おまけ付きRenta!限定版
廃品(オレ)を回収してよ。
廃品回収屋、ハレノヒ。
壊れたものを魔法のように直してしまう晴仁だけど、直せないものもある。
それは桜次郎の心。
冒頭から、桜次郎が晴仁のことを好きそうで。
晴仁が、にこにこした気のいいおじさんっぽいのに悪い大人感もあって、ちょこちょこ方言?が混ざるのがとてもいい。
もしかしたら方言というわけではなくて、言い回しの癖みたいなものなのかもしれないなと思ったんですが、あとがきのキャラクター紹介で私の感じたことがそのまま書いてあったので、やっぱり!伝わってきました!!!となりました。
訛りのすごい方言だとまた雰囲気が変わっていたと思うんです、加減が絶妙。
読んでいるうちに色んな場面からどんどん晴仁という人が見えてきて、読んでいるこちらにもその魅力が伝わってきました。
桜次郎の心を直せないって、桜次郎が晴仁のことを好きなのを治せないってこと?男同士なのに好きなのを病気みたいに言ってるのかな?とか、そんなことを言いながらも思わせぶりに晴仁になつっこい仕草や距離感を取られる桜次郎を見て、生殺しだ~!とか、そもそもこの2人どういう関係性なんだろう?年齢差もあるし、気になる.........!!!とか、色々ワクワクしました。
なるほどそういう出会いだったのね...!そういう意味の言葉だったのね.........!と判明するんですけど、晴仁ってば人たらしだぁ~~~~!!!!
その上この包容力!これは桜次郎が惚れるのも分かる!
なんでも買い取るというのでとあるもの(物ではないんだけど)を回収させようとしたお客さんのシーン、それ自体も怖いけど、流れるテープの音(廃品回収車がスピーカーから流して走るあれ)が不気味さを助長していてとてもお上手だなと思いました。
桜次郎の回収シーンの時もですね。
うるさいはずのスピーカー音、なのにあの音のせいで逆に世界からそれ以外の音がなくなったような感覚になりました。
壊れているという表現が、胸糞悪くなったり色々考えさせられるのだけど、この表現が廃品回収屋さんという所とハマり合っていてよくできていると思う。
あの瞬間藤太が目覚めたことと、あんなに胸糞だった父親がすんなり非を認めて謝ったところは少し都合がよく思ってしまいモヤッとしたけど、晴仁さんの言葉と桜次郎の言葉で現実と向き合えたということなのかな。
桜次郎が自分のことを好きなのは感じていただろうに、時計を弄って気持ちを紛らわせながらあの関係性を大事に何年も待ってた晴仁にじわぁっと。
こういうのがいい!
すぐ寝ちゃってあーだこーだエロに走られるより、2人の気持ちや行動に心を動かされたい。
タガが外れたあとはそれまで我慢した分積極的になっていて、またおいしい。
桜次郎は見た目のイメージと違ってピュアで一途で可愛いし、晴仁もチャーミングで可愛いし。
最後のえっちシーンも可愛いかった~~~。
余裕がないの萌える!
積極的な晴仁にも萌えた!
上手い!と思うところがいっぱいあって、それはタイトルもしかりなんですが...上田先生のセンスのよさを噛み締めています。
夏のジリジリ暑いあの感覚が読みながらとても伝わってきて、もうちょっと暑くなったらまた読み返そう、と思いました。
Kindle→白抜き
桜次郎が最初どんなひねた奴なんだろうとビクビクして読みましたが、素直な子でよかった。
中身がかわいい。イケメンなのに顔が怖いw
捨てられた物を修理して再利用する…桜次郎と晴仁の心の再生とオーバーラップされていたのがよかったです。
絡みのシーン、さすが上田先生お上手ですよね。
アップ、引き、アングルの組み合わせがとても好きです。
私がいちばんドキドキ萌えたのは最初のキスシーン。
晴仁にぎゅうぎゅうされた桜次郎が押し返してのちゅー。
頭を持って、角度を変えて数コマに萌えます。
描き下ろしの上下のちゅーも好きです。
晴仁が最初おじさんだったのが、どんどんイケメンに見えてきたのもよかったです。
この2人はずっとこうして仲良くやっていきそうですね。
桜次郎の本格的な攻めっぷりを見てみたいところです。
桜次郎の義父の場面は正直、う〜んとなってしまいましたがw
描かれたいことはわかりました。
あと、読んでいてとても暑そう〜と思いました。真夏ですもんね。
ま、それだけ臨場感があるということで。
二次元における私の性癖ぶっ刺さりの長髪美形攻。この属性だからこの作品を読んだ訳ではなく、なんとなくストーリーに惹かれ購入したら、偶然性癖ドンピシャの登場人物が現れたのでもうボーナス!という感じでした。ありがとうございます。
しかも少し訳ありで闇を抱えていそうな雰囲気もグッド!見た目パーフェクトに加え、受のことが人生賭けるほど大大大好きときたもんだ。最高です。
話もすごくおもしろくてぐっときました。上田アキ先生、初読みでしたがこれはハマりそう。
廃品回収のトラックが通る音は昔よく聞いたけれど、こうしてそれを仕事としているキャラクターの話を読んだことはなかったと思うので、とても新鮮でした。晴仁のように全部修理に回す業者はなかなかいないでしょうけれど、壊れたものを大切に扱う彼の心根にはとても好感が持てました。そんな晴仁に拾ってもらった桜次郎。住む場所だけでなく、仕事も与えてもらい、晴仁の隣で堂々と働いている彼の過去は残酷で。晴仁の傍でゆっくり心を癒しながら、彼自身もいつの間にか晴仁の孤独を埋める存在になっていたという展開にほっこりしました。
作者買いです。
BLの登場人物の職業色々あれど、廃品回収の主人公は初めてでした。
壊れた物や不要になった物を回収して、修理したりクリーニングしてまた使えるようにするお仕事。
晴仁と桜次郎の2人で廃品回収業を営んでおり、2人で生活もしています。
まだ恋人同士ではない模様。
ある日廃品回収依頼を受けて向かった先には…というストーリーです。
出会いから、どういう風に2人で仕事をして暮らすまでに至ったか描写されています。
桜次郎もまた捨てられた廃品だったんです。
晴仁はたいていの壊れた物を見事に修理して、また使えるようにするのですが、桜次郎の心もまた晴仁によって修理されたものでした。
懐の深い晴仁が、桜次郎を捨てた父親に見せた剣幕がカッコ良かった。
大切な人を傷つけられたくないという気持ちが強く伝わってきました。
ずっと直せなかった時計(?)を桜次郎が弄った事がきっかけとなって、動くようになったエピソードも素敵でした。
1人じゃできないことも、2人ならできるかもしれない。
寂しさを抱えて生きてきた晴仁の心もまた、桜次郎によって動き始めたのかもしれませんね。
上田先生のHの描写には動きがあって、過剰なエロさは無いのですがとても萌えます。
長髪攻めもとても良きでした…22歳でこの色気は期待しかありませんね。
瀬戸内地方のカラッとした晴れの空みたいにキラキラな2人の温かい、爽やかな物語でした。