• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作隣の嘘つき

高瀬,性嗜好を偽るサラリーマン
伊藤友一,サラリーマン

その他の収録作品

  • けん制は年賀状で

あらすじ

ゲイである自分から目を背け、恋も仕事も「おおむね満足」な人生を送ってきた高瀬。
だが、カフェで男の恋人を持つ伊藤と知り合い……?

作品情報

作品名
隣の嘘つき
著者
須坂紫那 
原作
安西リカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403666735
4

(199)

(84)

萌々

(63)

(35)

中立

(4)

趣味じゃない

(13)

レビュー数
25
得点
781
評価数
199
平均
4 / 5
神率
42.2%

レビュー投稿数25

攻めザマァでは無いような?

作品のあらすじや良さは他の方と同じです。とても良い作品ですよ!

ただ、この作品が攻めザマァに当てはまるかどうかと言われると疑問です。
付き合う前にカミングアウトするかどうかは本人の自由で、例え相手が自分はゲイだと告白したとしても自分もカミングアウトしなければいけないということはないとは思うので。それが例え好きな相手であっても。嘘をつくことは誠実ではないという考えもあるでしょうが、セクシャリティはそれだけデリケートなことだし、臆病になるのは当たり前。オープンする権利もクローズする権利もあるので、付き合う前ならば言わなくちゃいけないということはないかと。
ただ、受けが女性とつき合っていた攻めに不安を覚えるのは仕方のないことなので、あの段階で上手くいかないのは誰も悪くないし、攻めザマァでは無いなと個人的には感じました。

0

たまに読み返したくなるの^ ^

安西先生の現代もの小説が大好きなんですが、それが原作となったコミックスとはこれいかに?と思っていたら、めっちゃ面白かったです(^^)

私、これ好きーー!
しかも絵は須坂先生じゃないですかー。
どちらも好きな作家さんなので、好きにならんハズがないです。


ゲイであることを隠して意中のゲイの男性に近づく強面会計士(高瀬)の、頭の中の声&あたふたしてる姿が何これ最高。今まで彼女もいて自分はソッチじゃないと思っていたのに、実は自分はゲイなんだと。でもそれを隠して婚約者までいた現実が高瀬にとって何も楽しくなくて、彼女に浮気をされて別れてしまう物語冒頭です。

そんなとき高瀬の想い人である友一とお近づきになれるチャンスが舞い込み、友一とオフを過ごしたりメールしたり楽しくて仕方ない高瀬のウキウキが何と可愛らしいこと(笑)やっと出会えた好きな人と過ごしていく時間と、自分の気持ちを隠さなくて良いんだって気持ちがミックスされて、高瀬の気持ちのアゲっぷりに笑ってしまいました。


でも、高瀬はゲイであることを伝えていなくて、ただのノンケの友人ポジ。彼に嘘をついていた罪悪感に苛まれていきます…

でもついにきた打ち明けるその時が。それは不本意な状況下だったので、友一に突き放されてしまうのです。友一も高瀬のことを好きだっただけに、私まで悔しくて泣きたくなりました。


でも元々想い合う2人なので、すれ違いのままこの物語が終わるなんてあり得ませんのでご心配なく。ウザ絡みしてくる友一の元カレを蹴散らしながらの、高瀬からの熱い告白は月9ドラマみたいにロマンティックでした(≧∀≦)!

気持ちが通じ合ったあとのエッチがね、最高でした!あ、エッチの内容じゃないですよ。
友一がそれまで優しくされたことなくて、高瀬があまりにも友一の身体を気遣うエッチをしたので嬉しさのあまり友一が泣いちゃうんですよぉぉ〜。゚(゚´ω`゚)゚。

友一の元カレどもめ……脳内で消去してやりましたわ。(フンッ!)

恋人同士になった2人が甘々で良かったです。
高瀬が空回りしちゃってやらかしますけど、それもご愛嬌なラブラブ。
幸せオーラダダ漏れな2人は無敵ですね。

2

安心して読めました

表紙も中身も高瀬が目の覚めるようなイケメンでほくほくです。
友一は明るいだけの感じで好きなタイプではないですが、嫌な子でもなく好感が持てました。

高瀬目線でずっと進み、中だるみしそうなところ、そうはならないところがよかったです。
高瀬が友一に惹かれて、好きだと自覚し、本当のことを言おうと気持ちが高まるのが伝わってきてこちらもぐわ〜っと盛り上がりました。

ただ全体的には既視感のあるストーリーで、エピソードもどこか懐かしく感じるなぁと。
それはそれは安定したおもしろさとも言えますが。

描き下ろしの年賀状のくだりはおもしろかったです。

0

優しい作品で幸せな気持ちに

社会人同士のカップル
ゲイ(バイ)であることを悩んでたり拗らせちゃってる攻め×内面の良さが表に出たような笑顔が可愛い受け

「君に恋する」からマンガの作者さんにハマって恋愛、熱愛、溺愛シリーズを読了、この作品はいわゆる作者買いで読むに至りました。
マンガに描かれた、カップル二人がそれぞれ悩んだり、大切な人の為に一生懸命になったり、相手を尊重したり優しくしたりする姿を読んで、小説は未読なんですが、マンガの作者さんに合っている気がして、この絵でこの作品を読めて私は良かったなって思いました。
同性愛故の悩みや葛藤が切なくて、二人が結ばれた時には幸せな気持ちになれました。
二人ともとても素敵な人柄で平和。物足りないって人もいるかもしれないけど、私は攻めの優しさに浸れて癒されました!

