一緒にいつづけたら、好きな気持ちがだめになりそう…。

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表題作 愛の裁きを受けろ!

七雲陶也 → 興津和幸

蜂須賀郁 → 斉藤壮馬

その他キャラ
蜂須賀篤郎[松岡禎丞]/ 兜甲作[平川大輔]

あらすじ

タランチュラ出身でハイクラス種屈指の名家に生まれた七雲陶也は、
空虚な毎日を送っている大学生。
退屈を紛らわすためのクラブ通いにもうんざりしていたある日、
陶也はロウクラス種の郁と出会う。
カイコガという起源種のせいで口がきけず体も弱い郁は、
陶也のことを好きなのだという。
大のロウクラス嫌いの陶也は、
手ひどく捨ててやるつもりで郁と付き合うことにするが、
どんなに邪険に扱っても健気なまなざしを向けてくる郁に、
いつしか癒されていることに気づき……!?

究極の擬人化チックラブストーリー!!

作品情報

作品名
愛の裁きを受けろ!(通常版)
著者
樋口美沙緒 
イラスト
街子マドカ 
媒体
CD
作品演出・監督
蜂谷幸
音楽
古谷友二
脚本
木綿
原画・イラスト
街子マドカ
オリジナル媒体
小説
メーカー
フィフスアベニュー
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
収録時間
156 分
枚数
2 枚
ふろく
メーカー:トークCD、コミコミスタジオ:書き下ろしSS小冊子、アニメイト:ジャケットイラストシール、ホーリンラブ:イラストカード
パッケージ発売日
JANコード
4580166731926
4.5

(93)

(70)

萌々

(11)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
421
評価数
93
平均
4.5 / 5
神率
75.3%

レビュー投稿数8

内容も役者さんの演技も凄まじいの一言!

興津さんと斉藤さんに何回もらい泣きしたことか…

前半の俺様な陶也、後半の激甘な陶也、ミニドラマの可愛い陶也…変わっていく感情を繊細に確実に聴き手に伝える興津さんの技術は流石です。

斉藤さんの郁は本当に可憐で可愛くて可愛くて…でもただの女々しいヒロインではなく、きちんと「受け止める」強さと慈愛と儚さに満ちた演技もまたなんとも素晴らしい…
テンプレ的な病弱受け設定に囚われず、真摯にキャラと向き合って役作りしている姿勢がひしひしと感じられました。

数々の苦難を乗り越えてきた二人の未来を思うと、筆舌に尽くし難いほど祝福の気持ちと切ない気持ちで胸いっぱいです。

一見王道的なお涙頂戴の話に見えるけど、実は色々と考えさせる深い作品だと改めて実感しました。

18

もう三枚組でもいいじゃないか…!

「春を抱いていた」でも一度、三枚組があったと思うのですが、もう値段が高くなってもいいから、完全予約制で三枚組でも何枚組でも、映画みたいに『大衆・メディア用の時間に合わせたシーンをストーリーを壊さないくらい程度に削った通常版』、『どうしても全部聴きたいファン向けにしたお値段張るけど兎に角、原作に忠実ですの完全版』と分けて発売してはどうでしょうか。

CD化決定の発表当時、原作の登場人物に対してCDに出演される声優さんが、この人いない、この人もいないと分かり「ああ、そうするとこのシーンは削られるんだろうなー」と予想していたのですが、実際に今作を聴いてみて、出演している声優さんのシーンまで削られてたり、セリフが変わっていたりすると「ここ、違うんだよー!」とか「このセリフ、聴きたかったー」とか複雑な思いに駆られました。

