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表題作極夜

天野,現世にある常世の為の宿の従業員
ツクヨミ,常世の王

同時収録作品鴆―ジェン―

フェイ,武人(将軍),元鴆飼
ツァイホン,攻の兄を殺した妖鳥・鴆(ジェン)

あらすじ

大人気作「鴆-ジェン-」の文善やよひが描く
ファンタジーBL「満月の王」が完全版となって登場!

人間×異界の王
住む世界が異なる二人――それでも、
「ずっと傍におります…ずっと二人でおりましょう」

人里離れたとある旅寓で働く天野。
ここは人間が経営し、異界の"人ならざる者"が
利用する不思議な宿だった。
そしてある日、その旅寓を訪れた常世の王。
高飛車で美しいその王は、
学生時代に失踪してしまった
天野の幼馴染み・観月に外見がそっくりで……?

「満月の王」に40p以上の大幅加筆修正を加え、
「鴆-ジェン-」の番外編31pを収録!!

作品情報

作品名
極夜
著者
文善やよひ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
鴆 -ジェン-
発売日
ISBN
9784829685853
4.1

(134)

(56)

萌々

(51)

(19)

中立

(6)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
17
得点
547
評価数
134
平均
4.1 / 5
神率
41.8%

レビュー投稿数17

深い話

表題作の「極夜」は、現世と常世のお話。
常世は、魔界のような感じですかね。
ストーリーは、一応ハッピーエンドですがメリバに近いような気も…。
二人の切ない感じがたまらなかったです。しっかり思い出さないのも、分からないのも、言わないのも良いです…。
小鬼が可愛くて和みましたし、お花見も綺麗でオドロオドロしくないのが救いです。



鴆の番外編も31ページありまして、特に白夜が良かったです!
他もイチャイチャしていて可愛い話でした。





















紙本購入
修正は白短冊です。

0

静かだけど強い純愛

絵が美しいですね。
ただ、細緻に描き込まれているので、コマによってたまに何が描かれているかわからない時があって。前後やいろんな見方をしてやっと何とかわかるという自分の目と脳の出来の悪さが悲しくなります。とほほ。

特に、ツクヨミの髪の流れが美しくて好きです。
湯気の形も。
ツクヨミの従者たちもかわいい。
人外に懐かれる天野もかわいい。

元は天野がツクヨミになる資質を持っていたので、人外に懐かれるということなんでしょうね。

最初はそっけない2人だったけど、すんなりくっついて。

ツクヨミが常世に来た時、天野のことを思い出して十分耐えられたとか
現世にいても叶わない恋だったので、現世も常世も同じとか
切ないし健気だわ〜と。

そのツクヨミが、天野との今が、過去の天野との記憶より良いものかもしれん、と言うのが、よかったねぇと。

その分、天野の現世での人生を考えてしまうのはわかる。
だから、常世の花を一緒に見に行くんよね。
で、天野は「常世に来れてよかった」と告げる。

天野は、現世と離れることや記憶がなくなっていくことなど全て受け入れ、ただツクヨミのそばにいることを決意した潔さがいい。

天野のツクヨミへの告白の手紙を読んでみたいです。

照れたりデレたりしない2人だけど、触れるシーンがとても好き。

特に、お風呂でツクヨミが王命令だと天野と一緒に湯船につかり、いちゃいちゃするのが萌え〜でした。

ジェンの番外編もおもしろかったです。

0

運命の相手

少し前の作品なのでしょうか?絵柄が少し違う気もします。

Hはありますが、純愛と言ってもいいようなお話でした。
常世の人となった幼馴染、観月。向こうの世界に取られてから
一度も会わないままだが、今では常世のものも受け入れる宿で働く主人公は、ある時常世の王として観月そっくりの客を迎える。

因縁の相手に再会し、言いようのない感情に囚われる主人公。そして導かれるように常世へ。。

運命の相手と、どんなところでも生涯を共にすると決意する、そんなお話でした。

かわいい鴆の番外もしゅうろく。こちらはTwitterなどで公開されていたもので、とても短いですが、ファンなら楽しめると思います。

0

月が綺麗ですね。

何故手に取らなかったのか
目にはついていたのに

読んで思った。


何度も繰り返し
手に取って読み返す程好き

悲しいのだけど
幸せなの

観月はどんな思いで
身代わりなったのか…
天野は観月が自分の身代わりになったと
知った時…

天野が文を送った内容は
ツクヨミは知らないままの方が
幸せにしているって事になるよね
その文を読んだことになると
ツクヨミは観月になっているて事
天野がツクヨミになって
観月を帰したって事だよね

