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表題作HELLO

三ツ橋 陸
高校2年生
和泉 啓太
留年した高校2年生

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • 電子限定描き下ろし

あらすじ

訳あって一年留年している高校二年生の和泉は、唯一の友達でクラスメイトの陸のことを好きになってしまう。
「ただの男友達」としてでも傍にいたい和泉は、自分の気持ちをひた隠しにし、今の関係を維持することを選んでいた。
しかし、あることがきっかけで、和泉がゲイであることを陸に知られてしまう。
和泉は「気持ち悪いと思っただろ」と陸に吐き捨てるが、陸は頑として否定し、更にそれを“証明するため”に、キスをしてきて……。

「……和泉、オレのこと好きなの?」
「だったらどうなんだよ」
「そしたら、オレら付き合おっか」
「……え?」

作品情報

作品名
HELLO
著者
幸田みう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
電子発売日
ISBN
9784834264340
4.2

(120)

(56)

萌々

(38)

(22)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
502
評価数
120
平均
4.2 / 5
神率
46.7%

レビュー投稿数10

そうだ、恋なんだ

表紙買いでしたが、ド正解の、ド直球で性癖のお話で、これは買ってよかった。
元々「友達」から「恋人」へゆっくり進む系のお話が好きなんですが、その中でも特に好きなのが、同性と恋愛関係になるっていうこと自体を意識したことのなかった若い子が、友達に友情以上の離れがたさを感じるようになって、ある日それが恋愛感情だと気付いて、その恋を受け入れて、成就するお話。
そして、この作品が、正にその展開。
ワケアリそうな転校生に惹かれた爽やか優等生君が、自分自身を見つめ直して、色々乗り越えていく、
トラウマから人との関わりを避けて強がっていた転校生くんも、そんな優等生君を受け入れていく、
また、高校2年生っていう設定が絶妙。
色々迷ったり、自己完結しちゃったり、暴走しちゃったりも、この年齢だからかわいい。
アタリでした。

7

ぎこちない必死さに胸がいっぱい

リアリティだとか丁寧な構成とか美しい絵だとか他であげつらうような文句、幸田さんワールドには無要です。透明感とピリつき、可愛さと独特の普通観念があり、その中をひたすら泳いでいたくなります。
幸田さんの作品を読むのは「more than red」「MY SWEET HOME」に続いて3作目でしたが、この作品が一番好きです。二人がどこまでも素晴らしいし、内容も良いのですが作為的に見せないというか、とても自然で広がりがあります。

告白の仕方なんて、こんなのある⁉︎って笑っちゃいそうな、実際笑われちゃうんですけど本人は至極大真面目で、相手のことを真剣に考えた必死の行動で、その可笑しさと真っ直ぐ過ぎる気持ちに胸が一杯になり泣けてしまいました。

相手に恋する表情もめんどくさそうな表情も、一つ一つ見惚れて楽しくて、みんな愛おしいです。
「なんだこの愛おしい生き物は‼︎」ほんそれです〜〜かわいいよ〜〜

表情豊かな若い青さや恋愛と友情は他にも良い作品は沢山沢山ありますが、ここにしかなくて戻ってくる、チャンネル変えてジブリがあると必ず見入ってしまうような、どうしようもなく堪らない空気があります。

7

表情が良い

良い意味で少女漫画っぽくて素直にきゅんきゅんしました。
前の学校でゲイがバレたのがトラウマで心を閉ざし気味の主人公和泉と、打って変わって人気者優等生の三ツ橋
なぜか三ツ橋は和泉にかまってくる、唯一の友達。

この三ツ橋が、途中から主人公なのかなって思うくらいの変化のあるキャラでした。
一見、優等生の良い子かと思いきや「イイ子」を演じるのに縛られてしまい本当にやりたいことが分からなくなっていた、そんなときに和泉と出会い本当の自分を見つけていくんですね。
和泉と三ツ橋が2人でいるシーンは2人だけの空気が出来上がっていて、見てるこっちまで甘酸っぱい気持ちになりました。
お弁当の告白も可愛らしくてきゅんとした!