1

自分らしく

ゲイを隠していた高瀬が自分自身を開放して"本当の自分"として向き合える相手と出会い、恋をするというお話でした。

高瀬は自分がゲイであるという事実から目をそらし否定して生きてきたので友一にもなかなかカミングアウト出来ず…
更にはオープンにしている友一に対して「変な目で見られないか?」と言ってしまうような無神経さもあって、すごくヒヤヒヤしました(汗)
そもそも自覚するまでは女性と付き合うことが出来ていたなら、それはもうゲイではないのは…?とも思ったり。
自分を偽ることが出来る人と付き合うということは、ノンケに裏切られてしまった友一にとってとても大きな決断で…
なので、是非とも付き合うときの決意通りに高瀬には過ごしていってほしいなと思いました。

0

コミカライズの難しさ

小説は未読です。
表紙の美しさに惹かれて購入しました。

ゲイと自覚しつつも、そんな自分を受け入れられない。
女性と付き合って、普通に結婚して、普通に家庭を持って…。
そういう風に生きられると思っていた高瀬が、彼女との待ち合わせ場所でよく顔を合わせていたゲイの友一。
遅れて来る彼氏に嬉しそうな笑顔を向ける友一のことが気になって…。

自分自身を偽る生き方しかできなかった自分とは対照的に「つらいこともあるけど、これが俺」と前を向いて言える友一。
そんな彼と親しくなっていくうちに惹かれているのに言えなくて、誤魔化してばかりの辺りは本当にもどかしい。
「普通であること」にこだわり続けてきた自分を捨てるのはとてつもなく怖いだろうから、高瀬の逡巡も分かるし、元カレのことで友一が「女性と付き合える人とは付き合わない」と怖がるのも分かるからこそ、高瀬が踏み出す瞬間を今か今かとドキドキしながら読めた前半。

後半になってコミカライズの難しさを感じました。
原作付きの場合は、原作ありき、原作ファンありき、で。
「このシーンは外せない」とか「ここは原作ファンに評判の良い流れで…」とか、縛りがきつくなるものなのでしょう。
文字で表現された世界をビジュアル化するというだけでも、原作ファンの方の持つイメージを壊してはいけないというハードルもあるし。
そういう試行錯誤を経て出来上がった作品だというのは重々承知なのですが、多くのコミカライズが「原作を読んでいたらスムーズに読めるんだろうな」という「ダイジェスト版」になってしまっている印象がどうしても拭えなくて…。
この作品も後半に行くにつれて、同じ感想を持ってしまいました。

前半のシリアスさから、後半のちょっとコミカルな感じへの移行がうまく伝わらなくて、原作を読んでいないわたしには、海外の方の描いたBL(感情の変化が突然だったり、シリアスなのに突然おどけてみたり)のように感じられました。
テーマもいいし、作画もいい。
前半の心理描写もすごく良い。
だからこそ後半も高瀬の心情をもう少し丁寧に描いてほしかった。
やっと自分を解放して浮き足立って、女性とのデートの経験は豊富そうなのに初心者ばりにぎこちなくなってしまうというのが、よーーーーーく考えれば分かるけれど、伝わって来ないんだなあ…。
「急に童貞臭撒き散らし始めて、どうした!?」と思ってしまって。
わたしの力不足なだけかもしれません。

小説とマンガでは同じページ数で表現できるボリュームが全く違いますよね。
だからこそコミカライズは難しいんだなあ、と再認識した1冊でした。

1

高瀬がまるで別人に?

去年から気になってました。表紙といい原作が安西さんといい。

二人とも幸せになってよかった!
伊藤が元カレを引きずりながらも高瀬に大切にされて、幸せを感じるところ。元カレをふっきれるところ。
高瀬が伊藤にどんどん惹かれて、なんとか想いが通じてからはやっと本物の恋の幸せを実感するところ。カッコつけてたけど結局気持ちのまま伊藤にぶつかるところ。

最後の年賀状のあたりではもう高瀬は別人でしたね。

高瀬の葛藤や伊藤の偏見を乗り越えて明るくいるところ、そんな二人が恋人になれて二人で大切に幸せになるところ、よかったです!

0

嘘つきさんが誠実な彼氏に。

 受け様はゲイであり、恋人だと思っていた男からは結婚するから、と振られてしまった友一。

 攻め様は、自分がゲイであることを認められず、偽りだけど周りから認められた、ほどほどの幸せで妥協しようとしてた高瀬。


同じ場所で待ち人を待っていた、という連帯感のあるもの同士の2人が、恋人に去られた者同士で親しくなっていく。

ほぼ攻め様の高瀬視点で進むお話なので、どんどん友一に惹かれている高瀬の気持ちがとてもきゅんきゅんでした。

想いが溢れて友一に告白しても、保身からゲイであることを告げられなかった自身の不誠実な態度の為、ふられてしまう。

こっから、友一に対しては絶対的に誠実であろう、と頑張る高瀬に、がんばれーとエールを送りました。

ようやく恋人となった2人はそのまま友一の部屋へ。
ここの初えちの事後のシーンが、めっちゃ好きなんです。
友一の為にいそいそと身体をふきふきしてあげて、高瀬ってば浮かれてるのもあるんだろうけど、当たり前に気遣いができて優しい。
そんな優しさに触れて、涙ぐむ友一に、どんだけ元カレはダメダメだっんだってムキーってなりましたけどね。
高瀬はなにげに彼氏力高いから、これから友一も幸せになるね。