思い出は消えても
今の2人が
幸せならばと
思う最後のシーンは綺麗だ。

ジェンのその後
こちらは可愛さ。
フェイが授乳の順番待ちしてる姿(笑)
ツァイホンが本当に可愛~
幸せに暮らしていて
よかった。

1

無理に過去を取り戻そうとしない展開が良かった

 設定はとっても素敵で、面白かったです。現世と常世、2つの世界を行き来することになる天野とツクヨミ。なんといっても元々現世で暮らしていたツクヨミが、常世に馴染んだ結果現世での記憶を失ってしまったことが、本当に切ないですよね。でも、天野はけっして彼に思い出させようと躍起になったりはしない。常世の王として生きる彼に、ただただ寄り添うように、今の彼の寂しさを埋められるように、傍にいるんです。昔自分が人柱として常世へ行けなかった罪滅ぼしをしているわけでもなく、ただ、彼はいろいろ諦めたような表情でいるツクヨミのことが愛おしく、とにかく孤独にしたくないと思ったのだなぁと感じました。少し展開が早いようにも感じましたが、全体的なストーリーは良質でした。

0

辛いけれど大好きな本

 大好きな作品なのですが、読むと体力と精神力一気に持っていかれるので、時間を置いてから出ないと再読できないのです。それでも時々開いてしまう。
 誰も悪くなく、みんな心優しいのに、何もかも辛い方向へ流れていってしまう。
 美しい世界の中で、淡々と進んでいく悲しい話は、突き抜けすぎて穏やかだと勘違いしそうだけど、みな悟っているわけでもないからやっぱり悲しいまま。
 悲しく救いのない話なのですが、読者をこれでもかと突き落とすような構成ではありません。むしろ読後はきれいな気持ちに多分なっています。
 

0

作り込まれた世界観

「満月の王」に初出 同人誌の続編が収録され、「鴆 -ジェン-」の続編同人誌も加えた一冊です。

「鴆 -ジェン-」がお好きだった方は、表題も好みだと思う&続編収録があるのでぜひ買っていただきたい。

「鴆 -ジェン-」の感想と同じになりますが、文善先生の絵柄と世界観がとても合っています。ファンタジーは設定を増やすだけ増やせるのでごちゃごちゃしがちなところ、必要な設定だけを見せていて、すっきりしています。
純粋なハッピーエンドではなく、淋しさや不安が残る終わり方ですが、心に残る作品でした。

0

暗闇に咲く愛の花

ほろり。ほろり。
じわりじわりと心に染みる。
ページをめくる毎に
新しい悲しみ、憂い、喜び、愛が伝わってくる。
その繰り返し。
一冊の中でこの感情がグルグル回っている
そしてどんどんその感情が濃くなっていく。
最後は、濃くなった悲しみ、憂いが暗闇に埋もれ、
喜び、愛のみが色付き開花した如く花を愛でる二人の姿がとても印象的で、
そのラストが目に焼き付いて離れない。

新しい話のはずなのに、昔から語り継がれている話のような、とても良質なお話でした。

1

切なすぎるラブストーリーと、鴆のコミカルな番外編。

人の住む”現世”、人ならざる者が住む”常世”。
現世にありながら、常世の住人を迎える宿で働く人間・天野は、常世からのVIP客・ツクヨミが海に消えた幼馴染にソックリなことに驚く。

ツクヨミは、常世の者が現世に悪さをしないよう、現世から差し出された人柱で、夜だけの世界・常世で唯一の人間。常世にいると記憶はだんだんだん薄れていく。

ツクヨミは天野に連れ出された海で、思い出した人間だった時のことを話す。
自分の家はツクヨミを出すことで繁栄してきたのに、自分ではなく好きだった幼馴染が選ばれ、幼馴染の代わりに自分から海に飛び込んでツクヨミになったと。
好きだった幼馴染の顔も名前も何も思い出せないと言うツクヨミが切なすぎる。
記憶だけが異世界で生きなきゃいけない理由で、孤独な心の支えのはずなのに…

