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「大人って、なんかズルくて―――ねちっこい」さちもが贈る歳の差恋愛!
この短いページ数で、読ませるなぁ、と思いました。
いかんせん、ちょっと走りすぎのところもあると思いますが、まぁ妄想で補完せよという感じでしょうか。単巻じゃなくて長編ならもう少し丁寧な運びも出来たのかも。
攻めは学校に週一で来る清掃会社の一人。人と関わるのを避けて木陰で一人休憩する。受けは他人との距離を測りかねて、面倒がって一人を好むようになった高校生。お気に入りの場所を見つけたと思ったら、杉村とかぶっていて…
さちもさんの書かれる「微笑」が好きなんですよね。
微笑んでいるのに、淋しさや切なさも滲んでいるような。それでいて、相手を慈しんでいるようなニュアンスも出ていたり。
辛かったり苦しかったりする過去を抱えながら生きている人を描くのも上手い。
今回はオヤジンスキーにはたまらないイケおじ。まぁ39ならオヤジまで行かないかもですが、歳の差があるのでこのまま二人がいい感じに進んでいけば立派なオヤジに…
綺麗になるよ、ではスーツ姿なんで二年は経ってるのかな。
受けのエロい顔も、こちらまでドキッとするような表情だったりで、好きな作者さんです。
学校の清掃員さんとDKの恋のお話でした。
ひとまわり離れているので杉村は事あるごとに年齢差を気にする発言をしているのだけど
原はそんなもの全然気にしない!という感じで、真っ直ぐに想いを伝える姿が眩しかったです。
杉村の過去は重ためで、その事件の真相もかなり胸クソ…。
なかなか簡単に乗り越えられるモノではなかっただろうなと切なくなりました。
そんな過去から人と関わることを極力避けてきた杉村が原との出会いでまた心を開くことが出来て本当に良かったなと思いました。
普段はスンッとしている原がスイッチが入るとエロさダダ漏れになるそのギャップが最高でした。
原の変化がいいですね。
元は根暗なぼっち→人と関わりたくないからとDKヤンキーデビュー→杉村さんに惹かれていく→杉村さんと付き合うと好青年へ。
思春期の一人でいたい、誰も構うなという気持ちもわかるし、かっこいい大人が一緒にいるのが居心地良くなってきて助けてくれたら、好きになっちゃうのもわかる。
この原の変化が無理なく、いきいきと描かれていて楽しく読みました。
杉村さんは過去の傷や大人の分別ありつつ、参ったな、と原に素直にハマっていくのもよかった。
杉村さんは原と話す前から、原のことを見かけて知っていたんですね。ゴミを拾う姿を見ていたり。
にしても、さちも先生、レ○プシーン結構出てきますね(ちょと苦手)
原がエロくて、そんな原を攻める杉村さんも大人のエロさで。
どんどん杉村さんを好きになる原が、若者らしくまっすぐでかわいい。
ぐるぐるしながらぐいぐいいって大泣きしたりw 脅迫したりw 杉村さんも笑っちゃいますよね。
結婚を前提とする交際なら未成年との恋愛も問題ない、と聞くとすぐ「俺と結婚して下さい」と言う原はかわいすぎます。
2人のこういうやりとり、めっちゃ好きです。
エロの時の、エロい原に(何を言ってるんだこの子は…)となっている杉村さんもツボでした。
面倒くさいが口ぐせの高校ヤンキーデビューの主人公、原。
まあこれまでのことを考えると仕方ないのかな?
大人になればもっと色々あるのにな。
イジメすごいことされたのにダメージないみたいで良かったです。
学校清掃員の杉村39歳。孤高だけど優しい大人。
意地の張り合いで旧校舎裏の日陰で一緒に過ごす二人。
原のイジメを陰で助けてくれてたなんて!
そして原は杉村に恋しちゃって。
この辺から面白く感じました。
原はヤンキー卒業したらモテモテで。
杉村はそんな原や彼の未来を思うと別れなければ…と。
でも真っすぐにぶつかってくる原に降参で。
良かったね!
杉村の言い分はこちらももっともだと思うんだけど、原は大丈夫なのかな?
確かに杉村は何も悪くないしカッコいいし一人にしたくないですね。
展開が早いような、上手く一冊にまとまってるような。
年の差(攻は社会人、受は学生)って、設定大好きな私としてはドストライクの作品でした(^^)
また、攻の性格も寡黙なところもドストライク!
2人が積極的に関わることになるキッカケが、ちょっとだけ「おぉ…」って、感じですがそんなの気にならないくらい、今まで読んできた中で、1番のドストライクでした。
トラウマがあって、人とは距離を置いている杉村さん。(もともとは八方美人。で、人と関わっていたい寂しがり)と、寂しいことを認めたくなくて、1人でいた原くん。
この2人が、お互いの寂しさを埋めて、他人と関わっていけるようになる姿にジンときました。
そして、最中のシーンはエロいことエロいこと(笑)
とても、お気に入りの一冊になりました。