カップルになって終わりじゃなく、まだラブラブの最終話があるのもまた嬉しい(о´∀`о)
2人の嬉し恥ずかしの恋人っぷりが初々しくって楽し〜。

書き下ろしも、ばかっぷりが炸裂してて、ステキでした。

3

両方読んでの感想として

原作小説の方は既読。
そして、小説の方を先に読んでいたせいか、小説から感じるイメージが強くコミックスの方は薄く感じてしまった…
これはコミカライズ担当の須坂先生のせいとか、そういう事では全く無いです。
完全に個人的な感覚だと思います。
私の感覚では、小説、というより文字/文章で表される登場人物たちの心の動き、感情がより深く、より詳しく感じられたのだと思います。
特に、2人の初めてのセックスの場面でその対比・違いを強く感じました。
小説では攻め視点が強く出ていて、男とは初めての行為なのに止められない激情、という描写がとても印象的でした。
ここはコミックスでは比較的あっさりとしていたかな…
薄い、といってもそれは「誰にでも読みやすい」という事でもあるので、コミックスは万人におすすめ、コミックスで興味を持ったら小説も、という流れでも良いのでは?と感じます。

0

betterhalf

久々に読み返しました。あらためて読むと、おお…めちゃくちゃラブストーリーです。

なかなか、自分に正直になれない男、高瀬。
セクシャリティに気がついても世間一般の見る目から外れた事は出来ないわけです。
でも、これって当たり前ですよね。上手く生きるためには皆そうです。

もちろん、防衛しなきゃと思います。
だけど、人を好きになるのに自分自身を偽るのは辛い。辛すぎる。
そんな時に出会った友一は、ゲイを偽らないで生きている。だけどゲイであることで、辛い恋もしているんです。

ひたむきで、人懐っこくて何よりも一緒に過ごす時間が楽しい相手。
そりゃ、好きになっちゃうよ!惚れちゃうよ!
友一との出会いが、高瀬の心と行動に変革をもたらしたと言っても過言じゃない。人は、必要としている人と出会ったら変わるんだなぁと思いました。
もちろん、友一にとっても高瀬は必要としていた人だったのだなと感じます。

この2人の初めてのえっちは、いや、眼福…
高瀬の顔が、身体が良い…
友一が、キレイ(高瀬も言ってる!)
思いがぶつかった良いものでした。その後のお付き合いも良きかな❤️

思い切り好きな気持ちを向けられるbetterhalfな感じが、良い読後感の作品でした。

1

大切にされている幸せを感じる王道ラブストーリー

初めて読む須坂紫那先生の作品です。
こちらは小説が原作のコミカライズとのことですが、絵が綺麗で読みやすいと思います。

ハイスペだが自分のゲイを隠している高瀬さんとIT企業に勤めるゲイの友一くんのお話。

同じカフェの同じ時間帯に隣同士で恋人を待つことが多かった2人がちょっとしたキッカケから話をします。
高瀬さんは自分がゲイであることを隠して生きてきましたが、婚約者(女性)に浮気され別れます。
一方、友一くんはゲイであることは隠さずに彼氏もいましたが、彼氏が浮気相手(女性)を妊娠させてしまったために別れます。

前半は、お互いフリーなこともあり、食事に行ったり、お出かけしたりしているうちに、高瀬さんは友一くんを好きになります。
でも、友一くんにはゲイであることを隠したままでした。
ある日、意を決して高瀬さんは友一くんに告白します。
しかし、友一くんからは「女性とも恋愛できる人とは付き合わない」と断られます。
友一くんは元カレとの経験から、相手に「結婚したくなった」とか「子供が欲しい」とか言われたらと不安なようです。
ゲイの方はバイやノンケとの恋愛は悩むのでしょうね。
確かに、バイやノンケの男性が女性とお付き合いすれば「結婚」は出来ますが、「子供」が必ず授かるかは別の話なので…。

後半は、友一くんの元カレも絡んで来ますが、高瀬さんの誠意が伝わって、めでたく2人は結ばれます。
ストーリが王道なこともありますが、高瀬さんが一途なので元カレ登場にも心配なく読めます。
って言うか、元カレがクズすぎて、友一くんはもちろん、奥さんと子供がかわいそうです。
友一くんは元カレから大切にしてもらったことなかったので、高瀬さんの気遣いに感動して泣いてしまいます。
友一くんは高瀬さんに大切にされて幸せそうです。本当に良かったです(涙)

個人的な意見としては、友一くんのお顔も行動も「女子」に見えてしまいます…。
友一くんが「童顔」の設定だからなのか。
BLは「受け」が美人や可愛いキャラが多いですが、もう「女子」にしかみえない!と思うこともあります。
学生ならそれもありだと思いますが、社会人(大卒以上)だとそれなりの年齢になるので、もう少し大人っぽくてもいいのかなとは思います。
とは言え、「成人男性+大人可愛い」の顔を表現するのは難しいとは思いますが(汗)

