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表題作幸せならいいじゃない

北見良敬,20歳,コンビニでアルバイトする大学生
湯澤直登,34歳,脚本家

その他の収録作品

  • 愛されてるならいいじゃない
  • あとがき
  • 愛してるならいいじゃない

あらすじ

脚本家の直登は、深夜のコンビニでアルバイトの大学生・北見と知り合う。
店の外でも一緒に食事をする仲になるが……? 初めて尽くしの恋♥

作品情報

作品名
幸せならいいじゃない
著者
久我有加 
イラスト
おおやかずみ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
ISBN
9784403524097
3.8

(48)

(9)

萌々

(23)

(15)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
182
評価数
48
平均
3.8 / 5
神率
18.8%

レビュー投稿数15

歳上の矜持というかテクを見せて欲しかった

「俺はかわいくない。あとエロいのは経験の数が違うから。若い奴よりはかなりエロいと思うけど、北見君が言ってる種類のエロじゃないから。やられる方じゃなくてやる方のエロだから!」

14歳差の甘々は出会いからくっついて攻防あって初夜まではとても楽しく萌え転げたのですが。
リバが良かったな…

青く素直で料理上手で男前、恋する可愛さを併せ持つ最強の歳下攻め北見と、
北見に振り回され遊んできた歴史は役に立たないジタバタの湯澤(彼が自分の書いた脚本の主人公の悩みに突っ込むのが面白い)。北見相手だと余裕がなくなる彼の独白がいつも面白いです。
湯澤は初め北見を抱くつもりでエスコートしたけれど、絆され悩み覚悟して最終的に受身で落ち着く。挿入で夢中になる北見が徐々にスパダリ風になったり、涙目になるけど誘い文句は上手な湯澤が良い。
でも湯澤のバリタチテクを北見に披露して欲しかったです。北見の別の可愛さや、受身を経験しての攻め(窮鼠は〜であった)が見たかった…
それもこれも二人のキャラが立ちまくってるからなのですが。

しかもくっついてからは甘々しかないので、何か…裏山というか、ストーリーも無く読むペースが落ちました。
挿絵も綺麗だけど年齢差が見えないのが残念。
おかかのおにぎりは食べたくなります。

1

平和ならいいじゃない

とても平和なお話。仕事の人間関係やタチネコ問題に悩んだりするものの、大きな波はない。すんなり出来上がったカップルの淡々とした日常が続き、伏線も前触れもないちょっとしたきっかけを経て、あっさり解決して終わってしまった。
タイトル通りといえばまあそうで、終始心穏やかでいられるのは良いんじゃないかと思う。

前半は主にタチネコ問題。お互いに相手を抱くつもりで、確認もなくいきなりベッドインで失敗。その後挿入なしの選択肢は考えもしないのが不思議だった。
抱く抱かないの話は、可愛い方や甘えたがりな方が抱かれる前提で話しているシーンなど、引っ掛かるところが多くあった。男女観がそのままタチネコに反映されているようで、その男女観も時代に合っていないと感じた。表面を取り繕っているが古さが出ていて厳しい。

後半もやはり何も起こらない。視点主が変わり、カップルの嫉妬イベント。これは酔っ払い直登を見てカワイーモエーと言うためのお話?北見の悩みに深みが無く、読み応えが無い。というか筋道がなく物語を読んでいる気がしない。

何も考えず頭を空っぽにしてキャラを愛でるように読めば良いのかな。日記みたいな形式の一冊だった。ただ、もしかしたらスルメ系なのか……?と思わなくもない。心をすり減らすことなく読める安心感があるので、たまに読みたくなる作風かも。

文章は読みやすく、内容がするする入ってくる。表現が凡庸でパンチが無いのはストーリーと同じ。

1

甘い!!!

かんわいい!ごちそうさまです♡
世話焼き大学生北見の年下特有の素直さと必死さ、ちょいズボラな脚本家の直登が年上だしってウジウジ悩んで意を決するまでも、付き合ってからの些細なやり取りも。お互い大好きなんだなぁってのが隅々から伝わってきて、ひたすら甘いいい!
直登のバランスがすごくて、ここぞってとこで年相応の経験値発揮したり、持ち前の懐の深さで包んだり…スパダリ!なのに可愛い!甘やかした分だけ可愛くなる、ズルい。タチっぽさが残る骨太な受けも好きだけど、順応性とろとろなっちゃうパターンもよい。リードしたり素直に言葉にするのもよい。

「いろいろ思ってたのとはかなり違うけど、北見君が幸せそうだから、俺も幸せだ。」

こう言い切れちゃうのも好き。ちょっとしたことに好きと労い、敬う気持ちが表れてるの和む。北見の関西なまりも良いスパイス。凄い事件があるわけじゃないけど、信頼を積み重ねてる感♡良かったです。

1

自分史上最高の年上受けかも!

