僕、小さくなりに行ってくる

おおきい小竹とちいさい武田 上

ookii koake to chiisai takeda

おおきい小竹とちいさい武田 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×27
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

158

レビュー数
6
得点
150
評価数
37
平均
4.1 / 5
神率
51.4%
著者
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
価格
¥759(税抜)  ¥820(税込)
ISBN
9784758077835

あらすじ

巨人族の小竹は手違いで普通の高校に入学してしまう。
ほどなくして転校することになった小竹だが、
普通サイズの武田と両想いだったことが分かり
付き合うことになった。
二人はセックスができなくても幸せな日々を過ごしていたが、
ある日、小竹が"大きいものを小さくする"木の実が
存在するのだと言いだし――。

表題作おおきい小竹とちいさい武田 上

小竹瞬・巨人族の高校生・16歳
武田利一・高校生・16歳

同時収録作品おおきい小竹とちいさい武田 上

大橋カズヤ・武田の友人
武田利一・高校生・16歳

同時収録作品おおきい小竹とちいさい武田 上

小竹瞬・巨人族の高校生・16歳
森・小竹の同級生

その他の収録作品

  • その後(描き下ろし)
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数6

色々考えさせられる。

巨人と人間が共存しているという突拍子もないファンタジーを装いつつも「物理的にエッチのできない相手を好きになったらどうするか」「愛情と快楽は別物か」というテーマをぶち込んできてるので、あれこれ考えさせられました。

でも決して説教くさくならずにシュールな表現などで時折クスっと笑わせてくれながら読めるのがさすが重い実さん作品。

巨人族の高校生・小竹と人間の武田は体の大きさが違いすぎて恋人同士になってもエッチができない。
武田は小竹のことをとてもとても大事に思っているのに、武田のことを狙っている大橋という同級生から、ただの接触だ・自慰行為と何が変わらないの?といった感じでずるずる触られて、ついに挿入まで許してしまうんです。

武田って小竹のことが好きなくせに、あっさり大橋に体を許して最低!!と罵ることは簡単かもしれない。

でも持て余した思春期の性欲、しかも決してそれが小竹と共有することができないという絶望感を抱えている武田の乾きというか飢えのような尽きることのない欲望みたいなものも解るというか、うーむ…まぁ仕方ないよなぁ…と思ってしまう自分もいる。
だけどやっぱり大橋に抱かれている武田の姿を見ちゃった小竹の気持ち、そして赤い実を食べて小さくなった小竹が「やっと武田くんを抱きしめられる」と言った時の気持ちを考えると、泣きそうになる自分もいる。
浮気は止めろ!と言えない小竹、そして一切武田を責めなかった小竹。
抱いてあげることが出来ない自分には止める資格がないと思っていたのかもしれない。
だからこそ、何としてでも赤い実を…という気持ちを色々考えると泣ける。
そして大橋も武田のことがとっても好きで、完全に悪いやつではないこともわかる。

読んでて、本当に自分の感情が迷子になりそうでした。
決して嫌いじゃないです。読んで良かった。


2

ヘタレっぽいのにかっこいい小竹

巨人族の小竹と、普通の武田。
小竹が手違いで普通の高校に入学したことで出会った二人。

規格外の体格差の二人は、当然体を繋げることができない。
熱を持て余す武田は、何かと言い寄ってくる同級生の大橋と関係を持ってしまう。
いくら体が寂しくても、この時点では武田がただの淫乱に見えてしまってかなり衝撃でした。

小竹には、森という同級生が想いを寄せている様子。この二人にも抜き合い程度ですが絡みあり。
武田と違うのは、小竹は快楽に流されたのではなく、自分を想う森に敢えて触れ、でもそこに気持ちはないことを強調する残酷さが見えました。
同じように「好きではない相手」と触れ合っても、対照的な二人です。

小竹は武田と大橋の関係を知っていて、二人が抱き合うところまで見てしまうけれど、むしろそれこそが小竹を決断させた。
武田が他の男に抱かれていても、その心には自分しかいない。裏切り行為なのに、二人がお互いを誰よりも好きなのが伝わってくるから不思議です。

大橋がただの遊び人ではなく、彼は彼で真剣に武田を想っているのもまた切ない。
そして、誰とでもできる性欲処理にすぎないと、自分自身に言い聞かせるかのように大橋以外の男とも関係する武田。
それぞれが真剣な想いを抱えて苦しんでいるので、ただの浮気や快楽と言い切れない説得性があります。

何より、武田が好きで、武田が自分を好きならそれでいい。シンプルにそう思える小竹がとにかくいい男。何だかんだで全ては小竹の強さのおかげだなと思います。

0

みんなハッピーエンド

上下巻を通してのレビューです。相変わらず重い実さんの作品はボリュームがすごいです。単行本の厚さが他の1.5倍くらいあります。あとセッxx描写が豊富で、長いです。カップルが幸せそうで何よりです。
今回は巨人族の小竹と普通サイズの武田という、なかなかぶっ飛んだ設定でした。巨人族ならではなこと(ヒマラヤに軽く登ったり、マリアナ海溝に落ちて腰までつかったり)が散りばめられていて、クスッときました。

