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表題作ひだまりが聴こえる

杉原航平
佐川太一

その他の収録作品

  • 今はまだ道の途中
  • カバー下表紙1【表】~カバー下表紙4【裏】:【無題】お弁当の話

あらすじ

―――あいつ、耳聴こえねーの?

難聴せいで何かと誤解を受け
周囲とうまく馴染めない大学生の航平は、
いつしか人と距離を置くようになっていた。
そんな時に出会った同級生の太一。
バカみたいに明るい性格で
思ったことを何でも口にする彼から
「聴こえないのはお前のせいじゃないだろ!」
と言われ、航平はその言葉に心底救われて……。

友達以上、恋人未満。
太一との出会いが航平を変えていく。

突発性難聴で周囲と馴染めない大学生・杉原航平(多和田秀弥)が、明るく面倒見のいい同級生・佐川太一(小野寺晃良)に出会い、支えられてゆくなかで揺れ動く気持ちと関係性を描いた清純派BL。

2017年には航平役・多和田秀弥、太一役・小野寺晃で実写映画化された。

作品情報

作品名
ひだまりが聴こえる
著者
文乃ゆき 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
ひだまりが聴こえる
発売日
ISBN
9784829685617
4.3

(773)

(464)

萌々

(172)

(80)

中立

(31)

趣味じゃない

(26)

レビュー数
75
得点
3279
評価数
773
平均
4.3 / 5
神率
60%

レビュー投稿数75

一歩前へ

最近は新刊目白押しですね。
どれを買ったらいいんかわからんくて、ついつい作家買いのみに。
これは久々に冒険した初読みコミック作家さん。
買って良かったです!!

作家さんも後書きに書いていますが。
「…BL?」という感じのストーリーです。
どっちかっつーと、青春ドラマ。
友情、障害、トラウマ、恋…みたいな。
物語のスパイスに恋もあり、的な。
それが新鮮というか、リアルというか。
BLお約束ではないけれど、ごく自然な展開がとても気持ちよかったです♪


難聴を患うイケメンだけど物静かで気難しい航平と。
元気すぎて喧嘩っぱやいのが玉にキズの太一。
キャラクターも大学の学部も全く違う二人ですが。
ある日お腹を空かせた太一へ航平が「お弁当」をあげた事が切欠で知り合います。
そのお礼にと、太一が航平の「ノートテイク」をお弁当と引きかえにはじめます。
太一の何気ない一言に航平は救われ。
航平の深い部分に太一が共鳴する。
やがて、夏休みに入り…?


本当に、一般誌でも十分通じるお話なんですが。
最後の最後で小さな台詞に、個人的にかなりズキュン!ときました。
何て言いますか。
最近、少しパターン化された展開のお話を読むことが多くて。
何となく萌えにくくなっておりまして。

このお話は、特に大きな事件もないんですが。
自然な感じで空気が緩やかに変わっていく。
恋の話と言うよりも、二人の青年の成長のお話で。
成長の中に恋というスパイスがある感じ。
それが逆に、すご~く萌えました!

幸せそうにお弁当を食べる太一の声が一番大切な航平。
たまに見せる航平の笑顔がもっと見られるようにしたい太一。
ふたりの願いは、やがて二人を成長させてくれる。
いいですね~。
こういう関係の二人、とても好きです。
特に、幸せな顔でお弁当食べる太一を見ていると、こっちまで幸せになります♪

聴力障害の話を少し。
私は片耳だけ軽い難聴なんですが。
歌を歌うのが生き甲斐みたいな人間なんで、難聴になった時は凹みました。
そして、もしもこの耳がもっと聴こえなかったら…と思うと怖いです。
どんな障害でも、自分だっていつなるかわからない。
だから、人の気持ちのわかる人間でありたいもんです。
難しいけれど。

30

エッチはないけど、恋でした。

それぞれに、
失ったものの悲しさを抱えて、
前を目指している二人
最初は
BLにしては 友情のイメージが強いナァと思いましたが
でも
エッチはないけど、恋でした。
読み終わった後、こころに 暖かなストーリー。
表紙のイラストをみて、もう一度読み返してみたくなります。
この先 の二人を応援したいです。

16

心を開いていく家庭

以前に何かいい新刊ないかな~と探していてこの作品のことを見つけたのですが、まあいつか買おうかなくらいに思ってたのが間違いでした・・・
結局買っちゃいましたし笑
ちるちるのランキングで見かけてここまで評価高いならと本日購入し先ほど読み終わりましたが素敵な作品でした(●´ω`●)
最近はエロ好きなめ(というかストーリー重視)の作品を探していたのでストライクでした!

