最新レビュー一覧

毒を喰らわば皿まで 小説

十河  斎賀時人 

なるほど面白い、ただし…

Web系小説に耐性があり、『烏に単は似合わない』(のとくに終盤)などを面白いと思えた方には、おすすめ! 古のたとえなら『天使禁猟区』とか…
などと書くとディスってるみたいですが、いえいえ、面白いのは確かですよ! 
なぜ、ただし、なのかというと、いわゆる萌え、ではないかなーと感じたから。
執着愛とか、言ってもいいのかな…

転生系を読むようになってからだいぶ世界観に耐性がついたので、よく知…

0
非BL作品

今宵は異世界探偵事務所で 小説

夜光花  石田惠美 

異世界で叶える「探偵」の夢。バディ×ミステリー×香る執着

夜光花先生の7月新刊、非BL作品です。
非BL…なんですが、鵜戸(うど)→→→→有史(ゆうし)への執着と一途愛があり、
BL匂い立つ内容で激しく萌えたーーーーーーっ…!!

この作品、謎解きや探偵もの、ミステリー好きには本当たまらない内容だと思う…!
異世界で行う浮気調査、無事解決か…と思いきや起こる衝撃の事件。
意外な人物が、ええっ!!??という事態もあり、息もつかせぬハラハラドキド…

2

嘘と誤解は恋のせい 小説

小林典雅  小椋ムク 

No Title

小林先生作品、はじめましてです。

明るくてよさそうだなぁ位の気持ちで読みはじめたのですが、思ったよりものすごい勢いで笑かしてくれます。
特に意識調査!と銘打ったただのお近づき行為。笑

質問の中身がぶっ飛び過ぎてて先生のアイディアに感動するレベルです。わくいさん良く淡々と答えたなぁ。この人も変わってるなぁ。
という予感は、
洞窟の中でのアレコレや、部屋を南国に錯覚させるという行為か…

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氷雪の王子と神の心臓 小説

尾上与一  yoco 

怒りと悲しみに沈んだスピンオフ

「花降る王子の婚礼」のスピンオフ。リディルの長兄(エウェストルム第一王女)ロシェレディアと、アイデース第五皇子イスハンの物語。
「花降る王子の婚礼」がとても面白かったので(特に1冊目)発行順に本書を読みましたが、いやあ難航しました。こんなに読むのに苦労するとは。
1~2巻は先がどうなるのかわくわくしてページをめくり、1巻などは気になって睡眠時間を削ってしまうほどでしたが、本書は逆で全然進まない…

1

好きって言いたい 小説

安西リカ  おおや和美 

そうきたか!

きゅんとしてソワソワしてドキドキするけど
ハピエンだから安心して読める安西リカ先生。
今作は早々と結ばれて、
「え?これはこのまま甘々を見せつけられるのか…?」なんて思っていた私を殴ってやりたい。
真一と和泉が庭を見ているところに真二が
入っていくシーンは、その場の空気がめちゃくちゃ伝わってきてお腹がゾワッとしました。
双子の兄弟にある想い、和泉の寂しさ、真二の葛藤とまっすぐな気持ち。…

0

教育係オメガは教え子アルファからの一途な溺愛を拒めない 小説

四宮薬子  さきしたせんむ 

成就と制裁はワンセットで

もう少し中身を詰めた方がよりスッキリとした読後感に繋がるのではと思いました。

一番はアイツですよ、アイツ。
クズでゲスの第三王子・アスカリオスですよ。
この男のザマァ展開がないのは非常に残念でしたし、あんだけ暴れ散らかしといて最後はノータッチっていうの流石にナイ。少々不完全燃焼です。

3歳年上のアスカリオスは、ラビエルに酷い仕打ちをするコスいヤツ。ちょいちょい登場しては、タコ殴り的…

6

別れる理由 小説

安西リカ  暮田マキネ 

リアルな恋愛の良さを堪能しました!

安西先生があとがきで書かれているとおり、現代日本のごく普通の人のお話です。
その分彼らの気持ちを素直にそうだよねって理解出来るし、ギスギスした雰囲気になった時にはせつなくなりました。

東京から出向してきた年下ゲイの藤木が園田に一目惚れっていうのが最初からよく分かり、ハッキリ言ってないのにそういうふうに読ませる力がすごいなって思います。
感情の起伏が豊かで気持ちを口にするのに抵抗がない藤木…

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神竜の後継者 1 出来損ないと二人の守護竜 小説

  円陣闇丸 

舞台が大きそう

挿絵が円陣先生なのでマストバイ。投稿サイト出自のものの宿命か?長い。長いのよーなんとお久しぶりな二段組。読むのがちょっとしんどかったでしたので中立にしました。キラキライケメンにどろどろに愛しまれるのはええんですけどねえ・・・いったん中立で。何巻までいくのか不明ですが、最後まで読みます。
本編+攻め視点の書き下ろし小編+あとがき。

高卒フリーターでゲーム大好きだったのですが、ある日ゲーム中に…

0

君は美しい海賊王の真珠 小説

伊達きよ  やん 

弱さを強さとして正しき道を目指す勇気

今回は僻村の漁師と海軍士官のお話です。

受様が海賊調査で赴いた村で出会った攻様とともに
海軍内の権力抗争に終止符を打つまでと
本編後日談を収録。

ドルフィリア王国は
死優位のほとんどを海に囲まれて
交易のほとんどを船に頼っています。

そのため高価なものを積んだ船を狙う海賊が多発し
海賊と対する海軍は「鉄鋼のドルフィーナ」と呼ばれ
ドルフィリアの誇りです。

海軍将…

1

禽獣の系譜 下 小説

花郎藤子  石原理 

悲しいお話

壮絶なヤクザものですが、とても哀しいお話でした。最後は烈の自死で終わりますが、読み返してみると、周次が死んで息子が現れてすぐに農薬のフリがあって、ああ、もうここから周次の元へ行くつもりだったんだなと思うと胸が苦しくなります。周次が生きていれば、烈の将来への希望が見える展開だっただけに、物語だと分かっていてもとても悔しいです。様々な人間を惹きつける周次の魅力が招いてしまった事、しかも烈を護るために平…

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