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表題作満願成就 ―周と西門―

西門柊一郎,36歳,四辻分家筋で周の対となる戻児
四辻周,24歳,四辻本家の跡取りであり西門の対の呼児

あらすじ

憑いた怪異を引き剥がす呼児の周と、それを封じる戻児の西門。かつて周は双子の妹が、西門は恋人が対だった。それぞれの対を亡くし、仮の対となったふたり。周は西門へ恋心を抱き、隣にいるために一生懸命だった。けれど彼は、亡き恋人を忘れられないという。そんな時に赴いた遠縁の結婚式で遭った怪異。解決へと奔走する中で西門は過去と、そして己の気持ちと向き合い―。

作品情報

作品名
満願成就 ―周と西門―
著者
凪良ゆう 
イラスト
梨とりこ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
闇を呼ぶ声 -周と西門-
発売日
ISBN
9784829626528
4.2

(79)

(42)

萌々

(22)

(11)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
12
得点
332
評価数
79
平均
4.2 / 5
神率
53.2%

レビュー投稿数12

このまま終わりは悲しすぎます

〝満願成就〟ってそういう意味かぁ……
怖っっ
エピローグでゾッとしてしまいました。

2作目も本当に面白かったです。
周の恋も成就したので、タイトルにはそういう意味もあるのかもしれません。

祖霊の怪異と市松人形の怪異──
それらをつなぐラスト……と、ストーリーと構成にドキドキさせられっぱなしでした。
謎が気になって気になって仕方がなく、あっという間に読み終わりました。

二人のラブは動き出したばかりだし、西門の中の薫は依然としてそのまま。
これからの展開が楽しみで堪らないのに、レーベルが〜
このまま続編は出ないのでしょうか?
先が気になって仕方がないです。
凪良先生の中では物語は出来あがってるのでしょうか?
何とかして続編を出して下さい。
お願いします!!

3

続きますよね!

前作に続いて面白かったです。怪異そのものは前作の方が怖かったと思いました。

今作では西門と対であった亡くなった六巳との詳しい関係が書いてありました。六巳の事は忘れる事は出来なくても、既に周の事を大分好きになってて言葉に出せない西門の思いも分かりました。

プロローグから「因果」「応報」そしてエピローグまでの流れが秀逸で、さすが凪良ゆう先生だなと納得しました。

気持ちが通じ合ってもまだまだキス止まりの2人なので続きますよね?大器晩成した周と西門の活躍ももっと読みたいし、西門の中の薫にも成仏してもらいたいです。

じっくりと続巻を待ちたいと思います。

1

怪異が本格的!

おもしろい!
周と西門の恋愛についてはまだまだこの先が気になるところですが、一冊で事件は完結、しかもその事件がとても読ませる内容・構成で、とても満足です。2時間ホラーサスペンスか映画を観たような満足感です。

今回は西門視点があったので、彼がどう思っているのか、何を考えているのかを知れたのが良かったです。
西門が忘れられずにいる六巳についても今回は語られています。
好きになった人の心に既に自分以外の誰かが居て、しかもその人は過去の思い出の中でずっと美しいまま・・・これって結構辛いですよね。好きになった方も、好きになられた方も。
今巻は一段とそう思いました。
周と西門には幸せになって欲しいです。薫ちゃんも心残りなく成仏して欲しい。
プラチナ文庫さんが休刊となってしまいましたが、続編を紙媒体で出版していただきたいです!よろしくお願いします!

1

一流アスリートを観ているみたい

「凪良さんは凄く体力がある作家さんだ」と思ったんですね、読後。
なんて言うのかな、42.195kmを軽く走れる感じ?いやいや、そんなもんじゃなく、トライアスロンに出たその晩に、会場周辺で野営しちゃう感じ。
『薔薇色じゃない』とか『美しい彼』を読んだ時にちょっとだけ感じていたんですけれども『続かせる』んですよ、不完全燃焼の状態を。
「ダーッと解決したくならないのかな?」と思ったりしますが、そうしないのが凪良さんなのでしょうね。コツコツと物語を積み上げていきます。誠実だなぁ。

誠実なのと同時に繊細だからなんだろうな、とも思います。
2人の関係を構築するエピソードの重ね方がまさに「針の穴に糸を通すほどの細やかさ」。
魂の片割れとでも言うべき人を亡くした2人の話ですから、細やかに、慎重に綴っているのでしょう。
それこそ、膨大な体力を使って。

そういう2人の心情はさておき『怪異事件のお話自体は面白く読ませてしまう』のは、流石です。
今までの私の書き方になぞらえれば「筋力もすごい」。
このシリーズは、才能と体力があり真面目に取り組んで来た一流選手の試合を観ている様です。

なので個人的願望としては、2人の救済もLOVEの進展も「結論を急がなくていいから、このペースでじっくり書いて欲しいなぁ」と思います。
その2つともが一気に昇華する素晴らしいラストが来る様な気がするんですよ。
待っています。

6

満願成就ってそっちの…

 前作は、続き物だとこちらのレビューで拝見していたので、「完」が出てから読もう、と思っていました。
今回、「満願成就」の題名を見て、ハピエンきたのね、と勝手に想像してレビューを見ることなく読んで倒れました。
「満願成就」ってそっちの…。
ぐわーっ!
しかも今回、先生の後書きがなかった。
けっこう先生方の後書き、楽しみに見てるので、今回あれ?ホントにないの?もしかして乱丁?と真剣に思ったのですが、他の方も「なかった」とレビューしてあったのを見て、本当になかったのか、と寂しく納得したのでした。
先生、ぜひとも続きを早めにお願いします。

 西門と周。
今回の仕事のお話も、なんとも複雑に絡まっているようで、最後はここに繋がっていたのか、というまさに因果応報。
そして満願成就の方も、市松人形の高笑いが聞こえてくるようで、その妄執に薄ら寒い思いでした。

 呼児としての自分の力量不足を歯痒く思いながらも、それを受け止めて頑張っていきたいと自分の気持ちを言葉にしている周の成長に、これからも見守っていく所存の私です。

 攻め様視点は大好きなので、西門が周に対して「こらあかん」ってな気持ちを抱いてから「惚れてる」って認めるまでの気持ちが読めて大満足でした。
 今回語られた西門と六巳の辛い過去。
西門が六巳を忘れる事はできないのはもう仕方ない、というか、次の大事な存在ができたからって簡単に手放してほしくはないけども。
それでも、今を生きている人間なんだから、今度は一度愛した対の相手を失った戻児の西門として、同じく対だった相手を亡くした周と新たに関係を育んでいくのをこれから見守っていきたいな、と思いました。

 今回は先生、2人を一緒の寝室にぶっこんでくれてました(笑)。
ただ、そっちはあんまり進展してない。
次は舌もOKになってるといいね、西門。
でもその進み具合だと「完」までにどれくらいかかるのかしら…。
ガンバレ、西門&周。

 対としても恋人としても、2人の今後がとっても気になりますです~。




 

6

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