このお話を読んで幸せです!ありがとうございます!

なかなか途中までは休憩を挟みながらしか読めなかったのですが後は一気に読みました。

はぁ、なんて甘くて可愛くて幸せなカップルでしょう。お互い初めてこんなに好きな人ができて、こんなに気持ちいいセックスも初めてで。

お互いが好きで好きで仕方ない二人ですね。

前半は受け視点でバリタチの受けがネコをする覚悟を決めて無事に結ばれるまで。いかに攻めが可愛いか、良い子か。
後半は攻め視点で年上の立派な受けに釣り合うような男になろうと焦ってた攻めが、受けと腹を割って話し合いお互い甘えてより強く結ばれて。
愛し合ってる二人はいいなあ。

そして自分史上一番の年上受けものです。
年上受けの余裕や経験値、受けの性格的な素直さ可愛さ。世話をやいたり料理作ったりしっかりしてる年下攻めももちろん大好物なのですが、今回は年上受けっていいなあとすごく思いました。

攻めのバイト先のキレイな男の子や同じゼミの女子といるところを見て不安になってベロベロに酔っ払って、見ちゃダメとか可愛すぎか!

数年後も相変わらず仲睦まじく、セックスも濃厚なようで何よりです。

ご馳走さまでした!

1

あっまー!

バリタチの34歳が年下の大学生に抱かれて、幸せになるお話。
とにかく全編あっまあま。
久我先生の色っぽいシーンって、めちゃくちゃ甘い気がするんだけどなんでだろう?関西弁のせいなのかわからないのだけど、他の作品でも、攻めがもう受けを愛しくてしょうがない、っていう感情が溢れている気がして萌える。

このお話の受けの直登は、最初は北見を抱こうとするんだけど、北見が自分を抱きたいと知ってポジションを譲る。実は北見のほうもこんなことで別れたくないから譲ろうと決意してるんだけど、直登が大人の余裕を見せて抱かれる側に。
北見は、直登の初めてをもらえたことが嬉しくて堪らないらしく、そこからもう攻めモード全開。元々尽くすタイプで、世話焼きの北見。年上で一見華やかな仕事で成功しているかに見える直登は、忙しくなると食生活も乱れがちになるので、相性はぴったり。

ずっと北見が直登を、可愛い可愛いって言ってるんだけど、元バリタチの直登が抱かれる側になったとたん、完全にネコっぽくなっちゃったのがマイナスポイント。エッチシーンになると可愛くアンアン言っちゃってて、攻めっぽさは微塵も感じられないのが…。
自分が直登の方の年齢に近いせいか、「甘やかされまくる34歳の可愛い男性」をうまくイメージできなかったこともある(おおやさんのイラストはすごく可愛いんだけど、34歳には見えない)。

私からしたら、一生懸命、好きな男に釣り合う存在になろうとする北見の方が、けなげで可愛く見えたよ。
っていうか、抱かれる覚悟をしてたのなら、一度くらいリバってくれてもよかった。北見の受けも見たかったなあ。攻め×攻めの話って、なに読んでも「じゃあリバで!」って思っちゃうんだけど、ないんだよなー。なんで?

3

甘い!!

お料理上手な年下ワンコ×元バリタチの年上受け

年下ワンコ・北見に告白されたバリタチの湯澤。
自分が抱くはずだったのに抱かれる側になりそうで慌ててストップをかける……という展開でしたが、どうしたら北見が自分に抱かれたいという気になってくれるかとか、抱かれるのは嫌だけど、別れるのは嫌だ……とか悩むんだけど、悩み具合がちょうどいい塩梅でした。(受けに回ることにあまりにも拒否反応を示す攻めって何だかなぁ……って思ってしまうので)

タイプじゃないけれど料理上手で思いやり溢れる北見に胃も心も掴まれて、初めてだからそっと優しくしてくれと頼むしかないな……と覚悟を決めるところとか、めっちゃかわいくて萌える。
正直抱かれることは怖いけれど、でも相手の好きにさせてやりたいと思って受けに回る元バリタチの決意が愛だなぁと。
そして、付き合いが進むにつれポジションのことなんかどーでも良くなるくらい、面倒見が良くて優しい年下の恋人にメロメロになって甘えてる34歳がかわいかった。
(超受け受けしいというか、バリタチ感は皆無)

で、北見は普段は礼儀正しいワンコなんだけど、緊張したり切羽詰まったりすると関西弁になるのがたまらなくかわいかったーー!!
「嫌です……。ここまできて、もう待てへん……」とか、爆発的にかわいい!!

