと描かれたイチャ甘後日談なんだそう。このハードな日々の裏では、そもそも後日に繋がる甘さは始まってるよ〜、おい、始まっちゃってるよ〜ってな読み方も出来るわけで。非情な極道の世界で、人殺しもやむを得ない。加賦さんは常に非情な決断をしてきた冷淡な男の筈だ。親=組長に対しても情を感じこそすれ、その感情は甘いものでは無い。それなのに。自身で『俺の為に命を捨てるように育てた』韮沢が、役割を果たそうと覚悟を決めていることに震えるほど苦しむのだ。キャーーー‼︎
組長襲名を巡って、組内外との抗争。韮沢にちょっと気があるような気もしないでも無い、運び屋のコウキ。宿敵シャオチェンとの駆け引きなど、シリアス目に展開して行きますが、一旦襲名披露で締めくくり、SMOKE(3)へと続きます。ここで終わるかと思ったんですよね。なんか聞きようによっては加賦さん、韮沢にプロポーズしちゃってますし。

2

長かった。

私が媚の椅子を読んでから何年・・・・・・?
媚の凶刃1を読むのを我慢して2が出るのをひたすらに待つ日々でした。1のレビューを読んだ結果、どうしても1と2は一緒に読みたくて・・・・。邪道だとはわかっていながらスミマセン・・・・・・とりあえず長かったですね(^_^;)
恋愛の何たるかもわからない幼少のころに『静かなる○ン』にハマってたようなおかしな少女だったんで、全体的にドストライクなのは間違いなく。
骨太なオトコ達の物語なのですが、一転、韮沢と加賦がふたりになった瞬間にそれをとりまく空気までうって変わって甘くなる。
このシリーズ通して、ふたりがそばに居たり離れたりを繰り返しつつ愛が深まっていくので、たとえ二人が離れている間も読んでいて不安にならない。読者側が二人の愛を確信していて、それでもどうなるんだろうと揺さぶられる。

加賦の為なら姿をも変幻自在に変えてしまえる、惜しげもなく命をかけて守れる。韮沢が痛ましいようでもありうらやましくもあり可愛くもあり。
すべてのシーンが心に焼付く感じ。
卲堅との直接対決の前、加賦が去ろうとして振り向いてのキス。『もう少し待ってろ』がたまらなかった。
加賦を愛して愛されて、感じられなかった痛みが感じられるようになり人間として生まれ変わった韮沢。
愛を自覚してから、その愛を守るために極道を極める覚悟をする加賦。

激しい愛のお話にしてはHシーンは毎回短めだと感じるのは私だけ?回数は多めだとは思うのですが。
その代わり?と言ってはなんですが、箸休めとかオマケとか1巻の番外編とか、本編以外にも楽しめました。角ばった世界観に一瞬の丸みと甘さが入る『さじ加減』がうますぎる。
あとがきで『ちょっと笑えるイチャ甘な後日談でも』とおっしゃっていたのでそちらも楽しみに待とうと思います☆

2

1巻から2巻までにちょっと空きすぎて
からっきし忘れポンチのまま読み始めた2巻でしたが
思い出すもんですね(´艸`*)

ヤクザな抗争だのなんだの。
ここんところはあんまり興味がないので流し読みで
申し訳ないなと思うのですが
なんといっても韮澤さんがエロかった!!可愛かった!
もともとの姿はそんなじゃなかったはず。
はずなのに、好きな人が出来、大事にされて
そんな中で、他人が見ても明らかなほど
優しく、丸くなってるとか。。。
好きな人が出来た故に意図なく変化するとか。

か・・・か・・・可愛い過ぎるじゃないかっ!
やっぱり1から再読したいと思います。

1

韮沢の変化と加賦の覚悟、一蓮托生の約束と始まる未来

最初は好きではなかった「媚」シリーズ。
本編最終章となる今作を読んで、揺るぎない神シリーズになりました。
恋愛サイドもヤクザサイドも気持ちいいくらいに美しい終わり方です!
ヤクザBLの一つの様式美を見た気がします。
発売されて2ヶ月の間、時間さえあればこればっかり読んでました。
ハマり過ぎた…

