泣きっ面にキス

nakittsura ni kiss

泣きっ面にキス
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神11
  • 萌×210
  • 萌7
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
9
得点
119
評価数
35件
平均
3.6 / 5
神率
31.4%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
アスキー・メディアワークス(角川グループパブリッシング)
シリーズ
B-PRINCE文庫(小説・アスキー・メディアワークス)
発売日
価格
¥640(税抜)  ¥691(税込)
ISBN
9784048911719

あらすじ

姉の恋人の兄・諒一と初顔合わせで大喧嘩した翠。その最悪の出会いが甘やかされ&年の差愛の始まりで!?

表題作泣きっ面にキス

受様の姉の恋人の兄/会社員・佐伯諒一
攻様の弟の恋人の弟/油絵専攻する美大三年・茅原翠

その他の収録作品

  • 紳士のわきまえ

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レビュー投稿数9

この受、可愛い…か?

受の子(主人公)が最後までどーにも好きになれませんでした。姉にも攻(義兄=姉の結婚相手の兄)にも頼り切っている自覚があり「これじゃダメだ」と言いつつ、結局甘えてばっかりでイラッとしました。21歳ってこんなもんでしょうか。義兄に当たり前のように食事の世話をさせるってどんだけ依存体質なの…。

お兄ちゃん気質で世話焼きな攻と甘えっ子の受だからこそ成り立つ関係を描きたかったのでしょうが、年の差があると言ってもストレートの男性同士なんだし、もっと対等な関係で居てほしいな~と思いました。最初の食事会のあと、二人が二人とも態度を急変させるのもよく分かりませんでした。そもそも食事会での言い合いは二人とも浅慮な気がしてモヤモヤ…。

BL作品を読んでいると両親を早くに亡くした主人公(主に受)ってよく見かけるので感覚が麻痺しているのかもしれませんが、妹の話…受の抱える贖罪意識ってこのお話に必要かしら?思い出したようにそのことがちょいちょいインサートされていて、最初の攻の言いがかり(何か隠している本心が…)も妙にこじつけ感があって、私はあまり必要性を感じませんでした。

まー…この手の話は受を続き「可愛い」と思えないとしんどい。っすね。

1

挿絵が……

三十路半ばの屁理屈男が、一回り以上年下の、のんびり美大生に骨抜きにされていく話です。
攻がべろっべろに甘やかしまくるんですが、受にも一応過去のトラウマ的なものもあって、ただののんびりさんとは違います。
絵を描き始めると、取り憑かれたようになって日常生活もままならなくなってしまう受を、甲斐甲斐しく餌付けする攻が、なんとまぁ……にやにや、という感じ。

内容も野原さんらしく、お涙頂戴がしっかりと入ってますが、割とライトな読み口で重すぎないところがいいです。
絶妙に笑いのツボに入る所があり、ともすれば暗くなりがちな展開に歯止めが掛かって読みやすい。

ただ、個人的にイラストがイメージと全然あわないというか、正直微妙だな……と思ってしまったのと、桃色シーンの受の喘ぎがあんあんしすぎてて興ざめだったため、萌2には至りませんでした。

1

諒一の描き方にちょっと不満

野原さんの初読み作品でした。

受けの翠は幼い頃に両親と妹を事故でなくし、姉とふたり暮らしの美大生。
その事故で心に傷を抱えているのですが、誰にも打ち明けられず苦しんでいます。

攻めの諒一は翠の姉の婚約者の兄。
こちらも兄弟ふたりで、弟をまるで父親のように見守ってきた独身のリーマン。
体面を重んじ融通のきかない性格のため、親戚の手前上、式は盛大にさせたいと考える頑固者。

翠が姉の婚約者との食事会で初めて諒一と顔をあわせます。
翠、仰天!
諒一は以前翠が美大仲間と飲んだ際に隣席で、話題が下品だと叱責された相手だったんですね。
そのことを諒一もシッカリ覚えていて、食事会中ことあるごとに悪意ある言葉を投げつけたり、弟の結婚式に口を出したり…まあ嫌な男なのですね。(弟さんももっと強くかばって欲しい。わたしならこんな人じゃ結婚不安だよ…)