それというのも、もう本当に私の勝手、非常に勝手ですがただただハイスペックで性格も生まれ変わったようなあの素敵な陶也が、ただ聴きたい‼それだけです。

陶也は読唇術だけでなく、手話も勉強して出来るんですよ。そして郁がする手話をちゃんと分かるんですよ!
あと郁から「別れましょう」と告げられた時、陶也は最初、分からないのです、分かっているんですが、感情が脳がその事実を理解したくなくて分からないのです!!
それくらい郁のことが好きで、別れるなんて考えたくないことなんです。
だから原作だと、その辺にもう少し押し問答があるんですよね。
そして、2人が再会を果たした時、郁が倒れて陶也が郁を自分ちに連れて来た時、陶也は雅也兄さんを自宅に呼んで往診してもらっていたり、ちゃんとしてるんですよ、CDだと電話だけですが…。
郁と映画に行った際なんかは、陶也はちゃんと郁に映画館の寒さを考えて貸し出しのブランケットを借りてきてたりしてるんですよ!
そういうシーンが削られてて、なくて本当に残念でした…。

こんな陶也を、本当に私の勝手、非常に勝手ですがただただ聴いていたかった!!

でもCDを聴いて思うところはあるのですが、それを差し置いても声優さんの演技が素晴らしかったです!
私、今作で一番陶也の号泣シーンが聴きたかったんですよ。

「愛の巣へ落ちろ!」で陶也が澄也に「ゾクゾクするぜ、澄也」と言い放ったシーンを聴いて、続編発売決定で、逆にこっちが陶也の号泣が聴けるかもと分かった時、「こっちがゾクゾクするぜ、陶也」とずーっと思ってきたので、興津さんが見事に号泣してくれて「そうだよ、そうだよ、さすが興津さん‼」と本当に感激しました!

そして終盤の郁が篤郎に「守ってあげられなくてごめんね」「篤郎のせいじゃないよって言えなくてごめんね」と訴えるシーンなんかは涙、涙でした…。
ああ、私は郁に篤郎に謝ってほしかったのか…、と音声を聴いて思ったというか、斉藤さんの演技がこちらに真に訴えかけてきてたというか、兎に角、涙が止まらなかったです。

色々言いましたが、それ以上に削られていなかったシーンが素晴らしくて、何回も聴いています。

18

細やかな芝居が活きる

種族や階級、薬物、家族関係など色んな人間ドラマ要素が凝縮されている虫の世界。
ドキドキハラハラしながら聴き入ってしまうほど世界観もストーリーも完成度が高い。
やさぐれた攻めが受けの純粋な愛情に触れて、戸惑いつつも惹かれてしまい、人間(?)として成長していく更生物語の描写に、メイン二人の好演が更に説得力を持たせている。
特に心に刺さったのが筆談やモノローグがない会話シーンでの郁の演技。
映像や絵もなく文字もない状況においても、息遣いと母音だけでここまで表情の可愛さを出せる壮馬くんの表現力に感動。
音声しかないのに、郁の泣く顔も、焦る顔も、安堵する顔も、恐怖に怯える顔も、期待に輝く顔も、恥ずかしがる顔も、幸せそうに微笑む顔も、目の前に鮮やかに浮かんでくる。
口がきけない受けの設定といえば、『牛泥棒』でも思ったんだが、
ドラマCDで喋れない役って、実は叫びや泣きなど派手な演技よりも声優の力量が試されるのではないかと。

14

ここまで泣けたCDはかつて無い

私の日課は深夜にBLCDを嗜むことなのですが、前からずっと気になっていた此方の作品をやっと手に入れましたので軽い気持ちで聴き始めました。

かつてここまで泣いたCDは無いです。腐女子歴5年くらいのまだまだ初心者なのですが、それなりに枚数は聴いてきたつもりです。過去にもこのような感じのCDは聴いてきたはずなのですが、なんでだろ。こんなに泣いたこと無いので自身が一番驚いてます。これはこの後の私の腐女子人生に多大な影響を及ぼすほどの...本当にこの作品に出逢えてよかった。