特に山はないけれど、14歳という年の差を変に意識せず理想的な関係を築き上げている二人がとにかく甘くて、疲れたときにいいなって思います。

そしておかかおにぎりが食べたくなって、思わず作ってしまった……

2

フランク

萌萌評価に変更したい…

これは確実に『幸せ製造本』

『幸せならいいじゃない』『愛されてるならいいじゃない』『愛してるならいいじゃない』
いいよ。
いいですよ。
っもう~っ!砂を吐く位、ラブラブだなぁ。

送信前にレビューを読み直していつも「我ながら諄くて暑苦しい」と思うのですけれど、このお話はそんなことをやりたくない。
諄かったり、暑苦しいのは似合わない。

ふわふわしていて、
ピンクやサックスみたいなパステルカラーに溢れていて、
勿論、仕事が上手くいかなかったり、ちょっとした2人の認識ミスみたいなものがあっても、
「幸せならいいじゃない」という、甘さ故に無問題。

ちょっと疲れていたり、それほどのショックではないけれど誰かに優しくしてもらいたい時とか、どこかにポカッと穴が開いちゃった様な気分の時に読むのをお薦めします。
読んだ人も幸せになれると思うよ。
いやー、甘い甘い。

3

海外のクッキーを食べてるような甘さですっ!

本当は間違いなく神作品なんです。
でもでもどうしても評価を落としたくなってしまいました。
いや、だって、二人があまりにも甘々でラブラブでなんか悔しかったからです。悔しいのに、読みながら癒されるし和むし、ナニコレ(♡)状態になる作品でした。

受けの直登は間違いなく美人受けじゃないのかな?って思いました。攻めのヨシ君に対する感情表現はめちゃくちゃ可愛くてキュンキュンします。直登じゃなくたって「惚れてまうやろー!」って叫びたくなります。ヨシ君の直登に対する愛情も優しくて!!これは…ワンコだなぁ~って初めて思いました。(←ワンコの意味をあまりよくわかっていなかったので)

本当に、お幸せで何よりです!といった感じでした。

5

幸せオーラに癒される

幸せならいいじゃない
というタイトルに惹かれて購入。中身もまさしく幸せに包まれてます!


スランプ気味の脚本家直登と、コンビニアルバイトの大学生北見のお話。最初は、コンビニの常連客とその店員。あるきっかけで食事をしたり、料理したりする仲に。年下なのに世話焼きな北見と、甘え上手だけど大人な直登。付き合ってからどんどん惹かれあってラブラブになっていく2人に癒されました。

直登はこれまでタチ専門で、北見も尚登を抱きたい。2人でもだもだしながらも、お互い好きだからと譲り合う姿が良い。
北見の関西弁も素敵。甘々らぶらぶな年下攻めが好きな人に。

3

あてられっぱなしでした

自分がタチなのに「抱きたい」って言われたら
困惑するのは当然だとは思いますけど
もう、作品のタイトルまんまで
『幸せならいいじゃない』、これに尽きますね!!
好みじゃなくても、あれだけ胃袋掴まれて優しくされたら
抱かれたって問題ないじゃないの…と無責任にも思ってしまいましたww

14歳も年下の大学生って話とか合わなそうですが
ヨシ君が健気にお世話してくれるから
羨ましくなりますよホント。

ベッドでは若さを発揮してくれたり、
たまに関西訛りが出るとか最高か!!!!!
甘やかしてくれる年下攻め、ある意味完璧過ぎた……。
(何をわけのわからない事を)
脚本家の直登が、ちょっとダメな大人だからバランスは良いんでしょうね。

切なくなったり苦しくなったりが無く、
ただひたすらラブラブだった印象です。
おおやかずみさんのイラストが更に甘さを増量させてくれていました。
激甘な年下攻め×年上受けを読みたい場合にはオススメですが
心がささくれている時には癒されるか更に荒むか、
私は今回ちょっと後者だったかもしれません…すみません;;

3

読みやすくて甘くてエロい

久我有加さんによる業界系BL。
といっても、片方が大学生なので日常系、ともいえる作品だと思います。
そして、この大学生が関西出身で時折関西弁が出る、という設定です。

