安西リカさんのレビュー一覧

彼は恋を止められない 小説

安西リカ  街子マドカ 

なんだかんだでお似合い

ものすごく想いあっているのにそれと同じくらい遠慮しあって
深くまで踏み込めずにいるモダモダ焦れったい感じ、
最初はすごく良いなーと思って微笑ましく見ていられたのだけど…
彼ら自身の性格が見えてくるにつれて
なんだかしっくりこないなーと思ってしまいました。

相手を思い遣る優しさや気遣いからぎこちなくなっているわけではなくて、
蒼の元彼のことや彼らの関係が曖昧に始まったことが原因だとお…

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恋をしていたころ 小説

安西リカ  尾賀トモ 

はちみつ〜!

過去に付き合っていたふたりが大人になって再会し、そこからまた新たに気持ちが動いていくというような再会モノ、ではあるのだけど。
静かに進んでいくストーリーの中、そこに至るまでに絡む感情が切なくて何度も胸がぎゅっとなりました。

仁科が記憶喪失になっているとわかった時点で
切ない展開になるのはもちろん覚悟していましたが…
かつて一葉に抱いた気持ちと同じ道をなぞるように進む仁科の純粋な恋心に、…

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ふたりのベッド 小説

安西リカ  草間さかえ 

波長が合う

どこまでも真っ直ぐに深水を想い続ける入江の一途さがものすごく微笑ましくて、
彼のわんこっぽさに癒やされながら読み進めていましたが。
その健気な想いを無自覚な剣で刺すような深水の言動の数々に何度も「うーん…。」という気持ちになりました。

ゲイではないという事実は入江の気持ちを受け入れられない正当な理由なのかもしれないけれど、それを何度も本人に言うのはどうなのかな?と思ったし
何より「寝て…

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『君と暮らせば』 honto限定特典 引っ越し日和 特典

お引越し。

本編終了後のお話。

新しい次の家を探していたところに、ファーマーズマーケットで知り合った夫婦から古い農家の空き家がある事を知った2人。

下見に行って散々悩んで、そこに決めて、今日はいよいよお引越し。

そんなに荷物はないと思っていたけれど、思っていた以上にあって。

新しい家では、自分たちの好きなように少しずつ手を入れていこう。
友達になった夫婦や、瞳ちゃんや姉も招待したい。…

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君と暮らせば 小説

安西リカ  古澤エノ 

シェアハウスからのスタート(*^^*)

安西先生らしい、穏やかで応援したくなるお話でした⸜(*˙꒳˙*)⸝

受様はクラフト作家の小糸。
攻様の八木は、2つ年下の会社員。
大学時代からシェアハウスの一員として暮らしてきて、気付けば2人暮らしとなったいた。

雑誌掲載のお話は小糸視点。
クラフト作家としての一面の部分もハッとさせられました。
『失敗が足りてない』なんて、小糸と一緒になって刺さりましたよ。
溢れる気持ちが言…

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人魚姫のハイヒール 小説

安西リカ  伊東七つ生 

ツッコミたくなる心理描写が最高

女装もの?同期の片思い相手のために女装するリーマンが主人公のお話。男のために着飾る受けと、自分のために着飾る受けを元カノたちと比べて喜ぶ攻めという、昔懐かしい価値観を見た気がした。後半の攻め視点がうるさくてとても好き。

前半は瀬戸視点。ちょっとしたハプニングから女装して加賀谷と遊ぶことになった瀬戸は、恋心にチクチク刺さる加賀谷の言動に小さく傷つく場面がいっぱい。でもその原因は最初に瀬戸が吐い…

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甘い嘘 小説

安西リカ  三池ろむこ 

No Title

友達だけどカラダの関係有って設定大好きです。

本心を隠して慣れたフリ、自分で付いた嘘に雁字搦め、
セフレではなく友達というところにキュッとなります。

感情出さないくせに特別感醸し出してくるとか
攻めの鈍感思わせぶりににヤキモキさせられるもその実を知ると、
そうなってしまった重さに苦しくなります。

ちゃんと話せば変わっていただろうと思うけど、
簡単にいかないのが恋でもありま…

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バースデー 小説

安西リカ  みずかねりょう 

No Title

面白かったです。いやぁ、すごい。濃厚で重厚。
ネタバレ無しで読んで正解でした。

安西リカ先生の「好きで、好きで」シリーズを読んで心が震えましたが、あちらは切ないけれどあったかいラブストーリーですよね。
もちろんどちらのお話も厚みがあるのですが、こちらは本当に奥深くて、読み始めは「これってBLなのかな?」「この攻め、好きになれるかな?」なんて思っていましたが、もう本当に素晴らしい!!それぞ…

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『月満ちる第四皇子の婚礼』出版社特典ペーパー 特典

新たなる誓い

本品は『月満ちる第四皇子の婚礼』の
フェア店特典ペーパーです。

本編幕間、伴侶の誓いを立てる日の朝のお話です。

ナランと身も心も結ばれてから月の満ち欠けが一巡りし
今日、ダムディとラナンはタイ式に伴侶の誓いを立てます。

エニデルから円満離縁の打診を受けて
ダムディは逆にならんを生涯の伴侶としたいと申し出て
許されるのであればハドゥマサルにナランを
連れ帰りたいと望みます…

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月満ちる第四皇子の婚礼 小説

安西リカ  サマミヤアカザ 

大国の皇子としての矜恃と劣勢感

今回はハドゥマサル王弟と
アスタイダルガの第四皇子のお話です。

受視点で攻様との婚姻で受様が変わり攻様の唯一となるまでと
攻視点で本編裏事情を含む夫夫となった2人の続編と
あとがき後にSSを収録。

受様は大国アスタイダルガの第4皇子ですが
兄達に比べ貧相な身体つきで顔貌も百人並みです。

アスタイダルガは北のソランガと緊張状態にあり
両国の緩衝地にあるハドゥマサラに金銭援…

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