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ちょっと爛れた近未来
上原あり先生の既刊作品は殆ど拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
エロ 4
風俗 4
可愛い 3
純情 3
な感じだと思います。
意地悪上司の恵さん×純情な風俗ライターの晴斗くんのカプです。ライターの募集を見て面接に来た晴斗くん。採用担当の恵さんからの採用試験内容は、オナホの使い心地をレポート記事にするものだった。動揺する晴斗くんに対して意地悪く煽ってくる恵さんの目の前でオナホを使う晴斗くんだったが…。
今作は表題作の他に短編が1作品同時収録されています。因みに表題作の世界観が22世紀で観光大国日本としてカジノや要となる性風俗が賑わっています。
恋人がいたことが無い晴斗くん。その為、前も後ろも経験無し。そんな純情で、オナホすら知らない、性の知識が乏しい晴斗くんは恵さんに気に入られ風俗潜入ライターに採用されます。その為、メインカプは恵さん× 晴斗くんですが、風俗店に訪れるので、最後まで繋がってはいませんが、晴斗くんと脇役キャラのキスや素股などの絡み描写があります。勿論最後まで繋がるのは恵さんとだけですが、色々な体験を、快感を味わう晴斗くんのリアクションがエロ可愛いです。
同時収録の短編は、性欲強めなフツメン保育士の倫堂さんが不思議の国のアリスをモチーフにした風俗店を訪れます。白ウサギや帽子屋など、様々な登場人物とそれぞれ絡み描写があるので、ほんと倫堂さんの性欲が凄まじいですね。そして最後の続きが気になります。
今作は全体的にエロくて可愛いお話で、ツラい描写は殆どないので、色んなキャラとの絡みが大好きな人は是非とも読んでほしいです。
近未来
表題作は近未来の日本が舞台。
あらすじに「天涯孤独」とあったので
晴斗に実は重ためな過去があったり…？
なんて思っていましたが
出生のしくみが現代と違い、技術が進んでいて
両親が居なくても子供が生まれるような時代で
本当に身寄りがないという、そういう点でも近未来なお話でした。
欠点もなければ秀でた才能もない若者の晴斗が
新米風俗ライターとして上司の恵の指導(？)のもと
潜入取材やこれまで何の経験もなかったことを重ねてエロスキルを上げていくわけですが
一周まわって恵のもとに戻ってきて
好きだと自覚する晴斗がすごく可愛かったです。
恵の晴斗に対するアメとムチのバランスがすごく良くて
両想いになったあとの甘々な雰囲気も最高でした。
朱鷺郎や望もいいキャラだったので、脇キャラメインのお話も読んでみたいなと思いました。
童貞くん、風俗ライターになる！の巻
物語の舞台は試験管ベビーが割と一般的になっていて、
少子化対策で保護を受ける女性に代わり男性が性産業の
中核を担う近未来。
家族なし・恋人なし・資格なし・免許なし・経験なし！！
無い無い尽くしの天宮晴斗は観光ライターの面接を受けに来ていた。
ちょっぴりSっ気のあるイケメン上司の恵に気に入られ、
無事採用されることになるが、ちょっとした勘違いから
"風俗ライター"として男性向けの風俗店に潜入することに。
チャラついた外見とは裏腹にエロに免疫もなければ
エロ知識もなく、まっさらな童貞・処女な晴斗。
ちょっと恵にオナニ―を手伝ってもらったくらいで
「ひとにしてもらったら ほぼセックスになっちゃうだろぉ…」
なんて言ってしまうくらい性に対しては初心っ子で。
それなのに、ソープやヘルス、ストリップ劇場と
めくるめく快楽の海に飛び込むことになっちゃいます！
当初は潜入先で脱童貞！という名目があったのですが、
恵の執着により途中から「童貞・処女のまま潜入」に
切り替わり、エロ体験をしてゆくことに。
潜入先で本番なしの制限付きでフェラや素股など
ギリギリラインのエロを実体験をしてゆくのですが、
はじめのうちは上司として晴斗を見守っていた恵に
少しずつ嫉妬心が芽生えてゆきます。
晴斗も早い時点から恵を特別意識しているのですが、
恋愛未経験の晴斗が鈍すぎて、なかなか恋に発展しません。
しまいには「セックスがしてみたい」と恵の元に押し掛け
抱かれるのだけれど、それでもまだ恋を自覚できておらず、
「仕事のため」と言い放ったときには流石に恵が気の毒でした(笑)
周囲には恵の他にも同僚の朱鷺郎や恵の弟の望など、
色気溢れ、魅惑のテクニックをもつタチ男子が登場しますが、
個人的にはスーツ萌えなのでやっぱり恵推しでした。
ちょっとSっ気ありつつも、根が真面目なところや
包容力があるところとか、たまりません。
童顔な晴斗と並ぶと年の差感じてちょっと
犯罪っぽいけれど、淡い背徳感がまたそそります♥
イキションやらかして「年いくつだ？」て抱っこされてる
ところなんか完全にペットかお子ちゃまだよ、かわいいけどさ(笑)
エロが主題ではありますが、独創的な近未来設定や、
両想いまでの晴斗と恵のプラトニックな関係性など
ストーリーも作り込まれていて面白かったです♬
同時収録の『有栖川 イン アンダーグラウンド』は
表題作と対照的にエロ無双でストーリ―性はあまり感じられずでした。
こんな意見もある、というだけです。
表紙の絵は好みで表紙買い、ウキウキで読み始めたものの…
開いてみて数ページで断念、残りはパラ読みしました。作者さん、背景が苦手なのか、でも空白が嫌なのか…多分、トーンの柄入れ自体が好きなのだと思いますが、私には貼られたトーンがガチャガチャチカチカして読みづらかったです…。プラスで横書きの文字が入った瞬間に酔いました。
でも、言いかえれば、ハイセンス。トーンが沢山入れられているからカラーみたいで楽しいです。好みの別れる、読み手を選ぶ作品かと思います。
個人的に、キャラの顔の描かれ方が単純に好みでなかったのもあります。表紙の受けの顔は割りと好みで、そこしか見ていなかったこともあり、、
漫画の中の描画線が何故か薄く感じ、キャラの目のサラッと描かれた感じと鼻が気になってしまいました。
ですが、表紙の絵と漫画の中の絵、そう変わりなく、表紙詐欺ではないです。絵も下手ではないです。
だからこそ、何故かイマイチ受け付けない自分にがっかりしてます…ウキウキの分だけ悲しみがおさえきれませんでした…
ソフトな近未来設定です。
上原あり先生の作品は、お話の内容によっては読む人を選ぶこともあると思いますが、こちらは比較的地雷無くハッピーでラブラブENDかと思います。
近未来の設定ですがまだ上原先生の作品を未読の方にもおすすめ出来ます。
晴斗はちょろくてあほな子(褒めてる)ですが、真面目で一生懸命で愛され体質かなーと思います。上手く言えませんが、とっっってもかわいいです。
上原先生の作品は男の子の身に付けている装飾品(服・アクセ・靴)がデザインとても素敵ですが、この作品では近未来ということで更にいいとこ取りなMIX加減がツボです。
同時収録の有栖川の方は以前Qpanoで掲載された読み切りです。
ジェットコースターのような目まぐるしい展開に主人公のようにあわわわわっ！となっていたら夢オチ！！というお話です。
個人的には続きめっちゃ読みたいです。。夢で見るということは現実でもBL展開あるのでは…！？と期待しています。
電子で連載される毎に楽しみにしていて、途中ぱったりと連載なくなり心配しましたが、こうしてコミックスとして発売されて心から嬉しいです。
先生には最後までご執筆頂けて幸せです。
出版社様もありがとうございます。
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