「幸せならいいじゃない」
主人公・湯澤直登は賞なども獲った事のあるちょっとは名の知れた脚本家。今は少しスランプ気味で、くたびれた格好でコンビニおにぎりでゲン担ぎの日々。いつも応対してくれるバイトの北見君と知り合って、ひょんな事から一緒に食事をして…という馴れ初め。
実は湯澤の事が気になっていた、という北見に告白されて、一応OKする湯澤。
この辺スンナリいきすぎ?湯澤はバイでバリタチという設定が元々あるのですが、北見もバイだったんですか?って思いました。
いざHとなると北見もタチ志望で、攻めx攻め攻防が勃発します。攻防といっても別に対立はしてないですが、直登は抱かれる事への抵抗感や迷いが強くてしばらくモダモダ描写あり。
結局別れたくないという気持ちが強くて受けに回るわけですが、とっても受け上手?な直登です。
ワンコな年下の敬語攻めが好きな方にオススメ。

「愛されてるならいいじゃない」
北見視点。
大学3年の北見も就活が始まり、大人の直登に釣り合う男になりたいと焦っていた。会える時間も少なくなるし、と1人で考えてたけど、直登はちゃんと自分を見てくれていた、というアツアツのお話。お互いの愛を実感した2人のHは激アツ。

「愛してるならいいじゃない」
付き合って4年の2人。会うのは週一だけどまだまだアツアツです。

2

どっちが譲る?

中編2話+SS1話

「幸せならいいじゃない」直登視点
脚本家の直登(受)は仕事につまると毎晩コンビニでゲン担ぎに好きでもないオムライスおにぎりを買っています。店員の北見(攻め)にたまたま外で会った時、もっと体にいいものを食べた方が良いと言われ、定食屋に連れて行って貰います。
社会人だからと奢ってあげたお礼にと食事を作ってくれると言いだし、直登の部屋で食事を作ってもらうことになります。食事の席で告白され驚きますがお試しで付き合うことになります。

直登はもともとバリタチで、一度もネコに回ったことがありません。そこそこモテるので来るもの拒まず去るもの追わずで適当に遊んでいましたが、ここ1年ほどはすっかり枯れてしまっていました。好みは綺麗系で北見は全く好みとは違っていましたが、どんどん好きになってしまいました。でも、いざことに及ぼうとするとじつは北見もタチでした。

北見は大学2年生で深夜のコンビニバイトをしています。年上が好みで初恋は男性だったものの今まで女性としか付き合ったことがありません。バイト先で見かける直登をかわいいと思っていて(コンビニに行くときの直登は無精ひげにスウェットを着てとてももさい恰好だったのですが北見にはかわいく見えたよ
うです)、初めてのときに直登もタチだと知り驚きますが、ネコが初めてというのでとても喜びます。

タチ攻防戦でどちらが譲るかでぎくしゃくしますが、譲りたくはないけどお互い好きだから別れる選択肢はないしで悩む姿とどちらも相手が好きだから譲ろうとするのは本当にお互い好きなんだなぁと好感が持てました。


「愛されてるならいいじゃない」北見視点
付き合いだして半年、3年生になった北見は就活が始まります。人気脚本家の直登のふさわしくなりたいと気負うあまり焦り、就活で会える時間が減ると落ち込む北見ですが、直登も北見の周りの若い子たちに嫉妬していて・・・

二人のラブラブを確認するお話しでした。

直登がもともとバリタチだったとは思えないくらいすっかりネコになっていて、エロいです。二人がお互いがモテるので心配する姿がラブラブだなぁとほんわかしました。



「愛してるならいいじゃない」直登視点
就職して2年目の北見と相変わらずラブラブで、北見が二人の付き合い記念日に初めて披露した料理をごちそうする話です。

甘やかすのが大好きな北見。甘やかされるのが上手な直登。本当にピッタリな二人です。北見が甘え上手な直登を目いっぱい甘やかしながらもお互い不安になったり仲直りしたりを繰り返してどんどん仲を深めていくのがとてもよかったです。
そのあとのラブラブもたっぷり読めて満足な一冊でした。

4

大人の包容力ってやつかな

年下のオカン系男子大学生(関西出身)にガッツリ胃袋捕まれて、年上のキレイ系バリタチ脚本家が、デレデレの相思相愛になるお話。
最初は双方共に攻めるつもりでいたので戸惑いますが、好きになって、一緒に気持ちよくなりたいという望みの方が受け攻めを争う気持ちより強くなって、初めて迎え入れると…。
変な意地やプライドよりも、素直が一番。
幸せならいいじゃない。
お互いに、甘え、甘やかせるバランスがとってもよくて、読んでいてこちらも幸せになります。
直登みたいに柔軟で素直だと幸せになれるのね。