そのことを後日、翠の元をわざわざ訪れて詫びるので良い人風ですが、本当に良い人なら事故で家族を亡くし親戚も数えるほどの翠の姉に披露宴を強要するかなと。
新郎新婦で出席人数の偏りがあることは気にするなというスタンスですが、釣り合続きいがとれず恥ずかしいのは「あんた側じゃないよ!」と読みながら突っ込んでしまいました。
「サラリーマンしてりゃ、わかるだろ」とすっかり嫌な奴としてわたしの中にインプット(苦笑
こんな風に読者へとことん感じさせるのが作者さんサイドの狙いだったのなら、しっかりわたしには成功してますよー。
ただ、その後に良い人に変わるのは…ちょっと突然。
どうしても嫌な奴の印象が強烈過ぎて、好きになれずじまい。

反対に翠にはメチャクチャ感情移入しちゃいました。
食事会ではつねに姉の幸せを思い我慢し、こっちの方がまるきり大人じゃんという感じです。
事故のことがあってよけい、姉の幸せを一心に願っているんですよね。
事故の原因を密かに自分のせいと思い込み、押し入れに隠した妹の形見に泣けます。
ああ翠、良い子です。

こんなに諒一が最初嫌な奴じゃなかったら、自分の評価はもっと上でした。
読み返すにしても諒一の嫌なところを通過しなければならないので、読み返したくないですし。

結果的に諒一は翠を理解し大切な存在になりますが、口に出してしまった言葉は簡単に消えたりしないってことを大人なんだからもう少し重要視している辺りを描いて欲しかったなー。

3

じんわり浸透してくるお話

初めて読んだ作家さんでしたが、とてもよかったです。
レストランでの諒一の態度には、なんて大人気ないんだ!と、イラッとしましたけど…その後はそんなこともなく、心穏やかに(笑)読み進めることができました。
まぁ、多少大人気ない言動はあるんですが、レストランでの言動以外は翠を想うが故のことですから許容範囲です。
可愛いと思ったのは、時間を忘れて梅花空木をスケッチしていた翠に諒一が餌付けをする場面。翠は自分で食べると言ったのに、両手を塞がせてまで自分で食べさせたがった諒一さん可愛すぎでしょ(笑)

過去に囚われて人に甘えることが出来ない翠でしたが、諒一はそこのところをとても上手に甘えさせてました。
トラウマは簡単には克服できないだろうけど、諒一がそばにいてうまく甘やかしてくれてるから、いつか自分は幸せになっていいんだと思えるようになるといいですね。
大きな事件があるわけではないけど、じっくり読ませてくれるお話だったと思います。
私はとても好きです。

あと、若葉が産んだ赤ちゃんの名前は出てこなかったけれど、もしかしたらあの子の名前だったりするのかな?
翠、すっごい叔父バカ続きになりそうですね(笑)

2

読後感はほんわかと爽快

ちらりとネットの評判を見たところ、贖罪意識を持つ受け主人公って、この作者さんの小説にはよく出て来るみたいですね。
過去に罪を感じる主人公――萌えるけど、読んでてかわいそうだったな。
最初の出会いがとにかく最悪で、たぶん自分が読んできた中で最も険悪な出会いだと思いますw
泣きすぎて目が腫れすぎて土偶状態とか、切なすぎるし。
攻めも受けも、性格設定がすっごく重厚なのが心に残りました。
受けは内向的かと思いきや積極的だったり、すっごく明るくなったと思ったら急に落ち込んだり(いろいろ伏線はあるわけですが)。
攻めは高飛車でいばりんぼで、だけどいざというときは異常に優しくて、「好き」みたいな言葉が絶対に言えそうにないシャイな格好良さがあって。

