SS付き電子限定版
2017年の作品。絵師買い。
ゲームのシナリオライターでもある、丸木先生の作品は、
殆どに結末部分にどんでん返しが仕込まれている。
この作品も、きっと意外な結末が用意されているんだろうなー、と。
前半は、主人公を取り巻く色々な人が登場。
星野紡が漫画家を志して数年後、やっと大賞受賞、
その後、受賞した出版社の編集担当からプロットを評価されず一年が経過。
梅が咲く季節にやっと「良いですね」が得られる。
新担当に就いた桐谷は、サイコパス系。
紡に、自分のいう通りに描くように言い含める。
そのうち、作品だけじゃなく、紡の心まで自分のものにしていく桐谷
・・・最後に仕込まれているどんでん返しが面白かった。
丸木作品には、最後まで気を抜けない面白さがあるので好き。
ずっと気になっていたもののモヤモヤしそうで躊躇していて、セール期に購入。
愛する受けを「本当は閉じ込めて誰にも見せたくない(でも社会生活する上で受けの為にならないからしないけどね)」と思う攻めは百万回読みましたけど、この作品は閉じ込めちゃって世話する系攻めでした。
自分が描きたい漫画ではないのに大勢の反応が嬉しい、自分の為に描いていたものや何の為に描くのかという自問は少し考えさせられました。プロとして作品を世に出すなら自己満足ではなく他人に受け入れられる=売れるものも一つの正解で、自分が読んでる大好きな作品も一体何を思って作家さんは描いてるんだろうとか。
ネーム中に玩具挿れられるシーンはエロだけど少し笑いました。滅茶苦茶エロいけど。
傲慢でも超有能な編集の攻めに縋り付くしかない漫画家の受け、という図でありながら攻めが受けだけに夢中になったりタジタジになったりするのが面白い。酔っ払った紡が夢と勘違いして「今日はしてくれないんですか(性処理)」「(童貞だと思ってたのに)誰と勘違いしてるんだ」の会話良かったな〜
最終的にはどちらが手綱を握っているのか分からない結末でした。紡の過去は何となく想像がついたのですが…
桐谷の「どうしてあのニュースを覚えていたのか、少年の叫び声を聞いたからではないのか」って、物理的な話ではなくですよね?読解力なくて少し戸惑いました。桐谷はどうして紡にフェさせないんだろう?
メリバでも伏線を一掃した感はなく疑問が所々残ってしまい、モヤモヤはやはり残りました…
丸木先生の作品結構読ませて頂いているのですがこの作品が一番好きかもしれないです、、
洗脳やサイコパスが好きな人はハマると思います。
長々と書くと内容に触れてしまい読む前に予備知識が増えてしまうと思うので簡潔に感想を書きます。この作品はまっさらな状態で読んだ方が絶対楽しめると思います、、
なので皆さんが気にされてるところだけ、、
エロは丸木先生の作品の中ではそんなに激しくはないです!でも洗脳されちゃってるので結構倒錯的、そして受けが恍惚としてる感じのHなので興奮はしました(笑)
全部読み終わってから表紙を見ると受けの目と表情に「あー……確かにそんな感じだわ……」となりました(きっと読んだ方には伝わる)
丸木先生の作品が好きな方にはぜひ読んでいただきたい作品です。
感想書くの下手なのでここまでにします、、とにかく是非!購入を!!!
面白い!そして濃い!!恐ろしくもある!!!
受けの紡視点でスタート。
彼の人間性を知れる深みある書き込みのおかげで、キャラ立ちがしっかりしている。
可愛い系のよく見る受けではない。
そんな確立された土台があるからこそ彼の変化にはダイレクトに読み手も影響を受けました。読み進めるのが楽しかった。
そうさせたトリガーである攻め、桐谷。
爽やかな笑顔で初っ端から辛辣すぎる駄目出し。パワハラの域をこえている。
イケメンだけど、第一印象最悪というか怖い。
正論振りかざしてぶん殴ってくるような威圧感半端ないこの手の人…いくら顔がよくても凄く苦手で受けと一緒にビクビクしていました(笑)
だけど桐谷の言うことは正しく渋々ながらも望まれるままに描き成功をおさめ甘い蜜を吸い、でもふと我に返り自分のやりたかった方向で貫けば大失敗したあげく捨てられかけ彼がいないと生きていけなくなってしまう。
そんな自分を奴隷と例えつつ彼がそうだと言う女の子にさえなる。
愛ある攻めの意地悪なようでいやこれは誘導洗脳(?)や!と興奮しました。
そしてこれだけでは終わらない。
紡の信じてきた世界が揺らぎます。
まさかのバックボーンが凄まじく、恐ろしくもあり惹きつけられました。
BLだけの括りにしておくのもったいない気がする。
作者の文才凄い!
萌えだけではなく読書の楽しさをひしひしと感じました。
余談ですが、桐谷の脳内ボイスが終始細谷さんでした。
あらすじとは表紙を読んで気になった方へ一言。
とにかく感想やネタバレは見ずに読みはじめて下さい。
読み終わったらまた読み直して下さい。
その方が楽しんで読めます。