おまえだったら六十のじいさんでも可愛い。

運命の転機は三十歳でした。

unmei no tenki wa sannjyussai deshita

運命の転機は三十歳でした。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×228
  • 萌21
  • 中立3
  • しゅみじゃない17

--

レビュー数
16
得点
258
評価数
85
平均
3.3 / 5
神率
18.8%
著者
夕映月子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
サマミヤアカザ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773088441

あらすじ

大手メガバンクに勤めるエリートサラリーマンの透は、仲間うちで美人のジャイアンと呼ばれる傍若無人なオレ様。
「三十過ぎて独身だったら一緒に住もう」と約束した悪友たちの中で独身なのは透よりもハイスペックだけど貧乏な学者の東元と二人だけ。
そんなある日、東元が透のマンションに「迎えにきた」と引っ越し業者とともに現れて──!?
ボロい一軒家でぐずぐずのメロメロに甘やかされる彼との同居生活は透をもっとダメにして

表題作運命の転機は三十歳でした。

東元遼太郎,大学時代からの友人で研究者,30歳
多岐川透,大手メガバンク勤務,30歳

その他の収録作品

  • 新婚旅行に行ってきました。
  • あとがき

レビュー投稿数16

執着というより忍耐

あとがきにもかかれてましたが…
この受けは誘い受けどころか襲い受け、いやいや、、、なんとも初めて読んだタイプ。

同級生の長年越し純愛モノか?と思いきや、全く裏切られるストーリーであっぱれ!

そして攻めも昔から想ってた?!
でも文中でゲイじゃないって言ってたよね?
だとするとDT??まさか!
攻めの長期戦略は尋常じゃないけど、個人的には「ママチャリでのビワイチ」を成し遂げる彼ならやりかねんとw 立志社大学、とか夕映月子さんは関西出身なのですね〜

そして二人共ノンケ出身でこうなるのか?と思ったけど、そこはファンタジーで乗り切りました(笑)

攻めの腹黒さは素晴らしく、病的な執着というか怖さが無いのは「もし多岐川に結婚したいと心から思う人が出来たら幸せを願う」的なことを言ってたからかな。ま、そんなことは無いはず、って思ってそうですけど。

置かれてたリングが男物と気づかなかったのか?とか、そんな都合よく関西の大学のサテライトに就職できるのか?とかツッコミどころはたくさんありつつ、楽しく読めた作品でした。

0

心地よい執着

読んでいくうちに、徐々に表面をおおっている膜がとれていくような、ちょっと不思議な気分になる作品でした。

”美人のジャイアン”と揶揄されている受さんですが、傍若無人に見せていて実はいいヤツという愛されキャラで、概ね可愛いです。”30歳になっても独身だったら一緒に住もう”と誓った仲良しグループが、いつしか、独身は受と攻だけになってしまい、”約束したからね”とばかりに同居生活をはじめる、、という、受の素直さと攻の実行力が化学反応をおこす展開。

攻は出会ってからずっと受を好きで、12年執着した(見守り型)ということなんですけど、そもそも、受にとって攻の存在って特別なんですよね。受以外にはそれがわかるんだけど(読者も)、当の本人だけが「俺が男だから男を好きになるっておかしい」という既成概念にとらわれていて、そこに気づけない。攻が時間をかけて、その概念(膜)から受を解放してあげたように見えました。(最終的にはショック療法w)

攻受のキャラにははまらなかったのですが、恋人同士になった2人(特に受が)が、自分にとっての正解にたどり着いて落ち着いた幸せな雰囲気が感じられて、スッキリ読了するというか、最初のタイトルにもどってそのハマり方が素晴らしいなと感心してしまったのでした。

0

いじらしい

美人なジャイアン!
透、なかなかに強烈なキャラでした。
無理を押し通しているようで、周りを見てるし可愛げがあって憎めない。

そんな俺様な透が長年親友として好き勝手やってきた東元と同居することになって、わちゃわちゃしてるのが微笑ましい。
最初の出会いで、透が提案した呼び方ではなくひとりだけ「透」と呼び出したところから、東元の恋心は感じられ長年の用意周到に執着してメロメロに甘やかして、爽やかに静かに外堀を埋めて、いいぞいいぞ、最後はどう落とすのかな?と思っていたら!!!

