視姦に沈む

shikan ni shizumu

視姦に沈む
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神7
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

168

レビュー数
4
得点
55
評価数
13件
平均
4.2 / 5
神率
53.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
海王社
シリーズ
ガッシュ文庫(小説・海王社)
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784796409223

あらすじ

精神科医の紺野和基は、将来を嘱望される若手国会議員・弥上時澄の担当医となった。
原因不明の頭痛と不眠を抱え、どんな治療も効果がなかった弥上だが、和基のもとで症状は改善されていく。
そうして治療を進めるなか、二人は惹かれ合い結ばれた。
しかし、ある日を境に紳士的で優しかった弥上の人格が変わってしまう。
和基の自由を奪いひどく蹂躙するようになった弥上は、本来の姿に戻ったと言う。
非情な扱いを受けながらも、和基は弥上への恋情を捨てきれず――。

表題作視姦に沈む

弥上時澄, 国会議員, 36歳
紺野和基, 精神科医, 28歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数4

どシリアス

スプンオフだと全く気付かずに読む進めていて、なんだか見覚えのあるような名前と天人だって?!というところで、やっとスピンオフだと気付きました。。
多分前作を読まないとちんぷんかんぷんだと思います。
かくいう私も若干うろ覚えでしたが。。
謎めいたシリアスなストーリーでハラハラドキドキはするものの、萌えが足りなかったです。。
壊れかけた攻めをなんとか救おうとする受けの自己犠牲というか献身的な愛は凄まじいです。
ただ、前作で極悪人だったハズの攻めがどうして受けだけに心を許していたのかが若干謎でした。
ごっそり抜けてた記憶の謎もそこまで意外性はなく、想定の範囲内という感じでした。
お話としての重厚感はありますが、萌え度は低めですいません。。

0

献身愛

『視淫に溺れる』から約半年後ののスピンオフ。
前作では悪キャラだった国会議員弥上と精神科医紺野のお話しです。
前作の内容も多少リンクしているので、前作を読んでいた方がより楽しめると思います。

原因不明の頭痛と不眠に悩まされている弥上は紺野の働く病院に診療に訪れ、二人の距離が縮まっていきます。
弥上の頭痛には天人としての力と弥上の過去が影響していたのですが、
・暗示がかかっている弥上
・天人の力を思い出した弥上(前作に近い)
・本当の弥上
が楽しめます。

今回は自分を犠牲にしてでも弥上を救おうとする紺野の献身愛がすごい(笑)
前作もよりも面白かったです。

1

気になっていたキャラのスピンオフですが…

『視淫に溺れる』のスピンオフで、前作から約半年後の話。
前作で悪役だった代議士・弥上の物語です。

※前作の内容含めネタバレしています。未読の方は閲覧にご注意下さい。

あらすじ:
精神科医の和基(受け)は、与党所属の若手国会議員・弥上(攻め)の担当医に。
不眠と頭痛に悩む彼を診るうち、優しく紳士的な彼に惹かれていく。
やがて恋人同士となる二人だが、ある出来事を機に弥上の性格が豹変し…

人の精神を操る『天人』の能力を持ち、前作でその力を利用し世界を掌握しようとしていた弥上。
同じ能力者で親戚の篠束(前作受け)にその能力と記憶を封じられ真人間となるも、暗示の影響で不眠と頭痛に悩まされています。

何も知らない和基は、弥上と恋人になり甘い日々を送りますが、とある行動で弥上の暗示を解いてしまい…?
別人のように傲慢な本性を見せる弥上に戸惑いつつも、彼に惹かれていく…
そんな展開です。

物語中盤からは前作カプの西賀と篠束や、十市兄弟も本格的に登場。
能力を悪用する弥上を幽閉し、彼を止めようと動き出します。

ラスト1ページで弥上の幼少期のトラウマにつ続きいて詳細が明かされ、その後エピローグで大団円…というちょっと駆け足気味に感じる構成。
弥上の「世界を変える」という使命感の裏にどんな闇があるのか期待していただけに、昼ドラにでも出てきそうな手垢のついた過去エピソードには若干の肩透かしを喰らいました。
このトラウマと「世界を変える」という発想も結びつかず、前作の黒幕がずいぶんスケールダウンしたなという印象です。

