夜明けには優しいキスを

yoake niwa yasashii kiss wo

夜明けには優しいキスを
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神10
  • 萌×28
  • 萌2
  • 中立4
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
5
得点
92
評価数
30件
平均
3.4 / 5
神率
33.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
シリーズ
プラチナ文庫(小説・プランタン出版)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784829625699

あらすじ

幸せになることを拒む要は、理不尽な仕事や恋人の暴力さえも受け入れ日々を過ごしていたが…。書き下ろしも収録、待望の新装版登場!

表題作夜明けには優しいキスを

池上公平・フリーター・25歳
西塔要・フリーター・27歳

その他の収録作品

  • one day

評価・レビューする

レビュー投稿数5

加瀬弘明に感情移入しちゃった〜笑

とても切ないお話でした。そして、こうゆうヒューマンドラマチックなBLで久しぶりに何においても完璧な攻めを見た気がします。(この手のお話は、大体何か問題ありな攻めが多い気がするので...)
受けの要は、自分の過去を責め続けて彼氏の弘明にDVされていました。過去の贖罪として、自らを苦しい状況に置いて生きている姿が見ていて辛かったです。そんな要に手を差し伸べたのが、攻めの公平でした。公平は、前向きで優しくて、要はその優しさに身を許しそうになりながらも、ひたすら自分の中に閉じこもります。でも公平が攻めに攻めまくって、要が過去を見つめ直すようになり....
というようなお話です。最後は二人がくっついてハッピーエンドなのですが...私はあろうことにも弘明に感情移入をしてしまい、どうしても煮え切らず読み終わってしまいました。
要に暴力を振るいながらも彼を愛してしたDV彼氏の加瀬弘明。彼にも悲しい過去があり、愛に飢えた弘明は自分を受け止めてくれた要に完全に依存していました。精神的にかなり参っていて、要が公平に取られると思った瞬間自殺未遂を起こしたり、本当は殴りたくない唯一愛する人を泣きな続きがら殴ったり... 私、こうゆう攻めに弱いんです。
そんな中、終盤で 要が過去を克服して、弘明に向き合うために一緒に暮らすシーンは切なかったです。ベッドでぬいぐるみを抱くようにくっついて寝る弘明の姿や、要の帰りが遅くて心配したせいでつい手が出てしまう彼の姿に胸が締め付けられました。
結局彼は自ら要を手放すのですが、私はどうしても彼が気になってしまい、公平と要の感動のセックスシーンにも身が入らぬまま読了してしまいました。
私の心の中は、 弘明は?弘明を幸せにしてあげて!!という気持ちでいっぱいでした。そんな気持ちで泣きながらあとがきに目を通すと、なんと弘明のスピンオフがあると書いてあるではないですか!?!
そして偶然にもそのスピンオフである『お菓子の家』も『夜明けには優しいキスを』と同時に購入していたではないですか!?あまりの興奮とワクワクに、本の余韻に浸ることなくそちらに入ってしまいました。笑
ところで、この『夜明けには優しいキスを』は、花丸文庫から出ていたものの新装版だそうですね。プランタン文庫では『お菓子の家』が先に出版されていますが、こちらの方が先に世に出たものだそうです。順番がややこしいですが、どちらから読んでも問題は無いかと...。
ただ、先にお菓子の家を読んだいたら、加瀬弘明に対する無駄な心配もせずに公平要カップルを満喫できたのかなぁと思いました。笑

0

『お菓子の家』が良かっただけに…

スピンオフの『お菓子の家』は先に読みました。
話は前後しましたが、特に問題ありません。
ただ、イラストレーターさんが違うので違和感ありますけどね。
個人的には『お菓子の家』の方があってるなという感じです。


受けの西塔要は、バイトでカフェのフロアマネージャーをつとめる男。
生きる目的を持たず、まともな人間関係を築かない27歳。

攻めの池上公平は25歳。
要の働くカフェの厨房で働くフリーター。
ゲイで、要が気になって仕方ない面倒見の良いタイプ。


過去の出来事により、自分を大切にすること、幸せになることに罪悪感を持つ要。
そんな要にバイト先で出会った公平は、自分とは真逆で、表面上の笑顔とは裏腹な要に惹かれていきます。

『お菓子の家』では主人公であった要のDV彼氏・加瀬がどうしようもないのですが、彼をDVへ走らせるのは大部分、要に原因があるのかなと感じました。
とにかく加瀬はそこにいても心ここに在らずな要につねに不安を抱いていて、疑心暗鬼になってしまっています。
ただ要の方は、DV彼氏を持つ人にありがちな『この人はわたしがいないとダメなの』的な続き受け思想ではなく、自分の過去の罪の罰として暴力を受けているという具合です。

