マキヲ
大大大好きな「透過性恋愛装置」の続編があると知り、小説同人誌なるものを初めて買ったのがこの作品です。規定のページ数に収まるように、ほぼ二段組というボリューム満点の一冊になっています。
正確にはシリーズ第一作に当たる「上海金魚」の続編も収録されているのですが、「透過性恋愛装置」にドハマりした自分はやはり以下の三篇に激萌えしました。
・恋は遠い日の花火ではなく (53ページ)
牧田の視点で描かれた「透過性恋愛装置」の Another side story です。牧田の戸惑いがよく分かって面白かったです。
・迷走性恋愛模様 (33ページ)
本編のラストから数日後。恋人としての初デートから、二人で迎えるクリスマスのお話です。オチが北嶋らしくて笑っちゃいました。
・恋する金魚 (34ページ)
箱根に一泊旅行に来た北嶋と牧田、そして旅館で遭遇した滝乃と佑季のお話です。
本作でも北嶋の恋の病は重症で、至るところで乙女が大爆発しています。その様子がいっそ痛快なほどで非常に可愛かったです。…なんだかコイツに可愛いって形容詞は癪ですが。
他に「上海金魚」組のお話が二篇収録されています。こちらはエロなしですが、二人の雰囲気がとても良くてホッとしました。…北嶋と牧田はシリーズのエロス担当なのでしょうか笑
CDも繰り返し聴いたおかげで、登場人物のセリフがそれぞれのCVで脳内再生されて楽しかったです。
「上海金魚」「透過性恋愛装置」どちらもレビューでモニャモニャ言って、
かわいさんのファンの方々に、きっと嫌な思いをさせたであろうわたくしなのですが、
ここにきてやっと、きゃ~~♡と心躍りました!
素敵ですねぇ、この同人誌……(うっとり…)
商業本の方を読んで、
どうしてなのかなぁ?と漠然と思っていたことが、ちゃんと語られていたり
(老舗高級ホテルが高齢者マンションを建てるのはどうして?が、ちゃんと説明されていた)、
ちょっとしか語られていなかった好きな話が詳しく描かれていたり
(牧田さんと元奥さんの感情移入したくなるエピソード。牧田さんが元奥さんを語るのがいいのです)、
ああそれから、イマイチ男らしくないと(わたしが勝手に)思っていた滝乃が、
実はそうじゃなかったというのがよく分かって、ホントにこちらを読んでよかったです。
もともと牧田さん視点の話がいいなぁと思っていたのですが、こちらではそれが多くて、
牧田さんの揺れる心情がしっかり分かって、
分かったら益々彼は素敵で、ため息が漏れました。
北嶋と佑季の(登曰く、百合っぽい)会話がたくさん読めたのも嬉しかった~
色んな人と話すと、そのキャラのまた違った一面が見えて、
(特に恋人との悩み相談を友人にする姿って、元々すごく好きなので)
益々キャラへの愛情が増してしまいました。
違った一面と言えば、登が牧田さんに対して普通の男らしい話し方をする場面も、
かわいさんからの読者へのプレゼントみたいで嬉しかったです♪
あと、「上海金魚」「透過性恋愛装置」の本中の挿絵が、
自分の思い描くキャラのイメージとちょっと違っていて、あまり好みではなかったので、
挿絵なしのこちらがすごく読みやすかったです。
この同人誌の裏表紙の可愛い絵、あれは好み、とても和みます♡
幸せな2CPに癒されるすごく素敵な同人誌、読むことが出来てわたしもとても幸せな気分です♪
『透過性恋愛装置』と『上海金魚』の番外編から成る同人誌です。
「恋は遠い日の花火でなく」では、『透過性~』のストーリーが攻、牧田の視点から語り直されています。本編では、牧田がどうして落ちたのか、イマイチ彼の心情が見えにくい感もあったのですが、こちらでは彼の心情の動きがじっくりと描かれていて、また、牧田の目を通した北嶋の一途でいじらしい姿も浮き彫りになっていて、とても満足しました。
離婚の際に負った傷が、牧田を恋愛感情から遠ざけていましたが、北嶋に付きまとわれ(笑)、猛烈にアタックされる中で、忘れていた、彼にとっては遠い日の感情を心の中で再度湧き上がらせていくことになります。単に押せ押せの北嶋に絆されて付き合い始めたわけじゃなかったんですね。
