心を半分残したままでいる(3)

kokoro wo hanbun nokoshitamamadeiru

心を半分残したままでいる(3)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神82
  • 萌×218
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない8

266

レビュー数
14
得点
508
評価数
118
平均
4.4 / 5
神率
69.5%
著者
砂原糖子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
心を半分残したままでいる
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403524585

あらすじ

日記の内容について久遠を問い詰めた静良井は、すべてをリセットしようとした彼に池に突き落とされた。それから数週間、静良井は車椅子生活ながらも、久遠の元で穏やかに暮らしていた。そこへ、ひどい別れ方をして以来静良井のことを気にかけていたらしい中上が様子を伺いに現れる。日記の恋人「M」が誰であったかを知らないまま、再び顔を合わせた二人だが……? ひたむきな愛が胸を打つ、感動の完結篇!!

表題作心を半分残したままでいる(3)

中上衛、カフェマスター、26
静良井真文、記憶障害を持つ青年、28

同時収録作品心を半分残したままでいる(3)

久遠光彬、カフェチェーン社長、35
静良井真文、記憶障害を持つ青年、28

その他の収録作品

  • カナリー
  • あとがき

レビュー投稿数14

見えなくても輝いている

上記『あらすじ』の記載に究極のネタバレがあるんですけれど(2018年8月10日現在)これ「あまりにもデリカシーがない書き方なんじゃないかな?」と思います。個人的には「どなたかが情報修正をしていただければ有り難し。今現在『情報修正依頼中』なので、その方が直してくれれば良いな」と思っています。
私もネタバレを叫びたいので、ブランクを置きます。







「始まってたった40ページなのに静良井は真相を知るんかい!」
2巻目もそうだったんですけれど、読み始めてちょっとでまたしても叫ばされてしまいました。
「ねえ、まだ200ページ以上もあるよ。砂原さん、これからどうなるの?」と、ものすごく不安に。
だって、不安要素しかないじゃないですか!
「Mは君だったんだね」「そうだ」→イチャイチャ、なんて感じにこのお話が終わらないのは自明の理じゃないですか。『バッドエンド』という文字すら頭に浮かびましたよ、あたくしは(念のために書いておきますが、違いますよ。『感動の最終巻』の文字に間違いはありません)。

レビューがあまり多くない場合、いつもならお話しのさわりをご紹介するのですが、このシリーズでは出来るだけそれをしないでお話の面白さを伝えたいと思って来ました。なんたってミステリ仕立てですから。
それと同時に、このシリーズのテーマが単純なものではないと思うからです。読む人によって感じることの振り幅がかなり大きいような気がするんです。多分、そのどれもが『感動』という処に行き着くタイプの感想なんだと思うのですが。
なので、以下は私が感動し、鼻の奥をツンとさせた部分についての言及です。

健忘性障害を抱える静良井と、母に捨てられた過去を持つ中上の長い長い物語は、それぞれが自分の欠けていたものを捕まえて、修復するという形で終わりました。
『修復する』と言っても『元のように戻す』とか『失ったものが失われていない状態に戻す』と言う意味ではありません。それは『失ったままで、それでも前を向いて一緒に生きていこう』と思うこと。

この巻で、どうして中上が静良井に「Mは自分である」と告げなかったのかが明らかになります。
ここ読んだ時、もう二の句が継げなくて、唸り声しか出ませんでした。
そうだよね。2巻で書かれていた『強い心』なんて、人が持てるものじゃない。
静良井を大切に、それも唯一の心の縁として思えば思うほど「忘れられても傷つかない」と言うのは、精一杯の強がりだったんだろうな、と解りました。
それと同時に、彼がどれだけ静良井をなくしたくないと思っていたかの表れでもあったんだな、と解ったんです。そのことが、後々彼を縛っていくとは……唸った後に胃が痛くなりました。

そして静良井です。
真相を知り、中上や叔母に会い、ノートに書きためてきた自分の手記を読んでも、過去の写真を見ても、それを自分のことと捉えられないもどかしさを持つんですね。自分は情のない人間なんじゃないかと思ってしまったり。
また、高校生の自分、ライターの自分、久遠と暮らしていた自分、そして今の自分に連続性がないので、常に根無し草の様な不安定さに苦しめられます。

