月東湊さんのレビュー一覧

キャラ文庫アンソロジーIV 瑪瑙 [呪われた黒獅子王の小さな花嫁] 番外編 小説

月東湊  円陣闇丸 

君も立派だよ!リラ

ダルガートとリラが平和条約を結ぶために郭国を訪れるところから。

予想外の大歓迎を受けて戸惑う二人。
もう郭国の皇帝が偉いお人で。ダルガートに国を統べるとはと教え導き。祖国で忌み嫌われ続けたダルガートに、郭国ではこんなに敬われ愛されるところを見せてくれて。

ジーンと来ました。ずっと軟禁生活か戦場しか経験がなく王としての礼儀作法や帝王学も知らないダルガート。会話もリラや最小限の家臣のみだ…

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山神様の初恋のつがい 小説

月東湊  街子マドカ 

「獣はそこに雄しかいなければ、雄でも交尾しはじめる生き物だから。」

 これはストーリーには関係ないセリフですが、非常に印象的なセリフでした。山神様との恋愛に戸惑う若草に向けた、鹿の言葉でした。
最初に読んだ時はめちゃくちゃ衝撃的で、一瞬思考が停止しました。ほんとに色んな可能性を秘めた言葉ですよね。この作品を読む気がない人にも、このセリフだけはどうしても読んでほしい。これがどの作品にも通じる設定ではないのは分かってるんですが、この衝撃だけは分かち合いたかったんです…

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親愛なる僕の妖精王に捧ぐ 小説

月東湊  みずかねりょう 

攻めが愛おしい。

あらすじにもある「親の離婚、義父の蔑み、学校での性的虐めに傷つき、海に身を投げた高校生の優翔」という部分がかなりの過酷さ&具体的で、しかも彼らに制裁があったかどうか書かれていないのでちょっとモヤぁ…が残りましたが、全体的な雰囲気はとても優しくて好みでした。

なんといっても攻めが好み。
優翔は強姦されそうになったトラウマゆえに人に触られることに恐怖を覚えるようになってしまったんだけど、そんな…

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極悪人のバラード 小説

月東湊  榊空也 

私は高野を許せない!

渉が、幸せだと自分で思えるようになって良かったです(´つω・`)
彼の生い立ちと境遇には、もう辛いし切ない…!!

高野が憎たらしくなりました。
よく許されたな…。
もっと痛めつけてもいいんじゃないかって思えるぐらいの渉への仕打ちが私は許せなかった ಠ_ಠ
でも、渉への異常な執着ゆえの愛情は渉にとっては唯一の自分自身へ初めて優しさと愛情をくれた人と思ってしまうのは仕方ないのかなぁ…と思…

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呪われた黒獅子王の小さな花嫁 小説

月東湊  円陣闇丸 

大好きな設定♡

これは…BL版「美女と野獣」ですね!美女じゃないから「美男と野獣」でしょうか…。私、不憫受けのお話が大大大好きなのですが、これはその逆で不憫攻めという、ちょっと初体験な設定でした。結果、不憫は受けでも攻めでも私には刺さりまくるということが判明した次第です…。

そもそも、普通の王子として誕生するはずだったダルガートが黒獅子頭になったのは彼の父王の尊大な振る舞いのせい。そのツケをなぜ息子が受けな…

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「旅の道づれは名もなき竜」番外編集 小説

月東湊 

寿命が異なる異種の二人

「旅の道づれは名もなき竜」の番外編4作
全部が、相愛を描いた暖かい内容だけに、
読後、花食いの優しい竜が、シルヴィエルが亡くなった後、
どうするんだろうかと思ってしまった。

数百年の間、ずっと独りで生きて、
仲間の花食い竜は絶滅、
夢を見ないはずの竜が、観た夢は、死んだ両親や、助けてくれた少年。

人間の寿命は短い。
竜に比べたら儚い寿命のシルヴィエルの
ほんのちょっとの笑…

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「旅の道づれは名もなき竜」番外編集 小説

月東湊 

竜の幸せ

本編後シルヴィエルの故郷の神殿で暮らす二人。竜視点です。

毎日シルヴィエルは朝早く起きて神殿の精霊の泉を磨きます。
シルヴィエルを抱きしめて眠る竜は気づくものの後から起きてシルヴィエルの様子を見守り、彼の美しさにうっとり。

本当はシルヴィエルとイチャイチャやもっと先のこともしたいのに、シルヴィエルが精霊のいる場所では…とさせてくれなくて。

思わず竜は精霊たちが一晩旅行にでも行っ…

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呪われた黒獅子王の小さな花嫁 小説

月東湊  円陣闇丸 

父王の因果で呪われた王の物語

表紙絵がお子様メルヘン調で、忌避していた本。
評判が良いので購入して読んだら、表紙がお子様なだけだった。
あとがきによると、2017年に雑誌掲載をした作品に追加再編をしたもの。
なら、ファン要望があれば、更に続編もあるかも?
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●父王
后の初産に急ぐ途中、呪術師が乘る馬車を田に転落させて恨みを買う。
生まれてきた子は、呪われていた。産んだ后は自死。
父王は、嫡男を忌み、避け…

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「籠の鳥のオメガの運命の恋人」電子書籍特典SS「お揃いの花」 特典

幸せな家庭の風景

レオ視点です。
村に帰って家族3人で暮らしています。子供はまだ赤ちゃんの頃かな?

ルシェルが隣国から戻ってから、よく自分の首を無意識に触っているのにレオが気がついて。

ずっと17年間首にチョーカーを着けてたから、無いと無いで気になるようで。
かわりにどうぞとレオから布を首に巻いてもらい。レオの持ち物だと思うとレオの匂いがするようで嬉しいって。
くっ!可愛い!と思うレオでした。

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籠の鳥のオメガの運命の恋人 小説

月東湊  カワイチハル 

美談にするには辛すぎた

絶望しかない!と思っていたら…!

ルシェルが可哀想で。何も教えてもらえず何も知らず、のどかな村でひたすら理由もわからず自分だけ勉強と礼儀作法をつめこまれ。体はどんどん弱っていき、走ることもできずすぐ熱を出して寝込んで。

幼馴染のレオとの甘酸っぱい関係から踏み出すところも良かったです。

後半は今までの仕打ちはなんだったの〜?ってくらいルシェルが隣国で自由ではつらつとしてて。もう熱も…

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