美大生の受けが主人公なだけはあって、梅見(ちょっと違うけどw)の時の写実的で情感のこもった――恋心丸見えの描写が、すっごく素敵でした。
終盤に過去を告白して姉に詰め寄られる?シーンとかも好きですね。
あらすじとして意識しちゃうと、なんかヘビーな(重苦しい)雰囲気を一瞬感じちゃうんですが、攻めが異常に優しくて甘々なこともあり、結構ところ続きどころにくすっと笑っちゃう描写もあったりします。
読後感はほんわかと、爽快でした^^
濡れ場が予想以上に濃厚なのは少しびっくりw

あと、受けはもともとゲイだって書いている人が結構多いのですが、このお話の場合はちょっと違うんじゃないかな。
好きだと感じたのは同性だけ、という趣旨の記述が一瞬だけ出て来るんですけど、前後の文脈からしても、主人公の反応から見ても、諒一が初めてのちゃんとした恋、だと思うんですよね。
恋をすることさえ恐れていたっていうか。
だから、この小説に限って言えば、攻め受け両方ノンケだと思います。
うーん受けはノンケというより、「無性愛者」に近かったんじゃないかな。
トラウマも作用していると思うけど。

風景描写もきれいで、とてもロマンチックなのでおすすめです。

2

帯のセリフが泣ける

まずは、あらためて自分がいかに歳の差(年上攻め)大好きかを思い知りました。
いい歳した大人の男が、天然の可愛い男の子に振り回されるのって、いいですね♪
諒一は、説教たれて威張りながら世話を焼いて甘やかすという、斬新な攻めです。
翠の土偶のような泣き顔を見てからずっと、家に通い続けて好意を示しているのに、激しく鈍い翠からは奇特で親切な人としか思われてなくて、大変不憫でした。受け視点なのに、攻めの気持ちの方がよくわかるって、不思議です。
思えば最初から、おまえ一人くらい養ってやると、プロポーズめいたことを言っているのに、翠には全く伝わってませんでしたね。鈍すぎる翠には、はっきり好きだと言わないと伝わらないのです。
思い余って、強引にキスを奪ったあとの、「まな板を洗え」には笑いました。照れ隠しかも知れないけど、こんなときに言うこと~?
諒一がいちいちお父さんみたいなので、生活感ありまくりで、そこも面白かったです。

諒一が粘り強く頑張ってようやく気持ちが通じたあとの、「おまえが自分を大事にしないなら、俺がする」って、帯にある言葉なんですが、すごく素敵なプロポーズだと思いました続き
翠は家族を事故で失くしたことで辛い思いを抱えて生きてきたけど、これからは大きすぎる諒一の愛に包まれて、幸せになって欲しいです。

6

歳の差大好きvv

こういう世話好きキャラ好きです。

お互いが過去に両親を亡くして、兄弟(姉弟)だけで頑張ってきてる。
そしてその2人の弟と姉が婚約。
初顔合わせの時にちょっとした喧嘩になるんだけれど
諒一が相手の性格を勝手に決め付けた台詞ばかりで
凄く嫌なキャラだと思ってたんですが
後々のストーリーを読んでいくと結構世話好きのいい人だった。
そして翠の方も過去両親の死になにやら重い罪悪感を持ってるみたいで…

そこからは読むの楽しくなって
翠の世話をする諒一が本当にお母さんポジション
まぁ翠は絵に夢中になると周りが見えなくなるから
諒一みたいな人が側に居れば安心。
過去の罪悪感も打ち明けて
すぐには無理だろうけど少しは楽になったんじゃないかな。

とにかく翠は諒一に面倒みられてればいんです!!