これから始まる二人の未来に思いを馳せられるラストシーンは何度読んでもジーンときます(T_T)
そこに至る過程にあるのは、韮沢の変化と加賦の覚悟。
特に1巻から2巻にかけて描かれる韮沢の変化には涙しました。
このシリーズにおける私にとってのキーはどうしても韮沢なようです。

「“命懸け”なんて元々生きてる価値の無い人間には簡単なことだ
死ぬ事に躊躇いがない奴は強い」
韮沢の生き方を象徴するモノローグ。
加賦の為に簡単に命を捨てようとする韮沢の愛は一見病的な依存のように見えてしまうけど、実際は違うのですよね。
韮沢にとって自分の命は重くないのです。
天秤にかけるに値しないもの。
簡単に捨てられるものだった。
それが加賦に愛されていると実感してから少しずつ変わり出して…
だけどその一方で、加賦の手駒として加賦に命を預けたいという想いも変わらずあって…
以前の韮沢ならそんな儀式は必要なかっただろうと思う“死を覚悟して”加賦に抱かれに行くシーン。
韮沢の葛藤を想像するだけで胸を抉られます。
そして、その韮沢の強い想いが今度は加賦に覚悟を決めさせます。
「お前を殺させてたまるか───」と。

お互いがお互いを守り抜かんとする加賦も韮沢もカッコ良すぎです!
この男同士感が堪らない。
なのにベッドシーンはドロドロに甘くて悶えるような萌えセリフの連発で!
これってBLでしか読めないバランスだと思うのですよね。
こういう作品に出会えると、あぁ私腐ってて良かった‼︎とつくづく思います笑

作家様曰くまだ番外編が残っているとのことですが、番外編と言わず、新章、スピンオフなどもっともっと描いていただきたい思いでいっぱいです!
コウキと韮沢の過去については是非とも知りたい。
欲は色々と出ますが、まずは番外編ですね。
加賦さんが喘がされるそうで…♡楽しみ過ぎます(//∇//)♡♡

5

癒しが足りない

何故か金髪から黒髪に戻った韮沢に戸惑ってしまいました。

加賦に想われている。
その自覚を得たのか。見つめる場所が定まったせいか、みるみる力が漲っていくように感じられます。
ただ、それが微塵の迷いもなく加賦の為に死ぬ。
潔いというか、変わらず未来を見ようとしない韮沢の、優しくされた恩を返したい。その気持ちの重さに苦しさが募るばかり。
なにより殺伐したシーンばかりで、合間の逢瀬も甘さを求めてはおらず。
二転三転と訪れる、コウキの裏切りの機会にスリリングなどきどきを味わいましたが、結局、韮沢との過去は詳しく語られないまま。
全体的には消化不良気味。
ナチュラルに、怖いほど加賦を一途に思っている韮沢だからこそ、体に痛みを伴うなら精神的な癒しを。
殺伐とした合間にもっと甘く優しいお話が欲しかったなと思いました。

0

まだまだ続いてほしい

韮沢の愛がやっぱり重い。
一巻も痛々しかったですが、今回も涙でました。ちゃんと食事を摂るようになったらしく、2巻では健康的な見た目になった韮沢。
加賦に抱いてもらい、キスをした後の「ありがとうございました」という彼は、これが最後かもしれないと覚悟して敵の元へ向かったんですよね。韮沢は、加賦の為なら笑顔で死んでしまいそうな気がします。簡単に死なないだろう、と思ってはいてもやっぱり辛い。
最後の襲名儀式は、私フィルターでは加賦と韮沢の結婚式にしか見えない。だって、紋付袴に着替える前にプロポーズしてたし。韮沢もスーツじゃなく白無垢姿なら完璧だったのになぁ。

