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1~3巻まで全て読んだ感想です。
とりあえず1巻を1冊だけ買ってみた人間ですが、読んだ当日には続刊を発注していました、お急ぎ便で。
読みだしたら止まらなくなる作品です、気を付けてください。
本作は作者が洋ドラの引きが強いシリーズ構成に憧れ、「続きが待ち遠しくなる事」を目指して書かれたそうですが、まさしくその通りになってしまいました。
はじめは受けが抱える記憶障害の重さに理解が及ばず、ストーリー運びが強引に感じた一瞬もありましたが、
読み進めるほど背負っているものの重さに気が付き、考えを改めました。
作者はとんでもなく壮大なラブストーリーを計画しています。
冒頭、受けは記憶喪失であり、攻めも多くは語らない人物なので、攻めも受けも正体が読み切れない存在として現れます。
特に攻めの中上衛には、そっけない印象すら感じる出だしとなります。
しかし読み進めるたびに、攻めや受けに感じていた第一印象が変わっていきます。
その登場人物に対する「印象の変化」が本作の1~3巻までをつなぐミステリーであり、
やがて愛の深さを知ることになる素晴らしい仕掛けとなっています。
作中でも十分に切ないのですが、
エンディングの先には、作中では描かれることがない「正解のない未来」が待っていて、
読者の受け取り方によっては、さらに切ない想像をしてしまうかもしれません。
それでも二人が幸せであることを願わずにはいられない本作、
ぜひ、1~3巻まで読みふけっても問題がないくらい、時間のゆとりを確保して読んでみてください。
でないと寝不足になります。
ストーリーに引き込まれて、一気に読みました。終始胸を締め付けられるような、切ない展開でした。
記憶喪失のカフェライター静良井真文。
過去に恋人だったMを探す。
以下、盛大にネタバレです。
間違ってるかもしれないけど、自分の備忘録として何となくわかる範囲で並べてみました。
・20歳 Mとは恋人だった
・21歳 記憶を失う
この時、久遠はMのふりをする。
・23歳? 湯河原旅行 カフェマスターの中上
と一緒だった
・24歳 みなとみらい 久遠と一緒
・25歳 桜の前 花びらを取ってくれたM
・26歳 自宅前で転倒。記憶喪失。
一人暮らしをしつつカナリーに通う。
中上を愛する。
・27歳 5月 歩道橋で転倒。
・28歳 久遠と同居
中上衛は静良井とMを探すため、デートした場所を一緒にたどり、Mが久遠であると静良井に告げる中上。
自分の気持ちを押し殺しても、静良井のことを第一に考える中上。
そんな中上の理性が飛んで、嫉妬を丸出しにする様子もリアルで共感できた。
静良井は記憶喪失になっても、
誰かと一緒にいる喜びを思い出す。
忘れたくないから日記に思いを綴る。
お互い、
「愛した人をわすれてしまう恐怖」
「愛した人から自分のことを忘れられてしまう恐怖」
に苦しむ。ほんとに切なく、息苦しくなる。
いつかまた忘れられてしまう時間を目に焼き付けておこうとする中上。
些細な情報をたよりに、自分が誰なのか確認していく。
続編を読みたいと思います。
長らく積んでいたこちらを。
砂原先生の文は、情景描写と心理描写が美しいですね。エロ補給ではなく純粋に文章を楽しみたいときにおすすめですね。
登場人物は記憶喪失の静良井とカフェマスターの中上。
ただの客と店主だったはずなのに、静良井の恋人探しをしていく中でふたりの関係が変わっていく…
はい、ここでハピエン♡と思ったら、
そうだ!これは記憶喪失のお話だった…
静良井はほんとにちょっと頭を打っただけでも
リセットされてしまうんです…
Mの正体を探すために2巻へ。
2巻読了後、3巻へ行く前にどうしても再読したくなり。
・マスターが一向に「いつもの」と常連扱いしないのは真文が記憶をなくすから
先生の「言ノ葉ノ花」が好きな作品。
こちらは談話室で何度もおすすめされていて、ずっと気になっていた作品。とうとう読み始めました!
ネタバレ少なめでレビューします。
1巻のあらすじだけ読んで、レビューなどは読まずに読みました。謎のあるお話なので、ネタバレなしで読まれた方がいいと思われます。
このレビューを書く前に、2巻の試し読みをチラ見したのですが、冒頭から物語のヒントが出てきました。
1巻を読み終わる前に、2巻を読むのは避けた方がいいと思います。
私は作品の世界観に入り込むのに時間がかかるので、初めの方はなかなか読み進まなかったのですが、静良井と中上の距離が近づいていくにつれ、どんどん引き込まれました。
そしてACT2からは、夢中になってしまいました!
特に終盤、あることが明かされる場面には驚かされました。う〜ん、面白いです!
なるほど、多くの方がおすすめするわけだなぁと思いました。
前半、静良井と中上が惹かれあっていくのにはキューンとしました。
後半は切なさ多めで、胸がギュッと苦しくなるシーンが多かったです。
濡れ場は2回、とても丁寧にエロチックに描かれていて素敵でした。後半は切ないんだけど(泣)
結局Mは誰かという謎を残して、1巻は大変気になるところで終わりました。
それで2巻冒頭をチラ見したら、頭からそのヒントが出てきたので、わーーー!となりましたw
1巻の読み途中で2巻見ないでよかった〜。
ちなみに1巻はずっと受け視点です。
【マスターの恋人を探せ】
中上のお店のバイト佐藤くん目線の短編。
さすが一つ質問したら5倍の返事が返ってくる佐藤くんらしい文章。読みたいのは、中上と静良井のことなのに、どうでもいい話が7〜8割くらいはあるので、少々読むのに一苦労でしたw
中上の可愛い姿がちょいちょい読めて楽しかったです。読後はほっこりでした♪
さて我慢できないので、すぐに2巻を読もうと思います!
また素敵な作品に出会えて嬉しいです。
おすすめされていた方に感謝です!
シーモア 挿絵付き(葛西先生の挿絵、素晴らしいです!こんなイメージピッタリな挿絵は久々でした。素敵です〜♡)
こちら、3巻まであるんですよね。
今1巻を読み終わったところですが、今晩、眠れそうにありません。寝落ちするまで続きを読んじゃいそうです…
ちょっとした衝撃で記憶喪失を繰り返してしまう真文。自身が日記に過去残していた恋人「M」を探し出そうと奮闘します。そんな彼を取り巻く2人の男性との三角関係ストーリーに、文字通りハラハラドキドキし、切なさに少し涙ぐみました。
著者の砂原先生があとがきで「洋ドラのような続き物を書いてみたかった」と書かれていますが、まさにアメリカドラマを見ているようなスリルと臨場感でした。
愛を交わしたことを覚えていてもらえない中上の絶望、嘘をついてでも真文を自分のところに繋ぎ止めておこうとする久遠の執着と苦しみ、そして何より自分自身のことが分からない真文の不安と孤独感、、3人が3人ともそれぞれ苦しんでいて、読んでいるこちらまでぐっと苦しい気持ちになりました。
この先に明るい未来が待っているはず…!と信じて、次巻を心して読んできます。