それは別としても、この作品を読み終わった後は幸せな気持ちになれます。
セクシャリティへの葛藤、バイやノンケとの恋愛の苦しみ、クズな元カレなど、最後まで飽きないで読めます。
カッコいい「攻め」と可愛い「受け」が好きな人には、特におすすめです。

1

尊い

すごくきゅんきゅんした!
恋をする子はやっぱりかわいいね

攻め君は自分はバイだと言い聞かせてきたけど、やっぱり女性は好きになれなかった子。

受けくんはすごく可愛いもう笑顔が天使な普通にゲイって言えちゃう子。

すれ違いや付き合うまでの道のりは結構長いけど付き合ってからは凄いあまあまです!!

テンプレのように出てくる受けの元カレちゃんの性格が苦手です……。
君に感謝もしてるけど

4

読後感が爽やかでした

容姿、学歴にも自信があり婚約者もいて「しあわせ」な高瀬にはゲイだという秘密があります。

カフェで自分と同じように恋人と待ち合わせしている友一の事が密かに気になっています。何故なら彼の相手が同性だからです。

婚約者の浮気で別れた後に、やはり恋人と別れた友一と再会して友人関係を続けます。

異性には感じた事の無い高揚感を感じ、素直で可愛い友一をすぐに好きになります。
友一の元彼の話を聞いて友一を大事にしたいと思うようになりますが、初めからノンケと偽っていたのでなかなか告白出来ません。
ようやく告白しても女の人と付き合える人は、裏切るから付き合えないと言われてしまいます。

高瀬は今までの自分の不誠実さに気がつき、待ち合わせしていたカフェで友一が来るのを待ち続けます。友一に謝って幸せに出来る男に変わりたいと思います。

ある日カフェに友一と元彼の姿を見かけ、元彼の態度に怒りを覚えて蹴りを入れる高瀬は素敵です。
そのあとのなりふり構わぬ告白も胸を打ちました。

友一に受け入れて貰ってからのセックスも良かったです。高瀬にとっては普通のことでも友一には泣くくらい大切にして貰ったんです。元彼は最低だ!
高瀬も初めて好きな人と抱き合えて幸せそうでした。

大切にし過ぎて誤解もあったようですが、2人は大丈夫だと思いました。

3

正直に生きるって難しいけど、素晴らしい!

須坂先生の絵が大好きです。
小説はほぼ読まないので、完全に須坂先生買いです。

とはいえコミカライズはどうしても小説を読まないと細かな設定が分からなかったりお話も省略されていてつじつまが合わずイマイチだったりするので、読むのは少し後まわしにしてしまいましたm(_ _;)m。

‥ところがどっこい!
なんていいお話‥素晴らしい‥感動しました!!
ストーリーは王道なんでしょうけど、原作があるとお話が安定しているといいますか、ちょこちょこ省略しているような場面展開はありますが、違和感なくまとめられていて、安心して読めたと思います。

後。なんと言っても須坂先生の画力の高さ⤴⤴でしょう!!

高瀬さんはかっこいい!し、友一くんは可愛いし!!

最初は世間体を気にして気取っていた高瀬という男が本当に好きになった男に信じてもらうために必死になるその姿。
好きだからこそ信じるのが怖いと涙する友一くん。
ひとつひとつのシーンに胸打たれ、その表情に引き込まれ‥夢中でこの二人には心から幸せになって欲しいと泣きながら読んでました。
付き合いだしてからの2人はほんわか、ふんわり、幸せを噛みしめる友一くんの表情に良かったね、良かったねとまたうるうる。

絶品の作品です。
まだ、読まれてない方!
是非、本屋さんへ!!

13

必死さが切ない

原作は小説で、そのコミカライズだったんですね。
原作は文庫本になってないないそうですが、電子で読めるので読んでみようと思っています。

『隣の嘘つき』とは、いつもカフェで待ち合わせしている会計士・高瀬のことです。
サラリーマンの伊藤と高瀬は、いつもお互いの待ち人に遅刻される待ちぼうけ者同士で、カフェで待っているうちにお互い顔見知りになる。
高瀬は婚約者、そして伊藤は男性を待っていた。
本当はゲイの高瀬だが、自分の本心を隠して女性と付き合ってきた…。

伊藤を好きになり、自分の性癖と向き合い始めた高瀬。
だけど、自分がゲイだということを伊藤に打ち明けられないまま友人関係を続けていた。
まだいいだろう、もう少ししてから…そうやって言い訳しながら伊藤に打ち明けられない高瀬にモヤモヤしました。
でも、だからといって不誠実とは感じなかった。
ちゃんと伊藤を大切にしていたし、だんだん周りの目を気にせず会えるようになっていたから。
突然告白して一度はフラれてしまったけど、その時もその後もずっと誠実に伊藤と向き合っていたと思います。
だから、私は高瀬が好きです。
伊藤が高瀬を好きなのは態度で分かっていたけど、女と付き合える人とはもう付き合いたくないという伊藤の気持ちも痛いほどよく分かった。
伊藤が高瀬を受け入れ、2人が付き合い出してからは幸せオーラに包まれていました。
少しのすれ違いはあったかもしれませんが、大事にされて泣いちゃう伊藤が可愛かった。

書き下ろしは打って変わって、コメディーモード。
伊藤の元彼に2人の写真付き年賀状を送ってしまうところは、クスっと笑えてスッキリしました!

