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表題作僕は君のいいなり 2

木下司,高校2年生,テニス部の後輩
檀野優希,高校3年生,テニス部副部長

その他の収録作品

  • 描き下ろし 6.1話
  • カバー下:あとがき

あらすじ

年越しお泊り、電話越し、おねだり…。
溶けるような愛しさに、これまで以上に甘く激しく交わるようになった二人。

そんな日々の中、木下は感じたことのない独占欲に戸惑いながらも、深まっていく情動に向かい合う。
一方檀野は、木下の「普通」を奪ってしまったかもしれないとのわだかまりに、うまく向き合えずにいて…。

独占欲に目覚めたノンケ後輩×淫らで健気すぎるゲイ先輩の蜜月と成長と、ハッピーエンドまで。

作品情報

作品名
僕は君のいいなり 2
著者
あがた愛 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス moment
シリーズ
僕は君のいいなり
発売日
ISBN
9784801961968
4.5

(268)

(177)

萌々

(65)

(20)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
22
得点
1210
評価数
268
平均
4.5 / 5
神率
66%

レビュー投稿数22

すれ違いと胸キュンとエロ。これぞBLの醍醐味!

前作が大好きだったので、待望の続編です!
待ちきれずに、電子書店で配信されていたものを単話買いして読んでいたのですが、まとまった紙媒体も読みたくて、コミックスも購入。

まず表紙。
帯を取ると……まさかのセクシーショット。どきっとしました。
前作の床に寝転び見下ろされている壇野先輩の表紙と比べてみると、ふたりの関係性の変化が表れていて興味深いです。
「僕は君のいいなり」ではなく、木下が自ら手を伸ばして、檀野先輩を求めて、ふたりの手が繋がっている。
こちらにいるはずの檀野先輩はどんな格好でどんな表情なんだろう?と妄想が止まりません…!

前作でお互いの想いが通じあい、晴れて恋人同士になった壇野先輩と木下。
相手が好きで、相手を大切に想うが故にすれ違っていくふたりの様子が、檀野先輩視点と木下視点で一話ずつ交互に語られていきます。(途中、壇野先輩の親友の吉井視点の話あり。)
木下は元々ノーマルで女の子とつき合っていたので、男の自分とつき合うようになって、女の子とだったら普通にできることをできない不自由さを知っていて、我慢させているのではないか?と不安になる檀野先輩。
一方、木下は、今まで女の子とつき合っていた時には感じなかった、独占欲、嫉妬心を檀野先輩に感じ、自分がはじめて本気で人を好きになったことを自覚。
女の子と話している木下を見て内心モヤモヤするものの、女の子と話したり遊んだりすることは「普通」であって、男の俺には嫉妬する権利はないと何ともないふりをする檀野先輩。
檀野先輩が親友の吉井と仲よさそうな様子に嫉妬する木下。
ふだんは無茶を言わない檀野先輩が修学旅行でしばらく会えなかった木下に「会いたい」とわがままを言うシーンに、普段クールな木下が檀野先輩のことになると感情的になるシーンに、胸がキュンキュンしまくりました!
いろいろあって、お互い胸に秘めていた想いをさらけだし、本当に心から通じ合ったふたり。
最後の木下の屈託ない笑顔が印象的でした。木下の笑顔のシーンって今までほとんどなかったような。
前作からの流れを考えると、「いいなり」ではじまった関係が、こうして強い絆で結ばれた恋人同士になり、感慨深くて胸が熱くなりました。

あと、しっかりエロいです!
でもちゃんと必然性と愛のあるエロでときめきます!
あがた先生の乳首攻めは絶品です♡

BL作品の中には「とりあえずエロいれておけばOK」的にストーリーが性急な展開の作品もあり、読んだ後になんだか腑に落ちないこともあるのですが、このお話は主役のふたりの心情が丁寧に描かれていて読み応えがあります。

BLって男同士だからこその苦悩や嫉妬があるのが醍醐味だと思っているので、この作品はまさに私の理想のBL作品です!

檀野先輩、木下、末長くお幸せに…!

これで完結とのことですが、大学生の檀野先輩と高校生の木下とか、社会人になった檀野先輩と木下とか、その後のふたりの物語もぜひ読んでみたいです!

23

「幸せ」で満たされました

帯通り、心も身体も「幸せ」で満たしていただきました。ちなみにこの帯を取ると、そっと繋がれた木下の手と先輩の履いてない下半身が見れる仕様です。

本編では付き合ってからのふたりのお話が、本当に丁寧に描かれていました。
久しぶりに「交際中」のBL漫画を読んだなという印象です。昨今あまりこういった正統派のお話を見かけなかったので新鮮でした。
付き合ってからの先輩はよく笑うように、木下は表情が豊かになっていると思います。前巻を読んでいる身としては、ふたりが普通に話しているだけでもきゅんとしてしまいます。

