おまえだったら六十のじいさんでも可愛い。

運命の転機は三十歳でした。

unmei no tenki wa sannjyussai deshita

運命の転機は三十歳でした。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×210
  • 萌9
  • 中立1
  • しゅみじゃない7

227

レビュー数
7
得点
108
評価数
35
平均
3.3 / 5
神率
22.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
シリーズ
クロスノベルス(小説・笠倉出版社)
発売日
価格
¥889(税抜)  
ISBN
9784773088441

あらすじ

大手メガバンクに勤めるエリートサラリーマンの透は、仲間うちで美人のジャイアンと呼ばれる傍若無人なオレ様。
「三十過ぎて独身だったら一緒に住もう」と約束した悪友たちの中で独身なのは透よりもハイスペックだけど貧乏な学者の東元と二人だけ。
そんなある日、東元が透のマンションに「迎えにきた」と引っ越し業者とともに現れて──!?
ボロい一軒家でぐずぐずのメロメロに甘やかされる彼との同居生活は透をもっとダメにして

表題作運命の転機は三十歳でした。

東元遼太郎,大学時代からの友人で研究者,30歳
多岐川透,大手メガバンク勤務,30歳

その他の収録作品

  • 新婚旅行に行ってきました。
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数7

スルッと読めます

電子書籍で読了。挿絵はあるけれど小さい!(昔の文庫版のものの様に見えないほどではないです。でもサマミヤアカザさんがお好きな方であれば、紙の本をお薦めしたい)

懐の深い執着(『腹黒』と言うよりは『息が長い』と言う方が当たっているような気がする)×悪気がないわがまま王女様(文中では『ジャイアン』と言われていましたけれど、それよりずーっとかわいげがあります)とでも言うような組み合わせ。このお二人のキャラと『○○歳過ぎて○○だったら~』というシチュエーションが好みかどうかで萌え度が決まるお話だと思いました。好きな人には堪らないでしょう。

連続して夕映月子さんのお話を読んだのですが、私は夕映さんの書く『嫌みのないオタク(マニアと言うのか?)』が好きなようです。このお話でも 東元は文学オタク(大学講師)という設定ですが、オタクぶりがみっちり描かれていなかったので、ちょっと残念。お話が悪いというわけではないのですが、違うものを期待していたので、スルッと読み終えて「あれ?あれ?」と……どうも私は『空振り』しちゃった様です。

0

執着ってイイなぁ♪

あらすじと、サマミヤアカザ先生の挿絵に惹かれ購入しました。
仲間内の男前ランキング No.1とNo.2が唯一の独身仲間となって『三十過ぎて独身だったら一緒に住もう』という魔法のコトバを実践してくれる、(他人から見れば)不毛だけどこの上なく美味しいシチュエーションのお話。

仕事以外では、毎日毎日 呼吸をするように自然に悪口雑言を吐き出している「美人なジャイアン」の透(受け)視点で物語が進んでいきます。
前半部分は、立場によって色々な捉え方ができる 三十歳という自分の位置づけに対する心理描写が、細かく丁寧に透の毒舌を交えながら語られます。
私事ですが直前に読んでいた本の(受け)の人柄が、傍若無人な俺様とは正反対だったので、透の性格に馴染むまで物語の半分くらいを費やしました。

もう一人の主要人物である、二人が出会ってから十二年 一度たりとも透に逆らったことのない男・東元(攻め)は、年相応の落ち着きに ミステリアスな雰囲気が加わって悔しいくらい男前。ですが、博士号を取得したものの就職せず大学に残って近代文学の研究を続けている文学オタクです。

「おれは おれの自由を愛して生きる」と豪語し自分より優先したいほど好きになれる相手にめぐり逢わないから、と結婚を遠ざけていた透が、相手が東元という報われる可能性のない(と本人は思い込んでいる)恋に落ちてからの話が俄然面白い!
東元と同居した一ヶ月で、彼に甘やかされ すっかりダメになった透が今までの言動を思い起こし「東元を見下していた自分が彼に好かれるはずがない」と絶望し、彼の就職の話も絡んできて やがて自暴自棄になり・・・