安西先生が、コミカライズを2本の小説の中から選んだと書かれていたので、もう一作の方も気になってしまいました。
そのうち、もう一作もコミカライズしてくれたら嬉しいです。

1

小説もお勧めです。

コミカライズを読んでから小説を読んでみましたが、やはり小説の方が人物造詣とか心情がより深く描かれているなぁという印象を受けました。

例えば攻めの婚約者について、漫画では「時間にはルーズだが……」というモノローグのみですが、小説だと30分以上の遅刻を待っている最中で「とにかく時間にルーズ」というより強い表現がされていたり、
10月に入ったばかりなのにもう新作のコート姿とか、遅れてきたくせに攻めが自分に気づいたとわかると、早く行こうとばかりに遠くで足を止めてしまったという漫画では読み取れなかった描写が細かく綴られているので、コミックよりも「着飾る事には熱心で自己中心的などこか嫌な女」という印象を受けるんです。

そしてようやくやって来た彼を見て、受けが純度100%の笑顔をするんですが、それを見て思わず「」自分は彼女を見て あんな風に笑ったことがあるだろうか…などと鑑みる箇所があったりします。

だからといって、コミカライズが劣っているというわけではないです。
何と言っても、須坂紫那先生の描くリーマン、スーツ姿が美しい。
いくら小説には挿絵があると言っても己の想像力には限度があるので、須坂紫那先生が描くキャラがあんな表情したりこんなポーズを取っていてくれるだけで嬉しいんです。

コミック版が気に入った方は、電子限定ではありますが小説も読まれることをお勧めします。
たった200円(税抜き)ですし、より詳しい人物像や気持ちを知ることができますので。

8

恋を妨げた嘘

今回は同性に惹かれる事を隠す会計士と
同性の恋人を持つIT関係会社社員のお話です。

自分の性癖を偽る攻様が
同性と恋愛する受様との恋を掴むまでの本編に
受様の元カレを絡めた後日談を収録。

攻様は顔も身長も人並み以上で
大手会計事務所に勤める会計士で
自分の人生におおむね満足しています。

この"おおむね"というのがミソで
実は攻様は大学時代に
自分がゲイだと気づきながらも

バイだと言い聞かせて
意識的に女性とだけ付き合い
美人で料理上手な婚約者と
結婚しようとしていたのです。

例え攻様カプといつも同じカフェで
同性の恋人と待ち合わせしている
受様が気になっていても

自分に嘘をつき続けてもごく普通の
"幸せ"を手にするつもりだったのです。

ところが婚約者の浮気によって
攻様の結婚話は破談となった上に
件のカフェでも受様カプを
見かけなくなって半年が過ぎます。

カフェでの雑談しかした事の無い受様を
見つける術のなかった攻様でしたが
昼食のために入った飲食店で
妻子を連れている受様の恋人をみかけ
つい声を掛けてしまい

その男の繋がりから攻様は受様と再会し、
それを期に友人付き合いを開始するのです。

2人で過ごす時間が楽しくて
攻様はどんどんと受様に惹かれていきます。

しかし、攻様は自分がゲイだと
なかなか言い出せないままでいたのです。

そのため受様に受様が好きだと
実は自分もゲイなのだと告白しても
受様に拒絶されてしまうのです。

攻様は自分の不誠実な態度が
受様を気づ付けた事を悔やみますが
どうしたらいいのかもわかりません。

果たして攻様の恋は実るのか!?

安西先生の雑誌掲載作小説を
須坂先生がコミカライズし漫画雑誌に掲載した
コミックスを単行本化した1冊になります。

漫画雑誌はあまり買わないので
本作の掲載を知らずに初読みが3話だったので
単行本化をすごく待ってて
発売日に即GETして即読みました。

安西先生も須坂先生も
何げない日常の中の恋がお得意なので
とても良いコラボですよね♪

攻様が恋した受様は
明るくて素直で一途な可愛い人です。

自分の性嗜好を隠している攻様にとって
ゲイだとオープンにしている受様は
恋人としても理想的な人なのですが

最初の"ノンケ"という偽りを訂正できず
なかなか友人から一歩先へは進めない
攻様のヘタレ具合というか一喜一憂する様が
とっても面白くて

2人がお互いの手を取るまで
ハラハラ&ドキドキしつつ
楽しく読ませて頂きました (^O^)/

2人が初Hして恋人になった4話で
めでたしめでたしじゃなくて

恋人になった先でお互いに悶々とする
後日談的なお話で終幕となる
校正も良かったです♪

私は安西先生にハマったのが
ちと遅かったので雑誌掲載作は未読ですが

原案小説
「いつものところでまっているから」は
今回のコミカライズで
単巻配信が決定したそうなので
私も読んでみようと思いますが

あまり電子は好きじゃないので出来たら
続編をつけて文庫化希望!!でっす。

今回はヘタレ攻様繋がりで
歩田川和果さん『ねくたいや』は
いかがでしょうか。
3頭身キャラもMYツボです♪

2

尊さMAX

大学生の頃に自分がゲイだと気づいたが既に女性のと経験もあったので自分にバイだと言い聞かせて生きてきた高瀬が、いつも彼女との待ち合わせで使うカフェで同じく恋人を待っている友一と知り合う。