透が思ってもなかった行動に出てギャンとなりました。
勇気が出ないのに、でも気持ちは抑えれなくてというのが、いじらしくて、かわいい、かわいい。東元が自分を想ってるなんて思いもしてないとこが可愛い。

想いが通じ合ってから、これまで通りの軽い友情に甘さが加わってさらに透が潔くて、かんわいくて、東元の攻め方も甘くて腹の底も見え隠れしてニマニマでした。

0

スパダリとジャイアン

大学の頃からの親友東元と、流れから30歳にして同居することになった透。
傍若無人な態度の透に従うタイプの東元だったが、一緒に住みだすと、より透を甘やかしてくれる存在に。気づけばずっと一緒にいたいと思うようになる。。。

おかえりと言ってくれる。美味しい料理を作ってくれる。わがままを許してくれる。
こんな環境に放り込まれたら、ずっと1人で良いと思っていた透は絆されるのは当たり前。
そんな折、東元が講師の内定と指輪の発見で、透がとった行動が、突拍子もなくて面白かった!
東元の思惑は、予想以上にブラックで、透が怖いと言うくらいだったが、そんなことも良いと思わせるくらい、東元は用意周到なスパダリだと思います。
変人さはあまり感じられなかったのですが。。。 尽くすタイプの攻好きなので、満足です。
最後に、友だちにもちゃんとカミングアウトしているところが、二人らしくて良かった。

1

ジャイアンは掌の上で溺れる

はぁ~良かった。満足感でいっぱいです。
正直前半1/3くらいはなかなか集中できず間に他の本を読んでは戻っての繰り返しでしたが、途中からは一気に読めました。

端正な男前の攻め(東元)。美人ジャイアン受け(多岐川)のことを知り尽くして何枚も上手で。攻めのふんわりした所やクスッとかフッと笑う描写も良かったです。

ジャイアンこと受けの多岐川。自由を愛して結婚にも恋愛にもまだまだ興味はなくて。

んもう東元が多岐川を甘やかして一人じゃ寂しくていられなくして、策士なんだから。

そう、ものすごい策士なんです。しかも大学一年から12年もの間ずっと多岐川を好きで時期を狙って。
皆で約束してた30歳になっても独身だったら一緒に住もうという約束を目指して出来ることをコツコツと。そしていざという時はビシッとやり遂げる!
もし多岐川が結婚したら本心からおめでとうと言うつもりだったと。男前すぎでしょう!一生の恋だと思ってたんですね。

読んでるうちに、あれ?東元は多岐川を好きなのでは?とわかるんですがそれでもハラハラしました。

多岐川が東元を好きだと自覚して、東元は関西の名門大学に内定し離ればなれになる、しかも指輪を部屋に置いていて。多岐川の片想いの切なさにこちらもヒリヒリしました。
そして想いが溢れて決行の時。もうこっちまで多岐川の気持ちに涙が出ました。ごめん、今なら引き返せる、でももう今しかないとか。
東元に手錠をはめて媚薬を飲ませて自分で準備した体で乗っかって。

これもすべて東元の計算だったんですけど、まんまと罠にはまって。
いや、襲うのは想定外でしたが。ここまで追い詰めて囲いこむよう多岐川の様子を見ながら練ってましたね。

でも良かったね。いっぱい書きたいことがあるのにまとまりません。
東元の執着にありがとうですね。
独占欲も大好物です!

甘々ハネムーンもご馳走さまでした。

2

12年越しのフラグ回収へ

BLといっても、ノンケ、ゲイ、バイ、受、攻、進行視点の様々な組み合わせで作品の雰囲気はずいぶん変わってくるものですよね。(細かく分ければ数十通りになるはず。)
その中でも個人的にノンケ受視点はかなり好きな部類。
培ってきた自分の常識ラインを外れて男同士の恋愛に踏み込んでいく過程・心理描写がたまりません。

今回の主人公はノンケ受に加えてこれまた好物の強気美人受。あらすじの「美人ジャイアン」の文字を見た瞬間に購入してしまいました。

ストーリーは、長年の親友だった攻と受がひょんなことから同居を開始。
ナチュラルに甘やかされていく生活の中で攻のことを意識しちゃうようになって…というもの。
これだけだと少女漫画みたいですが、これはBLです!
男同士だから同居中パンイチでうろうろしていても変じゃないんです。
一緒に温泉に入っても変じゃないんです。
でもキスは?変じゃない?
…と最初は傍若無人に見えた受がどんどん攻を意識して暴走しちゃう姿が
コミカルに描かれております。

もう、読者からすれば最初から二人がくっつくのはわかっているわけで、さて今回はこの美人ノンケ受がどのタイミングでどんな風に落ちていくのかなと期待感が高まるわけです。そして来るぞ…来るぞ…からの、なるほどそうきたか!と。
まさかのノンケバージン襲い受でした。萌えました。
最初で最後の気持ちで挑んだのがラブショップの興奮剤とおもちゃの手錠プレイって、
かわいいいいいい。
細かく言えば、攻も受も、え?どこでそんな恋に落ちたの???ちょっと無理やりじゃない?という感じもしないではないですが、作品全体のテンションからはデフォルメを効かせたこれくらいがベストバランスだったと思います。