お話の内容とかは書けないです...もともとレビュー下手だしあれこれ書くより聴いてほしい!ってスタンスでやってるので(じゃあ書くな、という話なのですが...すみません...)...これはご自身の耳で体験して頂きたいです。合うか合わないかは人それぞれだと思いますし、皆さんがいいねって仰ってる作品を読んでその気持ちに共感できなかったこともありますので、皆様のレビューを参考にしつつ、是非ご自身で...!!と思う次第で御座います。

私はこの作品を聴いて、『命ってなんだろう』『生きるって、しぬってなんだろう』『愛し愛されるってなんだろう』...そういうことを、郁ちゃんと陶也くんと一緒に考えました。長くは生きられない、という状況下の中で、『愛』と『し』の狭間で揺れ動きもがき苦しむ郁ちゃんの境遇に、何度泣かされたことか。物語の結末、郁ちゃんが出した答えにも涙が出ました。あぁ、そういうことなんだな、ってストンと胸に落ちてきて...うーん、泣くよ。これはもうボロ泣きですよ...こんな泣いたの過去に本当に無いです。涙もろいのでよく泣くけど、ここまで穴という穴から液体が出てくるなんてなかったよ。

本当にこの作品に出逢えてよかった。感謝しか無いです。このシリーズは不幸境遇の子が多くてメンタル辛いけど、いっぱい考えさせられる素敵な作品です。今も郁ちゃんと陶也くんは、あの町で幸せに暮らしてるんだよね。ずっと幸せでいてほしい。

ありがとうございました。
(何の役にも立てそうもないレビューを投稿してしまいすみません...少しでも聴きたい、と思ってくださる方がいらっしゃることを願って。)

*

9

独特の世界観と詳細な設定が素晴らしい

原作未読。
発売から10年近く経ってからこのシリーズに出会いましたが、魅了されています。
聴取順番が発表順でないため、登場人物のことがわかりつつ、性格や言動の変化にとても驚かされたり、ああ、そういうことだったのかと納得したりしました。
シリーズの他作品でも感じましたが、独特の世界観とその詳細な設定が素晴らしいです。

今作のメインはなんといってもロウクラス、カイコガ起源の郁でしょう。
カイコガ起源のため、身体が弱く数年前から口をきくこともできなくなってしまった小柄で真っ白な郁が、密かに片想いをしていたハイクラス、タランチュラ起源の高飛車お坊ちゃまの陶也と知り合い、気まぐれで付き合ってもらうようになることから物語が始まります。

アプリのLINEなどがない時代、メールはあるけれど、主な意思伝達手段は筆談、または唇を読む、というもの。手間がかかり面倒だからこその、じれったさと、その手段をとってまで交流をしようとする気持ちの重さ大きさを感じます。
不便だった時代の恋愛っていいなと思わされました。

斉藤壮馬さん演じる郁が素晴らしいです。口が利けないので内心の言葉、という表現では、流暢にしゃべりますが、陶也と対面しているときは息遣いや、あ、う、というようなかすれた音のみになりますが、それらの息遣いや単音にすごく気持ちが伝わってきます。

陶也はハイクラス屈指の名家出身でお坊ちゃまの中のお坊ちゃま、高飛車でわがまま、不遜、なのですが、郁と触れ合ううちに郁に惹かれ、郁の言動に意図せずして振り回されていく様子が、人間らしくなっていく、目覚めていく、ようで感動しました。

ストーリー自体、今作もかなり凝っていて、BLというよりも、家族や恋人の間にある情、それも、かなり重たくてドロッとした情が強めに描かれています。
陶也も郁もつらい思いをすることになりますが、あれこれ悪さをしてきた陶也はともかく、郁はそこまでひどい目に遭わされなくても、と聴いていて胸が痛くなりました。

篤郎がメインの別作品「愛の罠にはまれ!」を先に聴取しており、作中で篤郎が過去にやらかした事件について聴いてはいたけれど、印象以上のひどさに驚かされました。
繰り返しになりますが、独特の世界観と詳細な設定が素晴らしい作品です。

0

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