和基のキャラにも今ひとつ共感できず。
失明する覚悟で弥上と向き合おうとする健気さは立派ですが、なぜそこまで弥上に惹かれたのか、「本当の弥上」にそこまで固執する理由は何なのか、よく分かりませんでした。
凶兆を「嫌な感じ」として予知する能力も結局何なのか曖昧なままで、ただ人から気味悪がられていた能力を弥上だけは受け入れてくれた…という和基→弥上の理由付けのための設定という感じでした。

弥上のツンデレ可愛い一面など、萌要素は多かったものの、ストーリー的には個人的にやや不完全燃焼の作品でした。

2

純愛でした

沙野さんは作家買いする作家さまですし絵師さんが笠井さんときたら即買いで、あらすじも何も確認せず購入しました。読み進めていくうちに、タイトルといい、出てくる登場人物たちの名前といい、既視感があるなあと思っていたら、『視淫に溺れる』のスピンオフでした。はい。

『視淫に~』で篠束と「天人」の力をかけて戦った弥上のお話。





主人公は精神科医の紺野。彼視点で話は進みます。
紺野の勤めるメンタルクリニックに、頭痛と不眠を訴え代議士である弥上が患者として訪れます。
端正なビジュアルに政治家としても台頭を表している弥上ですが、そんな弥上に主治医として頼られ、放っておけない気持ちになってしまった紺野は徐々に彼に惹かれていきます。

そんな紺野は人には言えない秘密を抱えています。それは不吉なことを予測できる能力を持ち合わせていること。
誰かに危機や不幸が訪れるのを知っていながら無視することができず、かといってそれを告げると相手に不快感を与えてしまう。自分の持つ能力を持て余しているさなかに沸き上がった、彼の恋。

紺野は、その不吉な気持ちを弥上にも抱いているのですが、続きなにに起因しているかわからず不安な気持ちを持ち続け…。

というお話。

前作の『視淫に溺れる』ではブラックなイメージの弥上ですが、『視淫に~』で天人としての能力を篠束に封じ込められたために、このお話の序盤ではかなりいい人です。

人望も、人気もある政治家。けれど内側には弱い部分もあって。という弥上と、彼の主治医なのに恋愛感情を持ってしまった精神科医の紺野の禁断の恋。

という出だしでストーリーが展開していくのですが、前半はホワイトな弥上なので甘い雰囲気で話は進み、ラブ度は高め。ところが、二人の恋が成就した後から始まる怒涛の展開に圧倒されました。ブラック弥上が降臨してからは一転、シリアス寄りで話は展開していきます。

あらゆるものを凌駕できる能力を持つ「天人」の弥上。
一見羨ましい能力に見えて、「天人」にしかわからない孤独や葛藤がある。
さらに彼には過去に何かあったというのが透けて見えて、いったい彼の何がそんなに苦しめるのか、気になって一気に読んでしまいました。

そしてブラックになってしまった弥上を助けるために全てを捨てて彼に寄り添う紺野の深い愛情に激萌えしました。
か弱いように見えて、弥上を理解し、受け止めようとする彼の男気が素敵でした。

二人の男が、それぞれ持つ不思議な能力。
その能力が彼らを孤独にし、けれどその能力があったからこそ惹かれあったのかな、と。

『視淫に~』に、前作の西賀×篠束のCPと十市兄弟も出てきます。この作品単独でも読めないことはないと思いますが、登場人物がかぶっていますし、人間関係を把握するためには前作を読んでから今作を読まれると理解が深まるかなと思います。
相変わらずナイスサポートをする十市兄弟ですが、次は彼らを幸せにしてあげてほしいな。

タイトルと表紙に「水」が匂わされていますが、読み終わってから見直すとその深さがしみじみとわかります。

笠井さんの挿絵は今回も素敵でした。
表紙も、そこはかとないエロスに満ち溢れていて、なんとも妄想を掻き立てられます。
沙野さんと笠井さん。
このお二人のタッグは、最強だと個人的には思うのです。

6

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