話の流れも、
「こっそりフラグを立てる攻」

「次々と回収しイベント発生させちゃう受」

「お約束なオチ」
という巡回型なので読んでいて疲れません。そしてわかっているんだけど楽しい。お似合いすぎて。もうずっと二人のこの共同作業を見ていたいと思いました。

美人ジャイアンと称される受の多岐川くんは、強気で俺様だけど、仕事は一生懸命やるし、細かいところにも意外と気付けるし、なんだかんだでいい奴なんですよね。うじうじしないさっぱりとした性格も好感度高いです。
彼の我儘は性格が悪いんじゃなくて相手への信頼と甘えなんですよ。
そんな受が無自覚新婚さんさながら居心地良さそうにしているところが今回の見所です。

一方、攻の東元くんも包容力とはまた違う感じのひょうひょうとした姿で微笑んでいるキャラなんですが、これがまた得体が知れなくて良いんですよ。
うわー…この人の壮大な計画の邪魔をしたらただでは済まなそう…的な雰囲気がにじみ出ております。
全面的に押し出される執着よりも、今回みたいなちらちら透けて見える執着の方がドキッとして面白いなと実感。しかも初めからハイスペックだったわけじゃなくて、計画的にスキルアップを図っていた所もポイント高いです。
もちろん受のピンチに現れるのもベタベタだけど、いいですね。

一見、我儘言いながら受が攻を尻に敷いている風ですが、実はコントロールしているのは攻だったりする姿も後半からはちらちら。ラブラブなのにマウントいったり来たりとゆらゆらな関係性にも萌えました。

サクッとお手軽に読めて萌えられる楽しい作品でした。
強気美人受好きな方は是非に!

1

いまひとつ乗り切れなかった……。

「三十路に突入した男の微妙な心理と恋愛模様」と「強引にエッチを迫る受け」という二つの題材を書きたかったとのことですが、どちらか一つに絞ったほうが良かったのでは?と思いました。

「三十路に突入した男の微妙な心理と恋愛模様」は、30にもなって幼稚さが残る受けの「結婚しない男の言い訳」みたいなものがずらずら書かれていて、なら別に結婚しなくてもいいんでは?とも思うんだけど、一人で老後ずっといるのは嫌だ…みたいなことも言っていて。

そこら辺の心理をうまーく絡め取って、「ありのままのお前でいい」と囁きつつ、居心地の良い環境を提供し、じわじわ囲い込んでいった攻めの粘り勝ちともいえる展開でした。

だけど、私は前半の「ノンケ友人に長〜い片思いをしている攻め」というのに同情と萌えを感じ、攻めの人柄に素直に好ましさを感じていただけに、「実は策士でした」という種明かしに裏切られた感が。

こういう紳士の皮被った腹黒策士もけっして嫌いじゃないんです。
でもそういうのが楽しめるのってラブコメとか、あるいはもっとダークなやつかなぁと思います。

そして、ノンケなのに途中から攻めの事を好きになり、ジョークグッズとはいえ薬と手錠を用意して襲い受けになってしまう展開に困惑しまくりです。
「強引にエッチを迫る受け」を書きたかったというあとがき読んでなるほど……とは思ったけど、ごめんなさい、ちょっと荒技すぎるように思います……。
前半で、女やら結婚についてあーだこーだ悩むノンケっぷりを見せつけられていただけに……。

さらに襲ったはいいものの受けが誤解して切羽詰まって、挙句の果てに涙こぼしてるというのに、なかなか攻めから「俺も好きだよ♡」と言ってあげないんです。
まるでその状態を楽しんでるかのような、してやったり感を満喫してるかのような攻めの姿にモヤりまくり。
この展開で両方のキャラに対する評価が下がってしまいました。

でも。

受けがやってみたいと思いつつも、一人ではちょっと踏み出しづらく感じていた旅という具体案が絶妙でいいなぁって思いました。
例えば四国八十八箇所遍路の旅とか、オホーツク海にオーロラを見に行くとか。

更にチリの果てのペンギンの群れとか、砂漠でキャンプテントなど、面白そうだけど女子にはハードル高めなやつ。
おまけに攻めは野宿上等!だし。
私、全然そういうの平気です!と言う女子がいたとしても、やはり男女カプで行った場合、なにかと男性が女性に気を遣うシーンがあるわけで、やっぱり男同士で行った方が気楽だよな!となる。

そのあたりが「男同士」という良さが素直に感じられてとてもいいなと思いました。

その旅行先のセレクトも、攻め自身も純粋に行きたい!と思う場所だとは思うんだけど、いくつか候補がある中でもとりわけ受けの心をくすぐる絶妙なセレクトをしていたのかなぁ?
(例えば映画を見て、〜に行ってみたいよなぁと呟いたことを聞き逃さないなどの、丹念な収集力のなせる技なのか)
それとも、そんな受けの心をくすぐろうと思わなくても、攻めが選んだところ=受けのツボだったのかなぁ?

