大人の彼に甘やかされて…♥

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表題作年上の男性

畔上史寿
29歳,事業開発支援会社勤務,受の兄の上司
佐倉知己
19歳,雑誌モデルをする大学生,18歳

その他の収録作品

  • 年下の恋人
  • あとがき

あらすじ

兄の上司・畔上と偶然知り合い、友達のような関係になった大学生の知己。十歳年上の畔上は理知的で冷静で、何を相談しても的確な答えを返してくれる、まさに理想の「大人の男性」。すっかり畔上に甘えきってしまう知己に、畔上は時折、不思議な熱っぽい視線を送ってくる。涼しい顔をした畔上の奥には狂おしいほどの熱が秘められていて…。
甘やかされて、ときに熱く求められて淫らに乱される…大人の男性との甘い恋♥

作品情報

作品名
年上の男性
著者
野原滋 
イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048659062
3.6

(55)

(12)

萌々

(21)

(14)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
8
得点
192
評価数
55
平均
3.6 / 5
神率
21.8%

レビュー投稿数8

2人の年の差のギャップがとても良かった。

10歳年上の攻めと大学生の受け。
年上攻めの包容力が光ってましたー!

でも、エリートでハイスペックな攻めで年下の受けから見たら結構な大人だけど、なんだかんだ29歳。ちょっと20代にしては老成してる感が無きにしも非ずです。
とは言え、その年齢差の経験値や考え方、年相応の悩みなど、2人のギャップがとても良くて、満足度の高い作品でした。

若さ故に調子に乗ってしまって恥じ入る受けや攻めに見合う自分になりたいと頑張る受けの成長、そんな受けを見守り導く攻めの包容力が素敵で、ただ甘やかすだけのお話ではないところも良かったです。

1

王道こそ正義

今までに何回も読み返しています。
とても好きな作品のひとつです。
昨日もさらーっと読み返してしまいました。
あー、好きだー笑



ストーリーは年上攻め、年の差恋愛の王道です。

兄の上司でもある畔上は、出会った日から、知己を甘やかす一方で、知己の芯の強さや真面目な部分を誉めて認めてくれます。
家族の言動にピリピリし、やや無気力に日々を過ごしていた知己を優しく導き、年上の余裕で受けとめてくれるんです。
若い男の子はねー、憧れますよね、「大人の男の余裕」って。

だけど、知己もとても魅力的な子です。
特にモデルの仕事でミスをしたあと、挽回すべく真面目に取り組む姿勢には、感心させられます。
畔上もそんな知己のことを最初からずーっと可愛くて可愛くて仕方がない、って思っているのが、滲み出ちゃっていて隠せていない。
もう、畔上の甘やかしの塩梅が絶妙で、読んでいてニマニマしっぱなしなんです。



出会い、諍いのあと、そして告白、と肝心な場面では、考え過ぎて動かないヘタレな攻めと、ちゃんと行動に移すしっかりとした受けという、これまた好きなパターンの連続で、展開として大満足。
昨日もやっぱり読後は、満足&満腹でした。
こうして何回も読んでしまうのです。


大好きな設定とはいえ、何度読んでも毎回楽しませてもらえるなんて、きっと文章のリズムが軽快でストーリーに合っているのでしょうね。

とてもお気に入りの作品です。

2

安心して読める~

単に年上が年下をデレデレ甘やかすようなスパダリものだったら嫌だな、って開いたら超杞憂。
年を重ねたって気持ちが揺れなくなるわけじゃない。嫉妬なら後悔するような言動もしてしまうだろう。
いつも我慢していた部分を分かってくれる存在に一気に気持ちが流れ込む若さだって自然だ。
真面目にきちんと恋愛です。リアルさもいい。素敵。

