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名前も知らない一目惚れ相手を半年間密かに眺めて想い続け、ひょんなことから話すキッカケができて距離が近付いて…
と、トントン拍子に進んでいく序盤は
恋に浮かれる高良の高揚感がダイレクトに伝わってきたのとそれがあまりにも真っ直ぐな想いだったのもあって、自然と彼の恋を応援したい!という気持ちになっていたのだけど…
環紀の人物像や恋愛観が明らかになっていくたびになんとも言えぬモヤモヤが募りました。
性に奔放だった過去はある程度仕方ないとしても。
そのことで一度高良と衝突して自分自身『変わった』と言っているのに、なぜ宇津木のことは突き放せないのか。
そしてどうしてその部分こそを"変える"ことができなかったのか。本当に解せなかったです。
病気だからとか昔お世話になったからとかそんなこと言っていたらキリが無いし…
高良と幸せそうにしておきながらそんなことをしている環紀に裏切られた気持ちでした。
心が伴っていないセックスだからノーカン、みたいな発言にもがっかり。
最後の最後、宇津木に突き放され、高良に諭されなければ自分自身を見つめ直せなかった環紀にはもう言葉もありませんでした…。
人それぞれの価値観があると思うし、結局はふたりの問題なのでお互いに納得していたなら良いのでしょうけど…
本当にふたりの未来に幸せはあるのかな?という疑問は残ったし、どうにもうまく噛み砕くことができませんでした。
ぷはっ…ビビッて長らく積んでたのに読み始めたら面白くて一気読み。モヤるを通り越してしんどくなったんですけど、作家様の気迫が伝わってきたっていうか、すごい内容だな~これ!っていう印象です。
※三角関係、ってタイトルにしようかと思ったけど、”ネタバレ”なのか?と小一時間…。
この受けさんがビッチというより、この物語は”二股”ラブストーリーだよね?っていうところが、なんか斬新に見えてしまったのでしたw。心は彼氏にしか捧げないけど、身体が疼いたら彼氏以外の誰かとも寝ちゃうかもっていうのでなく、ふたりに対して同時に種類の違う特別な感情を抱いてる受けさんなんですよね。執着をたちきれない、腐れ縁の画廊オーナーが大人ぶってるけど、ぜんぜん大人な態度じゃなくて、なにかにつけて嫌らしかったです。。つか、マグロってセーフなのか?!な衝撃とともに、全員に対してツッコミいれたくなってしまった。明らかに、あの男がつけた痕だよね~(合意で)っていう受さんの身体を抱けちゃう、この年下攻めって実はとてもMなのかな?とか違う方向からも検討してしまいました。本当に、見事に不釣り合いな二人なんですよ、でも別れられないってゆー沼。。。途中何度も”別れちまえ!”って叫びそうになりました。
というわけで、3人の生々しい愛憎が鮮度高く伝わってくる圧巻の筆力ではありました。キレッキレのエロ描写と運動神経いい奴はおせっせも上手いっていうトリビアに萌があったので”萌”にしてるんですが、これは”萌”なんていうほんわかしたものではなく、”神”or”しゅみじゃない”二者択一系の名作なのでは?と思える見事な依存劇場です。
一目惚れした攻めの高良が自分では興味もない日本画の画材屋に毎週通う理由…それは毎週火曜日にくる相手。綺麗な、受けの環紀。
ゲイの自覚もないまま、半年の間、声もかけられずにいた高良が意を決して話しかけようとするのですが、出来ず。。。そんな時にアクシデントで怪我をした高良を家で手当するという。
環紀は実はゲイだということをその時に知ります。
もー、最後まで、なんていうか、モヤモヤしてしまい、さらに高良の純粋すぎる、その割に物分かりのいいふりをしてしまう、環紀も自分の気持ちにいまひとつ何を大事にしたいのかを選び切れず。
宇津木を優先するんですが、本当の気持ちとも違って…
萌ポイントを定め切れずに読み終わってしまいました。
安西リカさんらしい、ちゃそうなんですが、やはりもう少しきゅん、とするところが欲しかったかなと思いました。
萌2が既に訂正できない、残念。「しゅみじゃない」で評価。
安西作品の中で、多分もっとも読後感良くない作品ではないかと思う。
自分がどんなに不幸であっても、
他人を巻き込んで不幸をバラまくような遊びで、無垢な医大生を巻き込んではいけない。
自分勝手な病人だと思った。
愛人を連れて、さっさと海外へ行ってしまえ、と呪いたくなる。
ただ外見が美しいだけの心が幼い相手に愛を注ぐ医大生はどこか病んでいる。
不毛で安定感ない、共依存的な関わり。
綺麗事じゃない話を読みたいという人にはいいと思います。
登場人物たちに唖然としつつも、最後まで読めてしまったのはある意味すごいのかもしれない。
攻めがザックリ、時にはジワジワと多種多様に受けに傷つけられるのが気の毒で気の毒で……。
惚れたもん負けというか。
なんかまっとうに育った健全な攻めが、受けと当て馬とのドロドロ(一言では語れない)に巻き込まれてしまって、これでいいんか?みたいな……。
こんないい子を、おまえらの共依存みたいなドロドロ沼に巻き込むんじゃねー!!みたいな。
ビッチだった受けの過去とか、そういうのは、まぁそういう人もいるよね……みたいな感じなので別にいい。
だけど当て馬のおっさん専用の無気力な抱き人形と化して、当て馬が作ったキスマークを攻めの目前に晒せる神経が良く理解できない……。
当て馬は、ヒタヒタと差し迫る死から逃れるがごとく受けに執着してて、俺の目前で二人でエッチしろ!とか悪趣味で下衆くて……
疲れた……。
あらすじから、一途ワンコと芸術肌で自由奔放なビッチ受けのお話で、ビッチが攻めと出会って愛を知るみたいな内容かたなぁと思ったんですね。
だけどそんな単純な中身じゃなかった……。
購入元のシーモアの評価が5評価中、4.5で(レビューは読んでない)評価も高いから買ってみたんだけど、こんな展開だったとは…。
ちゃんとちるちるを見れば良かったよ……。
どういう結末になるのか見届けてやろうという一心で読み終えたけど、求めてたのは、こういうんじゃないんだ……!!
世間にはこの話みたいに綺麗事だけでは済まされない関係とかあるのはわかるけど、私は趣味じゃないなぁと思ったのでこの評価です。
