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「世界のどこにいても、俺は帰るところは優士だから」
こんなこと言われたら、泣く
一途でまっすぐな愛情を向けられて、その愛情は10年、変わらなかった。
自分の進路を決めて、自立して、異国の地にいき、イキイキと頑張る駿人。
それとは対照的に、守ってきた家族がいなくなり、ボロボロになる優士が切なかった。
日高も素敵な人。
日高とコウの続編も読みます。
当初中学生の甥っ子が成長して家長の叔父を長期戦で陥落させる話なんだけど、家族に対する細やかな感情を丁寧に描いていて、何度読んでも心が震える...。
大人側のユウジがバランスを崩して葛藤する様子もまた現実にありそうで心に痛い。
登場人物の性格や考え方の違い、特にハヤトの母親の描き方は子育てしている身としては受け入れ難いものの、一定数こういう人いるよね...と思える。
一般的ではない家族を描いた話としても先見性ばかりで唸っちゃいます。
こどもの成長は早く、大人は現実が止まっているような日常の中で変化は突然起きるもの。淡々と日常を描く中で起きるイベントに対する複雑な感情と心理描写を描くスキルは秀逸。
言葉のチョイスも秀逸で、口語の味わいや会話表現で関係性をテンポよく描くのも心地よい。
個性的かつ作家性が高く、力量にただただ感服です。
途中に出てくる弟コウと日高の続編の『STAYGOLD それから。』も素晴らしいです。
良かった…BLって大抵1巻完結で出会い!すれちがい!仲直りH!って物凄いスピードで関係性が深まってすぐ終わっちゃうじゃないですか。それが嫌な人におすすめしたい作品ですねこれは…もう最終巻での告白(?)シーンは萌えすぎて崩れ落ちました。そんな即答するんだ…好きなんだね…そうなんだね…って親の顔になってしまいました。Hよりストーリーや心情描写にこだわった作品が好きな方はぜひ読んで欲しいです。じわじわもだもだ進むもどかしい恋愛が詰まってます。
旧版の1巻は読んだけど、その後離れていた作品。
結局6巻まで行ったのですね。
この(1)では、中学生の駿人が叔父の優士に告白して物語が始まります。
告白といっても、もじもじと顔赤らめて…では全くなく。
逆に喧嘩ふっかけてんのか⁉︎的な。
ここがね、旧版を読んだ当時もそして読み直しの今も、どうも心に入っていかない。
今までは子どもだったけど、これからは。
ずっと好きだった、本気だから。
イヤイヤ、アナタ今だってコドモですよ。と言いたいの。
コドモだからそんな宣戦布告みたいになんのよ。と言いたいの。
これは言われた優士サンも難儀よね。
確かに血は繋がってないよ。でも保護者よ。父みたいなもんよ。
少なくとも優士の方はそういう心づもりよね。
だから、オレは好きなんだ!、でグイグイくる駿人が読んでてうっとうしい。
そりゃBLですから?こっちもそういうつもりで読んでますし?この2人にこれからどういう変換があってどうなっていくのか、そこを読むわけだけど。
だから私にとっては、物語に対しての萌えはまだ無くて、ここからどうBL世界に持っていくの?というのが興味ですよね。
また、もう1人の叔父さん・コウにもBLの芽がある。こっちの方がイイ匂いがぷんぷんするぞ。
やっぱりこの空気感が私的には1番好きですね語彙力ないからうまくジャンル分けできないけど、駿人のあの情熱と、優士のあの押されてる感と作品のほのぼの感、時々入ってくるギャグとか、普通に笑えて、絵柄ももう私好みでどこを取っても完璧としか言いようがありません。日高とコウのあのなんとも言えない素晴らしい関係とかもうサブカプとか言ってられない。全て設定から神が一から手がけた感。言葉選びとか、コマ割りとか、角度とか、もう全ての要素に萌える。伏線回収から何から何まで神です。