難聴で耳が聞こえずらい航平と弁当を偶然貰ったのがきっかけで友達になった太一のお話。
太一は名前からぽいですがアホ系すぐ言いたいこと言って手もだしちゃう感じの男の子です笑 彼は素直に感情をぶつけてくるのでひねくれた性格の航平の心を開くにはピッタリだったんじゃないでしょうか?

この本の序盤は、二人は知り合ったばかりなのでよそよそしい(主に航平)感じがするのですが終盤にはお互いに思いをぶつけあったり、すれ違いがあったりなど友情と恋心の進展が徐々に上がっていてその変化が分かりやすいので読み直すと面白いですヽ(^o^)丿

難聴=耳が聞こえない、手話が通じるなどと思われていて、いきなりの発熱により難聴になり本人もイライラしていただろうに周りからは面倒くさがれ障碍者扱いをされるのが嫌だったんですね航平は。だからあまり人と関わらないように昼は一人屋根の上(?)で食べて、自分のことを悪く言われているのも知っておきながら「聞こえないからいい」と対処してきたんですね。
それが太一が聞こえないから言っていいわけじゃない!と怒り今までそんなことを言われたことが無かったので涙を流したんですよね
この後なんで泣いたのか分かっていなかった太一ですがニブチンなので気づくのにはかなり時間がかかりそうです(゜゜)

太一も素直ないい人間なので、美穂ちゃんとの時にも耳が聞こえない設定の空想に夢を馳せている彼女につい一喝してしまいますが、そこが太一のいい所で航平が好きになった所なんでしょうね。
本人はそれが正しいから深い意味は無く言ったつもりなんでしょうけどそれが航平には当たり前では無かったのでかなり太一の存在には救われたと思います(ToT)/~

航平が階段でキスしたのは勝手にほっぺだと思ってます笑
告白もしたんだかしてないんだかニブチン太一くんは気づきそうもないのでくっ付いた後のぎくしゃくしそうな(太一が恋愛感情を持たれていたなんてちっとも気づいてなくて~)二人の話が読みたいので是非続きが読みたいお話でした\(^o^)/
作者さんがあとがきでBL要素がない・・とおっしゃってましたがそれでいいんです。エロがBLなんじゃない、男の子二人がすれ違ったり思いをぶつけあうのがいいです!言っちゃあキスもハグもいらんです✋

多少強引な太一のお陰で周りへの誤解なども少なくなり終盤では無口だったのが嘘なくらい自分から積極的に話せるようになっていて嬉しかったです。

話が航平視点と太一視点とが交互になっているので心情が理解しやすかったしどちら側にもつかないで中間の立場で読むことが出来ました(^^)
長くなってしまいましたが、かなりおすすめの作品なのでお手に取って感動を共有したいです(^o^)

14

BLで良かった!

確かにBL度は低い。でも、BLとして出してくれて良かった!と思いました。

BL以外で発表されていたらニアBLとしての扱いも気が引けるというか…
その位、ある種の美しさがあるお話でした。
BLとしてではなかったら、この物足りなさは不満でしかなかっただろうし
(なんでBLじゃないんだ…)
邪な感想は自己嫌悪になるだろう(腐目線で読んでしまう…)と思います。

障害については、私自身がそれを題材にされる事に違和感や嫌悪感を抱く
タイプではないので(勿論、扱い方によりますが)何ですが、少なくとも
障害を受け入れる過程がメインですし、また、そのバランスも絶妙だと感じました。重すぎず、軽すぎず、大学生という設定も良かったです。

最後に
続きを期待しています。LOVE成立まで読みたい。



13

やはり丁寧な作品はいいなあ。

買ったまま忙しくて読めず、やっと手を付けました。
難聴の子の話。
自分も軽い難聴なんで、これが悪化したらという怖さはよく分かります。
久々に想いを寄せる過程が丁寧に描かれていて、エロがあろうとなかろうと自分が読みたいのはこういう話なんだなあと思いました。
尺の問題もあるので、この作者さんが恵まれていたのもよく分かります。
感情は重視されず、出会ってすぐ関係持っちゃうエロ重視の話も悪いとは思いません。(自分が好みかと云われると微妙ですが)
BLはエロ重視の話とは違うベクトルで、こういう感情重視な話も増えていってくれたら、読者として嬉しいです。
佐川くんが過剰に騒ぎすぎず、普通に優しい子なのが矢張りよかったです。

続編があったとしても、この二人の関係はそんなにそっち方面に進まない方がいいなあ。現状より少し進んだ程度で維持、希望です。

11

この作品が収納されている本棚

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