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表題作気高き愚王と野卑なる賢王

守部瑞龍
28歳,壬乃国に攻め入った兎乃国の王
香月秀瑛
18歳,兎乃国に攻め入られた壬乃国の新王

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

敵国・兎乃国に攻め入られ、ついに城陥落の日を迎えた壬乃国。
その日、父王から引き継いで即位したばかりの壬乃国新王・秀瑛は人質として捕えられ、 屈辱的な奴隷生活を強いられることに。そんな秀瑛を窮地から救い、
王城の離れに住まわせたのは兎乃国の若き王・瑞龍だった。豪快な気性で外交手腕にも長けた瑞龍と過ごす日々。 幼い頃から洗脳教育を施され兎人を野蛮な民と蔑んでいた秀瑛は、やがて秘せられていた真実を知り…。

作品情報

作品名
気高き愚王と野卑なる賢王
著者
野原滋 
イラスト
白崎小夜 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
ISBN
9784815532031
4.1

(106)

(46)

萌々

(40)

(11)

中立

(3)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
17
得点
426
評価数
106
平均
4.1 / 5
神率
43.4%

レビュー投稿数17

受けの誇り高さと攻めの包容力がベストマッチ

KindleUnlimitedにて読了。
最近、野原作品にハマってます。

最初はタイトルが???と思ったけど、内容と2人を良く表していると思いました。
とても良かった!

とにかく誇り高く真っ直ぐピュアな受けで、境遇はかなり不憫だけど、折れない矜持が素晴らしかったです。
ただ、最初の頃はとにかくツンツンどころか、シャーシャー威嚇するので、この受けに可愛らしさを見出すことができるかと心配になりました。

包容力のある男前な攻めが鷹揚に構えながら、そんな受けを面白がり、徐々に甘く気のある様子を見せてくるのが素敵でした。

ひとつひとつ段階を追って2人の関係が進み、気持ちが通じてから満を持してのえち。とっても良かったです。
全快のお祝いにと受けから誘われた時の、攻めのソワソワ感ったら。
物事を大局で見れて何でも知ってる/分かっているような攻めだけど、そんな風に特に受けに対しては時折そんな素直な反応を見せるところがあり、攻めが受けに心をギュッと掴まれてる瞬間が自然と垣間見えました。

あ、あと。濡れ場での攻め喘ぎほしい人にオススメですw

0

強気だけど…

作家様買いです。

最初は敵同士の二人で、秀瑛は瑞龍に敵意をむき出しにしていて
どうなっていくんだろう…と思いながら読んでいたのですが、流石は野原先生でした。
お話に惹きこまれて夢中で読み進めました。

読み進めていくと秀瑛の人生って何なんだろう…って思ってしまいました。
秀瑛が瑞龍に言った「ここに来てからの生活は、私にとって、初めての安寧であり、幸福だった」って言葉に胸が締め付けられました。
そこですごく切なくて、悲しい気持ちになったのですが、
彼がこの人生だったからこそ瑞龍に出会うことが出来て
これからの未来があるんだなぁって思うことにしました。
過去の秀瑛の経験は、必ず未来の秀瑛の為になると思うんです。


ほんとに秀瑛は瑞龍と出会えてよかったなぁ…。
強気不憫受けが好きな方にはたまらない作品だと思います。

0

攻めの包容力と受けの気高さが最高!

一気読みでした。最初からグイグイハラハラ。ずっと読まずに寝かせててごめんね!
プレイに凌辱強姦ってあったから勇気がでなくて。

主人公!王として気高く美しく命をかけて国と民のために。
なんか最初から変だな?と思っていたら、そんな立場だったなんて〜。しかも攻めは一緒に受け止めようと知らせる時期を待ってたなんて。

もう攻めの懐の深さ!憎む敵国の王族なのに潔く謝ったり、きちんと暮らせるよう心を配ったり。しょっちゅう会いに来たり、しまいには受けの部屋を執務室にしたり。

蜜月が続けばいいなと思ったら、受けに忍び寄る人物があらわれ…。葛藤する受け。
自分の存在や立場や正義を見極めようと。

張り巡らされた策略にもはやどうしたって無理でしょ、しかももうここで尽きるか…となったら!