東元を好きで、苦しくて苦しくてたまらなくなった透が取った行動が、想像のななめ上でした。
一方、どの程度酒を飲ませたら透が寝るか 記憶を失うかとかも把握している、と東元が白状したのを見て「あなた達 すごくお似合いですよ」と拍手を送りたくなりました。
手品の種明かしのように、東元が十二年分の想いと策略(!?)を透に話すシーン、大好きです。

個人的にツボだったのは「透の気持ちは自分にある」と確信してからの、行為の時の東元の口調が若干横柄な感じになるところ。
口では彼に、好きなように 好きなことをして生きていい。と言われている透ですが、精神的にがっつり鎖で繋がれていることに気付いているのか、いないのか?(笑)

限りなく 萌×2寄りです。

0

執着攻めの囲い込み計画

あらすじはほかの方が詳しく書かれているので感想だけ。

一見どんな要求でも聞いてくれる甘やかし系の包容力のあるタイプの攻めかと思ったら、12年もかけて自分のところに堕ちてくるまで着々と網をはって待ち、絡めとる蜘蛛もびっくりの執着攻めでした。

透(受け)が30歳になり、中堅と呼ばれ中間管理職として仕事でいろいろなストレスを感じながらも、周りは続々と結婚していき、年齢的に老後のことなんかも考えたりしてちょっと寂しいかもと思うタイミングまで待つ東元(攻め)のこの気の長さ、驚嘆です。
「30歳になっても独身だったら一緒に暮らす」という社会人になる前の不安な気持ちの保険のような約束を実行に移すべく、どのくらいの酒量で寝てしまうとか記憶を飛ばすとかも計算にいれ、酔わせた上で言質をとり、ほぼ実力行使で同居の持ち込むまでは少し強引でしたが、誤解されるような言動をとり、同居してあげなければという雰囲気にさせ、それ以降は透がこの生活を手放したくない、二人でいないと寂しいと思わせるように居心地よく生活させ、馴染んできたころに転勤や恋人の存在を匂わせ、透を焦らせるという策士っぷり。
これだけ周到に策に嵌めたんだから、東元には透を襲い受けになっちゃうまで悩ませないでさっさと告白なりなんなりしてあげて欲しかったな。ちょっとかわいそうになりました。

二人とも社会人として仕事をしていて、部屋に籠っているわけではないので暗さは全くありませんが、一歩間違えれば闇堕ちになりそうな攻めです。
ともあれ、透の面倒な性格に合う人はきっと東元しかいないと思うのでお幸せにって感じですね。
でも、30歳までに本当に結婚してしまったら、どんな邪魔するつもりだったんでしょうね。ちょっと気になります。「おめでとう」とちゃんと言うとかちょっとはあがくとは言ってたけど、わからないように盛大に邪魔したと思うんですよね。そっちも見てみたかったかも。

執着攻めは大好きなので、楽しく読めました。ちょっとした言動からも執着してると感じましたが、東元視点で話を読んでみたかったです。ドン引きしながらも楽しく読めたんじゃないかと思います。特に、指輪を見つけて焦った透が襲い受けになってしまったシーンなんてきっと驚きながらも高笑いしていたことでしょう。

そして、サークル仲間の既婚者3人がどう思っていたのか気になります。東元の執着を知っていたような感じもしました。
一緒に住んでると知ったときにすぐに「カミングアウト」や「良かった」という言葉が出てきたり、付き合ってないと聞いた時にはセフレという言葉がでてきたり、知らなければそんな出てこない台詞だったし。でも、その割には最初の方は透に対して「結婚はいいぞ」なんて絡んでいたし、反対はしないけど賛成もしない二人で決めてというスタンスだったのかな。とはいえ、最後はからかいながらも祝福してくれるいい友人たちで良かったです。学生時代の仲間って社会人になってから知り合った人とは違った甘かったころの自分をさらけ出せる数少ない友人として心のオアシス的な関係ですよね。これからも仲良くしてもらいたいものです。

