性悪人誑しに男前わんこが溺れています

shouwaru hitotarashi ni

性悪人誑しに男前わんこが溺れています
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
8
評価数
4件
平均
2.5 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥687(税抜)  ¥741(税込)
ISBN
9784576161815

あらすじ

年上の同期・千林に憧れ、支社に異動した野江。子犬のように懐くも、人格も育った環境も深淵を極める人誑しにいいように翻弄され…。

表題作性悪人誑しに男前わんこが溺れています

千林凌爾・工場勤務生産企画課社員・28歳
野江奏太・攻めと同じ生産企画課で同期・25歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし「Best Partner」
  • あとがき

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レビュー投稿数3

ヤンデレ不思議ちゃんにわんこが執着しています

『草食むイキモノ肉喰うケモノ』のスピンオフ作です。前作で受け攻めにちょっかいをかけていた名脇役の、千林というメガネエリートが今回の攻め。
工場が舞台の、3歳年上の攻め・千林×わんこな同期受け・野江、というカップルになります。

ですが、うーーん…。
『草食む〜』は好きだったし、今城けいさんは大好きだった作家さんなのです。商業誌の既刊はすべて読んでいます。
その上で、前作『イケメンNo.1俳優の溺愛ねこ』、前前作『そんなん仕事しとるんやろが!』と今作の『性悪人誑しに男前わんこが溺れています』が、本当にツボらない。(個人的な感想です)
あらすじは面白いんです。ということは、好みなはずの作品なんです。なのに読んでみたら、キャラの性格は統一されていないし、セリフは違和感ありありの変な口調だし、ストーリー展開は無理やりだし…。

まずタイトルの「性悪人誑し」。これ攻めのことらしいですが、全然違います。性悪はともかく、誑されてるのは受けだけ。周りとは距離のあるヤンデレ不思議ちゃんです。どちらかというと受けが人誑しなので、人気者の受けがヤンデレ男に引っかかるような作品イメージです。
続き
そして受けが攻めに惹かれ、ひたすら執着しているのですが、その惹かれる要素が攻めにまったく感じられない。研修で一緒になった攻めが優秀でした、「そうくん」と呼んでもいいか聞かれました、それだけです。
その後別の営業所に配属され、なんとか攻めと一緒の工場に転属されるように転属願いを出し続ける気持ちがさっぱり理解できません。
晴れて同じ工場に転属されてからも、ほぼ交流はないし、交流したとしても思わせぶりなことを言われて受けがぐるぐるするだけ。攻めと受けの会話も、攻めが自分だけに分かることを思わせぶりに呟き、受けが訳分からず困惑する、の繰り返し。「左手の能力が抑えきれない…!」とか独りごちる厨二病のようなキャラに見えて仕方がなかった。

3冊続けてハマらず、個人的にガッカリしています…。
エロは良かったけど、そのエロも唐突な感じで、最後はまたも唐突な1年間の転勤、そして復帰。攻めの家庭事情を解決させるためそういう展開にされたのかもだけど、わざわざ離れ離れにさせた割にはその間の切ない描写もほぼない超駆け足な展開で、お話的に何の意味があるのか疑問でした。

1

「性悪人誑し」に過度な期待は禁物

既刊「草食むイキモノ 肉喰うケモノ」に登場したクール眼鏡お兄さん・千林のスピンオフ作品です。主人公は千林と同期の野江(受)で、前作では謎に包まれていた千林の本性が色々と分かる物語になっています。

前作を読んでいなくても問題はありません。私は前作がかなり好きで今でも時々読み返すので、本作での千林のキャラクターは…意外な面もあれば想像したとおりの面もあるのですが、うーん…詳らかに知らないほうが良かったかなぁとちょっぴり思いました。

読み終えてみると、千林は確かに「性悪人誑し」の面はあるのですが根は結局イイ奴なので、本作では妙に情緒不安定なキャラクターになってしまったような気がします。「そうくん」にまつわるエピソードは若干のヤンデレ臭がするしね…。一方の野江は最後までわんこっぷりを貫いていて頼もしかったです。

千林の別荘で静かに想いを確かめ合うシーンがとても良かったです。映像で見てみたいと思いました。

1

攻めの変わりっぷりが面白い!

受けはほほを染めて攻めを振り返り、攻めは背を向けてうっすら微笑む。そして帯の下ではそっと手を触れあわせて…という大変素敵なカバーですが、まさに内容そのままです!( ´艸`) 最初に見た時は、攻めの微笑みが意味深に見えたのですが、読み終わった後にもう一度見ると、すごく優しい表情に見えてくるのが不思議…。どちらにしろ性悪な攻めが自分の思惑とは逆に、誑かそうとした相手に溺れちゃうというのが大変ツボな作品でした。
「草食むイキモノ 肉喰うケモノ」のスピンオフで、そちらの主役二人もチラッと出てきます。受けの隣で食事する同僚に、攻めが牽制してたりして、こちらもニヤッとしました。

攻めの千林がですね、タイトルから「性悪人誑し」ともうバレバレですが、最初の方は性悪どころじゃない感じです。ちょっとだけ入る攻め視点でよく分かりますが、かなりゲスい…。野江が自分に好意を持っている事を分かっていて、優しくしてみたり冷たい態度を取ってみたりと本当に性悪なんですね。よし、今度はコイツで遊ぼうみたいな。「こいつ、マジか!」とかなり腹が立つのですが、病弱で家族の愛情に恵まれなかった過去がわかると、複雑な性格に続きなっても仕方ないのかもと。更に、唯一愛情を注いでくれた祖母に対する想いや、そんな中支えになった初恋の「そうくん」の事が分かると、性悪なんだけどピュアな部分もあるのねと見方が変わってくるのです。

受けの野江は、そのまま男前わんこです。ちょっと自分の気持ちに鈍い所もありますが、基本的には聡くて思いやりがあります。攻めの謎めいた所に惹かれていくのですが、ひたすらワンコのようになつく所が可愛いのです。攻めに「そうくん」と読んでいい?と聞かれ、自分ではなく他の誰かを思い浮かべているとすぐ気付き、しかも攻めに直球で「そうくん」が他にいる事を尋ねるという真っ直ぐさがあるんですね。彼にも小学生の頃、いつも病院で見かけた初恋の相手が居て、まぁ、このへんは鈍い私でもオチはすぐ予想がつきますが…。

そんな感じで、とても男前で真っ直ぐな野江に軽くチョッカイを出すつもりだった千林が、ミイラ取り状態になるというのが見所です。そもそも本人が自覚する以前に、受けに抱きつく同僚に嫉妬して引き剥がしたりしていて、これはやられちゃってるでしょうと丸分かりなのですが。更に全面降伏した後の、受けをデロデロに甘やかす所がひたすら甘くて、ニマニマしちゃうんですね。受けが攻めを庇って右手を怪我するのですが、面倒を見るという名目でご飯を「あ~ん」で食べさえ、お風呂に入れという下りがひたすら甘い…!

最後の短編が丸々攻め視点ですが、受けにメロメロなのがよく分かります。受けを閉じ込め、鎖につないで一生飼い殺しにしたいと、独占欲の強さをのぞかせてます。しかし、受けの為にそれはしない、この世界に受けが居て、自分を愛してくれるなら何でも出来る…と最初のゲスぶりはどこに行ったという溺れっぷりです。そしてエッチでは、「ちゃんと覚えて。僕に愛されるやりかたを」とひたすら甘々です。もう、おなかいっぱいという感じです…。

攻めの好き嫌いが分かれそうな気もしますが、私は楽しく読めました。



4

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