今回は結構ハードな内容だったので、続編では甘々な展開を期待します。

1

『萌える』より『魅せられた』

組の跡目問題で、加賦の為に命を捨てる覚悟でいる韮沢。
好きな男が自分の為に命を捨てようとしている事を
一人の男としては止めたいが、
組のため、その気持ちを抑え
危険な方法で解決させようとする韮沢の計画に、GOサインを出す加賦の決断。
ヤクザの道を生きると決めた加賦の覚悟、
その姿のかっこよさ、男を魅せます。

一方、韮沢は愛する男の為、自分の命を落としてでも守り抜くと決めた。
加賦の為なら死ぬことは怖くない。
そんな覚悟を持った男が、愛する男に抱かれた時の姿もまた美しい。
今まで痛みを感じたことのなかった感覚が、加賦の愛撫でよみがえっていく。
痛みを感じるようになる。
それは韮沢の心の痛みが少しずつ加賦の愛によってほどけている証拠の様でグッと来ます。

エロもラブもふんだんにあります。多々あります。
しかしながら、個人的に『萌える』というよりも『魅せられた』方が多く、
特にラスト加賦が一人で「今 跡目を相続する」という終わり方がなんとも。
1頁、加賦が凛と座る姿は勇ましく、美しく、かっこいい。
もちろんこれが目的だったわけで、当たり前のかっこいいエンディングなのだろうけど、『粋』すぎて私の中でのBLの枠を越えてしまった。ラブは沢山あったんだけどね。
個人的な見解ということで…。

7

先入観は捨てるが良し!

元々この手の濃ゆい感じの絵柄は好きでは無かったのですが(しかもヤクザもの)怖いもの見たさで手に取りパラパラと読み始めたのですが···結果見事にひっくり返った&ハマってしまいました!
おかげで前作2冊も買い揃えるハメに(笑)

ヤクザものなので流血シーンや痛い場面もあります。
シリーズ通して韮沢の加賦だけに見せる刷り込みにも似た一途で盲目的な愛が一貫して変わらずブレなかったのが良かったです。
そしてそんな韮沢が可愛くて仕方ないのが丸分かりの加賦。でも若頭として組みを率いていく立場なので韮沢だけを選ぶ訳にはいかないのですよね。。。
それでも最後には組と韮沢両方背負って立つ覚悟を決めたシーンは格好良かったです。

無事プロポーズもして貰えた事だし、これからは加賦の為に死ぬのでは無く加賦の為に生きて欲しいと思います。

あと加賦は一度でいいから韮沢を名前呼びして欲しいです!
きっと嬉しくて泣き出すんじゃなかろうか(笑)

自分の絵柄に対する好みの幅が広がった作品でした(*´艸`*)


6

極道は苦手なのですが

 親が極道、っていう子が小学生の頃二人もいたし、どうも極道ものって苦手なジャンルです。けど、BLの一大ジャンルですよねぇ。
 苦手なら読まなきゃいいのにって思いますが、やっぱり好きな作家さんの作品だと読んじゃいます。
 そして、さすがだーと思いました。
 抗争が、ちゃんと抗争だった。痛そうで、苦手なんだけど読んじゃった。
 なんちゃって極道、じゃなかった。

 韮沢がね、可愛くて健気でエロいので、苦手極道部分も頑張って読めました。
 すごくいい作品なのですが、そろそろ極道ではなくてファンタジーものも読みたいです。

0

韮沢は加賦のことが好き過ぎてですね!