そして終始思ったのが、表情がとにかく良い。赤くなったり必死だったり笑顔だったり、穏やかな絵のタッチなんですけど、しっかり伝わってくるものがあってとても良かったです。
公園での三ツ橋の上目遣いにはこちらもドキッとしたし、普段は可愛らしいのに、相手に必死になっているときの表情の一変して男らしいところがとても良かったです。
となんか、和泉の感想がほとんど無くなってしまいましたが、とにかく三ツ橋が…好みでした笑

3

風光る。キラキラとした彼らの、友情と恋。

表紙の、水彩絵の具の中に溶け込んでしまう様な。
キラキラとした、和泉のその笑顔がすべて。
爽やかな風が胸をすぅっと吹き抜けていく様な、そんな青春ラブストーリー。

和泉は、友達に告白したばっかりにゲイであることでイジメられ、1年留年の後に転校した。
新しい学校に馴染めず、浮いていた彼に隔てなく接してくれたのは、同じクラスの陸。
陸は、友達が多くて、女子にも人気のある生徒。頭もいい。
和泉は陸をどんどん好きになって行くが、男友達であるということ、もう同じ失敗をしたくない。
『絶対、知られないようにしないと。』と、自分の気持ちに蓋をする。

物語は、和泉視点で始まり、交互に陸視点を入れて進んで行きます。
和泉の気持ちには、もちろん中々気付かない陸なんですが、
陸は陸で、この子はちょっとズレてるので…。
切羽詰まった和泉に何の気なしに(‼︎)キスしてしまったり出来る子なんです⁈
優秀なだけに、周りの期待に応えてしまうクセがついてしまっているので、
『自分が本当にやりたいことが、分からなくなってしまった。』
はい。まぁまぁ、あるある的な。
なので、陸は飾らない和泉といると楽なのです。自分でいられる。
という、自分本位な理由で、和泉を離したく無い。

陸が独占欲を感じたりして、自分の恋に気付くのはもう少し後なんだけど、
それを丁寧に描いています。
そもそもこの子は色々ズレてるので、その辺は割とアッサリ乗り越えて来ちゃう。
独占欲を感じたら、もうそれは…。
恋に落ちているということだから。
『無自覚だった今までの時間を取り戻すみたいに』
仕切り直して、告白をする陸はとっても可愛いです。

そして。恋人の自覚が出来た陸は、和泉の心配、『男の躰見て無理とか言われたら、どうしよう…。』
的なことも、気にせず、サカります。
それはもぅ、和泉が『こんな…、童貞みたいな…。』と、ビックリする程に。
ちるちるのインタビューで、幸田先生が、「初めて男性器の修正が入った」ということに触れてましたが、幸田先生史上、最もエロいかも‼︎ まぁ、幸田先生なので、そうは言っても控えめかな。
修正は短冊です。
描き下ろしは、いつもぼっちだった和泉を他の生徒たちが、「カラオケに誘おう」と、話しているのを聞いて。和泉がクラスに馴染むのは良い事だけど…。と、モヤモヤと独占欲にかられた陸は、校内で和泉を犯してしまいます。そこは、ヤリたい盛りの高校生っていう。
大人しそうな優等生面して、この男は相当のスケベです。

陸が、親の期待に背いて、自分の進路を自分の意思で決めるとか。
そんな陸を見て、ぼんやりしていた和泉も未来のことを考えるようになるとか。
少し成長してはいるんですが、少しだけ出て来た陸の親が、簡単に引き下がる風では無かった筈なので。そんな簡単に行くかーっ⁈って、感じでもあるんだけど。
そこは物語的にはねじ伏せてしまいました。
キラキラとした彼らには、今のところ敵なし!です。

9

憧れ・興味→友情→愛。変化が可愛い!

設定的にはもうちょっと重い切ない感じになるかとも思ったけど、
まぁ~二人が爽やか男子高生らしいピュアッピュアなもんで
作品全体も可愛い爽やかな感じになってましたね!!

和泉が高1でゲイバレして不登校になり、転校したけどダブってる事で
クラスメイトに敬語で話されたりと・・・疎外感ハンパなかったのに
明るく話しかけてくる陸にもぉーキュンキュンでした!!

陸に気持ちがバレた時、自分は和泉と同じ気持ちではないのに
和泉と離れることを考えたら咄嗟に付き合おうと言った陸にもこれまたキュンキュン!!

可愛いDKに癒されまくりました!

2

この作品が収納されている本棚

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