それを聞いて、天野はツクヨミが幼馴染の観月だと確信するけど名乗り出ず、借宿で良いからとカラダだけ慰める。
そして天野は現世を捨て、常世に戻るツクヨミに付いていく。

天野を現世に帰そうとするツクヨミ、矜持があるからここに居ると言う天野。
ツクヨミは好きだった男を手に入れてるのに、天野が真実を告げないから寂し気なままなのが切ない…
でも天野は天野で、幼馴染は観月によって今も守られたままだと思わせておきたいのかなとも思う。

時が経って、ツクヨミはもう幼馴染のことも、天野と一緒に海に行ったことも覚えていない。自分もそうなると悟った天野はツクヨミへの長い手紙(きっとラブレター)を書いて現世の宿に託す。

自分が幼馴染だって、観月の想いは届いたんだって、なぜ天野は言わない?
後半焦れ焦れしましたが、読み返すと、事実を知らないままでも、記憶がなくなっていっても、その時に大切だと思える人が側にいればいい、二人が手を取り合っていればそれでいいんだと思えました。
ツクヨミの隣にはきっとずっと天野がいるから、天野の手紙は永遠にツクヨミに読まれなくていい。

『鴆-ジェン-』の番外編めあてでしたが、本編も期待以上に切なくて泣ける話でした。

『鴆-ジェン-』番外編は32ページ。
ツァイホンがフェイの卵を産んじゃう四コマ、雛に交じって授乳待ちをするフェイなど、シリアスな本編と違ってコミカルで楽しいです。
「はじめての看病」は、寝込んだフェイの看病を番(つがい)として頑張るツァイホン。家事したり、夜の妻の勤めをするツァイホンがかわいすぎて萌え狂いそうです。
文善やよひ展に展示されていたネームノートの最後に「攻めがいい想いをしすぎなので隕石でも落そうかと思いましたが耐えました」と書かれていて、作者さんでもそう思うんだ?っておかしかったです。フェイ幸せすぎです。

4

暗く美しい幻想的な世界観で引き込む、切なくて甘いラブストーリー

良かったです!
絶版になってたなんてもったいない〜〜
「鴆-ジェン-」のヒットで、こんなふうに再び読める機会が生まれたことを喜ばしく思います。

表題作は、「満月の王」から改題された「極夜」というタイトルがしっくりとくる、幻想的な世界観が非常に美しいゴシックファンタジーでした。
和風ならではなゴシック感がとても素敵。
こういうのも耽美と言っていいよねきっと。
何処となく妖しげな毒々しさを感じさせる文善さんの絵柄が引き立ちます。

さて、そんな素敵な世界観で繰り広げられるラブストーリーは…というと、これがまたなんとも切ない両片想い。
人と人外の異種間モノと思いきや、元は幼馴染みだった二人のお話なんです。
人柱として異界に行った〔ツクヨミ〕と、本当はツクヨミになるはずだった〔天野〕。
ツクヨミは自分の人生を犠牲にするくらい好きだった相手に再会出来ても、もう彼を思い出すことが出来なくて、それを知った天野は自分が当の想い人であるにも関わらず、別人としてツクヨミに寄り添う決心をする。
しっかりと想い合っている両想いなのになんだか心許ない二人が物悲しくて仕方ない。
だけど過去を忘れていくことを受け入れて「今」を生きている彼らの生き方、セリフはじわじわと胸にくるものもあり、しっかりと甘く感じられる素敵なお話でした。
天野が一緒にいてくれることになった今、過去なんてそんなに大事なもんでもないんじゃないかなって思いたい。
まだまだ続きが生まれそうな終わり方なので、またこの二人のお話読めるといいなと思います。