牧田は、初めて出会った時から北嶋に対して恋愛感情ではないにせよ、どこか興味を惹かれていて、北嶋に告白され、プライベートな領域を抉られて痛みを感じ、平静さを失うことはあっても、北嶋自身に対して不快感を抱くことはないんです。むしろ成熟した大人のはずの牧田が、そこで平静さを失い、北嶋にむき出しの感情をぶつけることが、牧田における北嶋の位置づけが(はっきり意識していないけれど)特別だということの表れとして描かれているように思いました。なんだかんだ戸惑いながらも、北嶋の存在は、牧田の中でごく自然に特別なものとして受け止められていくんですね。
一番グッときたのは、ホテルでただ一晩一緒に眠って、朝、別れ際に北嶋に縋るようにせがまれてキスするシーン。いやあ萌えた!牧田のいままで気持ちを抑え込んでいたタガがはずれ、衝動に駆りたてられる描写が秀逸でした。本当はこのまま別れてもう会わないつもりだったのに、その決意がぱあっと霧散しちゃう瞬間がもう‥!牧田の閉ざされていた心が本当に解放された瞬間だったのかなあと思いました。
『透過性~』のもう一つの番外編、『迷走性恋愛模様』は、クリスマスデートに向けて北嶋が甲斐甲斐しく準備を頑張るお話。この子、本当に可愛いww完全に牧田バカになって、彼の中では、もう世界は牧田を中心に回っている感じなんでしょうね。とにかく牧田を喜ばせることに命を懸けている北嶋の一途ぶりがたっぷり拝めます。相変わらず周囲の都合はお構いなしに目的達成のために相談を持ちかけて歩くんだけど、全部相手が言うことをそのまま受け入れちゃうあたりが素直というか単純というか‥。KWで俺様でちょっとおバカな健気受けって最高に萌えます♪しかも牧田の前では結構Mっぽいのがまたいい‥!どんどんエロさも増してきてるしw
『上海金魚』の番外編の方は、二人の性格に拠るところもあるのでしょう、とても落ち着いたゆっくりとしたテンポでストーリーが流れて行く感じがして、ホッとしますwいい意味で大人の、安定したカップルですね。穏やかな気持ちで読み進めることができます。『透過性~』では、北嶋が次に何をやらかしてくれるんだろうとドキドキしますしね~(笑)この2カップルが揃うと、ちょうどバランスがとれているような感じがします。一冊でカラーの違う二つのカップルを楽しめて、お腹いっぱいになりました♪
北嶋が可愛すぎた!牧田さんのことが本当に大好きで甘えまくってました。
牧田さんサイドのお話しでは、[透過性〜]で牧田さんが何を考えていたのか知ることができてよかった。前の奥さんと別れてしまった後から、その心の傷のせいで、恋愛というものから自分を遠ざけていた牧田さんだけれど、ホントウは、北嶋の直球な想いに翻弄されていたのだと、読んで知りました。読み終わった後に、エンピールの社員さんの間で『牧田さん最近楽しそうだよね』と噂だっているシーンを思い出して、私自身「牧田さんよかったね…!!」と思いました!
他にも、
温泉での北嶋のご奉仕プレイは萌えすぎました…!
クリスマスに、牧田さんのために料理を作ってあげた北嶋、健気だった…。牧田さんを中心に世界が回ってるんだね!
どうしても読みたかった本だったから、やっと手に入ってよかったです!
北嶋が可愛すぎて悶えながら読みました。牧田さんへの深い想いが伝わってきます。
同僚の女子社員からは「キラキラした美形だけど、ツンデレではなく自己中ヒステリー男」と手厳し評価をされていますが、牧田さんの事を考えた時の笑顔はいいっ!とビックリされる程の表情の変化が見られます。
牧田さんのために初めての料理に奮闘したり、何ができるか?悩んだり泣き上戸の酔っぱらいになったりと色んな姿があり、更に北嶋が好きなりました。
牧田さんの北嶋への攻めかたも最高でした。魅惑の低音ボイスに攻められメロメロになる北嶋です。
他の方も仰っていますが、『透過性~』の番外編がようやく読む事ができて本当によかったです!