ヤクザ若頭:加賦成晃×ヤクザ組員:韮沢柊です。
「媚の椅子」→「媚の凶刃」の順番の続きものです。少しややこしい話だったので、一気読みすることをオススメします。私は前回の話をすっかり忘れていたので一気読みしました。

ヤクザものなんで、ヤクザ世界の事情とかわからないですが、なんせ加賦と韮沢のお互いを想う気持ちがすごくてですね、正直レビューがしにくいです。

晴れて、邵堅を殺った(?)のはいいのですが、ホントに死んだの?って感じだったので、どーなることやら・・・。ラスボス的な登場だったのに、あの終わり方はちょっとスッキリしませんね。
実は生きてるって感じもありえるかもしれません。

あとがきでは完結して、まだ収録していない話があるとのことで、もう少し続くそうです。次は何年後になることやら・・・。

とりあえず、邵堅のことが気になりますが、加賦が頭になれてよかったと思います。あと、箸休めの韮沢が可愛すぎてですね!ホントにヤクザ?って思いましたw

4

かけるのは命より深い愛

息をのむ展開にものすごく引き込まれました。一方で、どこでどんな争いが繰り広げられようと"ふたりだけ"のシーンになると、そこ以外どうでもよくなってしまうような不思議な魅力のある作品でした。このシリーズ、ふたりの話としてではなく、組の若頭である加賦という男と、加賦のために生きる韮沢という男、それぞれの男の話としても真剣に読めるところが私は気に入っています。それには登場人物全員の存在感も重要でした。「この人のため」なのか、答えを見つける余裕もないほど愛すること命だった韮沢が、これから少しずつ加賦に甘えられるようになっていくのかなぁ(ニヤリ)。スリルのなかにあっても、離れてもどこか安心感があって、読者の期待を裏切らず(裏切って?)まっすぐに愛を誓い合ってくれたふたりに乾杯!!

『媚の椅子』(2008)
『媚の凶刃1』(2014)
『媚の凶刃2』(今作)
セリフを暗記するほどおかしなハマり方をしたシリーズ。

7

みみみ。

詩雪さん

コメントありがとうごさいました!
おかしなハマり方…ってホント私もそんな感じです。
何回読むんだって思いながら暫くの間何回も読み返してましたよ笑
韮沢のことばっかり書いてますけど加賦さんも負けじと好きです(^o^)/
神カップル!
シリーズ続いてほしいですね。

バイオレンスの中にある純愛に萌え

『媚の椅子』『媚の凶刃 2』の三作目。発売を心待ちにしていました。『媚の椅子』の発行が2008年だそうで、8年前からのシリーズということになるのですが『媚の椅子』が全く色褪せてないっていうのがすごい。
個人的に痛い話って好きではないので任侠モノはあまり好きではないのですが、加賦さんと韮沢の二人の、相手を想う気持ちがあふれているせいか『媚シリーズ』には萌えまくりです。

さて、内容はすでに書いてくださっているので感想を。

「加賦のためなら命なんかいつでも捨てられる」という覚悟をいつも持ち続けている韮沢。
始めは使い勝手のいい駒のつもりで拾ったはずなのに、いつの間にか韮沢を愛おしく思うようになってしまった加賦。

「組のため」
「加賦のため」
「韮沢を守りたい」
という二人の想いが交錯し、相手を守るために騙しあう二人。
今巻は、お互い相手への信頼感が増しているだけにハラハラし通しでした。
クスリが絡んだヤクザとしての抗争や、組長の座をかけた駆け引きといった『やくざ』としてのストーリー展開もさすがで、どうなるのかページをめくる手が止められませんでした。

自分を守るために命を投げ出すことも厭わない韮沢を守るため、一度はいろいろなものを手放そうとする加賦さんが、すべてを受け入れ、そして守るために覚悟を決めた、最後のシーンはめっちゃかっこよかった。

あと忘れちゃいけないのがコウキの存在でしょう。
なんかもう、すごくカッコよかった。本編でちらりと見え隠れする彼の悲しい過去や、彼のこれからを読みたいので、ぜひ彼のスピンオフを描いてほしいと切望中です。彼を幸せにしてあげてほしいな。

