雀影さんのレビュー一覧

わだつみの嫁取り コミック

文善やよひ 

修正が、、、

人魚と、人魚に見初められて伴侶にされてしまった人間の男のお話。
人魚はとても嫉妬深くて、伴侶に選んで自分の身を分け与えた人間には、死して別れることも許さず、不老不死の身にして、そして、その先は、、、。

寿命違いの恋には問答無用で萌えてしまう&泣いてしまうのですが、この作品も、朝から(読み始めたのが朝の8時半だったんです)気持ちよく泣いたわ。
時代設定は、多分今より100年以上昔、妖怪など…

2

30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい 3 コミック

豊田悠 

スパダリ、、、

BLとしては劇的に進展の遅い作品でしたが、ようやく、ようやく、ここまでたどり着いたかと、、、
自分の心の中にある感情が、恋愛感情だとゆっくり自覚していくお話は好物なんですが、3巻目にしてようやくここまでたどり着いたって事は、この先も、きっとかなりすったもんだするんでしょうね。
私としては、なにがなんでもエロエロってよりは、ストーリーをみたいので、全くエロなしでも、それはそれでかまわないし、むし…

4

性の劇薬 コミック

水田ゆき 

電子で読んでみました

映画化の話題でしばしばちるちるのニュースに登場していた本作品、普段は紙の本派なんですが、今回は電子で買ってみました。
導入部から前半はかなり延々と露骨な性的シーンが続くのですが、白抜き修正のせいか、タブレットのツルツルした画面のせいか、読んだ印象もツルツル、さらさらしたものになってしまいました。
その後の、二人のそれぞれの心情の変化も、なんだかあっさりしたもので、性が劇薬過ぎたので、生がイージ…

4

アンティミテ 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

名前が、、、

「ひつじの鍵」のスピンオフとは気付かないまま購入。
途中で羊が登場してから、うっすらと、もしかしてこれは何かのスピンオフかもと気付いた次第なので、「ひつじの鍵」未読でも全く問題なく読めます。
そして、おもしろかった。
自分の力でギャラリーを切り盛りしている和楽、仕事も順調で楽しいし、恋人はいなくてもセックスライフはそれなりにうまくいっている。
そんな、しっかり大人している和楽が、偶然、群の…

2

ララの結婚 2 コミック

ためこう 

いいところで「続く」なのね

ララとウルジ、二人の前に、かつて家を飛び出したウルジの兄が現れて、という所から始まる第2巻。
その後、二人の結婚生活はそれなりに順調に続いて、時にララはウルジの仕事を手伝うようにもなり、ララはいつしかラムダンを好きになり始めます。
しかし義父に、子孫を繋ぐためにラムダンに第二婦人を迎えると言われ、ララは、、、。
すごく定石通りの嫁入り譚が展開されていきます。
次巻に続くララの苦難と冒険もき…

1

SF作家は担当編集者の夢を見るか? 毎日晴天!17 小説

菅野彰  二宮悦巳 

秀の夜明け

シリーズ開始から21年目の18冊めだそうです。
子供たちが制服を脱いでから、本格的に大河ドラマ(大河と秀のドラマ)が始まったと言っていいですが、
ここへきて、本当にようやく、秀が目覚めます。
ここまで長かった。
かかった巻数的にも長かったけど、今回の本の中だけでも十分長かった。
自覚なく無理矢理大人にされてしまったせいで、自覚なくめんどくさい大人を拗らせていた二人でしたが、子ども達が成人…

3

薫-くゆる- コミック

ミギノヤギ 

元カレと今カレ

このカバーイラスト、肌色率ほぼ100%なのに、モノトーンっぽくて肉々しく見えない。
中の印象でも、全体のページ数に占めるセックスしてるシーンの割合で言ったらかなりな分量で、汁気もたっぷり書き込まれている方だと思うけど、あんまり肉っぽかったり、汁っぽかったりしない。
ストーリーがトラウマの克服みたいに重いものだからというより、この印象は、主に絵からくるのかな。
私はこんな風に水分の少ない雰囲気…

2

喪服の花嫁 コミック

芽玖いろは 

終わり良ければ、、、

サラッと読むと最後はハッピーエンになってよかったねって話なんだけど、そこに至る道筋が結構唐突な感じで微妙な読後感。
そもそも、人間の心は単純な一本道なんかじゃなくて、同時に存在する複数の道から、自分の行く道を、自分で選択する時が来る。
雪刀にとって、その選択の最後の一押しをしてくれたのが、後藤との出会いで、後藤もまた、雪刀を受け入れることで、囚われていた過去から踏み出すことができて、っていう話…

1

その名前を君は知らない コミック

四宮和 

名前さえ付けなければ、存在しないことにできるのに

高校という、場所と時間が重要なポイントになっているお話。

高校教師の間宮を軸にして、間宮から先輩教師の今野へ向ける想い、間宮が新任教師の久遠から向けられる想い、その想いの「名前」を間宮自身が認めて、受け入れるまでを丁寧に描いています。
自分の中にある気持ちが、恋愛感情であるのを知りながら、そこから目を背けて、尊敬や憧れといった名前で封印していた間宮でしたが、自分が久遠に恋愛感情を向けられた…

0

心情呼吸 コミック

四宮和 

卒業までは

「その名前を君は知らない」が良かったので、こちらも読んでみました。
どちらも高校を舞台にした、大まかにいうと教師に憧れ(恋情)を持った生徒の話でしたが、「その名前~」が高校卒業後で完全に成人後の話だったのに対し、こちらは在学中の生徒と教師のお話です。
生徒から真っ直ぐ向けられる恋情に葛藤する教師の話っていう、この設定自体は好きです。
教師の奈良には過去のトラウマがあって、恋自体に臆病になって…

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