イラストの小路龍流さんも、個人的に描線にもうちょっと強さがある方が好きだけど、綺麗でよかった。
やっぱり野原滋さん読みやすい。合う。

6

年の差ものの王道


モデルのバイトをしている知己(受け)は、兄の会社に忘れ物を届けた際に自分を見つめる男に気がつきます。
後日、サークルの先輩に絡まれているところに兄の上司という件の男・畔上(攻め)と出くわし、抜け出すダシに使います。
いきなり話を振ったにもかかわらずうまく合わせてくもらい、ことなきを得るのですが、そのことをきっかけに親しく交流するようになります。
家族から疎外感を感じていた知己は、ちゃんと話を聞いてくれる畔上に懐いて甘えるのです。

知己は年の離れた優秀な兄と比べられることに疲れています。両親特に母親は自分の価値観と違う行動をする知己を心配するあまり小言ばかりになってしまうのですが、それが知己は兄さえいれば自分などいらないんじゃないかと受け取っています。
自分の居場所がないと思っていることもあり、八方美人で周りに深入りしない関係を続けており親友と呼ばれる人がいません。
自分の話をきちんと聞いて肯定してくれる畔上の態度が嬉しくて、気軽に呼び出したり家に訪ねたりと甘えます。が、そのことを知った兄に立場が違うと叱責されるのです。

畔上は知己の兄の会社にヘッドハンティングされた優秀な人で、初めは早世した親友に似ている知己に驚きます。偶然再会してからは、甘えてくる知己をうまく制御し、甘やかすところは甘やかし締めるところは締めながらも会話のキャッチボールを楽しみます。

親友に似ていると言われた知己は彼の代わりになれないかと、出身高校の制服を着たり、似たようなポーズをとったりするのですが、その頃には若い知己にどう接するのが正しいのかと悩む畔上の態度と兄からの同僚の弟に対する社交辞令だと言われたことにより2人の仲はぎくしゃくします、
このすれ違いに引きずられて、モデルの仕事にも影響が出て仕事に対する意識の甘さを痛感し、うるさいだけと思っていた家族のお小言が社会人としての心構えだったと気がつくのです。

元々の知己の八方美人で真剣に物事に取り組まない性格は優秀な兄の存在があるようです。
どこへいっても兄の影がちらつき、兄のように優秀でないことにがっかりされることにもウンザリした結果の性格のように思います。
ただ、すぐ小言を言いたくなる母親の気持ちは分かるのです。兄のように優秀でなくいからこそ、容姿が良いこともあって横道に逸れてしまったらと心配するあまり口煩くなるんですよね。
ただ、知己にしたらちゃんと考えて行動しているつもりなので、母親たちの考えと合わないからといって全否定されたと考えてしまい、母親の態度の表面しか見れなくなってしまうのです。

家族に愛されているとはいえ、兄の本心は気持ちはイマイチ分からない。畔上にところにわざわざ行って知己の様子を聞くには知己のことが心配だからだと思うけど、わざわざ忘れ物を届けたのに礼も言わず小言を言うのとかは、礼儀としてなってない。例え本当に心配していたとしても、否定ばかりされた人間が相手の言うことを聞くと思うのだろうか。畔上はすごい人で迷惑だから近寄るなみたいなことを言ったのだって、知己にしたら自分の保身もためにしか見えないです。畔上が兄には屈託があるといっていましたが、それがなんだったのだろう。好きなことをしているやっかみとか?明らかにされなかったのは残念でした。
なんにせよ、知己の信頼を勝ち取った畔上が、家族に大事にされていることを説いたお陰で、知己も俯瞰で家族にことを見れるようになったのだと思います。
家族との関係は知己が長い反抗期から出たことにより、今までよりはうまくいくかもしれないけど、2人の歩み寄る姿が見たかったです。

まだ1年なので将来のビジョンなどはなく、モデルの仕事も続けることしか決まっていませんが、畔上の指導により大学でも居場所ができた知己はこれから公私とも充実した人生を送れるのではないかと思いました。

6

普通

特別良くもないが悪くもないという作品でした
恋愛ものBLものといえど、関係性に終始するのではなくもう少し内容がほしいです。
攻め受けだけをメインにするならキャラにもう少し、非実在的にすぎるぐらいの魅力が必要ではないでしょうか。等身大のキャラの等身大な話を見ていても特別な感想は浮かびにくいです。

3

この作品が収納されている本棚

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