友一と仲良くなり出して、自分がゲイだと打ち明けるタイミングを見計らってる高瀬には毎度ハラハラドキドキさせられました!!
”満を持して”とはいかなかったタイミングでの告白で当然の反応に、もぉ大興奮でした///
友一の元彼に対して毎度腹を立てる高瀬には友一以上にキュンキュンさせられちゃいました。
優しくされるのに慣れていない友一が高瀬の自然な優しさに触れて泣く姿はたまらなく切なくて可愛かったです!!!
公衆の面前で痴話げんかする姿は最高にホッコリしました!!

尊さの極みのような作品でした♡

15

安心安定のラブストーリー

ディアプラス連載中から好きな作品&作家買いです!
”隣の嘘つき”というタイトルが、実際の内容に対してちょっと強すぎる印象があって未だになんとなくしっくりこないのですが…ビジュアルもお話もとても好きです。真面目な二人が真面目に恋をする姿がすごく微笑ましくてほんわかした気分になります。

自分がゲイであることに抵抗を感じていた高瀬(彼の考えはわりと”世間一般”として共感できるんじゃないかしら)が、友一の正直でまっすぐな性格や生き方に触れるうちに自分らしく恋することの喜びや「幸せ」に気づいていくのですが、それ以前に最初はむしろ友一への気持ちはグイグイな高瀬が、なかなか友一に対して素直になれない(というかカミングアウトできない)というところにじれったさを感じてハラハラしてしまいました。

高瀬の告白が最初受け入れられなかったのは、嘘が災いしてというより、いい感じで高瀬との友情を築いているところで、一歩踏み込んでダメにしたくないという友一の臆病な気持ちがそうさせたように見えたのですが、この辺の展開はとても切なかったですね。イケメンが余裕がなくなってオロオロして、カッコ悪くなる姿は大好物なので、必死で友一に信じてもらおうとする高瀬が可愛かったです。
心の中で応援していた甲斐あって(?)、悩んで悩んで本当の「幸せ」を手に入れた二人のイチャコラにニヤけが止まりませんでした。かなり幸せな気分になれます!


4

安西先生原作のおはなし

原作*安西リカ先生が好きで購入。漫画のイラストも綺麗でかっこよく、お気に入りのコミックです。

ゲイである事を認めず、女性と付き合ってきた高瀬。ゲイとしてオープンで、彼氏には浮気されてしまう友一。2人は行きつけのカフェで知り合います。最初は顔見知り程度、あるときから飲みに行く仲に。友一に惹かれているのに自分がゲイだと言えない高瀬と、女性と付き合える男とは付き合わないと決めた友一。次第に親密になる2人だけど…?というお話。

友一が素直で可愛いです。また、高瀬はいわゆるハイスペック男子なのですが、高瀬に好かれようと色々と健気に頑張る姿が微笑ましい。可愛らしい2人です。また、安西先生らしく、心理描写が丁寧で素敵です。えっちも最後に少しで、甘さもちょうどいい!

本当の恋を知る、という話が好きな方にぴったりです。

2

正直で誠実な恋の話でした。

原作者買い。絵もすごく良かったです。

高瀬にとっては初恋みたいなもんですよね。
今まで女性と付き合っても本当に相手を好きとはいえなかったようだから。
友一がゲイだとわかっていて、いつもの場所で会えなくなって気になり始めたあたりからもう恋する男になってます。

どうも私は、浮気を繰り返す男を許す人ってのがダメらしい。
そのうえ、あちこちで置き去りにするような男でしょ。
それでも好きっていうのがわかんないんだよなぁ。
それでその後の恋愛に臆病になるとか。
恋愛は相手次第、自分次第。見る目養えよ。

ただ、この友一ね、性格がいい。それほどお馬鹿さんでもなくて。
自分自身の事については潔い部分もあって、正直で。
だからこそ、元彼のキャラ設定が納得いかない。
こんな男を好きだったような人には思えなかった。
ちゃんと拒絶したことでスッキリはしましたけど。

友一いつから高瀬のこと好きだったの?
待ち合わせのあたりでちょっともう好きなのかな?とは思ったけど。

最後はもうあまあまです。相手を大切に想うって独りよがりじゃダメなんですよね。
高瀬も友一も魅力的なキャラで、幸せになって良かった。

6

安西先生原作!

