パピレス限定特別版
異形の魔法使い、チビうさぎを拾う
獣人のファンタジーモノを探した末にこの作品にたどり着きました。
挿絵のふわふわな淡雪がたまらなく可愛くて
その時点で購入してよかったなぁと思ったのですが、
その後、お話も読んでよりそう思いました(*´ω`*)
淡雪が健気ですごく可愛くて、
何回きゅんきゅんしたかわかりません(*´ω`*)
夜浪も思ってることを言葉にすることはあまりないけど
しっぽにしっかり感情が出ていて可愛かったです。
淡雪の父と兄が出てきたときどうなるかと思ったけど
夜浪はやっぱりすごい魔法使いだったんだなぁ…!
自分を獣化していたことにも驚きました(*´ω`*)
二人の恋のお話はもちろんなのですが、
子供が生まれるまでをじっくりと書いてくださっていて
それが私はすごく嬉しかったです(*´ω`*)
こうやって二人が紡いだ愛が、子供という形になったんだなぁって(*´ω`*)
すごく内容が盛りだくさんで読み応えがありました。
モフモフにちびっ子に麗人に狼に火竜と、いっぱい萌えがありました。
夜浪の正体や淡雪の本当の姿など、おお!となりました。まあ淡雪は表紙で見てはいたんですが。
とっても良かったです。
良かったのですが読むのに時間がかかり、だんだん疲れてきて。
淡雪が夜浪を慕うのに夜浪は何にも言葉にしてくれなくて。ちょっとすれ違っちゃうのが…。
エッチのときに全然前戯はないし、腰を上げろとか口調がなんか嫌っていうか。
ちゃんとエッチできるように夜浪が淡雪に魔法というか暗示は施してはいるのですが…。
淡雪もとっても可愛いのですがエッチで夜浪の言うがままで。どうもひっかかり。
淡雪が連れ戻され夜浪が迎えに行くイベントはとっても良かったです。
火竜退治と若手魔法使いの指導で爵位と領地をもらうはずが、なんと火竜を手懐けて賢くて便利な使い魔みたいにしちゃうし、若手からも慕われて。
本当はイケメンオヤジな夜浪もとい賢者の炎。
狼頭から人の頭に戻し役人も連れて淡雪を迎えに来て。
ここからもまだまだイベントが盛りだくさんです。
そうきたか!な子づくりや二人の子供の誕生や、まさかの雪家の面々のじじバカぶり。
二人も新婚さんですっかり良い夫婦で赤ちゃんは可愛いしめでたしめでたしでした。
「白銀の狼と魔法使いの卵」を読んで、再び本作を読み返しましたが、1回目読んだ時よりも世界観に自分が馴染んでいるので、より一層キャラクターに萌えました。
カッコいいよね〜〜。
可愛いよね〜〜。
どっちもたまんないよね。
こんなかっこいい狼さんに愛されたら最高だろうし、こんな可愛くて一生懸命な子を甘やかせたいよね。
両方それぞれの視点が入れ替わるので、どっちの気持ちにも共感します!
それに。
狼でやっちゃうのとかさ、最高だよね。
白いお父さんとかお兄さんたちもいいよね〜〜。
魔法のある世界も素敵。
あー楽しかった。
厭世的になっていた賢者が訳あり幼児を拾ったことで、人間らしく家族を持つようになる話。
<あらすじ>
先の戦争で活躍により、王より賢者の称号と貴族の名を与えられた狼の獣人の魔法使い・夜浪(攻め)。
魔法使い同士で交合すると魔力が増強できるということがわかって以来、常に閨を狙われるようになり、自分の強力な魔力が狙われる状況に辟易した夜浪は、顔を狼頭にし辺境の地でへぼ魔法使いとして、人を寄せ付けないやさぐれた生活をしていました。
そんなある日、夜浪は一人の幼子を拾います。仕方なく、淡雪(受け)というその幼子の親を探しつつ慣れない子育てをするの
ですが、懐いてくれる淡雪との生活に幸せを感じるようになっていきました。
そんなある日、淡雪は手に入れた魔水晶で突然美しい青年に姿を変えるのです。
実は、淡雪は北方にすむ霊獣・雪公の息子で、霊獣にしては魔力が弱いため父や兄たちに過保護に育てられていたのですが、魔力の増強のため知らない魔法使いと交合するよう強要され、どうせなら夜浪がいいと主張したら幼児の姿に変えられたというのです。
過去に一度危ないところを夜浪に助けられたことがあり、それが忘れられなかった淡雪は、なんとか魔水晶を使って夜浪のところへ家出したというのが真相です。
魔力が欲しいという淡雪にうっかり乗ってしまいそうになる夜浪でしたが・・・
なんといってもちみっこ淡雪の可愛さにつきます。
話の半分は淡雪が3歳くらいの幼児なのですが、もうかわいくてかわいくて。
そして、すごい強情。
もともとは猫かわいがりする父や兄に思うところがあっても、彼らの望む通りに笑って過ごしていましたが、ただ可愛がられるだけの存在ではないとわかってくれた夜浪に出会ってからは考えを変えます。
幼児どころか最終的に赤ん坊にまで戻されても、他の魔法使いに穢されないよう過保護な父親たちを利用したりと知略を尽くしているところが、意思の強さを感じさせました。
夜浪も最初から自分の狼頭を恐れず懐いてくれる淡雪にメロメロで、尻尾は常にふりまくりです。
町の人は冗談交じりに会う人会う人が攫ってきたのかとからかいますが、尻尾がずっと揺れていることやちゃんと生活するようになった夜浪のことを快く思っていて、不安になる淡雪に夜浪は淡雪が大好きだと教えてくれるのです。
それまでは、生活できてればいいというような生活だった夜浪ですが、淡雪を手に入れるため、雪公に無理難題(夜浪にとってはそうでも無い)を突き付けられてからは、賢者復活で怒涛のような展開で外堀を埋めていきます。
親ばかな雪公とシスコンな二人の兄には呆れましたが、霊獣としては特別弱い淡雪を心配する気持ちをきちんと汲み取れる夜浪は大人でした。
というか、父と兄たちはもうちょっと大人になってもいいんじゃないかってくらいの過保護具合でしたが、それでもあの可愛すぎるちみっこ淡雪をずっと育ててきたなら、そうなっても仕方ないかもと思うくらい淡雪はかわいいのでちょっと複雑な気持ちです。
それでも、無理難題を吹っ掛けて最後はただ嫁にやるのがいやなわがまま父親状態になってしまった雪公には、夜浪にあっさり達成されてあっという間に淡雪を連れ去られてしまってちょっといい気味と思ってしまいましたね。
二人の子供も見れてとても満足でした。
夜浪の膨大な魔力があれば子だくさんになることも夢ではなさそうです。
とにかく、楽しい話でした。
イラストもとても素晴らしかったです。
淡雪が大きく口を開けてパンを食べようとしている姿とか尻尾を抱えて寝てる姿他、可愛すぎて言葉になりません。特に可愛かったのは市場に買い物に連れて行ってもらう際に迷子にならないようにと身体に巻き付けられた迷子紐が気に入らなくてむーっとむくれている様子です。可愛くて可愛くて、ずっと眺めていても飽きないくらいでした。