はぁ〜良かった。受けの第二の人生と共に歩く攻めと人並みの交流と。

たわけってこんなに可愛く聞こえるなんて。
攻めが好きな子を怒らせてニコニコしてて、君も可愛いね。

早く18年を取り戻すくらい生きてね。
野原さんの包容力攻め最高です!

0

どっちも魅力的な王様(≧▽≦)

どうなることか、気になって気になってページをめくる手が止まりませんでした。


受け様は壬乃国の王、秀瑛。
攻め様は兎乃国の王、瑞龍。

秀瑛は、兎乃国が攻め入ってきた時に新王となり、そのまま敵国の王として捕虜となる。

捕虜として過酷な生活の中でも誇りを失わない秀瑛。
監視をしている兵士達に、無理やり無体なことをされそうになった時はもう、えっ!?まさかヤられちゃうの!Σ( ̄□ ̄;)ってハラハラでした。


視察に来た瑞龍が止めてくれたけど、そんな状況でも誇り高く強く美しい心を持つ秀瑛が、とても素敵で見惚れちゃいました。
かっこよくて、好きだわ〜(≧▽≦)


秀瑛は、王族と言いながらもそうとは思えない扱いを受けてきてるのに、それを当たり前と受け止めているのが不憫。
瑞龍の側で学び直し、当たり前の人としての扱いを受け、成長していく秀瑛。
こんなに素直で聡明な秀瑛なのに、壬乃国の王族はもったいないことをしくさったな、と嘲笑ってやりますよ。


捕虜とは言え、穏やかに暮らしていた秀瑛の元に、父の側近が近づいて瑞龍の暗殺を指示してくる。
祖国の民と瑞龍との板挟みで苦悩する秀瑛がの姿が苦しかったです。


瑞龍が最後まで秀瑛を信じてくれてよかった(つд;*)

2人とも相手を大切に思っていて、胸きゅんでした。
かっこいいのに、かわいいところもあって、にまにまです( ☆∀☆)


2人が、これから力を合わせて作っていく未来が楽しみですね。


イラストは白崎小夜先生。
2人のかっこよさ、麗しさ、かわいらしさも詰め込んでいたイラストでにやにやでした(*^^*)

0

表紙の圧が凄い

Kindle Unlimitedで読みました。

王道の溺愛系の攻めとツンデレ受けでありながら、世界観がファンタジーなのでラノベのように楽しく読み進めていけると思います。重かったり難しかったりする小説が苦手な方にオススメです。結構しんどいシーンも多いのですが、話のテンポが良くてついつい読んでしまう面白さでした。二人のエッチシーンは最後に1回あるだけですが、その分糖度が高くて可愛らしいです。

野原先生の作品は「買われた男」しか知らないものの、サブキャラクターの使い方がお上手です。邪魔しない程度に登場させて、第三者的な目線で二人の関係性を強く表現されています。今回はミトとマールが可愛かった~。
メイン二人の関係性は友達でもあり仕事仲間にも当たるのでしょうが、瑞龍が秀瑛に一目惚れしたせいで恋愛に発展します。瑞龍は秀瑛を甲斐甲斐しく世話しながらも、強い秀瑛を誰より愛し、彼の才能を伸ばす手助けをしていきます。ここまでだと絆され受けになるのですが、最終的に秀瑛は自身の国の刺客を振り切って瑞龍を選びます。ここから告白シーンまでが本当に綺麗。秀瑛が人たらしなのは、ここぞという時に結果を残すからでしょうね。

ただ、一番印象に残ったのは表紙です。あまりの美麗イラストに度肝を抜かれました。このイラストが好きすぎてつい手が伸びてしまったのかもしれません。表紙だけじゃなく挿絵も素晴らしくて、どこを切り取っても綺麗。色使いはもちろん、メインキャラクターの精悍さと華やかさがしっかり伝わってきます。白崎先生のイラストは可愛い寄りのイメージだったので、またこういうファンタジー&美人系のイラストを描いてくれると嬉しいです。

0

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