描かれた先生は初めましてでしたが安西先生原作と知って購入。表紙のイケメンが案外ヘタレっていて、とても楽しかったし絵が好みだったので萌2.ディアプラス掲載5話分(一部加筆)+描きおろし4Pです。(あ、カバー下はグレー地に白の斜線はしってるだけでした)

婚約者とオープンカフェで待ち合わせしている高瀬。身長、ルックスとも人並み以上、会計事務所で働いていて、概ね自分の人生に満足しているのだけど、そのカフェで良く見かける友一のことが気になってしょうがない。というのも友一の待ち合わせしているのがイケメンで・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
友一の待ち合わせしているイケメン(あんまり好きじゃない)、高瀬の婚約者(すぐご退場)、高瀬の事務所関係者少々ぐらい。

**好きだったところ

安西先生原作で、ゲイ、バイ、ノンケの誤解、葛藤話、せつなくきゅーんなお話はもちろんなのですが、コミカライズされると3頭身キャラが出てくるんです!そこがコミカルで重くならず、めちゃ可愛かったー。もちろん3頭身じゃない方も攻めはカッコよく、受けは綺麗系で良かった。原作は先生の投稿作の1本とのことで、安西先生らしいお話が須坂先生の綺麗系ビジュアルで展開されて、3頭身キャラがちょこちょこと可愛く出てきて、「ああコミカライズされると楽しい!」とめちゃくちゃ納得した作品でした。
そうそう、最後の描きおろし、高瀬さんがめちゃ可愛いです(笑)

本音言うと文字で読みたいですよ、ビジュアル化されなかった行間が絶対あると思うし。
それでも、今回みたいに文庫化されない作品のコミカライズ、大賛成!です。

10

攻めさんのカッコよさにKO

安西さん原作、須坂さん作画、と聞いたらテンションアップで思わず購入。

BL作品は受けさん視点で描かれる作品が多い気がしますが、この作品は攻めさん視点。そして、この攻めさんはバイです。「攻めさんがバイ」って好みが分かれるところかなと思うのですが、とにかくこの作品の攻めさんはカッコ良かった。

タイトルにつけられた「嘘つき」。この意味するところは今作品の攻めさんのこと。が、それは人を傷つけるための嘘ではなく、彼が自身を守るための鎧なんです。

ゲイならではの葛藤がじっくり描かれている、王道と言って良い作品でした。



という事でレビューを。





主人公は会計士の高瀬。
イケメンでハイスペックで完璧男子な彼ですが、彼は自身の「ゲイである」という性癖に葛藤を感じている。女性とも付き合うことが出来るため、このまま順当に結婚し、子どもを育て…、という未来を思い描いていた。

が、婚約者だった女性に振られ、そして、彼はカフェで出会った伊藤という青年に惹かれていく。

ゲイだという性癖を隠さずに、明るく、優しく、そして一途に恋人を想う伊藤。けれど、伊藤に初見でノンケだと嘘をついてしまった高瀬は、伊藤に想いを告げることが出来ない。

が、伊藤の恋人が既婚者で恋人という関係を解消し、そして傷ついている伊藤を見るにつけ思いは募り、そして告白するが―。

なんていうんだろうな。
非常に安西さんらしいストーリーだったと思います。

起承転結がはっきりしていて、登場人物たちの好感度が非常に高い。
ゲイであるという葛藤、そして過去の恋のトラウマから新しい恋に踏み出せない憶病な想い。
そして何より、作品の根底に愛情が満ちている。


が、反対に言うと完全に想定内のお話、というのか、先の先までする~っと見通せてしまう。どこかで読んだような既視感が拭えず、バッサリ言ってしまうと何の捻りもない。

が、それを補って余りあるのが、須坂さんの描かれた作画です。

とにかく、

カッコいい…!

高瀬というリーマンの、内に抱えた葛藤、伊藤に対する抑えきれない想いが細やかな描写でもって描かれています。

そして何より、スーツ姿のカッコいい事といったら…!

そんな高瀬が、伊藤に嫌われたくなくて奮闘する姿が、描き下ろしの小話に描かれていて、それもめっちゃ可愛いの。

そして一方の伊藤も。

過去の恋に傷つきトラウマを抱えながらも明るく振舞う彼の男気が、健気で、そして温かかった。

伊藤の元カレという男がこれまた最低男なのですが、このクズ男をやっつけるお話が終盤に収録されています。

ちょっと溜飲が下がって、ホコホコな気分で読破しました。

設定としてはシリアスに分類される作品かと思いますが、でも、すごく痛い展開になることもなく、終始高瀬と伊藤の相手を想う愛情に満ち溢れているので、非常に優しく温かいストーリーでした。

甘くて、でもちょっぴり切ない。
まさに王道。
ちょっと疲れたときに読んで癒される、そんな可愛らしいお話でした。

8

美リーマンのヴィジュアルがめっちゃ好みです♥

私は須坂先生の『恋愛なんてゆるしません!』シリーズが大好きなんです。
大好物な大人年齢のお話、しかも須坂先生の描く美リーマンは麗しくって、絵を眺めているだけでウットリします♪

本作は、安西リカ先生原作、須坂先生作画によるコミカライズ。
(原作は書籍化されてないようです。)
一冊まるごとリーマン同士の話。
受けはかわいいタイプで線が細いですが、イケメン設定の攻めがめちゃくちゃかっこいい~!
キャラの見た目がタイプだと、テンション上がります!


