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妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜

youseihunter×DT

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表題作妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜

犬山大貴,リーマン,受の部下,26歳
阿久津喜晴,攻の上司のリーマン,37歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

男は四十歳を過ぎても童貞だと妖精になる――。そんな秘密を持つ阿久津(あくつ)家次男・喜晴は、過去には地元のヤンキーを束ねた続の頭、現在は健康診断の数値が気になるお年頃のサラリーマンだ。だが、妖精化した兄に「男にモテる魔法」をかけられ、近所の老人にまでイヤらしい目で見られるはめに。しまいには部下の犬山から猛烈なアプローチを受けて…。
阿久津は、昼間はサラリーマン、週末の夜は妖精ハンターとして犬山と一緒に兄を捜し始めるが!?

作品情報

作品名
妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜
著者
中原一也 
イラスト
國沢智 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
妖精ハンター×DT〜四十歳童貞男の逆襲〜
発売日
ISBN
9784801910683
3.8

(55)

(10)

萌々

(28)

(15)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
208
評価数
55
平均
3.8 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数14

主人公は非童貞

童貞主人公かと思いましたが違いました。
主人公の阿久津は元ヤンのサラリーマンで三十七歳。非童貞です。

妖精となった兄(童貞)から"男にモテる魔法"をかけられた阿久津が、自分に惚れてしまった職場の後輩犬山と妖精退治をするドタバタラブコメディ。
兄を捕まえる筈が、より凶悪な妖精を追いかけることになり、話が殺人事件にまで発展。
しかし基本はコメディ。サラッとお気楽に読めました。

概ね楽しく読めましたが、ギャグのノリはイマイチ合いませんでした。
全く笑えないという程では無いのですが、設定やキャラの癖、ストーリーの勢いの割には笑えなかったなと思います。
とはいえ不快感はなく、最後までテンポよく読むことが出来ました。

色々と説明されていない部分もありますが、続編で判明するのだろうと思います。
サブキャラ含めてキャラの濃い作品でした。

0

軽妙

いそうでいない、主人公「阿久津喜晴」というキャラクターが、普段はあまりオヤジに食指動かない私でも楽しめました。
楽しめた原因のひとつに、妖精というファンタジー要素と事件を解決していく謎要素、そしてなんと言っても秀逸だったのが、攻めの犬山大貴の感情表現というか、言い回しが絶妙で、その語彙の豊富さに圧倒され、次はどんな言葉が出てくるかのかな~?とワクワクしながら1冊まるまる官能表現を堪能しました。

本人は真面目に言ってるのがまた可愛くて、名前の通りワンコな、だけど特殊な語彙豊富なちょっと変わった年下攻めでした。
ある意味官能BLでした!

翅や犬山くんの謎は次巻に持ち越しです~。

0

娯楽作品として最高

そこかしこで笑えるツボが散りばめられていて、あぁ面白かった!という気分で読み終わることができました。

ちなみに「妖精ハンター×DT ~四十歳童貞男の逆襲~」というタイトルは誤りというか、紛らわしいと思う。
攻め受けどちらもDTではないし、表紙の男が「四十歳童貞男」でもありません。

童貞のまま40歳を迎えると妖精になってしまう家系の阿久津家。
ブサイクで根性捻くれた喜晴の兄は妖精化し、弟に「男にモテる」呪いをかけてしまいます。
そのせいで喜晴はやたら男から熱い視線を浴びたり告白されるようになり、部下の犬山にも熱烈な告白をされてしまい……。

呪いを解いてもらうために、昼はリーマン・夜は妖精ハンターとなって姿を消した兄を追い求めることになった喜晴。

一緒にお伴することになった犬山が超ワンコ気質で、しかも妄想しまくりの変態さんという面白キャラで、彼が口を開くたびに何度吹き出したことか!
犬山は官能小説家である母親の影響で喜晴へのアツ〜い思いを「芳醇な香りを振り撒く熟した果実のように」だの「その奥に秘めた淫蕩な獣を」など官能小説仕立てで滔々と語りまくっちゃうんです。
喋る18禁となってる犬山に対して、あーはいはい、また始まった……と、喜晴がスルーしてるのも笑えます。

犬山にガッチリ胃袋を掴まれた喜晴。
こんなに熱烈に求愛してくれるのは兄の呪いのせいで、呪いが解けたら……と悩める37歳のおっさん(おっさんというほどでもないけど)の葛藤がおいしい。

そしてこの犬山が、妖精のパワーのせいで上司にひたすら忠実な秋田犬から、ガツガツとした獣、そして神獣(!)というキャラの七変化を見せてくれるのもいいです。







1

実況犬山でお送りします

久々にコメディの中原作品、面白かったです。

設定が、40過ぎて童貞だと妖精になる、をホントにやっちゃったという、おふざけ感満載なのですが、中原さんが乗りに乗って書かれたんだろうなと偲ばれる、底抜けにお馬鹿で楽しい作品でした。

昔やんちゃしてました、今は仕事できて包容力もあるいい上司、というのが妖精ハンター。全然童貞じゃないので妖精ではないのですが、親戚の妖精の妖精で(笑)、妖精ハンターになることに。

その上司に盲目的に恋してるのが、部下の犬山。完全ワンコなのですが、実は秘密が。。。

犬山の設定が面白い。ワンコだが3分に1回主任の阿久津にボッ○してしまうH体質の上、母親が官能小説家なのでそれをすべて専門用語で解説するっていうトンデモなキャラ。

中原作品には、男に惚れられる魔法をかけられるオヤジ設定が多く、これもそのパターンかなー、と思ったらいい意味で裏切られました。
兄の魔法でやっぱり男に惚れられる体質になってしまうのですが、犬山はそんな魔法などどこふく風で、とにかく主任第一の犬でした。

何にも悩まずに楽しめました。

1

悪い妖精を捕まえるお話(笑)

妖精ハンターVSDT!
男は童貞のまま40歳を迎えると妖精になる家系がある。妖精になった悪さをする男妖精を捕まえようと真面目に活躍する妖精とハンターこと阿久津と犬山。

こんな発想が!しかも一冊になって。続編も出てますが。素晴らしい!ありがとうございます!

犬山がとにかくとっても好人物です。ひたすら阿久津主任ラブで妄想過大の変態だけど世話焼きおかん秋田犬で好感度の高いイケメン部下。何度も阿久津の危機に駆けつけて助けます。しかも大人のテクニックと甘くていい声で。

阿久津は若い頃からモテまくりの元ジャックナイフ(笑)今はSっぽさが魅力の中年の健康診断の結果が気になるお年頃。

阿久津が妖精になった兄に嫉妬から男にモテる魔法をかけられます。どんどんひどくなっていき毎日誰彼から口説かれます。この辺はとある小説を連想しました。
兄を捕まえる途中でもっと凶悪な妖精を捕まえることになり…。

二人の変身にどんな意味が?特に犬山。

犬山の想いは魔法のせいだと思っても犬山への好意が押さえられない阿久津。犬山がどんなに魔法は関係ないと言っても信じません。阿久津が切ないです。
最後のエッチは神々しかったですね。

最後はめでたしめでたしかと思ったら新たな妖精を捕まえることに。
また二人の活躍が読めますね。

薄い本に盛りだくさんな内容だからか疾走感?というか性急で駆け足気味な感じもしました。

2

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