先の方もおっしゃってましたが、脇役の子達がとても良い仕事をしてくれて、安心して読むことが出来ました。特に吉井先輩の一言、小松くんの言葉がとても心に響き、こちらも考えさせられるような台詞が印象的でした。
そして今回も性描写はありますが、前回ほど数は多くありません。が、濃密度は増してます。これが付き合ってからのふたりの行為なのだなと思うと、覗いてしまっている気がして思わず申し訳なくなってしまうくらいでした。

電子で追っていましたが、紙でも購入。
今回はコミックスの方が修正が薄いので、紙をお勧めします。この先生の作品は、局部を見た方がお得だなと同時発売の「23時のタイムシフト」を読みながら再確認しました。笑

13

甘々から関係を築いていくステップへ。

自分に惚れてる先輩をオモチャにしていた木下と、いいなりになっていた檀野。
檀野のエロくて遠慮がちなひたむきさにほだされてからは、木下も優しくて甘い彼氏に変わり、1冊目後半はひたすら甘かった~。
そして2巻は付き合いはじめた彼らのその後の話。

檀野はあいかわらず木下に一途で、木下も誰かに夢中なるのは初めてで、二人の間には初恋のようなキュンとする甘さが漂ってます♪

2巻では木下→檀野への想いが強まり、檀野の過去・現在・未来すべてを自分のものにしたいと思ってしまうほど、木下は執着野郎に変貌してます。

そして木下は、1冊目でも檀野が自分には見せない笑顔を、友人の吉井には見せていることに嫉妬してましたが、2巻ではその嫉妬があからさまで、”自分のものだ”と宣言したくて、吉井に檀野と付き合ってることをアウティングしてしまう…

吉井が理解のある良い奴だから良かったものの、木下は暴走しすぎ…
でも嫉妬も独占欲も好きだからこそ感じてしまうもの。
ひどい男だった木下が、こんなにみっともなくなるくらい檀野に恋してしまったんだなって、なんだか感慨深いです。

そして檀野は檀野で、木下にこんなに想われてるっていうのに、いまだ遠慮がちなままで、木下に女の子が近づいても「俺に嫉妬する権利があるのか?」なんて言っちゃうし…

想い想われてるのがわかってるようで、二人とも相手の気持ちを理解していない!
そこがもどかしかったけど、木下は嫉妬や独占欲をありのまま檀野に打ち明け、あんなに遠慮がちだった檀野も木下にワガママなお願いを言うことができて、二人はただ甘いだけじゃなくて、自信と信頼がプラスされ絆が深まったように感じます。

起承転結があるストーリーではありません。
でもラブストーリーは恋人になるまでが一番ドラマティックで、恋人になってからの展開を続けるのって難しいと思うんです。
幸せそうな二人に波風立てて欲しくないし、綺麗な終り方した後に大きな事件が起こると続編のためなんだなってわざとらしさを感じてしまうし…

でも私は恋人になってから、二人が関係を深めていく話をもっと読みたい!

本作は起承転結がなくても、いえ大きな事件や起承転結をあえて入れなくても、日常のなかで二人の関係が深まっていくのを読ませることができるんだぞ!ってお手本みたいな作品だと思います。

エッチなシーンはですね、しばらく会えなかった後に会いたい気持ちが振り切れて…とか、なにをして欲しいか檀野に言わせる逆言葉責めを木下が楽しんでいて、木下はすでに優しい彼氏になってるけど、1巻の歪さの片りんをチラッと見せてるところが良かったです^^

momentの紙本初めて買いました。
電子は無残な白抜きですが、紙本は修正甘いんですね。
白抜きだと残念すぎるぎ場面が多いので紙本のほうがいいと思います。

10

全てが最高!!!!

1巻まるまるノロケ話って感じ笑

2巻目は二人が愛し合っていることが強く伝わってきました。

受けが自分が男で普通でないために強く出れなかったり、
モテる攻めに自分がつり合っていないと思ったりして、
自分の気持ちをため込んでしまうのがありがちですが、すごくきゅんきゅんしました!

一方、攻めは自分ばかりが感情を露わにするのを嫌ったり、
一方的に好意を伝えていることにもどかしくなったりして、
とにかく受けが好き!っていう気持ちが伝わって見ているこちらも恥ずかしくなりました笑


愛し合っている2人がいい感じにすれ違うのが
これからどうなっちゃうの!?
と惹き込まれてドキドキしっぱなしでした!!


あと、モブというか脇役がでしゃばらず、でもただのモブではなくしっかり話に関わってくるのがすごく上手いと思いました。

脇役のおかげで2人が自分の考えを整理できたり、
見ている方も納得させられる部分があったりしたので読みやすかったです。



2人の気持ちとやり取りが丁寧に描かれていて
本にしてくれてありがとう!!!!
って感じでした笑

8

中身のあるエロ

内容はみなさん書いて下さっているので。

人を好きになった時、そして気持ちが通じ合った後、必ず訪れる葛藤と苦しさ。
それが上手に表現されているなと思いました。

すれ違いと戸惑いとエロ。
全てを堪能できました。
ありがとうございます。

エロもたっぷりありましたが、ただのエロではなく中身の詰まったエロでした。まだまだこの二人のお話が読みたいです。
そう思わせてくれる良作でした。

6

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