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ごめんなさい 先輩を薄汚い想像に使ってる
美しい義弟・光×犯される義兄・春樹
春樹の先輩で唯一の救い的存在・英
3人の、交錯する愛憎の行方。
光の春樹への劣情は日に日にエスカレートしていき、春樹の心はすり減っていきます。
そんな中、自分を気に掛け、安らぎをくれる存在の英に、春樹は恋心を抱き始めます。
そして、行為中の光を英へとすり替えることで、自分の心を保とうとする春樹。
次第に、光とのセックスも、以前までの全身で拒絶する程の嫌悪感が薄れ、諦めたようにすんなりと開いていく身体。
義弟との異常な関係に慣れはじめ、自分すらどうでもよくなっていく日々の中で、英の存在は大きくなっていき、抱いた恋心も強いものになっていきます。
そんな中、ついに恋心を英に知られてしまい、春樹は英から離れようとしますが、そんな春樹を英は受け入れ、2人は付き合うようになります。
そして、恋人として迎えたイヴの日。
その日、光に捕まってしまった春樹。約束があるからと別れようとしますが、光は、逆上し、行く前に一回だけ僕とセックスして、と迫るのです。
駅の共同トイレでのセックス。声を殺し身体を交わらせる中、英からの着信。
"ほら 鳴ってるよ"
春樹のポケットから携帯を取り出し、通話ボタンを押す光。
必死に声を殺す春樹の後孔を、光は残酷にも突き上げます。"答えなよ"と更に突き上げる光。
堪らず、震える声で答える春樹ですが、電話の向こうの英の声は、もう聞こえないまま…
なんとか英との約束のレストランに向かった春樹ですが、英のどこか冷めた瞳。
電話越しに聞かされたセックス。冷静でいられなくなった英は、堪らず春樹に本当の事を言ってくれと迫ります。
春樹は本当の事を話します。相手が、義弟だということだけは、隠したまま。
けれど、どこかハッキリとしない春樹の態度に英の怒りは収まりません。
「…もう 終わりだ」
俯いて、唇を噛み締め、ただ涙を流す春樹に告げる、終わりの言葉。
そして、春樹の出した答えは、英の事務所を辞めること。
英は、春樹がどんな風に謝って縋ってくるのかと、そう思っていました。けれど、出されたのは辞表という答え。
英の怒りがまた強く燃え出し、春樹を更に突き放すのです。
二度と顔も見たくない、と…
***
読んでるとかなり辛いです。春樹が可哀想すぎて。
冒頭、別荘で光に無理矢理抱かれるのですが、口を塞がれ声すらあげられず、逃げられず、ただ涙を流して耐える。光が去った後、自分の後孔から流れ出る血と精液の混じった液体に、青ざめて涙を浮かべるシーンとか、本当に辛い。
盲目すぎる光。光は、本当は春樹も自分を好きでいてくれてるみたいに思っているのです。無理矢理犯してるなんて自覚はなく、"少し強引にお願いしたら春樹さんは聞いてくれる"、きっとこんな感じ。
だから、春樹がボロボロになっていくのも気付かない。
春樹が、光を拒絶出来ずにいるのは、春樹本人の性格に加えて、身体の関係が始まった当初の、どこか消えてしまいそうな光を見放すことが出来ず受け入れた自分自身の責任もある、とか思ってるんじゃないかなぁ。
それに、大の男の自分が高校生の義弟に犯されてるなんて言えるはずない。本当は全て曝け出して、解放されたいだろうにな…。
そんな春樹の救世主・英さん(まあ後に春樹を地獄へ突き落とすのですが)
英さんは…本当にイケメン。春樹でなくても惚れます。
英さんに恋してるのがバレた!と焦る春樹と、実は薄々気づいてたんだ…と、英が急接近するのですが、どうすればいいか分からずただ俯く春樹をソファーに座らせ、その前に跪く英さんの画が好きすぎて。
じっ、って見つめて、"キスしていい?"なんて…。
半ば強引にキスされたあと、顔真っ赤にしてじわって泣いちゃう春樹も可愛すぎるし、それでちょっとオドオドしてる英さんも可愛い。
身体の関係の前に、きちんと付き合おうとする英さんが本当に男前。英さんにとって男同士なんて初めてなのに、ちょっと試してみるか〜とかじゃなくって、付き合うって‼︎男の中の男。
春樹だって男と付き合うのは初めてだからどうしたらいいか分からないのに、身体ばかり光に慣らされちゃって、中々先に進まない英さんに痺れが切れてしまいます。
"男となんて…できないくせに…"なんて言ってしまい、めっちゃ後悔して、英が居ない間に英の机をピカピカにしてる春樹…くそ可愛い!
