表題作手のひらの向こう側 / 温かな痛み

ガルドラン
カレス

その他の収録作品

  • 手のひらの向こう側
  • 温かな痛み

あらすじ

【手のひらの向こう側】 カレス=ライアズは、広大な領地を治めるルドワイヤ公爵ガルドランの生涯の伴侶として、身も心も満たされた暮らしを送っていた。そんなある日、彼が何者かの手によって連れ去られるという事件が起きる。
【温かな痛み】 二年半前の負傷が元で体調を崩した隻眼の公爵ガルドランは、己の不調を認めたくなくて、心配して療養を勧めるカレスにわざと素っ気なく接するが――。

作品情報

作品名
手のひらの向こう側 / 温かな痛み
著者
六青みつみ 
媒体
小説
サークル
インカローズ〈サークル〉
ジャンル
オリジナル
シリーズ
騎士と誓いの花
発売日
4

(2)

(0)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

やっぱり商業化してほしい一冊。

【手のひらの向こう側】
一言でいえば「いやぁ、よかった。めでたし、めでたし」です。
【ruin ―緑の日々―】でカレルは記憶が完全には戻らないまま終わったので、そのまま終わりで幸せにはならないだろうと思っていたのですが、ここでそのもやもやしたものが払拭されました。
カレルもガルドランもすごく大変で可哀相な目にあいますが。
簡単にいうとカレルはまたしてもあのハーン伯爵らにレイプされてしまいます。
そこで過去の封印されていた記憶がすべてよみがえり、侍女頭のマイア、カティア・ローズ以外は近づくことも拒否するようになります。
まさか自分だけはと思っていたガルドランも拒否されて深く傷つくも、献身的にカレルのことを支えようと頑張ります。
ガルドランは体だけでなくこのまま心まで拒否するようになったらどうしようか、カレルは拒否してばかりで嫌われてしまうのではないかと、お互いに不安に思っているところにライオネルが謝罪とお見舞いに来ます。
カレルに久々に会い、抱きしめるライオネル。
その抱擁を拒否しなかったカレル。
それを見てガルドランは深く深く、傷つきます。
そこから怒涛の展開で最後はハッピーエンドなのですが、あまりに駆け足過ぎて本当もったいない。
慌てて終わらせた感満載で、すごくいいストーリーなのでちゃんとじっくり書いてほしいと思う話でした。

【温かな痛み】
っもー!いじらしい、そんなストーリーです。
お互いがお互いを思いやることのできる二人だからこそなせる空気感に、やられっぱなしでした。
本当、なにもかもようやく落ち着いたそんな二人はすごく幸せそうです。

2

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