全編を通してシリアスな雰囲気で話が進んでいきますが、ところどころ出てくる小話が最高に面白かった。
最後の「ギャップ萎え」には爆笑!萌えるんじゃなくて萎えちゃうんだ…。いやしかし、それだけ韮沢くんは加賦さんのことが好きってことなんですね☆

あとがきで後日談も描く予定とのこと。
首を長~くして待ってます。

とにもかくにも、文句なく神評価です。

9

誓いの言葉と靴下

 やっと届きました。待ちわびた2巻です。なんども読んだシリーズを再び読み返して、そのまま続けてこの2巻を読みました。本格的な仁侠物語でもあるこの作品ですが、毎回、加賦と韮沢の甘くて美麗なベッドシーンにくぎ付けになり過ぎて、本筋が頭からボンっと飛んじゃう感じなので、おさらいが必要なんです^^;
 跡目抗争が本格的に始まり、次々と息づまる展開です。ネタばれしてしまうと面白味が薄れるので詳しくは書きませんが、裏の裏をかく展開にドキドキしてしまいました!
 1巻では二人の甘い甘いベッドシーンに萌えころがりましたが、この巻のHシーンは、加賦も韮沢も死を覚悟しているので、切ないのなんのって・・・読んでいて苦しかったです(T_T)。その分、ラストのHでは韮沢に手を差し伸べる加賦の優しい顔に心底ほっとして、媚シリーズ最高の幸せHを堪能しているところに、韮沢が一番欲しかったそして加賦が一番言いたかった言葉が続きます。「一生、俺の傍にいろ」。キタ(≧∀≦)ノ!!!!! はぁ~加賦さん格好いい。「はい」と答える韮沢はまるで誓いの言葉を口にする、幸せいっぱいの新婦のようです。私も二人にどこまでも付いて行きますよ!!
 これで媚の凶刃は終わりですが、池先生が削ってしまったとつぶやかれていた、組長と佐川の若い頃のお話も読んでみたいし、何よりも1巻では謎めいていたコウキが、この巻ではその美しい素顔を晒しているのですが、彼のペドを異常に憎むようになった過去や韮沢との関係もとても気になります。是非番外編やスピンオフを期待したいです。もちろん加賦と韮沢のラブラブもね!
 そして最後にどうしても書きたかったこと。ラストのHシーンでの韮沢の「靴下」です!下半身は靴下だけって、すんばらしく可愛くてエロいのですね(//∇//)必見ですよ!
 池先生はキャラに命を吹き込む天才だなぁと思います。美しい絵がキャラを更に生き生きとさせるので、ドキドキして毎回キャラ萌えが止まりません。受けが可愛いのはもちろんですが、格好よくて男らしい攻めまでが、やたらと可愛くて萌えるのは池先生の真骨頂だと思います。あ、でもこの巻の加賦は可愛さ封印して『THE・男』ですよ!番外編でキュートな加賦を待っています♡

5

凶愛の迫力

まだ登録せずにちるちるを見ていた頃、ヤクザのカテゴリーがあるのを知り⁇となった思い出があります。私にはヤクザというのは始終恫喝して、何かに血迷ってるようなアレな人たちなイメージがあったからです。
シリーズ第1作「媚の椅子」にはだからというか、最初はドン引きしました。拙レビューに後に転じてどハマりしたことを書きましたが何はともあれ、続きが待ち遠しかった媚の凶刃2巻です。
2巻はページを捲ると、麻薬密輸担当のオッサンの所にコウキと共に乗り込む韮沢と、のっけからヘビーな展開となってます。血生臭い始まりですが加賦と韮沢の間にはかつては考えられない確かな結びつきがあり、甘いです。報告電話したついでにテレエチしてます。
その後はあらすじにありますように、佐川とシャオチェンが繋がっているし証拠を押さえようと韮沢は命懸けの行動に出ます。これは組のためではなく加賦のためです。
池先生が書かれてますが、この2巻で媚の凶刃は終わります。
韮沢の凶愛と言える執着愛は遂に一つの結末に辿り着きます。加賦と韮沢は大好きですが、この巻ではコウキが超カッコ良くて萌えました。
コウキは韮沢のこと絶対好きだと思うんですが、名前も知らなかったんですよね。「鈴木さん」なんて、何か不憫だけど男らしい!
佐川のオジサンはシャオチェンに殺され(壮絶!)、シャオチェンは加賦にトドメを刺され、池先生の画力が半端なく、ヤクザ者たちの血まみれの生きざまを描ききってます。
カバー下のイラストがまた、美麗ですよ。凶刃は終わりましたが、このシリーズはまだ続くかもしれないとのことで、楽しみです。