私は1巻を読んだ時から「記憶を失ってしまえば、その人は前の人と違う人になってしまうのか」という疑問を抱いてきました。そして、この最終巻で、砂原さんがどのような答えをもたらしてくれるのか、ずっと楽しみにして、そして若干怯えても来ました。

結果は大満足です!
それが書かれているシーンの描写の美しさも相まって、泣けたよ。
暗く重たい雲に隠れていても、太陽は常に輝いている。
まさしく、神の天恵のごとき答えでした。
砂原さん、素晴らしい物語をどうもありがとう!

14

心に沁みる・・・(*´ー`*)

1巻、2巻と来て、3巻の表紙でこんなに幸せそうな二人を見ると、読む前から泣けてしまう・・・(´;ω;`)
と、表紙の幸せそうな二人から想像がつく通り、感動の完結巻です。







内容ですが、自身の日記の不自然な点に気付き、真実の断片を掴む静良井。
しかし、全てをリセットしようとした久遠に池に突き落とされー・・・と言う2巻からの続きになります。

それから数週間後-。
足を痛めた静良井は車椅子生活ながら、久遠と共に穏やかに暮らしています。
そんな中、公園で知り合った子供と話す静良井の元へ、もの言いたげな長身の青年が現れー・・・と言うものです。

こちらの作品ですが、推理サスペンス要素もございまして、読者に仕掛けられる巧妙な罠が面白くもあるんですよね。
今作でも序盤は久遠と穏やかに暮らす静良井と、読者はこれまでのパターンから静良井の状態を予想します。で、裏切られる。
してやられるワケですが、それがまた面白いです。
こう来たか!!と。

で、1巻では推理サスペンス要素を楽しみつつ切なさに身悶えし、2巻では構成の妙に唸らされました。
そして3巻では、とにかく深く深く感動です。

人をその人たらしめるのは何なのか-。
と、1巻を読んだ時に酷く切ない気持ちにさせられたのです。
今作でその答えが語られますが、もうボロボロ大泣きしてしまいました。

「自分は絶対傷付かない」と言う中上の約束。
そして恋人を「M」と呼び始めた理由。
また、静良井の記憶障害の本当の意味での決着-。

全てを鮮やかに回収しつつ、物語は大団円を迎えます。
共に過ごした時間や共有した思い出、肌の温もり。
そんなものが自分の知っている「相手」を形作るなら、無くしてしまった時、それはもう本人では無いのか。
これの答えに、ひどく心を打たれました。

静良井自身は、だいたい4年周期で記憶を無くしている事が分かります。
やっと結ばれる二人ですが、現在の彼は、また3年もすれば失われてしまう・・・。
決して、全てが上手く収まって、幸せそのもののラストでは無いのです。
だからこそ、後悔の無いように生きようと言う静良井の決意に胸が熱くなります。
また、中上の新しい約束に、深く感動する。
そう、たとえまた迷子になっても、安心して帰る場所があるのです。
いやもう、ここまでたどり着くのが長かったよ!!

ところで、こちら、やっと結ばれた二人と言う事で、甘々成分が多め。
描き下ろしの「カナリー」ですが、二人はかなりイチャついてます。
また、これまでは過去をひたすら振り返る二人でしたが、ここでは未来を見ています。
二人を待つ未来には、辛い事がまた訪れるのでしょう。
でも、二人はもう大丈夫だと感じさせてくれる、素敵なラストでした。

最後の1行で、タイトルがとても心に沁みます。
そうゆう意味だったか(*´ー`*)
読み終えたあと、表紙の二人を見るとまた泣けちゃいますよー。

12

心を半分ではなくすべて奪われました、この作品に。

読み終わった後もしばらくその余韻から抜け出そうにありません。
今年読んだBLコミック・BL小説のなかで、私のベストは今のところこれだと思いました。

この作品を片手に好きな人同士で合宿したいくらいです。
(涙に暮れながらなので、タオル必須)