そして、同時収録されている「鴆-ジェン-」の番外編の最後に「白夜」と付いたお話が入っています。
白夜というのは極夜と逆の現象を指す言葉ですが、そう考えると、毒鳥のツァイホンが人間のフェイと生きていく為に美しい羽根を捨てて毒を抜いた「鴆-ジェン-」と、人間の天野が常世でしか生きられないツクヨミの為に現世を捨てた「極夜」は、逆パターンの選択をしたお話だなぁ、なんて思いながら読みました。
この「白夜」がまた、1冊の締め括りにピッタリな素敵なお話でしたよ(*^^*)

11

薄闇の異界ファンタジー

「鴆」以前の文善やよひ様の作品は存じておらず、今回名作「満月の王」の完全版と「鴆」の番外編が一冊になって出る、という事で購入しました。

「極夜」(「満月の王」+加筆分の完全版)
一応日本?どこの地方かは分からないが、海の近くの『人ならざる者』の立ち寄る旅寓が舞台。
そこで働く天野が迎える『常世の王ツクヨミ』は、かつて夜の海に落ちて行方の分からない幼馴染の観月にそっくりだった…
ツクヨミは元々人間だが、現世の記憶を失っていて天野の事を知らないようだ。
かすかに残る記憶を聴いてツクヨミが観月だと分かった天野は、孤独なツクヨミの傍にいる、つまり常世に降りる決心をする。
身体を重ねても、心を通わせても、過去をぼんやりとしか覚えていないツクヨミ。天野もあえて自分が幼馴染である事を話さないんですね。切ないです。
しかも、常世にいると自分も段々忘れるらしいと分かって、現世に手紙を書くのです。
二人はこれから少しづつ思い出したり、また忘れたり、そうやって今の常世での繋がりだけになりながら二人で不老不死を実現できるのかな…それともツクヨミの方は体の適応が悪いようなので、もしかしたら死んじゃうのかも?なんて思いました。
余韻のある終わり方です。

「鴆」
ますます可愛いツァイホン、フェイに甘えててか〜わいい〜です!
フェイもクールそうな顔をして、胸を揉む夢を見たり。意外性あるなぁ。いつもツァイホンに優しいし、素敵夫ですね。

3

圧倒的世界観

『満月の王』の完全版と、『鴆』の番外編が収録された一冊です。
昔『満月の王』を読んだ時は、話はすごいと思ったのだけど、正直絵は好みではなかったのです。なのに『鴆』を読んで文善さんにハマったあとに読むと好きな感じに思えてくるのが不思議でした。
そして、『満月の王』を読んだ頃の自分に、文善さん今後めちゃめちゃ人気になるよ、と教えてあげても信じないだろうなとか思ったりしました。

感想を簡単に。
『満月の王』
人間と異界の王、という「人×人外」のカプですが、人と人外の差というか境目があやふやなのであんまり異種婚な感じはしません。記憶障害的な切なさが主です。
自分の身を犠牲にしてまでも守ったのに、その守った人のことを覚えていない受け。そして自分がその相手だと言わない攻め。
なんで攻めは自分がその幼なじみだって言わないのかなぁ、と思ったりしました。受けの無償の愛情がもっと報われてほしかった。
あと小鬼が可愛かった。


『鴆』
満月の王と違い、こちらの方はもうバカップルの様相。ラブラブだし、本編ではキリッとした武人だったフェイの崩れっぷりがおかしいし、萌えながらも楽しい番外編でした。
授乳の列に並ぶフェイに大笑いしました。

3

絶版になっていたのですね

昔に紙で読んで、電子で読み返して、今回完全版。

何度か読んだものだから、満足度は低いかなと思っていましたが、やはり何度読んでもいいですね。鴆でもそうですが、人ならざるものと共に生きる切なさを見事に描いていると思います。

記憶が薄れていくのに、大切な部分は残っているのとか……うーたまらん!

鴆のお話も入っていて、お得な1冊です。ちょうど原画も見に行きまして、ほんと美しかったです。これからの作品も楽しみですね。

2

「満月の王」完全版の発売に感謝

3年前の絵柄が馴染みにくく萌え×2評価としましたが、内容は神評価です。

ちなみに、鴆の同人誌「彩虹」の内容はほぼ収録されています。
(未収録はフェイの部下が山奥まで遊びに来た小ネタ4Pとおまけ3コマ漫画のみ)
「彩虹」の裏表紙が口絵カラーに使われていて、純白の羽を持つツァイホンが綺麗です!