会計士の高瀬は身長も見た目も恵まれていて婚約者もいる。
ゲイである自分に嘘をつき続ければ幸せな人生が約束されている。
でも、高瀬は本当に恋する人に出会ってしまったんです…
カフェで恋人を健気に待っていた友一に。

高瀬の結婚は女の浮気で破談、友一も見かけなくなって半年が過ぎたある日、彼の恋人だった男が妻子を連れていて、高瀬は「連絡先を知らないか?」と声をかけてしまう。

そして友一とカフェで再会。
二人は食事に行ったり、映画に行ったり、海辺にドライブに行ったり、友人関係を楽しんでます。
高瀬は明るくて素直な友一の言動に一喜一憂して、自分は同性に惹かれるのだと自覚せずにはいられない…

そうして高瀬は友一にゲイであることと、好きだって気持ちを打ち明けるけれど、友一は元カレが女と結婚したことがトラウマになっていて、女性と恋愛できる男とは恋をしないって決めている。
そう言われてしまった高瀬は友一をそれ以上追いかけることができなくて…


高瀬は友一が好きな俳優に似ている。
元カレと違って、雰囲気のある店に連れてきてくれて、大切にしてくれているのが伝わってくる。
友一だって高瀬に惹かれているはずなのに…
好きだと言った高瀬を置いて行く友一の諦めた表情が、それまでの明るい友一とは別人のようで切なくなりました。


それでも高瀬は友一を諦められなくて、カフェで友一を待ち続ける。
そして元カレから迫られる友一を助けた高瀬は、人前とかそんなこと気にせずに、ただ友一を助けることに夢中になってる。
そんな高瀬を友一は信じることにして…

高瀬はゲイだと自覚していても、男と寝るのは初めて。
それも相手は恋焦がれている友一です。
抑えが効かなくなっても仕方がないようなシチュエーションなのに、最初から最後まで、友一のカラダを気づかってあげるんです。
友一はそんな風に優しく抱かれることに慣れてなくて、思わず泣いてしまうのだけど、すごーく幸せを感じる事後のひとコマです。


BLセオリーだとここで終わることが多い気がするのですが、その後のエピソードが微笑ましくって好きです。
カラダを求めてばかりだと嫌われるとやせ我慢をする高瀬、それに男は無理だったんじゃと不安になってしまう友一。
二人は小さなすれ違いも、考えを分かち合って、だんだんと恋人らしく信頼し合っていくんでしょうね。

はぁぁぁ~、それにしても高瀬のヴィジュアルがかっこいい♪
ステキなリーマンを見たくなったら須坂先生のマンガがもってこいです!

15

恋する男は可愛いですね(﹡´◡`﹡ )

原題は「いつものところでまっているから」

小説原作でコミカライズされた作品です。
原作は雑誌掲載のみで文庫本になっていないのですが
今作を機に単話配信されるとのことです♪

須坂さんの描くスーツ姿はホント良きですね!大好きです。
表紙がめちゃくちゃかっこよくて…クゥ(∩´///`∩)ゥーッ

原作未読なので何とも言えないのですが
須坂さんの作風もあるのかタイトルイメージよりは甘いお話でした。
帯に「高慢男」と書かれているけれどあまり高慢さは感じず恋する姿が可愛かったです。
表紙と帯でクールで高慢な攻めを期待するとちょっと違うかもしれません。
(あくまで私感ですが…;)


自分がゲイだと自覚しても尚、枠から外れるのを恐れて
自分はバイだと言い聞かせ女性とばかり付き合ってきた高瀬(攻め)。
しかしゲイを隠すことなくいつも真っ直ぐで正直な友一(受け)と出会い、惹かれます。

女性相手では感じなかった初めての高揚感に浮き足立ちつつ、
自分もゲイだということを隠し、友一と仲の良い友人関係を築きながらも募る恋心。
自分を偽るのは辞めようと友一に本当のことを伝えたけれどーーーと展開します。


上にも書いたけれど、高瀬は高慢と言うより狡い男でしたね。
けれど恋する姿がなんだか顔に似合わず可愛くてフフとしました。

女性相手の時には表紙のような格好つけマンなんですけどね、
友一の前ではお花が飛んでるというか、とにかく嬉しくて楽しそう。
電話ひとつかけるのにも緊張してたりして応援したくなります。

友一は素直で一途すぎるがゆえに、恋人に大事にしてもらったことのない人でした。
けれどそれは友一にとって"普通"のことだった。
高瀬と過ごす時間が増えて、自分がいかに大事にされていなかったのかを思い知り…。
(逆に言えばいかに高瀬が友一にゾッコンで友人関係の時から入れあげてたのがわかるw)

自分を偽り本命童貞だった狡い男と、
恋人運がなかった素直で一途な男と。
噛み合ってしまえばピッタリでとても甘いカップルのお話でした。

個人的に萌えシチュだったのは、2人がすれ違ったあと。
最初は狡くて肝心なことから目を背けていた高瀬だったけれど、
友一ともう一度会うためにずっとずっと待ち続ける姿にキュンキュン(∩´///`∩)
(自業自得だけど)逃げられた受けを追いかける攻めは良きですね…!

あと本命童貞すぎて、友一にメロメロになってる高瀬がかわいいw
浮かれすぎですよ…!高瀬…!!
最終話読んだ後に表紙みると誰コレ状態になるのがもぅ…(爆)

最初はゲイである自分を受け入れらず周囲の目を気にする場面もありましたが、
話しが進むにつれ場所を問わず大切なことはちゃんと伝えようとする姿も良かったです。

19

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP