おまけ付きRenta!限定版
小さな田舎町で出会った宝物――。
ココミ先生初読みです。
絵がめちゃくちゃいいですね。
背景の空が広い感じ、抜け感、構図、すごく好みです。
人物の描き方も陰影があっていい。
絵を見ているだけでテンション上がります。
キャラとストーリーもいい。
特に光臣の口と目つきが悪いところ、でもいい奴なのが好きです。
光臣と大和は気が合う友達でもいいわけだけど、光臣はそれ以上の感情を持ってしまった。
理屈じゃない。
ただそばにいたい、大和のことを知りたい、力になりたい。
大和も光臣のことが好きで最初は恋愛感情ではなかったけど…とだんだん2人が心を寄せ合う流れが自然で繊細な心情が説明ぽくなく伝わるのがよかったです。
大和が自分の生い立ちを光臣に話し、ルーツを訪ねる場面はじ〜んとしました。
じーちゃん、光臣の両親、原田親子など脇キャラに味があっていい。
実家が仏具屋ってのが渋くて好きです。光臣が跡を継ぐのもいい。
原田息子の「俺が知ってるあいつの事 教えてやろっか?」は何だったんでしょう。
高校生の時、大和は好意を寄せる女子と付き合わなかったことなのかな。
原田息子は光臣に興味ありげだけど恋愛ではないんですよね。
単に異性と付き合わず光臣と親しげなのが気になったということなのか。読み込み浅くてすみません。
続編も今から楽しみに読みます。
いつだって何回だってやり直せる!!
というのが、とてもとても良かった。
一緒に過ごすうちに、見えてくるもの考え方が変わって、
ほのぼのじわじわ特別になってくのがとても沁みた、とっても可愛かった!
朝チュン連続でも余白が良くて満たされました。
愛したいのに愛し方を知らない辛さや
自分を上手く出せないことに切なくなるけど、
ほんのちょっとづつ勇気を出して進もうとすること、
その力をくれる踏み込みたいと思える人であることが尊い。
あったかさいっぱいでした!!!
挿入エロなしなので、受け攻めは不明です。
続巻もあるのでもしかしたらそこで確定するのかもしれません…。
都会から田舎へ帰郷した光臣を迎えたのは、10年前にはいなかった同世代の大和という男。
大和は養子で光臣は家族に愛されて育った三男坊。
そんな対照的な二人が田舎の優しい人たちに囲まれて寄り添いながらスローライフ送るお話です。
ダークさやシリアス、痛い表現が一切ないのでほのぼのしたソフトBLが読みたい方にオススメです。
この本を読んで、家族愛について考えました。
作品の中で大和が「ここにいる人達全てに父親と母親がいるんだな」みたいなことを言うんです。
いろんな親がいて、光臣みたいに愛が溢れている親がいれば、大和のように育てるのを諦めた親もいるんだなと。
いつもニコニコしている大和が愛について臆病だなんて気付かなかった。親から愛されなかった自分が人を愛せるのか。そして愛されるのか。不安だったと思います。
そんな彼には感情を隠せない光臣はピッタリなのかもしれません。
田舎なので男二人で生きていくのは難しいのかと思ったら、ゆる〜く許されている感じ?
いつかは2人の関係を明らかにしなくちゃならない日も来そうですが、2人の家族が理解しているのなら良いのかなと思います。
大和が愛で満ちた人生を送れたらいいな。
お初の作者さんの作品でしたが、作画含めとても好きな話でした。
正反対の2人がお互いの存在によって、新しい一歩を踏み出す勇気を持てたなんて素敵なお話ですよね…。
2人の心の動きの描き方が丁寧でゆっくり進むので、じわぁっと広がるようなトキメキが心地よかったです。
田舎っていい所もたくさんあるけど地域の絆が深い分、他人の生活に踏み込みがちで、余所者や出戻りの人間につめたかったり、他と違う者に対して先入観でものを判断したりしがちなので、これからの2人がこの土地でうまくやって行けるか少し不安はあります。
仕事の面で真剣さが伝わったように、2人の関係も理解してもらえたらなぁ、と願わずにいられません。
続編もこれから読みます♪