きっと、女性相手だったらこんな風に不安にはさせないであろう英さん。初めての男同士だからとても慎重。でもそれは春樹を大切にしているから…。何よりカッコつけの英さんだから、初めては最高のシチュエーションでやりたかったんだろうなぁ…。萌え…
でも、光。
光がいるんです。春樹には。
そして光には、春樹しかいないんです。
イヴの日、春樹の嘘に思わず声を荒げる光が好き。"今日何日か知ってんの?朝からニュースも浮かれて 頭おかしいんじゃないの"って。
光がここまでなったのは、数日前に母親からかかってきた電話の内容も関係していると思われます。その内容は、3巻で分かるのですが…。
そして…ここからが本当に、胸を引き裂かれそうな展開。
光以外の真実を話した春樹だけど、英さんは到底納得なんて出来なくて。
そりゃあそうですよね…。
好きな人が他の男とセックスをしていて、それを電話越しに聞かされる…おまけに、駅のトイレで、なんて。
でも、英さんの怒りはすごく分かるけど、"俺を好きなら本当の事言ってくれ"と言ったなら、"信じてほしい あなたが好きだから"と言った春樹の事を信じてあげて欲しかったな…。
ラスト、春樹が去った後、怒りの中で芽生え始める、欠落感、寂しさ、罪悪感。そして、許されたいという気持ち…。
ああ〜…英さん…
分かってたんだよね本当は、春樹はそんな人間じゃないって。自分の怒りが、強すぎたって。
思わず涙を流す英さんの横顔が切ない。
個人的にはとても名作だと思ってるので、ぜひ読んでもらいたい作品です…!
1巻と同時発売されてたので完結かと思ってたのですが、完結じゃなかった。
光に執着され続けている春樹。
そんな春樹がやっと手に入れた心のよりどころの英さん。
大学の時の先輩で、仕事の上司であり同士。そして恋人。
光に犯され続ける日々の中で、やっと幸せになれる、と思ったらこれまた一筋縄ではいかない。
嫌われても、逃げられても、どうしても春樹を手に入れたい光。
光との関係を知られたくない春樹。
自分に会う前に光に抱かれてきた春樹を許せなかった英さん。
全員の気持ちがすごく良くわかるだけに切なかった。
みんな、愛している人と幸せになりたいだけなのに。
愛しているから、許せなかったんだな、と。
あと個人的にすごく気になったのが、英さんの法律事務所で働いてる、ボブカットの同僚女性。
彼女って、実は英さんと春樹の仲を裂こうとしてない?すごくブラックな女性なんじゃないかとゲスパーしてしまった…。
ああ、3巻が待ち遠しいです。早く3巻でないかな。
これ、誰か幸せになれるのかな?っていうのが二巻読み終わったあとの率直な感想。
兄を脅して体の関係を持っているのに兄も自分のことが好きだと思っている弟。歪んでいるのにまっすぐに恋をしている感じがなんとも言えない歪感。
付き合っている人がいるのに弟との関係を無理やりだけどに続けている兄。
兄にとっては無理やりでどうしようもないことだし、ちっとも合意じゃないのになのに恋人の英に責められて捨てられてかわいそうで切なくて見てらんない!!!
弟としてる時の兄の目の死に方。救いがない。
そんな兄の唯一の光ともいえる英にもイブの約束の直前にセックスしてたのがバレて「2度と姿を見せるな」とかなんとか言われて兄の心はボロボロ。
でも死んでる目も情緒不安定さもボロボロさも全部まるごとおにいさんきれい!!!!!って言葉で片付けられるほど綺麗。かわいそうな受けが大好きな私にとってとてもいい展開でした。ありがとうございます!!!
救われない感じ満載で2巻が終わってしまったのでとにかく3巻が気になります。いつでるのかな!!!???とにかく早く続編が読みたくなる物語でした。
ただちょっと作画に不安定さがあり、めっちゃいい時と誰これ感があるときがありますがまあ話がしっかりしてるから流せる程度だと感じました。
1巻萌にしましたが、こちらは大好きな展開で拍手したい気分です。はーー好き!
断然英さん推しなんですけど、絶対にここくっつかないだろうなっていう辛さとか、英さん巻き込まれるって言ったじゃんって悲しさとか。でも推しは英さん。一方で春樹の魅力は微塵にも理解できないので、英さんは一人別の誰かと幸せになってほしいし、春樹に魅力が感じられなくなったからこそ光ともうよろしくやってれば良いじゃないのよという投げやりな気持ち。
二巻もかなり進展がありますね~!
内容もいっそう重たく、執着も激しさを増します。
さて、二巻は先輩である英との絡みが多めです。
そして大好きで理想の相手である先輩といい感じなのに、やはり最後には弟の思惑で見事に歪まされ…。
ワガママな執着を見せる弟から離れる覚悟も勇気もないまま、曖昧な態度を取り続けてしまった結果の末路はなんとも辛すぎる展開です。
このままずっと先輩と過ごせたら、受けはどんなに幸せだろうか…と読者に思わせる漫画って改めてすごいなぁと思いました。
弟のヤンデレ度は二巻では中くらい。
高校生なので出来ることも限られている中で使える手を使って受けが欲しいと泣くシーンはグッときました。
最初は純粋に想っていたのに段々と歪んでいく様が素晴らしい!
どんどん増してゆく執着と不幸。
今後、二人の関係がどうなるのか…とても気になります。