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悠の性格が素直でとてもよくて、この人に特別に思われたいって欲求が湧くのが自然に解った
面が良すぎて人付き合いが苦手ってのもあるだろうなって思ってたけど、その後に出てきたしんどい過去ってのも、実際の人付き合いだと重要なことが後出しになるものだからなるほどってなった
自分の胸の内で勝手に相手の振る舞いに期待してモヤモヤしたり嫉妬から言ってはいけない言葉を言ってしまったりとか、本当にあるよなって思った
彼女が彼女って風に話が運ぶなんて、ちょっとそこだけは驚いた
彼女があれで苦手になったのが男だけでビアンになったってとこだけはピンとこず、まぁ、会話でどう言うかってことの内なのかなと思っとくことにしたけれどあそこのジムはジョージにとって運命的すぎたな
色んなお話にバーは出てくるけれど、みんなザビエルの花園で飲んだらいいのに
どのお話のイケメン達もザビエルに見守られて幸せになっちゃいなよって感じ
ザビエルは可愛いし、ザビエル自身にもいい相手がいそう、自虐的でモテなくて僻んだりするありがちな役回りではなくてそこが意外と心地よかった
ネガティブイケメンと社交性イケメンのカプ。この設定を表紙に書いてくれてるのがありがたすぎます!絵柄によってはこのキャラ、イケメン設定だったんだ!?って途中で気付いて変な感じになることがあるので笑。
二丁目のバーで出会った二人がスポーツクラブで再会して…?というお話。
ジョージはネガティブといっても愚痴や否定ばかりなタイプじゃなくて、暗くてうつむきがちな猫背君って感じです。ただの感情でマイナス思考に陥るわけじゃないので、嫌な気分になることなく読めます。これは良いネガティブ!自分や他人を客観視して、根拠を持って卑屈になってます。
石渡は芯が強いタイプで明るくサバサバしてて好き。ビッチキャラで実際それなりのことやってきてるから、誤解されやすいタイプですね。
ジョージも好きになればなるほど盲目になっていき、石渡に疑惑の目を向けてしまいます。徐々に感情的にしか考えられなくなっていく様子が、ジョージが恋に溺れていくのを表していて、それがすごく良かったです。
二人とも言葉が足りなかったってオチなのは残念ですが、実は石渡がジョージに誠実に向き合っていたという意外性にきゅんときて、めちゃくちゃ萌えました。
あと自信がついて猫背が直り、しゃんと立てるようになった人を見るとじわっと泣けてきます。二人の後ろ姿がとても素敵なラストシーンでした。
描き下ろしまで読み終えた今は、はぁーもっとムギュッとして!!もっとベタベタして!!この先を見せてくださいお願い!!という感じなのですが。一息ついてみれば...何も考えずに入り込め、萌えあり、クスッと笑いあり、切なさもどかしさあり、そして作品に合った色っぽいHシーンがあり、ラストまで気持ちよく読めた一冊だったと思います。攻め視点のお話。その攻めはハーフですが、ルックス以外には特別それを強調した部分がなかったのも自分は好みでした。タイトルにある「猫背」は彼のことです。受けは、○○受けというのにはっきりとは属さないタイプに感じそこも自然でよかった、カップリングに萌えました。※以下もネタバレ含む
表紙のふたりとも、おそらく20代でしょうか。
年の差があまりない年下攻めだと思って読みましたがわかりません。
新井譲二(右前・攻め):洋菓子メーカーのマーケティング部所属・イケメン(日仏ハーフ)
石渡悠(左後・受け):スポーツジムの人気インストラクター・モテるゲイ
「接待用の店をリサーチしておけ」という上司の冗談にも気づかずに、新宿2丁目のゲイバーを訪れる譲二。そこで、自分とは真逆のタイプ、明るく社交的な石渡に出会います。ゲイの石渡は、好みだった譲二がノンケだと知って残念がりますが、後日、石渡の働くスポーツジムで偶然再会することにより、お茶したりまたジムで会ったりという付き合いが始まる。一緒にお酒を飲んだとき、普段心を開けないのに自分を解放できたジョージは、石渡と一緒にいるのが心地よいと感じ……。ここからが良いところですがここまでにしておきます。
人と深く関わるのが怖いのは、確かに過去のせいだった。
でもそれが最後には「思い出」という言葉で表現されているのが好きでした。
そういえばジョージは最初に「悠って呼んでよ」と言われたのに、本の最後まで「石渡さん...」と呼んでましたね、かわいいな。いつ呼べるようになるのかしら。それと、背中を押してくれるバーのママ's インパクトがすごいのですが、登場具合が程よく、ホッとできる存在として強烈ながらも好印象でしたよ。ぜひ、会いに行ってみてください(笑)。スポーツジムのシーンも楽しかった!神に近い評価です。
上司にからかわれ、ゲイバーと知らず二丁目の店に来てしまった譲二は
日本人とフランス人のハーフゆえイケメンです。
バリネコの悠にトイレで襲われかけましたが
その後一緒にカウンターで飲み、お詫びにと奢られ
自分とは違い明るく魅力があった悠が気になって…。
イケメンだから皆いけすかないというわけじゃないんですね…!