11

加賦×韮沢の純愛

「媚の椅子」「媚の凶刃(1)」と続いてシリーズ3作目です。

媚シリーズは興奮しますね!
今回も痛く緊迫したシーンの合間にある加賦×韮沢の甘い情事にニヤニヤゴロゴロさせて頂きました\(^o^)/この2人のキスは甘いです!お互い好きで好きで好きで堪らない感じと「命のやりとりが日常」という世界の人たちの切なさが混じってキュンキュンします(^//^)

(興奮で書いてたらネタバレ多めなレビューになちゃったのでご注意下さい)


今作は3冊の中で一番"極道"を感じるお話でした。
裏で敵対組織と繋がっていて組を裏切っている佐川と加賦の跡目争い。
佐川の元にいる韮沢を取り戻す為に、佐川の裏切りの証拠掴み。
得体が知れず何をやらかすか見えない敵対組織のボス。
韮沢と共に行動するコウキは敵か味方か。。。。

緊迫した展開が続きドキドキハラハラです。

そんな中で、韮沢が見ているものは只一つ。
「命を賭してでも加賦さんを守る」
最初からずーーーっと一貫してますね。
シリーズ最初の頃は命を省みず突っ込んでいく韮沢にイライラしてた加賦でしたが、今回ばかりは組同士の抗争に発展していてそんな事も言っていられない。

命の危険がある作戦をたて、作戦実行の前に韮沢は「抱いてくれませんか?」と懇願し、苦渋に満ちた顔で受け入れる加賦というシーンが切ないです。。。コレが最後かもしれないというエッチシーンはエロいんだけど、悲しくなります。

そして韮沢が去った後の部屋でみせた加賦の涙・・・っ!!

。・゜・(ノД`)・゜・。
切なくて苦しいけど、これは萌えた。貰い泣きしつつすごく萌えた。

そんで大怪我を負った韮沢を車に乗せた時に本当は付き添いたいのをグッとこらえる加賦も良かったー!組の跡目を継ぐ覚悟を決めた以上、色恋よりも組が優先。韮沢は部下に任せて後始末に戻る姿・・・。カッコ良くて惚れる。萌える( ´艸`) ♡

全てが終わったあとのエッチは床ローリングです!
キチンと"痛み"を感じるようになった韮沢にホっとして、2人のエロエロを楽しんでたら…!加賦さん、、、それはプロポーズじゃないですかっ(///Д///)hshs 2人の甘々は最高です(合掌)

余談ですが、メガネを外したコウキがイケメンだったのが嬉しいw
加賦×韮沢←コウキ。美味しい構図だ・・・(=´∀`)人(´∀`=)
あと書き下ろしに「箸休め」「媚のおまけ1」「媚のおまけ2」と小ネタがあるのですが、無邪気で可愛く物騒な韮沢に笑いましたw

このシリーズは何度も読み返してニヤニヤしてて大好きな作品で、今作も間違いなく何度も読み返して大切にするので、神評価です!

一応コレで一区切りして凶刃は終了と見て寂しかったのですが、あとがきで続編を示唆していらっしゃったので、ホっとしました。
加賦×韮沢が大好きなので、いつまでも待ち続けます(^ ^)

10

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