本当にとりとめのない感想を。

・もし記憶を失くした自分がこの店を見つけてやってきたとしても、もう普通のブレンドを出して欲しいという真文に涙腺決壊。

・「幸せってここまでって量なんて決まっていない」という真文の言葉。二巻でかつて二人で夢を語り合った時も真文の口から出てきたけど、例え記憶を失くしても真文であり続ける……そしてこの状況でそれを言われる衛の辛さよ。

・途中で衛に「ハチ公」と命名したくなった(涙)
そしてようやく言えた本音……あぁそりゃぁ辛いでしょうよ……(涙)。

・大雪の日、歩いて帰る真文にハラハラ。また転倒して記憶を失うのか!?と。お願いですから自重してください……。

・カナリーは真文を閉じ込めるための籠じゃなくて、例え迷い鳥になっても見つけられるような、いつでも安心して戻ってこれるような巣であり続けるという衛の愛に涙・涙・涙……。
だけどついに漏らした独占執着愛も萌える。

・久遠を断罪する気にはなれない。
衛が思春期に真文に出会えたように、久遠が人生の早い段階でそういった彼だけの特別な存在に出会えていたら…と思わずにはいられません。
これから先、彼には幸せになってほしい。

・一つ知れば、いつか忘れるものが一つ増える、に涙。
だけど「自分は輝く日々の中にいたのだ」と思えた真文に涙。

・本人は覚えていなくても身体は快楽を知ってるのがエロい。
衛の「俺が知ってること 全部…教えますから」がエロっ。

・「愛おしい日々は儚い」は琴線フレーズであり涙腺決壊フレーズ。
泣けて仕方ないです。
儚いからこそ美しく、愛おしい。

・最後の一文がタイトルにつながって余韻半端ない。

・四年周期くらいで記憶を失うことがわかったので、記憶を失った自分宛に自分用の取扱説明書を書いておいてほしい。
自分には中上衛という大切な人がいること、過去も自分は何度も記憶を失くしたけどその都度彼を好きになってること、最初は戸惑いしかないだろうけど必ず衛のことを好きになるから彼の側にいるように……記憶を失くした自分の代わりに衛は全てを覚えているから大丈夫だ、安心しろみたいなやつ。
あと10回くらいは記憶なくすはずだから、そのうちに「やれやれ〜どうやら俺、記憶なくしちゃったみたい(キャラ崩壊)」「え?またですかぁ?でも大丈夫ですよっ♪(キャラ崩壊)」みたいなやり取りになる……?!ならないだろうなぁ……
でも、なんか良くわからないけどこれを読む限りでは衛という男のそばにいれば大丈夫なんだなと思えるくらいには、なってほしいです。

・佐藤くん(笑)
憎めないしいい味出してて好き。彼が登場してくれると、攻め受けの切なさで泣き濡れた心がほっと緩むことができたので彼に感謝。



10

感動の完結編。

待ちに待った『心を半分残したままでいる』の3巻。

1か月おきに1巻ずつ発売するって、誰が考えたんだろう…。めっちゃ良い手法だよね。待ちきれないほどの期間ではないし、前作を忘れてしまうほどのブランクもない。続きを早く…!とジレジレしながら待つのにちょうどよい長さで、発売が非常に楽しみな作品のひとつでした。

この巻で完結かと思うと、読むのがもったいないような、早く読みたいような、非常に不思議な気持ちで読み始めました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。








とにかく、とにかく、素晴らしい作品でした。

1巻から巧妙にまかれた伏線をこれだけ上手に回収しながら進む展開は、さすが砂原さんといったところか。

誰が「M」なのか。
という謎ときは2巻で明らかにはなっていたものの、まだわからなかった部分が少しずつ明らかになっていく。少しずつ少しずつ、パズルが完成していくかのような展開にページをめくる手が止められませんでした。