このお話でわたしが個人的に合わないなーと思ったのは、攻めである公平。
彼の主張は正しいですが、それはただ正しく正論なだけであって、相手の気持ちにはそっていないと感じました。
正義という名の自己主張という感じ。
加瀬の方は生きている人間として血肉のあるキャラとして伝わってきましたが、どうにも公平は紙の上の人物という印象が拭えませんでした。
ただ、そんな公平に要は救われたのだから、わたしの気持ちはどうでも良いのですけどね(苦笑

『お菓子の家』でチラリと要が登場したのですが、この作品を読んで、わたしがその時想像した要とはまったく違っていてビックリしました。
もっとなんかちっこい、可愛い感じだとばかり思っていたんですよね。
同時収録のSSは、その時のお話でした。

4

新装版です

なんか、割と最近読んだ作品のような気がするのに、もう新装版て、、
と思ったら旧版もう5年近く前に出た本だったんですね。
そして、私が旧版のレビューをここに書いたのが2010年10月。
その後、スピンオフで加瀬のお話「お菓子の家」を読んだのを踏まえての、この新装版の感想ですが、
甘いプロポーズの追加SSや、スピンオフで加瀬の未来に安寧が訪れるのを知っているのもあって(ちゃんと細かく比較対照したわけではありませんが)お話はかなりわかりやすく整理されたように感じます。
でも、結末がハッピーエンドで、ストーリーにすっきり筋が通ったことで、逆にお話の中で起こっていることの理不尽さへの違和感が増したというか、
まあ、そういった理不尽さを描くことこそが主題なのかとも思うので、それならそれで大成功とも言えるのですが、
ここは、読み手の私がスレちゃったってことで、今回はこの評価で。

2

心の再生かな

2009年に花丸Bで発売された作品がレーベルを変えての再販でやはり人気作だと
しみじみ感じるストーリーです。
ラスト間際まで読み進めて、あれっ?このシーン知っているなと思ったら
既刊「お菓子の家」のスピンオフ作になっているのだとマヌケにも読み終わる寸前で
気がつく体たらくですが、今回の作品に出てくDV男の加瀬がお菓子の~では
受け役になっていて気がつくのが遅れた理由にしてしまいます。

そんなDV加瀬が執着していたお相手が今回の受け主役である要さんです。
6年前の女子高生の自殺騒ぎが発端となり、自虐的なまでに自身を虐め、
頑なに幸せになることを拒絶している悲しいくらい愚かで可哀想な男です。

ある意味DV加瀬もそんな要に引きずられるように闇にどっぷり浸かっていたのかもと
加瀬擁護ではないけれど、不幸の連鎖みたいで、かなり苦しい作品です。
そんな苦しい作品に太陽みたいに感じる男が出てきますが、それが攻めになる公平。
フリーターの労働組合に参加するような熱血な気持ちも持っている公平が、
バイト先で不幸の塊みたいな、何かとてつもなく辛い過去を背負っているような要続き
気になり出し、避けられているのも解っていながらも要を追いかけて、
お節介してるうちに、迷惑がっていた要の頑なな心が公平に傾く。

簡単に好きです付き合いましょう的な話にはなかなかなれなくて、過去のトラウマや
現在のDV男との関係、相手に惹かれながらもそれを認め望んではいけないと
殻に閉じこもる要を公平が光の道へ引っ張る感じでしょうか。
主役ふたりのいいけれど、なんとなくまたお菓子の~加瀬を再読したくなりました。

6

暗いけれど温かい話

お菓子の家、読了済みで今回の新装版を手に取りました。

話の内容がとにかく暗いです。暴力シーンも多々あります。
過去のしがらみに囚われて、自分を精神的にも身体的にも痛めつける要は読んでいて素直に幸せになって欲しいと思いました。
そんな要に射した一筋の暖かな光が公平の素直な人間性。

ふたりの関係は要の恋人である加瀬さんに阻まれてなかなか前に進むことができず、読んでいてもどかしくなりました。

新装版として追加された、本編よりも少し時間が経った物語「one day」が個人的にはすごく好感的に読むことができました。
お菓子の家の方でも加瀬さんと要が偶然出会ったシーンは書かれていますが、こちらは要目線で加瀬さんの雰囲気の変わりようがよく書かれていたので加瀬さん推しの私には嬉しかったです。

登場人物それぞれが各々の問題と葛藤していて、誰かの力を借りながら自分を変えていこうとするそれは、自分自身も前向きに現実と向き合っていこうと思わされるお話でした。

3

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