1

攻めのギャップに注目

ジャイアンのように傍若無人な性格のエリートサラリーマン(受)と終始穏やかでおっとりとした性格の貧乏学者(攻)のお話です。「三十過ぎて独身だったら一緒に暮らす」という約束をした大学時代の友人の中で本当に未婚のまま三十路を迎えてしまったのは攻めと受けのイケメンコンビだけだった訳ですが、現実でも案外フツメンの方があっさり結婚してしまったりしますよね。ともあれ、約束の通り受けは攻めが借りているボロい一軒家に引っ越して二人暮らしを始めますが、攻めが受けのために晩御飯を作ってあげたり受けが晩御飯に間に合うように仕事を切り上げて帰ってきたりとまるで新婚夫婦のようなエピソードが展開されます。もうこの時点から、受けの胃袋をつかもうとする攻めの用意周到さが伺い知れますね!最後まで読むとわかりますが、攻めの受けに対する執念の深さは思わず背筋が寒くなるほどです。のほほんとしていていつも受けに振り回されているようだったのが実は全て計算づくで、いいように操られていたのはむしろ受けの方だったという…さて、エロシーンですが量的には少ないながらも甘々です。攻めのことで色々と思いつめてしまって、チープなエログッズに頼ろうとする受けがとっても可愛いです。サマミヤさんの美麗な挿絵も素晴らしいです。全体としては「萌」評価で。

0

攻め様がすごい!!!!

夕映先生の作品は、以前一冊だけ読んだ本がどうにも好みに合わず、以降なんとなく読む機会をもたないまま今に至ってしまいました。でも、今回は、あらすじに興味を持ち、購入を決めました。
今回の作品は物凄くツボだったので、今後は先生の作品をちゃんとチェックしていこうと思います。

執着攻め、長年片想い、同級生(今回は大学の)として出会い、、、と、私の萌えツボが満たされる作品だったのですが、しかしこの攻め様がもう凄かった!!!!
今迄、長年片思いの執着攻め様が登場する作品はいくつか読んできましたが、私が今まで読んだ作品ではあまりお目にかかったことのないタイプの攻め様で、すごく新鮮でしたし、ここまでくるともうあっぱれでした。(見る角度によっては戦慄タイプかも・・・私はこの攻め様大好きですが・・・)
30になったら受け様と恋人になれるはずだ・・・と信じ、焦る訳でもなく、でも、しっかり計画的にじっとその時を待ち(12年間も!!!)、いざその時がきたら、飄々としながらも、しっかり受け様を追い込み囲い込んでいくという・・・そして、受け様はまんまとその策にはまってしまうという展開。
攻め様、穏やかで優しそうな中にまさかの腹黒さが・・・。そのギャップがたまりませんし、基本絶対に受け様を思いっきり甘やかしまくってくれる攻め様なので、もう受け様が羨ましくてしょうがありません。

・・・と、こう書くとなんだかやっぱりちょっとサイコものっぽいですね。
でも、実際にはとても楽しいお話です。読んでいる側は割と早い段階で攻め様が受け様の事を好きなんだと分かるようになっているので、受け様があれこれぐるぐるしていても、安心して見守ることができます。
受け様がなんだかんだ潔い性格で、男前な性格で、友人の前では裏表がないというのも読んでいて清々しかったです。

2

30歳男子の等身大描写が絶妙

あらすじ:
大手メガバンクに勤める透(受け・30歳)は、仲間内で「美人なジャイアン」と呼ばれる、自他共に認める俺様。
大学からの友人で貧乏学者の東元(攻め・30歳)と、独身男同士、同居生活を
始めることに…

俺様で自己中なのに可愛さもある透が良いキャラ。
仲間内では言いたいことをズバズバ言う俺様キャラですが、
仕事で好青年を演じる程度の良識はあり、
人に気を遣うのが嫌なので結婚願望も特になし…と、
自分の性格に難があることを理解している点に謙虚な可愛さがあります。
一生独り身でいる覚悟でコツコツ貯金しているものの、そんな人生にふと寂しさを覚えることも。
そんな、アラサー男女問わず抱きそうな悩みや不安感が等身大に描かれています。