何度記憶をなくしても、それでも中上くんに惹かれていく真文の恋心。
何度忘れられても、それでも待ち続け、愛し続けた中上くんの想い。

二人の愛情と想いを糧に、少しずつ頑丈に育っていく二人の関係。

喫茶店。
USBメモリー。
日記。
カナリア。

そういった小道具が非常に効果的に使われ、読み進めていくうちにあっと驚く謎解きも非常に面白かった。BLとして読んでも、ミステリーとして読んでも面白い。

途中、また真文が記憶をなくすのでは…?とドキドキしながら読み進めたのですが、なんだろうな、また真文が記憶をなくしたとしても、中上くんと真文の二人なら、その困難を盛り超えられる、と信じられる展開でした。

1巻、2巻と、真文自身が「記憶をなくすこと」に対する恐怖心を持っていましたが、3巻ではソレが再度起こっても、この二人なら大丈夫。

そんな風に思える明るさと強さがありました。
そう思えるだけの、愛情と、信頼と、強さがこの二人にはある。

もうね、萌えが滾ってとどまるところを知りません。どうすんだ、これ。

そして、久遠さんです。
彼もまた、真文を深く愛していたのだと。

彼の愛情は独りよがりだった部分は否めない。
否めないけれど、彼の不器用な愛もまた、本物だった。

どうかどうか、彼にも大切な誰かが見つかることを願ってやみません。

本当に素晴らしい作品でした。

またどこかで彼らに会えるといいな。

7

明るく前を向ける

謎が深まる1巻、過去を知る2巻、そして完結編の3巻です。


ようやく、気になる最後だった1巻ラストの続きが読めます!
過去の記憶がなくてぐるぐると不安がいっぱいだった前巻までから、今巻では少し明るい未来を見る事ができたのかと思います。そして、ラストでこの本のタイトルの意味がわかります。嫌な人にいない、胸がいっぱいになるお話です。


個人的には、倒れないか転ばないか記憶をまた失わないかとはらはらしながら読んだので少し疲れました(笑) 同じように心配性の方には、少し余裕がある時に読む事をオススメします笑

6

読み応えあり

3か月連続刊行で毎月楽しみにしていた本作品もついに完結。
できれば一気に読みたかったけど待ちきれずに1巻目を読んでしまい毎月じれじれする結果に。
3巻読んだ後に再度1.2巻を読み返すと、新たな気づきなどもありました。
以下完全ネタバレです。




読後、彼らのこれからを思って落着いている半分、この先の不安もどうしても感じてしまいます。
ただ、中上とその結びつきの強さが本編後の書下ろし「カナリー」で感じられるのでこの先は安心かな・・・とも。

前巻の時にこけすぎでドジっ子って思っちゃっててごめんなさい(´・ω・`)
4年のサイクルだったんですね・・・。
記憶障害というと、ドリュー・バリモア主演の映画「50回目のファースト・キス」をどうしても思い浮かべてしまいます。
彼女の場合は超短期で翌日には忘れてしまうのですが・・・静良井さんはまだ4年はあるから・・・

この次の記憶障害ができれば訪れないで欲しいけれども、訪れてもきっと今までとは違うような希望も感じられる終わり方に感じました。
あとは、久遠さんのその後がとても気になります。
彼の寂しさ、苦しさに救いが訪れますように・・・。

6

常連になって通いたくなるカフェの話

時系列的には1巻の続きです。

酷いじゃないか久遠!!。
本当の恋人の『M』のことも過去の自分もわかりかけたのに、また全てを忘れさせれば自分だけのもにできる、だからって池に落とすという暴挙に出た久遠でした。
久遠の幼い頃のエピソードや現状の満たされない思いを知れば同情もしますが、けどやっぱり都合のいいことを植え付けて自分に縛り付けた姑息な久遠は許しがたい。
とはいえ、次は自分のことを本当に愛してくれる人と出会って幸せになって欲しいと思わせる描き方は作者さまの思いやりでしょうね。

でも、久遠さんはそれ以上非情にはなれなかった、というか寂しがりな孤独な人だけど悪い人じゃなかったってことですかね。
記憶をなくしても忘れられない想いを胸に抱いている二人を引き裂いてまで自分の気持ちを押し付けることはできなったのからなのかなと思いました。

