凪良ゆうさんのレビュー一覧

お菓子の家~un petit nid~ 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

後半の盛り上がりが好き

凪良先生の作品がとても好きで、全部制覇したくてこちらも手に取りました。

序盤はするする読めるのですが、何となくイイと思えなくてこのまま終わるのか?と思っていたら、後半にググッと主人公の気持ちの熱量が高まるにつれ読んでるこちらも集中が高まってきました。
やはり恋心が高まって来ないと読者もハマりづらいですよね。

でも弘明の阿木への気持ちが、唐突に始まったような感じがしていつ、何処でそこま…

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愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

健気で一途

作家買いです。
凪良ゆう先生の文章は本当にすっきりとしていて読みやすいなあと思いました。
平易な表現を使ってくださるのに繊細な感情の機微が伝わり、心に響きます。

田舎の情景、温かさ、悪気のない異質なものへの残酷な排他的言動、…ああ本当に辛い。

榮に救われたニコ、負けない気持ちをもらったニコ、どうしても優しすぎるニコ、いろんなニコが健気で一途で本当に愛おしい。

お互いの感情のピ…

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ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

まさに超大作の純愛映画

どのレビューサイトを見ても上位にあるのでいつか読んでみたいと思っていたのですが、先日やっと読めました。そして泣きますよね。翌日目が腫れるほど泣くことになりますので、これから読まれる方はお気をつけください。

本作はあらすじ通り人間×アンドロイドという設定ですが、その導入だけ聞くと、「アンドロイドと人間のスペック(寿命)は違うから、絶対にハッピーエンドにならないやつでは・・?」と恐怖でした。ハッ…

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美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

丁寧な心理描写に引き込まれる。

 登場人物の造形、構成の面白さ、展開の意外さ。何より、惹かれてしまう2人の関係に引き込まれて読みました。
 あとがきに、キモイ攻めが好きです、と書かれていますが、ここまでキモくなくても…と思うくらいキモい攻め。でも、癖になるんです。
 それは、清居が惹かれてしまう魅力があるから。
 平良と清居、それぞれ違う感じ方をする、違う人間であるからこそ、惹かれあい、すれ違います。2人を応援したくなりま…

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恋愛犯 Love holic 小説

凪良ゆう  サクラサクヤ 

不器用な正直者

「流浪の月」と似た型の構成。
人間関係構築が下手で、どんどん悪い方に行く流れを変えられない、
弁明できない受け身の日永君。

日永望は、自分の気持ちを偽れない、感情をストレートに行動に表す性格。
それが、悪いほうにばかり展開してしまう。

バイオリンを練習していたら、知らない同級生が褒めてくれた。
それから気になって、勢田春人を意識するうちに好きになる。

好きな子をただ見て居…

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ここで待ってる 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

ゲイ受けと書かれていたのに騙された

 ゲイ×くそビッチなゲイという設定に惹かれて読み始めました。
 男を誘い慣れてるくそビッチな飴村かと思いきや、妻子がいるんですが……。しかも誤解とかではなくガチっぽい。籍を入れる意味がわからない。
 ゲイじゃない。騙された気分です。
 序盤の序盤までは、くそビッチに男を取られるネコたちの修羅場や、飴村の誘い受けなどよ良い展開があったのに。
 数十ページでリタイアです。

1

ショートケーキの苺にはさわらないで 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

人とアンドロイドの、想定より劇的なラブストーリー

表紙とタイトルからは全く連想できないくらい、結構壮絶な人生でシリアス展開もばんばん来ますので、ある程度心構えをもった上で読むことをおすすめします。

結構しっかりSFです。舞台は2050年前後の近未来。人型のアンドロイドが生活、軍事あらゆるところで用いられるようになった日本。隣国と戦争しているのですが、現代日本で激化する戦時下の、日本社会の描写がものすごくリアルで怖かったです。私が読んだ今本当…

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おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

涙なしに見られない。

大変に、美しい情感たっぷりのお話でございました。
神評価が高い理由、わかります。
さすが、凪良作品。

作者自身も書かれていましたが、同時収録作品は好みが分かれるらしいです。
私はすごく好きでした。本編より、こちらのほうが涙腺崩壊でしたね。

とにかく、鬼美しいんですけど、私は冒頭から内容が受け付けなくて、どうしてもページを捲る手が止まりがちに。
受け付けないというのも、生理的に無…

3

初恋の嵐 小説

凪良ゆう  木下けい子 

まさに初恋♡

高校・大学・社会人と8年に渡る片想いは、焦れったくて切なくて楽しかった。2代目ボンボンの蜂谷は入江に出会って、反発もしたけど成長して、さり気なく入江を支える姿は健気。入江も騎士のように蜂谷を守ってたのがかっこよかった。
想いが通じたと思いきや、拗れた時はがっくり。初恋だから仕方ないんだけど、2人とも不器用でそんな所も愛しく。花沢が背中を押してくれてホッとしました。まだまだ道は険しいけど、互いに長…

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2119 9 29 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

アベちんの約束「2119 9 29」

悲しい結末だと想像がつくのでずっと積読していた本。
「ショートケーキの苺にさわらないで」を読み、やっと今頃読了。
目が腫れてしまった。
悲しいというより、安倍と高嶺が築いた信頼関係に感動して泣けました。

製造禁止になった裏ドール。
安倍が欲しかった裏ドールの新品はもう入手不能。
中古の裏ドールをひょんなことから手に入れた安倍ちん。
愛想のない裏ドールだけど、安倍ちんは大事に「人格…

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