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表題作悪魔との新婚生活

アスタロト、大悪魔の侯爵
八雲俊介、24歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

想定外! 魔界と天界の戦争が勃発!?
魔界の貴族と結ばれた俊介の愛と混乱のカオスな日々!! 


魔界の大公爵アスタロトと結ばれた俊介。
生活が落ちついてくると失ってしまった家族を思い出して、
悲しみが募り嘆くばかり。
そんな俊介を見て、アスタロトも慰めるが
根本的に悪魔の美学も考え方も人間の倫理観から
遠くかけ離れていて、お互いの気持ちが理解できずに
度々ケンカをするようになってしまう。
そこに天使長ミカエルも現れ騒動になり、
事態は混迷の一途をたどるばかりで──!?  
(出版社より)

作品情報

作品名
悪魔との新婚生活
著者
樹生かなめ 
イラスト
加賀美炬 
媒体
小説
出版社
コスミック出版
レーベル
セシル文庫
シリーズ
悪魔との契約
発売日
ISBN
9784774724256
2.8

(10)

(1)

萌々

(0)

(7)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
3
得点
26
評価数
10
平均
2.8 / 5
神率
10%

レビュー投稿数3

シニカルミステリーツアー?

『悪魔との契約』から3日後のお話w
こんなファンタジーのお話が実に樹生作品にマッチするなんて!と驚愕した前作でしたが、やっぱり作者さんが登場人物に語らせるその口調は実に作品に馴染んで、違和感無いというのが真実。
トンチキも、天使や悪魔だからこそアリアリなんだよね♪と実に楽しめます。
だって、思考回路が普通の人間じゃないんだもんww
でも、その根底にずっと流れてるのは大侯爵アスタロトの俊介を愛する気持ちと、ちょっと素直になれないけれど、でもアスタロトが大好きな俊介の愛が溢れていましたよv

俊介の家族を守るためにアスタロトとの契約をしたはずだったのに、その契約は何者かに破られて一家が惨殺されてしまうという、無常な内容が前作ありました。
今作も、俊介を取り巻く人々、強いては世間にいつほとんどすべての人に悪魔が撮りついて、黒い渦をまいており、亡き父の秘書は悲惨な傷害事件を起こしたりしています。
結構極端な比喩だとは思うのですが、欲にまみれた人間界は誰にもその欲という名の下に悪魔がついているいという表現だと思います。
純粋で清らかな俊介はそれらの人々の悪魔を祓ってまっとうにしてあげたいと夫であるアスタロトにお願いしても、彼は願いを聞いてくれません。
祓うどころか、俊介に災いをもたらしそうな人物は「散歩」と称した泥沼に陥らせる。
エッチも魔術を遣わないで、本来の生身で愛し合いたいのに俊介の身体に負担を掛けたくなくて魔術を遣ってしまうアスタロトに怒る俊介。
そこへ、俊介が幼い頃加護を与えられたミカエルがやってきて、俊介の願いをかなえてやる。
嫉妬に面白くないアスタロト。
3人で言い合っていると、突然ミカエルと俊介の身体が入れ替わってしまって!
アスタロトが俊介を愛することへの嫌がらせの為に俊介を誘惑しようとするベリエルとサタン。
いれかわってしまったミカエルも巻き込んで、サタンとの戦いが?

おおおー!壮大な話しになってきたなーーと思いますが、そんな戦いシーンはありません。
俊介視点ですから、彼は見てませんからねw
天使も悪魔も酔狂なんですよ。
退屈してるんです。
戦争もお祭り騒ぎ見たいなwww
俊介がいいきっかけになったという。
しかし、その影にサタンとミカエルは双子ということで、何やらムフフなイメ-ジを抱きますv
アスタロトと俊介がラブラブだからみんな面白くないんだw
ミカエルは潔癖すぎるから、これもまた困り者だったんですよね~(爆)

それぞれのキャラが縦横無尽に突っ走って、2巻を通して本当の結ばれたカップルになるお話となりました。
天使と悪魔て、本当に想像や妄想が膨らむいいキャラですよね♪
楽しませてもらいました。

0

新婚さんいらっしゃーい。

_| ̄|○新婚生活なのにこのシリーズ四作中一番甘くなかった!!

せっかく、2人は結婚したのにさっそく亡き父の代わりにしらようと企む悪魔つきの人間たちに追い回される俊介。
家族が亡くなり情緒不安定でアスタロトに八つ当たりしまくり!
そんな時ミカエルが現れてさらにはサタンまで現れてなんとミカエルと俊介の体わ魂入れ替えをされる_| ̄|○
ミカエルの体の魂は俊介。俊介の体で魂はミカエル。
アスタロトは妻を慰めるとミカエルの体で愛し合おうとしミカエルの逆鱗にふれ2人はキスすらできない状況に(笑)

アスタロトの平然とした態度で俊介への愛イコール淫らな行為を言ってのけます。

ミカエルの力では元の体に戻れず、しかたなくミカエルとアスタロトは手を結びサタンを倒すことに。
新婚の2人にはなんとも言えないスタートダッシュ(笑)

ミカエルの俊介への愛情はありがたいけど堅い(笑)
頑固おやじが箱入り娘を一度は手放したけどやっぱりダメーだし。サタンにいたっては結婚を許したくせに仲がよすぎるから!って理由でこんなに騒動起こすし大変大変!

読んでて毎回毎回よく一件落着できるなーと感服しておりやす。

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新婚あまあま

相変わらずのかなめ節でした。とことんすまし顔で死ぬほどばかばかしい展開が語られる、コミカルな悪魔との新婚生活物語。今作ではあまーいカップルが楽しめます。

天界と魔界の戦いなど、ストーリーはあるのですが、たぶんそれを追ってはいけない話なのだと思います。整合性とか、起承転結とか、そういう設定を度外視した、ゴシックテイストなバカ甘カップルをごくごく単純に愛でる作品。

心が純粋で、人の幸せを願う俊介は、愛する夫が悪魔であるがゆえに人を悪の道に導いても何の呵責もないことにジレンマを持ち続けています。この作品ではその運命を少し受け入れたのかな、というところ。

それにしても、テレビの司会者やコメンテーター、政治家、宗教団体などにみな悪魔が憑いているという描写はかなめさん一流の皮肉ですね。大天使ミカエルが悪魔をはらっても、またすぐに憑いてしまうというあたりも含め。

実は、1作目と同じようなテイストで、キワモノ設定だけに続くとやっぱり飽きますね。
それより、いがみ合っている双子のミカエルとサタンが気になります。
きっと、このあと大天使ミカエルと魔王サタンの双子カプがあるに違いない!?と期待するわたくしめでありました。

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