数年ごとに記憶を失い何もかもリセットされてしまう症状は改善されることはないのだから、また近い将来、そしてまた何度も愛する人のことも楽しかった思い出も失くしてしまうのだと思うと悲しくなります。
けど、二人が辛く不安な気持ちで毎日を過ごすのではなくて前向きに未来に向かって二人で歩んで行く決意が読み取れたので安堵し良い読後感でした。
きっとこれからも何度繰り返すことになっても、何度でも二人は恋をして共に生きて行く気持ちを持っていけるんだど思います。
50年後も、同じ店で二人の素敵なおじいちゃまがこだわりの美味しいコーヒーを飲ませてくれる気がします。
そんなこだわりの豆を自家焙煎して手で挽いてじっくりと入れてくれたコーヒーを飲みに行きたいと思わせるカフェのお話でした。

5

二人の未来にたくさんの希望を感じました

衛と真文が恋人に戻って終わりではなく、二人の未来についても想いを確かめ合えたことが、良かったです。真文が記憶障害で思い出を失う切なさよりも、たくさんの希望を感じました。

衛のことを忘れたくないと涙する真文に、衛は約束をします。「これからもずっと『カナリー』はここにあるから。もし迷子になっても安心して帰ってきて」と。何度真文が記憶を失っても自分たちはお互いを好きになると、衛は確信しているのでしょう。衛のあふれるような愛情を感じます。真文と想いを通い合わせて、これまで一人で飲み込んできた哀しみも、母親に捨てられた心の傷も癒されたのだと思いました。真文も衛の約束を信じて、日々を大切に生きていこうと心に決めます。前向きな二人が、とても眩しいです。

衛と真文の恋模様は、毎回さまざまなエピソードを加えて、味わい深いものになっていくのでしょう。切ないことも、心躍ることもあるかもしれません。きっと真文はそのときどきの想いを日記に綴るに違いありません。衛が言うように、50歳の頃にはコーヒー一杯の時間では話しつくせないくらい積み重なっていくのでしょうね。その頃の二人はどんな感じだろうと想像すると、ちょっと楽しいです。真文の勉強が実って、自家焙煎コーヒーが『カナリー』の名物になっていたりして。衛は蝶ネクタイの似合う渋いイケメン店長になっているかもしれません。

真文がカフェライターとして再出発できたのも良かったです。いつか一冊の本になって、『カナリー』の本棚に置かれたら、素敵でしょうね。真文の足跡がたくさんの人の心の中に残ればいいな、と思います。

0

涙が止まらない

シリーズ通しての感想になります。

積本にしちゃってたこの本を遅ればせながら読ませていただきました。
3巻揃ってから読むつもりでいたんですが、まとまった時間がなかったことと、読んだら当分次の本に手が出せなくなりそうな気持ちもあって積んでしまってました。

細心の注意を払っていたお母さんの気持ちと最期の姿と。

忘れたくない、忘れるのが怖いと本音を零した静良井と。

もう、辛いと嗚咽を零して、それでもどうしても忘れられないと言った中上と。

1巻、2巻と胸がツキツキ目がうるうる。
最終巻の序盤からもうほんとに涙が止まらなかったです。

ラスト一行の文章、ああ、ここでここに戻ってくるんだなとしみじみと胸に沁みました。

中上くん、本当によく頑張ったよ。
カナリーにはいつまでも二人の灯台のようにそこに建っていて欲しいです。

0

恋人を池に突き落とすってありえる?

と、首を傾げたくなるところですが。
作中で久遠は完璧主義っぽい性格に描かれており、彼ならやりかねない気がしてくる。
重要なシーンを「え、なんで急にこんなことするの?」って興醒めさせることなく読ませてくれた人物描写力に神評価をつけたいと思います。

肝心の内容はかなり切なくて、胸がズキズキして辛かった。切なさのかたまり。これまた余韻が残る美しいエンディングが切なくて。切なすぎました。のちのラブラブっぷりを見てもすれ違っていた時の切なさが勝ってしまい...払拭しきれなかったので、気分的には中立につけたいです(笑)

0

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