みざきさんのレビュー一覧

アダムの肋骨 2 コミック

みちのくアタミ 

彼を構成するすべて

攻めが多重人格者という斬新な試みのアダムの肋骨。
相変わらずタイトルのセンスの良さが光る。
続きが非常に楽しみだった作品のひとつなのですが、2巻で終わってしまうのですね…!
正直、もっと読みたかったなあ。
新しい形の三角関係とキャラクターの複雑な心理描写がとても面白かったので。
お話として完成されたすごく面白い作品でした。
読ませるストーリー、読ませる画力。
そのどちらもをお持ちのみ…

4

ナイショのシンメトリ 小説

佐々木禎子  小椋ムク 

ほのぼのキュートな入れ替わりもの

とっても可愛らしいお話。
久しぶりにこんなに良い意味で気を抜いて読める癒し系のお話を読んだな、と思いました。
現実の疲れやしんどさを吹き飛ばして、ただただ癒しの世界へと連れて行ってくれる。
当て馬も嫌な人も登場しないので安心して読めます。
あとがきで先生が初心を思い出して…と書かれていましたが、BL読み始めの頃の男の子同士のピュアな恋愛模様にきゅんとした気持ちだとか、そういうときめきを思い…

0

宮廷愛人 小説

かわい恋  笠井あゆみ 

人を選ぶ設定だけれどハマれば大当たりかも

宮廷愛人のタイトル通り、フェティシズム溢れるとっても耽美な世界観。
プロットを出してもなかなか通らなかったお話との事で、よくぞ出してくれましたとシャレード文庫さんにお礼を言いたくなりました。
他社でなかなか通らなかった事にも納得の内容です。
とにかく、攻めのフェレンツの設定が特殊なんですよ。
かわい恋先生はきっとここが書きたかったんだろうなという情熱が伝わって来ます。
私はこのあまり見か…

6

腥血と遠吠え 日月の歌語り 1 小説

あかつき雨垂  猫巳屋 

重厚なファンタジーと人間ドラマを楽しみたい方に

なんだか時間を忘れて読みふけってしまいました。
非常に面白く、骨太で読み応えのあるファンタジー作品です。
長期に渡って構想を練られていなければ、ここまで読み手を夢中にさせるお話は書けないのではと思います。
それくらい作家さまの熱意やこだわりが随所に感じられる作品でした。

まずは文章について。
他レビュアーさま方も仰っているように、やや硬質さのある文体で綴られています。
個人的には、…

11

不死身の命日 コミック

虫歯 

読むとなぜか元気が出る

評価の高さと、ちるちるレビュー内の「サザン」の文字が気になり、どういうこと?と、初めて購入した虫歯先生の作品。
ちょっと、あの…これはずるいですよ。
読んで良かったです。楽しかった。
出会いのきっかけをくださったレビュアーさま方に感謝致します。

ジェットコースター級の笑いの殴り合いのようなハイテンションなコメディっぷりにずっと笑えてしまっていたのですけれど、第1話を読み終える頃にはすっ…

3

さよならのない国で 小説

高遠琉加  葛西リカコ 

情景や音楽が浮かぶ繊細な作品

物語を想像させるタイトルに惹きつけられ、挿画と装丁の美しさに見惚れ、物語の儚い美しさにため息が出る。
それは、どこか高い山の上にあると言う。
都市伝説のように語られる「天国ホテル」
そのホテルでは死者と再会し、共に暮らす事が出来る。

高遠先生の余情的な文章と繊細な表現で、哀愁や儚さ、物語全体を包む幻想的で夢を見ているような雰囲気に次第に飲み込まれていく。
読みながら、あまりの情景や心…

6

「倫敦夜啼鶯」コミコミスタジオ特典ペーパー「しあわせのにおい」 特典

ふんわりと香る

本編終了後、サミィ視点のお話。
心因性のものから口が聞けなかったサミィの、本編途中の心の声が描かれています。
この子はなんて良い子なんだろうか。

サミィはルーイが世界で一番好き。
気付いた時には救貧院に居た幼いサミィ。
年長の少年たちに小突かれ、殴られ、声を出すなと叱られ、声を出してはいけないんだと思っているうちに本当に出せなくなってしまっていた。
そんなサミィを救ってくれたのは、…

3

倫敦夜啼鶯 小説

夢乃咲実  八千代ハル 

夜啼鶯は誰がために鳴くか

「倫敦夜啼鶯」と書いてロンドンナイチンゲール。
とても美しいタイトルだと思いませんか?
タイトルのイメージがぴったりと合う、非常にロマンチックで素敵なお話でした。

舞台は19世紀のロンドン。
記憶も定かではない頃に孤児となり、浮浪児として街の片隅でひっそりと生きるルーイが主人公。
今で言うストリートチルドレンですね。
救貧院でいじめられていた所を助けたサミィという、心因性のものが原…

7

シェアハウスでパパを探せ! 〜五人の俳優と双子の赤ちゃん〜 小説

谷崎トルク  鈴倉温 

5人のパパと2人の天使

12月25日、クリスマスの夜に赤ちゃんが届いた。
舞台は所属芸能事務所が運営している、俳優だけが住めるシェアハウス「メゾン・ド・アクトゥール」
そこで同居している若手俳優5人。
ある日突然玄関の前に「あなたの赤ちゃんです。責任を取って育ててください」と書かれた手紙と共に、置き去りにされていた双子の赤ちゃん。
父親は一体誰なのか?と探り合うものの、誰も彼もが思い当たる節がありません。
天使…

4

パブリックスクール ―ツバメと殉教者― 小説

樋口美沙緒  yoco 

ツバメは何処へ向かうのか

この2人の続編が出るとの事で、文庫版を再読。
こんなに分厚かったかな、と驚きました。
そういえば単行本版は2段組だったかも。

何度読んでも息が詰まりそうな閉塞感が漂う作品です。
樋口先生の作品は「愛について」考えさせられるテーマが多くありますが、パブリックスクールシリーズには特に「愛」という言葉がついてまわっていますね。
正直、英国人×アジア系・辛い過去・差別意識・健気だけれど慈愛に…

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