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久我有加先生、25周年おめでとうございます✨
こちら、”芸人シリーズ”の記念すべき第1作目、
まだ手に取ったことがなかったのですが
Kindle unlimited対象になっているのを知り、即ダウンロード!
続編の2巻もアンリミ対象なので、これからじっくり読むぞ〜!!と、
ワクワクしています☺︎
高校生同士、本気で漫才師を目指すヘタレ攻め・土屋×美人男前筋肉受け・仁。
久我先生ならでは!の、軽快な大阪弁でやりとりされる
若い二人の会話、掛け合いがもう本当に”夫婦漫才”そのもので楽しい!(*´艸`)
初めて会った時から「マイスイートハニー!!!」と呼んできては
相方になってくれ、と尻尾ふりふり熱心に口説いてくる土屋。
そんな彼に対しすげなく接する仁ですが、
実は彼には小学生時代、東京へ引っ越しした後に大阪弁をからかわれ
笑われいじめられた経験が。
それ以来すっかり”笑われる”ということ、”笑い”に対する警戒心が
強くなっており、今も密かにトラウマを抱えていてー
と続く、お笑いコンビ「バンデージ」結成の馴れ初め物語。
久我先生の筆で描かれる、リアルな仁のトラウマ体験、
その思いがグッと胸に迫ってきて、前半は切なく、悲しく、悔しい気持ちに。
無神経にも思えた土屋の口出し(これは結局誤解だったのですが;)に、
仁と一緒に腹を立て、「お前に何が分かるんや!」とエセ関西弁で
土屋にツッコミを入れてしまったりしました。
そんなカッカした気持ちの中でも、土屋の言葉にはハッとさせられたなあ..
お笑いは「笑われる」ものではなく、人を「笑わせる」もの。
そんな土屋自身には、辛かった時期に家族を笑わせたことで
心が晴れやかになった記憶があって。
そして、自分の相方は絶対に絶対に仁でなければならない!という
初対面時からの確信、揺るがぬ決意。
妹が絡んでくる場面では、そのヘタレっぷりに「もーーー!」と
思ってしまったのですが笑、
凛とした仁とは別の意味でまた、一本筋の通った、しなやかな強さのある
男前でした。
もーーーーーそんな二人に、ただただ惚れたっ!!!!
20年前の作品とあって(?)、土屋の妹が高校生?中学生?ながら
仁との待ち合わせ先の喫茶店で指に煙草を挟んでいたりとか(!!)、
主役二人の連絡手段が家の固定電話の子機だったりするところは
びっくり&ノスタルジック。
でもでも、仁が土屋の熱意に絆されていく過程や
トラウマを乗り越える描写、そして土屋への好意を自覚していく姿などは
まったく時代なんて感じさせない!!
生き生きとリアルに心に迫ってきて、終始グッとしながら読んでいました。
そして、雑誌掲載時も人気だったという二人のクラスメイト・優勝くんが
ほんっっっとにいい男!!
土屋の妹に惚れている優勝の弟・小学生の一虎もまた、めちゃめちゃいい味
出してくれてました◎
「一虎」って名前は、やっぱり二人の父親・タイガースファンの父親の
思いが込められてるんだろうなあ、とニヤリ(。-∀-)
脇キャラの魅力的な作品でもありました〜
(※女子キャラ苦手な方はちょっと注意かも。2人出てくるのですが、
特に土屋妹がクセ強めです)
土屋と仁の、青くて、激しい感情をぶつけ合い弾けさせるような濡れ場も
(短いけれど)印象的でした。青春ー…!!✨
高校時代から息ぴったり、完璧な夫婦漫才を見せてくれているこの二人。
一体続編ではどんなコンビに成長しているのか…
ワンコな土屋の溺愛は、きっと変わらずますます増長してるのかな。と、
今から続編を読むのが楽しみでなりません☺︎
心地よい疾走感のある”芸人シリーズ第一弾”、堪能しました!
再読。
なんかもっとヘタレ攻めと男前受けだったような記憶が……。
それは2巻かなぁ?
受けの仁は「笑い」にトラウマを持っているのに、土屋からしつこく漫才の相方になってくれとつきまとわれる。
人に笑われるなんてまっぴらごめんだ!と思う仁の心の変化が丁寧に描かれているけど、なかなかしんどい。
大好き強い受け!
精神的にも肉体的にも強い受け!
強いけど脆い意地っ張りな受け!!
攻めの押せ押せに絆されちゃう受け!!
毎日のように一緒に漫才組もう!と絡まれ、
これはおかしい!と悶々としながら、夫婦漫才なみの掛け合いをするのが楽しい。
周りは完全に仲良しと思ってるパターン!
ちょっと押しが強すぎて引いちゃうけど
朗らかで嫌味がなく、可愛げも男らしさもあって憎めない。
どんどん絆されちゃうのが楽しくて、等身大の高校生を楽しめました。
久我有加さんお得意の、関西弁BL。
それが「漫才コンビ」が題材となればその関西弁が必然だから、より久我さんの関西弁遣いとしての自在さが生きてくる。
そして本作は高校生同士の、進路とも関わる恋物語です。
主人公は、土屋来と相川仁。
土屋は幼稚園の頃から将来は漫才師志望。
対して相川は、転校時のトラウマで「笑い」が大嫌い。
実は土屋は土屋で、自分の辛い思い出から人に笑顔になってほしいというのがお笑い志向の元になっています。
そんな2人が高校で出会って、土屋が相川に漫才の相方になってほしいと口説いて口説いて、相川が土屋の存在に助けられつつ「笑い」への恐怖心を克服していく、という展開。
この「漫才」っていう設定が上手いですよね。
1人がピン芸人になりたいだけなら、自分の意志をどこまで貫くかっていう話。
でも「漫才」は2人がどう生きるか、っていうところに帰結する。
そこに「高校生」の設定があって、進学なのか就職なのか、それとも芸人としてやっていこうとするのか。
2人は別れるのか、道は別れて恋人関係だけ残すのか、恋も人生も共にするのか。
それらが一気にたたみかけてくる。
そして本作はBL的ラブシーンというのはそれほど多くなくて、青春物語としてもキラめいています。
そしてそして!イラストの山田ユギ先生〜!
この2人のビジュアルはこれしかないっていうドンピシャです。
びっくりです。
大阪で関西弁で(当たり前じゃ!)漫才からんで。
そんでもってBL話とは、脱帽。
相川くん、子どもの頃のトラウマで笑われるのが大嫌い。
土屋くん、そんな相川くんに惚れて「一緒に漫才やろ」って言ってくる。
普通はそこで「しつこい!」バキッドカッゴスッ!ですよね?
でも相川くんはボクシングを習っているから殴らない。
シッシッと追い払うだけ。
土屋くんはいい男でんな~。人の中身をサクッと読み取る力もある。
相川くんは実はナイーブな子でした。
トラウマの原因から逃げ出さないで見据えろ、と言ったのも土屋くん。
それに答えて正面から乗り越えたのは相川くん。
いいコンビじゃないですか。
それといい味出してたのが共通の友人新田優勝くん。
脇キャラにしとくのがもったいないです。
土屋くんの妹に振り回されたときも、彼のおかげで救われたし。
Hシーンは可愛い感じでしたが。
コレで良いと思いました。
とにかく、二人ともものごっつおっとこ前で、荒削りで、おもろかった。
と、なります。