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ここまで切ないな〜と思うシーンはあれども、なんだかんだ矢野さんのキス&セックスで気持ち浮上していた(読者も)ところが多かったのですが、今作に限ってはしんどいシーンがずっと続いて働くってこんなに理不尽でしんどい事にも耐えなきゃいけないの??と読んでいるうちに辛くなってきてしまいました。
出向先でぞんざいな扱いばかり受けるスタッフ達。一人抜け、また一人抜け…。
実際もこうなのかな…と思ってしまうほどリアルな感じがして宮坂くんがしんどそうでした。
矢野さんが宮坂くんの事を心配してくれているのにも以前との違いが感じます。
ラスト印象的だったのは、宮坂くんが行先の不明なバスに乗り込み鳥取まで行った事笑
壊れる前に逃げてもいいんですよね…泣
ゲームのモデルはワンダと巨像かな?
この作品は楽しいお仕事モノだと思っていたので、こんなに嫌な気持ちになり、さらに終盤この展開…え〜……派遣先のトラブルって派遣元も辞めないといけないほどのものなのか?戻してくれって言って交渉できるモノじゃないのか?ファニーは社員が潰されて黙ってていいのか?ファニーは宮坂を大事に育ててる最中かと思ったのに、これが普通なのか?と疑問だらけでなんともモヤモヤ。矢野さん成分も少なめだし…続きに期待。
この巻はがっつりお仕事BLでしたね。つってずっとお仕事BLですけどw
2人がほぼ離れ離れだったからBL要素が少なくて、タイトルにあるように正気でいられなくなった宮坂のお話がメインでした。
宮坂が出向先から帰宅した時、矢野さんがハグしてあげるの吉川さんのアドバイスだったんですね。いつもGJだわ吉川さん。
過酷な環境で仕事して疲れて帰ってきて、矢野さんにハグされたらストレスめっちゃ軽減されるでしょう。
でもあまりに楽しくない、というか不快な、何のためにこんなことをやっているんだろう?と考えてしまう職場で宮坂が壊れちゃった。
ハナさんが無言で背中を押してくれるシーンがよかった。
逃げてきたんじゃない、考えるためにここに来たんだ
と砂丘で海を見ながら考える宮坂のコマの間にラクダがいたのが、先生さすがうまいです。
その前にイヤイヤ働いていそうなラクダの描写があったので、宮坂は自分を重ねて見たのかなと。
宮坂は会社に辞表を出しちゃったんですね。
それを聞いて矢野さんは何を言うのか。
また矢野哲学が出るのか。
東京心中、人気作らしいし絵柄とかも嫌いじゃないし、巻数も多いから読み応えありそうだし、と思って読み始めたら気付いたら8巻まで一気読み。
あまりBLっぽくない?恋愛は確かに男同士だけどBLらしい甘さや背徳感があるわけじゃなく、お仕事漫画やレディコミみたいな感じで読んでいて、エロシーンで「あ、そういえばBLだったわ」というくらい。
甘々なのが苦手な私には、むしろ甘過ぎるよりは良い。
総括して全体的に好き。
けれども、その中でもやっぱりこの8作目が好き。
読みながら「ああ、わかるなぁ。嫌になった時ってこうだよな」と感じるあのシーンが、9作目まで読んだ後も少し引きずるくらいの印象がある。
宮坂とユカさんで2パターンあるのも良い。
なんなら恋模様とは関係ないところなのに少し泣いてしまいました。
少し流行りには遅れたけども読んで良かった。
登場人物に命が宿って、物語を牽引しているからダントツに面白い。普通は漫画(創作物)的に面白く読める方向に意図的に舵がきられるものなのに、なんかこの人達、本当にこの世に生きているみたい。新刊が出て、あれっ?と思って前の刊を読み返してみると、変わらない台詞なのに違った意味に取れたり。思わずレビューを書き直してしまった。本作は上下巻で2人の関係性を把握したら、続く巻を読み進めることで読者も2人の歳月を分かち合い、共感し味わいも深まると思います。