2

オヤジ・・・ねちっこい(笑)

個人的には思わず涙してしまうツボがあったり、受け様のアンバランスな心が
妙に切なく哀しかったり、そうかと思えば狂気に近いような陶酔でもって、
一心に絵を書く姿に惹きつけられたり、思わず攻め様視点で読み込んでしまった。
簡単に言えばトラウマものなんだと思うけど、この手のトラウマは受けた時期が
幼い子供だと払拭するのはなかなか無理なんだろうなぁ、なんて感じる。
だからこそ、年の離れたオッサンに包み込まれるような愛情が1番なんだろうと感じる。

内容的には、幼い時期に両親と妹を事故で無くし、その原因が自分にあると思い込み
性格的に、いつも自分の思いを飲み込んでいつの間にか全てに於いて無気力な感じに
自分でも気が付かないうちになっている受け様。
その受け様のたった一人の姉結婚する事になり、その相手の兄である攻め様と出会い
攻め様に大人の包容力で甘やかされ、いなされるうちに次第に年相応の感情を外に
出す事が出来るようになり、同時にいつの間にか攻め様に対して好きだと言う感情を
芽生えさせ、でも亡くなった妹の事を考えると自分は幸せになれないとも思う。
子供かと思えば大人び続きていたり、明るいかと思えば空虚だったりとかなり不安定な
受け様なのですが、攻め様はそのアンバランスで不安定で、不細工になるほど泣いた
受け様の顔に胸キュンしちゃうようなちょっと悪趣味な攻め様です。

それに、攻め様はやっぱり年の離れた弟の面倒を見ていたので庇護欲いっぱいの
心配性のオッサンなのですが、歳の離れた受け様に振り回される事になりますが、
それすら喜んでるような雰囲気もあり、更にHになるとオヤジっぽいねちっこい感じが
ヒシヒシと伝わってくるのです。

切ないだけでなく、ほのぼのした感じも甘い感じもあり、かなりバランスのとれた
作品のような気がします。
個人的にはオヤジのねちっこい感じが萌えました(笑)

4

父であり、母であり、兄であり、そして恋人

最悪の出会いをした主人公と、姉の婚約者の兄。
意地張って強がってる主人公が見せた本音の顔にヤられてしまったその兄が、かいがいしく面倒を見て餌付けして、主人公が初めて得たその気持ちを絵にぶつけながら彼によって抱えていたモノを吐き出し克服して、明るい未来を得るお話。
題名はまさにそうですね♪
話の展開は主人公視点なのに、何故か題名は攻め視点w

きっと恋愛的には、年上には「放っておけない存在」泣いてる顔をみて「こいつ可愛いじゃないか」という庇護欲からの発展でしょう。
案外に、この年上が一回り下の年下に振り回されてる(待つという大人の余裕?)感もなきにしもあらず。
しかし、本当に面倒見がいいのですよ♪
嫁に欲しいくらい(笑)
それには、彼も両親を亡くし弟と離れて暮らした期間があり、弟と一緒に暮らす為に自分の進路を変えたくらいという、そういうマメな面が語られるという裏付けもあります。

主人公の翠も両親を幼い頃、妹と一緒に亡くしており、それについて実は心に隠した罪悪感がずっとあるのです。
それもあって、強がって意地張っている部分がある。
だけど、泣き顔を諒一に見られた続き事で、彼に翠を受け止める度量と包容力があって、安心出来る存在となっていくのと同時に、今まで絵に対しての対象物への情熱がなかったものが諒一との思い出にそれをもつようになるという、美大生で絵を描いているという部分が恋愛を表現する形で連動している。
それにしても、絵に没頭するときの翠の集中ぶりは人が変わったようでビックリでした!
最後の最後まで本音を言えなくて、恋心を覚えていても隠そうとするあたりに、今までいろいろを我慢してきたんだな~という根深さを感じました。

スタンスは諒一がオカンです(笑)
でも、翠が亡くした父であり母であり妹であり、全てをになった存在になったのだと思います。
面倒見の良い彼には翠はぴったりかもしれませんw

ちょっと作品中の気になった点は、エッチシーンで翠がやけに「あんあん」言ってるところです(汗)ちょっと興ざめ催す・・・その後の会話とかは結構好きなのに・・・
それとイラストが滅茶苦茶不安定でどのページも別人に見えてしまうバランスの悪さが目立ちます。
これが影響して萌え一個です。

5

この作品が収納されている本棚

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