東元は、透とは大学の旅行サークルで出会って以来の付き合い。
今は近代文学を専門とする研究者ですが、最近ようやく博士号をとったばかりで、まだ就職口はなし。
透と比べ、穏やかで落ち着いた男性然としている東口ですが、こちらも年齢を考えるとなかなか余裕ではいられない境遇です。

こんな30歳男子の同居生活をほのぼの描くお話。
東元への想いを自覚した透が、思い余って東元に手錠をかけて襲う(!)という展開もあり、
東元→透かと思いきやそれだけではないのが面白いところです。

成人男性のリアルな日常生活の合間にちょっとしたロマンスが挟まれているところに作家さんのセンスの良さを感じる一冊でした。
後日談のオマーン旅行のエピソードなど、最後まで絶妙に意外性があり、楽しませてくれる作品です。

10

共感しすぎる!!

30歳という、大人の男同士の同居ものです。執着攻めに、ワガママな受けがひたすら甘やかされて…という感じ。

内容としては、大学時代に仲良くなったグループで、「30まで独身だったら一緒に暮らそう」と約束をしていて、実際に30になった受けの所に攻めが迎えに来た…というもの。一緒に暮らし始めると、至れり尽くせりの生活で、受けはグズグズに甘やかされて…という展開です。受け視点で進みます。

受けは仲間内でジャイアンと呼ばれる、横暴でワガママな性格。攻めは穏やかで皆から信頼されています。しかし、かなりの執着系。美人受けですが、体格的には攻めとそれほど差は無く…といった感じです。

30歳というと、色々転機になる年なんですよね。それこそ10代の頃は、30の自分なんてちゃんと大人だと思っていたのに、実際に30になると…といった感じで。身体的にはちょっとした衰えを感じ始めるのですが、精神的には全然昔のまま変わって無かったり。しかし、周りからは容赦なく大人の扱いをされ、更に環境も若い頃とは変わってくるので、将来に不安や焦りを感じたりと、不安定になる時期だと思うのです。このへんの葛藤なんかが、ものすごく丁寧に書かれていて、かなり共感しました。
共感出来たのですが、なんだろう…。
共感しすぎて男性というより、「30歳女性」にしか思えない…。あくまで私の印象なんですが、思考が女性じゃん!…と。ワガママで横暴な女性にしか思えて来ない…。
よく「これもう女じゃん」といった感想を読んだりしますが、今まで思った事は無かったのです。大前提として「男だろ」と。しかし、今回初めて「女じゃん」という感覚が分かりました…。横暴でワガママなのに、性根の部分で結構グズグズと女々しい部分があるのにも、ちょっとイラッとしてしまって。こういう、横暴キャラなら、もっとこう竹を割ったような潔い感じの性格に統一して欲しかったです。

そんな感じで中盤まで、この受けの葛藤なんかがひたすら丁寧に綴られています。面白くない訳では無いけど、こう、女性の書いたエッセイを読んでるみたいな気分になります。

後半以降は一気に話が動きます。ヤケになった受けが、攻めを拘束して強引にエッチを迫り…と、ここから一気に萌える!! 更に、攻めの結構な腹黒ぶりや、かなりの執着具合が明らかになり、これを待ってました…!!と。
絡みでは、最初は受けからエッチを迫ったのに、途中からは形勢が逆転して、受けが散々なかされてしまう…という非常に好みの展開。
執着攻めに、いつのまにか絡めてられてしまう受け…というのが個人的にとても好きなのです( ´艸`)

受けが個人的に微妙だったりするし、中盤までがちょっとクドい気もしますが、設定としてはとても好みで、面白い展開だったので、総合的な評価として「萌」です。
受けのキャラクターの感じ方は、あくまで私の印象です。人によって感じ方は違うと思うので、参考程度にしておいてもらえると嬉しいです。

3

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