例え前者でも後者でも、旅行に行って気兼ねなく楽しめる相手というのは、尊い関係だと思うんです。
だから万が一受けに彼女ができたとしても、受けが望む旅行先に通常女子は連れていけなさそうだし、そうなるとやはり攻めの方がいいなぁ……と思わせるように、それも策士のなせる技の一つなのか?とかあれこれ考えちゃいます。


1

綺麗なジャイアンに笑いました

変人?文学攻め×綺麗なジャイアン受け(笑)です。
学生時代からの友人で、4,5人のグループでキャッキャしていたのが30歳前に独身は二人だけで…
ふざけて「売れ残ったらみんなで暮らそう」なんて話していたけど現実的にありえない~ からの…なお話です。

受けさんはジャイアンと呼ばれるだけあって発言は結構オレ様(;´・ω・)
普段オレ様な受けは嫌いじゃないのですが、
攻めはそれを黙々と受け入れてしまうようなタイプなので
「本当に攻めさんそれでいいの!?受けの思うがままやぞ…!」と
心配してしまったほどです(;^ω^)

しかし!!!
攻めへの恋心に気づいたあとの受けちゃんの変わりようがいじらしくて可愛い~~!!!
攻めの行動にいちいち戸惑ってみたり、自分らしくない発想に自分でキモいぞ。。。と引いてみたり。
ありえないと思っていた相手に恋心を自覚した時の戸惑い、
思考回路はショート寸前な乙女になってしまってからのギャップは
オレ様受けの醍醐味ですね~(∩´∀`)∩
好きですこういう展開!!

エチはとてもあまーい感じで好きでした!
受けがどう思おうが読者側には攻めの気持ちはだいぶ前から伝わってきていますので
結ばれる頃には「攻めさんいいよ!!好き放題やっちゃってー!!!」な気持ちに(笑)
一見朴訥な攻めですが、このころには受けに対するちょっと黒い部分も見え隠れしていて、
病むまでいかないけど、これも恋愛のスパイス。。。とニヤニヤしました。

電子版で購入しましたら、
本編、後日談、SSと3編入っていましてお得!!
(SSは特定書店での特典をいれたものかもという情報をいただきました)
このおまけSSでもエチしてくれていて最後まですごーく楽しめた1冊でした★
夕映先生、初めて読ませていただきましたがまた読みたい作家さんです!

3

攻の作戦勝ち

仲良しグループの、30歳を過ぎて結婚してなければ一緒に住もう、を実行してしまったお話。攻の計算済みでの行動が凄かった。

執着・甘やかし攻 × 素直じゃない寂しがり屋・毒舌マイペース女王さま受
受は美人なジャイアンと呼ばれていて、ジャイアンはちょっとなーと思いながら読み始めましたが、ジャイアンというほどでもなく可愛らしい我が儘女王さまでした。受が大好きで、強行突破で同居に持ち込み、でろでろに甘やかしてしまう攻。なんだかんだうだうだ言いながらも、その生活が心地良くなってしまう時点で、受の負け。笑

途中、好きだと気付いた受の行動が思いがけず、楽しいです。初めて読む作家さんですが、甘やかされる受もちゃんと大人の男で、買って正解だったと思えるお話でした。

1

スルッと読めます

電子書籍で読了。挿絵はあるけれど小さい!(昔の文庫版のものの様に見えないほどではないです。でもサマミヤアカザさんがお好きな方であれば、紙の本をお薦めしたい)

懐の深い執着(『腹黒』と言うよりは『息が長い』と言う方が当たっているような気がする)×悪気がないわがまま王女様(文中では『ジャイアン』と言われていましたけれど、それよりずーっとかわいげがあります)とでも言うような組み合わせ。このお二人のキャラと『○○歳過ぎて○○だったら~』というシチュエーションが好みかどうかで萌え度が決まるお話だと思いました。好きな人には堪らないでしょう。

連続して夕映月子さんのお話を読んだのですが、私は夕映さんの書く『嫌みのないオタク(マニアと言うのか?)』が好きなようです。このお話でも 東元は文学オタク(大学講師)という設定ですが、オタクぶりがみっちり描かれていなかったので、ちょっと残念。お話が悪いというわけではないのですが、違うものを期待していたので、スルッと読み終えて「あれ?あれ?」と……どうも私は『空振り』しちゃった様です。

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