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心を半分残したままでいる(1)

kokoro wo hanbun nokoshitamamadeiru

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表題作心を半分残したままでいる(1)

中上衛
カフェマスター
静良井真文
記憶の無いカフェライター、27→28歳

同時収録作品心を半分残したままでいる(1)

久遠光彬
カフェチェーン社長・35歳
静良井真文
会社員・28歳

その他の収録作品

  • マスターの恋人を探せ!
  • あとがき

あらすじ

記憶喪失の静良井は、かつての恋人を探していた。
行きつけの喫茶店のマスター・中上と共に恋人探しを始めるが?
3ヵ月連続刊行スタート!!

作品情報

作品名
心を半分残したままでいる(1)
著者
砂原糖子 
イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
心を半分残したままでいる
発売日
ISBN
9784403524523
4.4

(229)

(154)

萌々

(53)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(10)

レビュー数
27
得点
1016
評価数
229
平均
4.4 / 5
神率
67.2%

レビュー投稿数27

忘れてしまう恐怖、忘れられてしまう悲しみが切ない

ストーリーに引き込まれて、一気に読みました。終始胸を締め付けられるような、切ない展開でした。

記憶喪失のカフェライター静良井真文。
過去に恋人だったMを探す。


以下、盛大にネタバレです。
間違ってるかもしれないけど、自分の備忘録として何となくわかる範囲で並べてみました。

・20歳  Mとは恋人だった
・21歳 記憶を失う
 この時、久遠はMのふりをする。
・23歳? 湯河原旅行 カフェマスターの中上
 と一緒だった
・24歳 みなとみらい 久遠と一緒
・25歳 桜の前 花びらを取ってくれたM
・26歳 自宅前で転倒。記憶喪失。
 一人暮らしをしつつカナリーに通う。
 中上を愛する。
・27歳 5月 歩道橋で転倒。
・28歳 久遠と同居


中上衛は静良井とMを探すため、デートした場所を一緒にたどり、Mが久遠であると静良井に告げる中上。
自分の気持ちを押し殺しても、静良井のことを第一に考える中上。
そんな中上の理性が飛んで、嫉妬を丸出しにする様子もリアルで共感できた。

静良井は記憶喪失になっても、
誰かと一緒にいる喜びを思い出す。
忘れたくないから日記に思いを綴る。

お互い、
「愛した人をわすれてしまう恐怖」
「愛した人から自分のことを忘れられてしまう恐怖」
に苦しむ。ほんとに切なく、息苦しくなる。

いつかまた忘れられてしまう時間を目に焼き付けておこうとする中上。
些細な情報をたよりに、自分が誰なのか確認していく。

続編を読みたいと思います。

0

No Title

長らく積んでいたこちらを。
砂原先生の文は、情景描写と心理描写が美しいですね。エロ補給ではなく純粋に文章を楽しみたいときにおすすめですね。

登場人物は記憶喪失の静良井とカフェマスターの中上。
ただの客と店主だったはずなのに、静良井の恋人探しをしていく中でふたりの関係が変わっていく…
はい、ここでハピエン♡と思ったら、
そうだ!これは記憶喪失のお話だった…

静良井はほんとにちょっと頭を打っただけでも
リセットされてしまうんです…

Mの正体を探すために2巻へ。

2巻読了後、3巻へ行く前にどうしても再読したくなり。
・マスターが一向に「いつもの」と常連扱いしないのは真文が記憶をなくすから

0

なるほど、多くの方がおすすめするわけだ!

先生の「言ノ葉ノ花」が好きな作品。
こちらは談話室で何度もおすすめされていて、ずっと気になっていた作品。とうとう読み始めました!
ネタバレ少なめでレビューします。

1巻のあらすじだけ読んで、レビューなどは読まずに読みました。謎のあるお話なので、ネタバレなしで読まれた方がいいと思われます。

このレビューを書く前に、2巻の試し読みをチラ見したのですが、冒頭から物語のヒントが出てきました。
1巻を読み終わる前に、2巻を読むのは避けた方がいいと思います。

私は作品の世界観に入り込むのに時間がかかるので、初めの方はなかなか読み進まなかったのですが、静良井と中上の距離が近づいていくにつれ、どんどん引き込まれました。

そしてACT2からは、夢中になってしまいました!
特に終盤、あることが明かされる場面には驚かされました。う〜ん、面白いです!
なるほど、多くの方がおすすめするわけだなぁと思いました。

前半、静良井と中上が惹かれあっていくのにはキューンとしました。
後半は切なさ多めで、胸がギュッと苦しくなるシーンが多かったです。

濡れ場は2回、とても丁寧にエロチックに描かれていて素敵でした。後半は切ないんだけど(泣)

結局Mは誰かという謎を残して、1巻は大変気になるところで終わりました。
それで2巻冒頭をチラ見したら、頭からそのヒントが出てきたので、わーーー!となりましたw
1巻の読み途中で2巻見ないでよかった〜。

ちなみに1巻はずっと受け視点です。


【マスターの恋人を探せ】
中上のお店のバイト佐藤くん目線の短編。
さすが一つ質問したら5倍の返事が返ってくる佐藤くんらしい文章。読みたいのは、中上と静良井のことなのに、どうでもいい話が7〜8割くらいはあるので、少々読むのに一苦労でしたw
中上の可愛い姿がちょいちょい読めて楽しかったです。読後はほっこりでした♪


さて我慢できないので、すぐに2巻を読もうと思います!
また素敵な作品に出会えて嬉しいです。
おすすめされていた方に感謝です!


シーモア 挿絵付き(葛西先生の挿絵、素晴らしいです!こんなイメージピッタリな挿絵は久々でした。素敵です〜♡)

0

続きが気になりすぎて

こちら、3巻まであるんですよね。
今1巻を読み終わったところですが、今晩、眠れそうにありません。寝落ちするまで続きを読んじゃいそうです…

ちょっとした衝撃で記憶喪失を繰り返してしまう真文。自身が日記に過去残していた恋人「M」を探し出そうと奮闘します。そんな彼を取り巻く2人の男性との三角関係ストーリーに、文字通りハラハラドキドキし、切なさに少し涙ぐみました。

著者の砂原先生があとがきで「洋ドラのような続き物を書いてみたかった」と書かれていますが、まさにアメリカドラマを見ているようなスリルと臨場感でした。

愛を交わしたことを覚えていてもらえない中上の絶望、嘘をついてでも真文を自分のところに繋ぎ止めておこうとする久遠の執着と苦しみ、そして何より自分自身のことが分からない真文の不安と孤独感、、3人が3人ともそれぞれ苦しんでいて、読んでいるこちらまでぐっと苦しい気持ちになりました。

この先に明るい未来が待っているはず…!と信じて、次巻を心して読んできます。

0

続き…続きを…!

挿絵買いです。

記憶喪失モノって辛いかなぁ…って思い
なかなか読めてなかったのですが
いざ読んでみると、うん。辛いです。


記憶を失っている静良井視点でお話が進んでいくんです。
カフェのマスターである中上といい感じになっていって
あれ?もしかして彼が静良井の探していた人なのでは…?と思うのですがー…。

とにかく先が読めず、途中から久遠さんまで入ってきて
胸が痛い痛い…。
久遠さんの気持ちを考えても辛いし
中上の気持ちを考えても辛いし
自分のことがわからない静良井の気持ちを考えても辛い。

そこに辛さしかなくて、胸が痛くなりました。

続きモノなので、これからどうなっていくのかわからないのですが
最後まで彼らの物語を見届けたいと思います。

0

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