3

男子大学生と脚本家

脚本家の34歳バイが、コンビニでバイトをしているイケメン男子大学生と仲良くなる話です。
どちらが受けるか攻めるかはエッチシーンまでわからない書き方になっています。こちらの情報登録にも受け攻め情報は入っていますが、もし知りたくない方はレビューをお読みにならないようご注意ください。


さて、34歳脚本家と20歳の大学生の、歳の差ラブラブ甘々ストーリーです。
カップリングは大学生×脚本家です。

脚本家の受けは、深夜に訪れるコンビニの店員と知り合いになります。顔は綺麗な受けですが、仕事が行き詰まっているときに買い物に出るため、コンビニではいつもよれたジャージに無精ひげというモッサい格好。
でもそんなモッサい格好の受けを見て、可愛いと思っていたらしい大学生攻め。年上が好きだそうですが、なかなかの強者だなぁ、と思いました。

コンビニではないところで偶然会って、流れで定食屋に行きます。受けがおごったら攻めは恐縮して、今度は攻めがごはんを作ることに。
その時点ですでに攻めは受けが好きで、いやさすがに早すぎじゃない? と思ってしまいました。そして告白。受けはバリタチで綺麗系の男が好みですが、キリッとした男くさい男前の攻めはタイプじゃありません。でもこちらもほだされて「友達からなら」的にオーケーしちゃいます。

世話がやけそうな頼りなさと顔で受けを好きになった攻め、好みじゃないのにまあいいか、とオーケーする受け。ちょっとお手軽かな…と思ってしまいました。話の流れもかなりあっさり気味で、読みごたえという点ではあまり良くはなかったです。
でも料理が上手くて赤面症の攻めは可愛らしいし、甘え上手な年上受けと相性がよく、始終ほのぼのした感じで微笑ましくはありました。
ストーリー自体の盛り上がりには欠けるものの、エッチは年下攻めの情熱や年上受けの程よい積極性に萌えました。受けは男相手の時はバリタチ、という人だったのですが、攻め相手に思わぬ感度の良さを発揮してエロかったです。

2

初めて尽くしの恋

あらすじ:
脚本家の直登(受け・34歳)は、コンビニでバイトする大学生・北見(攻め・20歳)と仲良くなり、彼と付き合うことに。
バイでタチの直登だが、北見も自分を抱きたいようで…

攻め(年下)は男と付き合うのは初めて、受けも抱かれる側は初めてという設定。
初めて尽くしの、初々しさを楽しむほのぼの日常系ラブストーリーです。

直登はたまにメディアにも登場するイケメン脚本家。
過去に恋愛ドラマをヒットさせた実績もありますが、脚本家としては中堅。
プロデューサーと意見が合わなかったり、原作付ドラマの脚本化に苦労したり…と日々試行錯誤しており、
ヒロインの優柔不断さにツッコんだり、自分の恋愛観と照らし合わせたりしながら執筆作業に勤しむ姿がユーモラスです。
北見に抱く側を譲ったり、初Hで北見を口で攻めたりと、そこここで年上らしい包容力や格好良さが感じられました。

北見は、長身イケメンで優しくて料理男子で…とかなりハイスペックな大学生。
一度は直登に抱かれる覚悟を決めるほどの男気もありますが、直登も自分に抱かれる覚悟を決めたと知るや、やっぱ抱かせて下さい!になるあたりが年下攻めっぽいです。

直登が攻守交代を提案したときの北見の返答が、自分がやるより気持ちよくしてくれるなら〜というこの手の作品のテンプレっぽい台詞で、直登もそれであっさり引き下がってしまったのはやや残念。

初H以後の直登がベッドで北見に翻弄されっぱなしで、ただの可愛い受けになってしまったのも個人的にマイナスでした。
久我さん作品のカップルは後日談で大体バカップル化し、受けがより受け受けしくなることが多いですが、キャラの個性は残してほしかったなと思います。

しかし社会人としての直登のカッコよさは後日談でも描かれており、そこは満足。
現場で脚本家として仕事する直登を見た北見が、嫉妬したり気後れしたりする姿も可愛くて良かったです。

年下攻めがお好きな方にオススメです。

8

この作品が収納されている本棚

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