学生時代、自分のせいで同級生に嫌な思いをさせてしまった事があり
謙遜どころか自分を卑下するクセがついてしまったなんて気の毒でした。
同性からやっかみや嫉妬を向けられるのも最早日常茶飯事で、
開き直れるような図太い神経の持ち主ではない譲二が
ゲイでも自分をしっかり持っていて人生を楽しんでいるような悠に
徐々に惹かれていく様子がとても自然!!
彼の特別だと感じる事でつい優越感を持ち
悠も同じ気持ちでいるんじゃないかと期待してしまった矢先の
すれ違いというか想い違いというか…!!
悠と譲二の再会シーン、悠の反応が最初意外でしたが
やっぱり職場ですぐ馴れ馴れしい態度出来ませんもんね。
とはいえノンケなのに浮き足立ってしまう譲二がね…可愛かった…。
恋って、自分の気持ちだけじゃなく、相手がある事ですから
思い通りに進まないし同じような気持ちじゃないかもしれない不安と焦燥、
人と向き合う怖さを乗り越えて勇気を出せた譲二に拍手です!
そんな譲二を好きになって落ち着けた悠も良かったなぁ…。
描き下ろしで、譲二がノンケだから強引に進まず
ちゃんとペースを合わせるような所も健気でした!!
それを寂しく想うとか…どんだけ好きなんだ!!!恋って素敵!!!
ゲイバーのザビエル……清々しい程ザビエルヘアーで笑ってしまいましたが
譲二を「身体だけじゃなくって気持ちも猫背って感じ」と言い当てたりするところが
さすが宣教師…!(違う)
譲二と聞くと“みちの○一人旅”を思い浮かべてしまい困りましたが
悠は「ジョージ」呼びでしたww
なにはともあれ、やっぱり一度しかない人生ですもん、
好きな人には惜しみない愛情と誠実さで
前向きに生きたいなって思わせてくれるような作品でした!!
筋肉をつけると自分に自信が持てるようになるらしいですけど
あながち嘘でもないんだろうなぁと思ってしまいました。
スポーツクラブのインストラクターって意外な悠の職業でしたが
身体を動かすとやっぱり違うのかなぁ……。
運動した分アルコールを摂取してしまいそうな私には不向きでしょうが…ww
◾︎新井譲二(ハーフ,ヘテロ)×石渡悠(スポーツジムインストラクター,ゲイ)
社交的な石渡の周囲に対する新井の嫉妬、非常によく分かる。そしてそれによる行動が弱くて人間じみてて大変好き。
BL作品の登場人物で、主役が喫茶店シーンのような地味にリアルに人を傷つける言葉を吐くことって少ないんですよ。意外と。派手な喧嘩ではなくあくまでも地味に。ホモファビア的発言というより、日常で不意にしてしまいそうな絶妙な嫌味というか。コミカルな雰囲気で出るとか、悪役がこういう発言をすることはあるんですけどね。
それに対する石渡の返しもリアルで、大人2人の距離の取り方もリアル。続けようと双方が頑張らないと、この関係は簡単に終わってしまう。同じ学校に通う学生モノでもなく、ましてやヘテロとゲイの恋愛なんだから。面倒くさい色々を押してなお好きだからこの2人は一緒にいようとするんだよな、と思わせるところが好きです。
大島先生の描く目が若干怖くて苦手なのと、石渡がスポーツジムのインストラクターらしい体系だったらなおのことよかったな。着衣のときはいいとして、エッチシーンで強調して欲しかった、折角の設定を。
私ごとですが、記念すべき1000レビュー目となりました。