電子限定おまけ付き
何度も読み返しています。
奥田枠先生って、本当に「何かを必死で欲しがる人達」を描くのが上手です。
登場人物それぞれ欲しいものの方向と熱量がちがって、読み手の思う方向へは行ってくれないモヤモヤ。たまりません。
読むたびに糸永君、真田の両方の立場から妄想して、いろいろ反芻できます。
いじめられっ子のお話はあんまり好きではないのですが、これはちょっと方向がSMなのかなあ…。
いじめっ子の真田君に関しては、マジないです。
イケメンで人気者、さらに拗らせで糸永君をいじめた上に長年ストーキング、シレっと登場して糸永君を手籠めにする。
文字にするとひどすぎますね。。。でも、こういうストーカー気質の無意識ズルい男も、攻めとしてはありって思います。
真田君がまず最初に謝れなかったことはつまり、悪事を秘密にしてでもまず糸永君を捕まえて手に入れたかったということですよね。
執着がスゴイ。
一度手に入れるのに失敗しているからこそ、二度目の攻め方が計画的で綿密。
手段を選んでない感じがあります。
一方の糸永君は、ほんとつらくなるぐらいかわいそう。
目隠しえっちのシーンがめっちゃ悲しいです。
真田にいいように流されてるようですが、やっぱり真田君が欲しいんですね。
ひどい目にあいすぎで、どこかで人生挽回してほしい!とは思いますが、糸永君の幸せはそこだったんですね。
すぐにエッチで流されちゃうところが、ちょっと悲しくなったりしますが、ほっそい鶏ガラ君の受けが割と好きなのでとエッチシーンがいいです。
糸目で引っ込み思案の糸永は中学時代いじめにあいトラウマに。でも中心人物の真田と大学で再会すると、なぜか優しく接してきてそのまま仲良しに。だって糸永はずっと真田が好きだったから…。
真田の真意がわからぬまま一緒に過ごす時間が楽しくて幸せでどんどん好きが溢れてくるけど、実は真田も糸永が大好きで。好きな気持ちを認められなくていじめてしまった真田と、好きだからこそ諦めて離れた糸永。すれ違ってしまう両片思いがそれは切なくて、糸永くんの糸目から流れる大粒の涙に胸が痛い。
絡みすぎた糸を解いていってやっとお互いの本心を分かり合えた時には、私の糸目からも涙が〜!
糸永くんがとても素直で可愛くてでもエチはすごくエロくなっちゃうところや、真田くんの危ないぐらい糸永くんを好きで見境なくなっちゃう執着ぶりが愛おしい。もう愛しかない〜。
中学時代に、真田の一声的なものでクラスからいじめられていた糸目の糸永くん。
大学で再会し、自分とのことをなかったことのように振舞ってくる真田に困惑する糸永くんだったけれど、、、
他の方のレビューでもありましたが、正直読み終わるまで、真田の真意がまったく読めずで、なにか裏があるんじゃないかと終始ドキドキしていたのは、ピュアBL以外の作品を読みすぎたせいでしょうか苦笑
こちらの作品は、結果、攻めの企みなどなく、むしろ過去の自分の行動を悔いてるパターンでしたので、安心して? 読むことができました。
中学時代の真田視点のお話を読むと、
あぁ、、、
あの年代にありがちな、、、(察し)
と、なります。
でもね、
個人的には自分が周りに及ぼす影響が強いのだと、もし自覚していたら、、
周りが糸永くんをいじめる前に、もしくはいじめがスタートした時点で、なんら止めに入って欲しかったかなあ、、、と。
思えば当時、実は2人は両想いだったんですよね。
でも、お互いの誤解がすれ違いを引き起こしてしまい、なんとも切ない別離となってしまうなんて、、、
少しくらい攻めざまぁwwww があってもいいかなあと思いつつ(おい!)、でも、真田がいま、糸永くんのことをすごく大切にしてるのが分かったので、とても胸熱になった溺愛再会BLの読後となりました!
両想いになってよかったねえ!!感涙
(※実は何回か場面で泣いたまりあげはでした!)
すごく良いお話です!!
ただ、糸永くんの過去のいじめの場面があるので、ついつい疑り深く読んでしまいましたが、後半どうして真田がそんな行動をしてしまったのかが判明。
それでもまだ疑う自分。。。
すれ違いで、別れを互いに考えるようになり、すごく心が苦しくなりました。互いの考えが分かるから、より一層つらい。
人物の心情を描くのが本当に上手だと感じました。
糸目の糸永くんが、意外にもエロいところが、びっくり。色々な面で楽しめる一冊です。
この作品で奥田先生のファンになった思い出の作品。初めて読んだとき、あったかいような切ないような……気持ちがすれ違っていく2人の恋に興奮しながら読んだことを思い出しました。
糸永くんのくるくる変わる表情が可愛らしくて、ピュアめなお話かなと思っていたら、割とエロス描写が多く、作風とのギャップに更に興奮しました(〃ω〃)
いじめをキッカケに離れてしまった2人の再会から始まる恋のお話なんですが、いじめっ子といじめられっ子の関係の2人がお付き合いをするところから恋の動きが加速していきます。
恋人同士なのに恋とは…?って感じですが、恋人というカタチから入った恋のお話なので、話が結構複雑。過去のいじめの原因に遡って、恋心を思い出し再確認と再構築していくストーリーは、本当の意味での恋人同士になる道も険しく、勘違いに勘違いを重ねる悪循環へと陥っていくのです。
2人の恋は恋のままで動かず、恋人同士なのに両片思いという構図が焦ったい。どちらもお互いが大好きすぎて拗れまくってる状況に胸が痛みました。
身体を繋げる好意にしても幸せな時間なのに、どこか寂しげで苦しげで……好き同士なのに幸せな気持ちで愛し合えていないことが見てて切ないです。
昔も今も2人はお互いに恋をし合ってるんですよね。思春期の敏感な年頃のときの恋心がずっと心の中に燻っていて、糸永を思い続けた真田の想いは一途すぎるほど一途。恋のリベンジを狙う真田の猛アプローチが露骨すぎてグッジョブでした♪( ´▽`)
大学生になった今は、糸永とのことをモブに詰め寄られても、冷静にいなせるだけの余裕があるのがカッコいい!というか、真田のビジュアルが私の好みど真ん中すぎて(それにエロい)、見てるだけで楽しかったです。
暗さのある陰りある心理描写と、成就した恋心とのアップダウンは非常に見応えがありました。
美形のビジュアルではないけど、糸永のことを可愛い可愛い連呼する真田も、真田に溺愛されて照れまくる糸永も、めちゃんこ最高。2人の間に流れるほわっとした空気感に癒されました♪
大好きな作品。たまに読み返しては楽しんでいます^ ^