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109/202(合計:2013件)
国枝彩香
ふばば
ネタバレ
2007年発表の短編集。 良く言えば耽美。地雷の人にとっては怖い死ネタの物語が多い。 「番人」 視点はなんと死人。のっけから殺人シーンで、死んだ斎原胤彦(さいばらかずひこ)のモノローグで物語が語られます。 登場人物はリアル感は薄く、人里離れた別荘に隔離されているアルビノの弟・霞、弟の世話係の屈強な使用人・加納、暴君の当主・胤彦の3人の密室劇。 胤彦は霞を憎んでいる。 自分を愛してく…
国枝スタイルのヘヴィな方。グッと重いお話が多い。 2006年発表の短編集。 「いつか雨が降るように」 雨の日に倒れていた少年を拾った。少年は自分が誰だかわからない。 タトゥーがあって小指がない匡一は、ぶっきらぼうだけど少年にどことなく優しい。 少年は「シロ」という名前をつけてもらい… だが、2人で遊びに行った水族館で匡一は昔の仲間に会ってしまう。 シロを知っているらしいその男は、…
2004年発表の短編集。 「ため息の温度」 高校生の純は成績不振。兄の亮の友人・佑也に家庭教師に来てもらうが… 佑也が亮に恋してると知った純が、黙っててやるから、と佑也と無理に関係を結ぶ。 だが佑也はそんな純に手酷いしっぺ返しを… だけどそれは哀しい佑也の本心の裏返し。 純の粗暴な子供っぽさと佑也のアンニュイなルックスの対比がいい。 「BLIND」 「DISTANCE」 …
新井サチ
「枯れ男に泉を」の2巻目。 前巻で綺麗に終わったようにも思えたけど続巻です。 やはりというかなんというか、引っ掻き回し役の当て馬登場。 それは、石倉の部下で海外赴任をしていた蝶野、です。 泉は蝶野を一目見て「害虫」だ、と断罪するのだけれど、ここからの展開がちょっと弱かったかなぁ… BLの当て馬として、蝶野は石倉に「好きでした」と告白して石倉を惑わせるわけだけど、明確に石倉を奪おう、泉…
新井サチ先生好きなんです! 本作も久々再読なんだけど、やっぱり超面白かった! 内容は、ちょっとファンタジー?というか超能力というか? ちょっと面白い設定なのです。それは… 「植物のコトバがわかる男」。グリーンフィンガーを持つ男。 主人公は、つい最近奥さんに三行半突きつけられたオレ様男の石倉義明(33)。イベント企画会社の敏腕マネージャー。 離婚直後のウェディングイベントでどっぷりや…
宮本佳野
いわゆる「桜花寮シリーズ」2冊目。 とはいえ、物語は独立している短編集です。 「彼の庭に咲く花」 前作で大きな存在感のあった諏訪。の同級生のエピソード。 諏訪の同級生・久保は、ひょんな事から弓道部の南条と知り合う。 クールで翳のある南条にときめきを感じる久保だが、とりあえず自分はホモじゃない。(でも諏訪はオマエにはホモのニオイがするぞ、とちょいちょいちょっかい出してくる。) そんな…
大好きな宮本佳野先生の2003年作品。いわゆる「桜花寮シリーズ」の1作目。 ある大学の学生寮を舞台とした連作的な短編集です。 「MOONY」 「MOONY 2」 春休み、周囲が帰省する中2人だけ寮に残ったユースケと森谷。(2人ともノンケ) 元々接点のなかった2人だけど、ある晩血だらけの森谷をユースケが発見し… 森谷は夜になると目が見えないんだ…と告白する。ユースケは森谷の部屋で過ご…
博士
文月くん、おかえり。 こうして読んでみると、私も知らず知らず「文月くんロス」だったみたいだよ。 なんでこんな可愛い子を忘れてたんだ?私。 なんでこんな可愛い受けが最近いなかったんだ?BL界。 ってなもんで。 締め切りのストレスも相まって幻覚を見てる加賀先生も可愛いし。 ずっしりのお土産をやっとこ持って帰って、お片付けの途中で先生にヤられる文月くんは、可愛らしさを超えて最早「慈愛」だ。 …
祐也
演劇業界BL全3巻ものの最終巻。 湧二にカネを貸している実業家・天宮が登場してきます。 もちろんカタギではない。(元々湧二や両國の演劇仲間でもある) 天宮の義理の息子・譲(中学生)は「組」の血縁者。そして譲は巳咲と湧二の間に割り込んでワチャワチャしたり、巳咲に憧れて転がり込んできたり。 同時に、演技に関しては容赦も妥協もない湧二、その湧二が書き下ろした芝居で演じる時の巳咲の苦悩とあがき…
演劇業界BL、全3巻中の2巻目。 1巻から続きの、生意気な巳咲、巳咲が心酔する黒田湧二、巳咲が所属する劇団「ネオ・コンサバティヴ」、ネオ・コンの主宰者両國、両國の心酔者・永瀬、そしてネオ・コンの他の役者たちのアレコレ… この2巻の大きな展開は、両國の過去。 両國は癌を患い背中に大きな十字の傷がある…咽頭癌そして転移した肺癌…声帯が傷つき、舞台俳優としての生命を絶たれた過去。 そして、両…