鴆で文善やよひさんにハマったのですが、既刊が絶版と知ったときはショックでした。
1度絶版になったものを再度発売するのは簡単なことではないそうで…
この度、完全版として発売してくれた出版社・作者様に感謝です。


◆満月の王

「人間×異界の王」ですが。。。
異界の王は、常世(=人ならざるものの世界)の安定のために人間が作った人柱で元は人間です。

好きな人を常世に突き落としたくない・守りたいという健気な想いで身代わりに落ちた人柱のツクヨミ様は、常世で過ごすうちにどんどん記憶が薄れていき、もう想い人の名前も顔を思い出せななくて。ふと記憶がよぎる時にポツポツと語るその言葉を聞いてるのが、まさにその想い人当人であるというのに気付かない……なんとも言えない遣る瀬無さが切なさです(;ω;)

真横に想い人がいて、大好きだった人に抱かれているのに。
全てを忘れてしまったツクヨミ様は、現世で想い人が幸せであること祈る。
目の前で寝てる人が想い人なのに、それを知らぬまま攻めを大切にしようとする姿。
両想いなのに、両想いじゃない。
でも悲恋ではなく暖かい感情がこみ上げるストーリーに鷲掴みされました。

攻めの天野は目の前にいるツクヨミ様が幼馴染であり、
自分の身代わりで常世に来たことや、ツクヨミ様がポツポツ口にする想い人の話が自分に対してということも、全てを理解しながらも打ち明けることなく。ツクヨミ様とただ一緒に生活して見守り、想い人とは別人としてツクヨミ様を抱きしめて愛を注いでて…(;ω;)

読んでて悲しいのか幸せなのか全く分からない気分になったけど、
登場人物たちは幸せそうに笑ってるから…それが全てなんでしょうね。
切ないけど、あったかい気持ちにもなり、胸がキューってなる。
1度絶版になったのが不思議なくらい素敵な作品でした+゚。*


◆鴆-ジェン-

6タイトルのショート詰め合わせ番外編です。
とにかく可愛いツァイホンがめいっぱい入ってて癒される+゚。*(*´∀`*)*。゚+
んでフェイはツァイホンに振り回されつつすごく幸せそうだ〜!

同人誌に収録されてた毒抜き最中のお話はなんでコミックスに入ってないの⁉︎見る人が限られる同人誌だけなんて勿体無い!と思ってたので、今回収録されて良かったです。

半分近くは同人誌の方で既読だったので、コミックスでめっちゃ萌えたのは
「はじめての看病」です!
風邪を引いたフェイをツァイホンなりにがんばってお世話する姿が可愛い♪
(フェイは看病されてるのか悪化してるのかわからないけどw)
んで、ツァイホンがお口でしてるのがなんとも愛らしくエロい(∩´///`∩)
(ツァイホンのお口が小さいのか、フェイのブツが大きいのか…)
てゆか、なんでフェードアウトしちゃうのー!!!((੭ ˃̣̣̥ ω˂̣̣̥)੭ु⁾⁾
最後まで見せて欲しかったツァイホンのきじょーぉぉ…(ゴホゴホ)

2

ネタバレしかありません。

絶版?されていたことに驚き。宝物の本なので、また多くの方に読まれるのはいちファンとしては嬉しい限りです。本当に大好きなお話です。読んだ方にしか分からない感想で申し訳ないです。

ツクヨミは、本来のツクヨミではないから、記憶が無くなり続けるのか。しかし、本来のツクヨミでないから幸せになれる時間もある。小鬼とか…。それでも、現在進行形の愛は忘れられない。幸せだけれど、ある意味、双方違いの記憶の、片恋ですよね。胸が痛くて、でも死んで無くなるより幸せがあって…。
何度読んでも涙が止まらなくなる名作です。奥が深い。

3

切なく、けれど温かい。

2012年発行の『満月の王』の完全版。という事で発売を楽しみにしていました。『鴆-ジェン-』がとても良かったので『満月の王』も読んでみたかったのだけれど、中古だととんでもない値段がついていて手が出なかったので、こうして新たに発売されて嬉しい限りです。