サイズが違う二人が恋したり、悩んだりして、最終的に同じサイズで幸せそうに暮らせてよかったです。上下巻で上手くまとまっていて、読み応えがありました。最初は武田に想いを寄せていた大橋も下巻で三宅とくっついて幸せそうにしていたのが何よりです。あとは森だけだ!森君にも幸せになってほしいです。

0

ポケットでお出かけ、なつかしい

カバーイラストの二人、タイトルがらみの比喩的表現じゃなくて、ほんとにこのサイズ比のお話だったのね。
二人のデートのシーンとか、昔読んだ内田春菊「南くんの恋人」思い出した。
設定的にはかなりのとんでも設定だけど、高校生で、男同士で、惹かれあって、お互いに恋愛関係でも、二人の間にはどうにもならない障壁があって、相手に対する恋情とは別に、若さゆえに快楽に簡単に流されてしまう。
その、どうにもならない障壁が「巨人族」、、、。
うん、とっても、とっても、あきらに見てわかる障壁だわな。
ストーリーの根幹の、思春期ゆえの揺れる心的な、4人それぞれの関係性とかはすごく萌えるし、切なさもあっていいお話だと思う。
でも、やっぱり、その世界観の中での自分の目線の高さをどこに置いたらいいかが定められなくて読みにくかったので、萌一つで。

1

これは、所謂メタファー

巨人と常人の異種間交流、というシュールなトンデモ設定ですが。
同性愛とか、異性愛だとしても。ままならない恋についてのメタファーなのだと思います。
恋してる相手を、愛しているのか、どこまで許せるのか。そして、自分はどうしたいのか。
何が出来るのか。

「 オレたちは お互いに 水の入った風船を持っている
不用意に 水を入れすぎてはならない
水を入れすぎると重いし
下手したら 風船が破けてしまうからだ 」

お互いがお互いを大切に思うあまり、出来ること。命を賭しても守りたいこと。
高校生ならではの瑞々しい表情もあり、主人公たちを見守る友人達の様に見守る気持ちになります。
この物語は一旦完結しています。
下巻は「彼らのその後」だということです。

重い実先生ならではの、執着するあまりのストーカーじみた描写も健在です♬

1

巨人族×人間の恋のお話

作家買い。

重い実さんて、独特な世界観の作品を描かれる作家さん、のイメージですが、重い実さんの新刊もそのイメージを損なうことないストーリーでした。ネタバレ含んでいます、ご注意を。






主人公は高校生の武田くん。
ほぼ彼視点でストーリーは展開していきます。
高校の入学式の時に、巨人族の小竹くんと出会い、そして同級生に。
元々巨人族は生活圏が異なり、通常の大きさの人間と生活が被ることはないのですが、小竹くんは手違いで普通の高校に入学してしまったのです。
小竹くんは巨人族用の高校に転校しますが、彼を忘れられない武田くんはストーカーまがいに小竹くんのことを調べ上げ…。

というお話。


タイトルは『おおきい小竹とちいさい武田』ですが、武田くんは通常のサイズで、小竹くんが「巨人族」(体が大きい)というちょっと斬新な設定。

序盤は巨人族と通常のサイズの人間の恋、というテーマで、コミカルに進んでいきます。

が、小竹くん、武田くんともに、彼らのことを好きな「友達」の存在が徐々に大きくなり、それに伴い暗雲が立ち始めー。

身体の大きさが違う=性的な接触ができない、という事で、お互いにべタ惚れなのに、それぞれの友人と性的な行為に及んでしまう。特に、武田くんの方。恋人がいるのに浮気してしまう、という展開なので、そういった描写が苦手な方にはかなりきつい展開かと思います。

武田くんが他の男とセックスをしてしまう姿を見てしまった小竹くんが選んだ道。
小竹くんに去られた後、武田くんが堕ちていってしまう心の闇。

序盤のコミカルな雰囲気とは一変、後半はかなりシリアスで切ないです。

「好き」という気持ちと、「セックス」は切り離せるものなのか否か。

好きだからこそ、恋人と繋がりたい。
心から愛している恋人がいるのに、快楽に抗えない。

高校生という、性的なことに興味津々で、青く若い彼らに突き付けられる重いテーマに、非常に痺れました。

シリアスとコミカルが混在している作品で、浮気やウリ、そして死といった人によっては地雷になりうる展開もたくさん盛り込まれているので、もしかしたら読み手を選ぶ作品かもしれません。甘々でエロエロな作品を読みたい気分の時にはもしかしたら不向きかも。

が、個人的には重い実さんの世界観てとてもツボで、この作品もめちゃめちゃツボに入りました。

巨人族の小竹くんと人間の武田くん。
彼らの恋の行き着く先はー。

これ、上下巻の作品で下巻は来月(2018年3月)発売になります。重い実さんの書かれたあとがきによると、下巻は「同じ大きさになった小竹と武田、大橋のその後」が描かれているそう。上巻で二人の関係はいったん落ち着いたうえでの下巻という事で、どういう展開になるのか非常に楽しみです。

10

この作品が収納されている本棚

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