「人ならざる者」が立ち寄る旅寓で働く天野。
ある日そこに訪れた常世の王・「ツクヨミさま」は、失踪してしまった天野の幼馴染にそっくりで…。

というファンタジーモノ。

天野はなぜそこで働いているのか。
ツクヨミさまの正体は。
天野の幼馴染の観月はいったいどこへ行ってしまったのか。

徐々に明らかになってくる二人の関係や想いがなんとも切なく、そして温かかった。

常世では現世のことを忘れてしまうという。
ツクヨミさまは過去を忘れてしまうのに、天野を大切に想う気持ちは忘れきれていなくて。

そして天野も、事実を知り、すべてを捨ててツクヨミさまに尽くす。

二人の間に流れる純愛にホロリとさせられました。
文善さんの絵柄がこれまた話に合っていてとても良かった。文善さんにしか描けない、独特な世界観がとても素敵です。

話としてはシリアス寄り。けれど、ツクヨミさまに仕える子鬼たちがなんとも可愛らしい。ツクヨミさまのことが大好きで純朴な彼らの存在に癒されました。

終盤の四分の一くらいに『鴆-ジェン-』の番外編が。

『鴆-ジェン-』も本編はシリアス寄りでしたが、この番外編は甘々でほっこりさせられるストーリーばかりでした。ギャグテイストな漫画もあって、思わず爆笑。

けれど、フェイとツァイホンの、二人を想い合う優しい気持ちは健在でした。
最後にツァイホンの毒が抜けきったシーンには安心しました。思う存分イチャコラして、たくさん卵を産んでください☆

『満月の王』、そして『鴆-ジェン-』の番外編。
どちらもとても良かった。文句なく、神評価です。

14

切なくも可愛く、幽き雰囲気のファンタジー

『鴆―ジェン―』が魅力的だった文善さんさんの新作。
これまた表紙がたいそう美しい。
たまたま通りかかった書店の新刊の早売り平積みに吸い寄せられて購入。
(普通の駅ビルの書店です。そしていずれにしても買う予定だったんですがw)

『満月の王 』完全版とのことですが、もとを読んでいないので
どこがどう完全なのかは語れずすいません。
同じく、同時収録の『鴆―ジェン―』の番外編SSに関しても
同人誌を読んでいないので、細かい違いは分からないのですが
とりあえずタイトルと初出は最後に記載します。

            *

『鴆―ジェン―』は中華風の世界感だったのだが、
今回の表題作は和風ファンタジー。

現世にあるが異界のモノが訪れる旅寓で働く天野と、
そこを訪れ滞在する常世の王のツクヨミ。
全く交わらない世界の二人だが、
天野はツクヨミが海に落ちて死んだ幼なじみの観月ではないかと気づく。
死の経緯には切ないツクヨミの天野への愛があるのだが、
せっかく天野に再会したというのに、常世の王であるツクヨミは
現世で生きていた時の記憶がない……。

不思議な世界観の中、それぞれに健気な二人の愛のゆくえは……?
愛に殉じたツクヨミが、やっとその愛を手にした時には、それを覚えていない。
でも、心の奥に何かが残っているという絶望と救い……
それを分かり見守りつつ常世に寄り添うことを決めた天野の切なさ。

常世の小鬼達がツクヨミが大好きで、天野にもなついて
チョロチョロしている様子がとても可愛く、
常世もそう悪いところではないのでは?と思えるところが微笑ましい。

一番最後、おまけの4コマ、いっつもいいところで子鬼に邪魔される二人
常世で生きる(?)全てのものが可愛いなぁ!
文善さん、表紙のような美しい絵もいいですが、崩したコミカルな感じもいい。

すごく萌えるとかではないのですが、好きな世界観で
ちょっと不思議テイストの、でも切なく可愛いファンタジーでした。



<収録されている 鴆 番外SS一覧( )は初出> 
・4コマ(同人誌)
・授乳(同人誌)
・彩虹(同人誌) 本編レビューでも書いたが、ツァイホンは漢字で書くと彩虹
・月夜にふたり(Canna Vol.45)
・はじめての看病(Canna Vol.47)
・白夜(同人誌)
 どれもなんとも可愛い小品でした。

10

この作品が収納されている本棚

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