蟷螂の檻 1

tourou no ori

螳螂的牢笼

蟷螂の檻 1
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神45
  • 萌×213
  • 萌7
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

86

レビュー数
7
得点
302
評価数
71件
平均
4.3 / 5
神率
63.4%
著者
 
媒体
コミック
出版社
祥伝社
シリーズ
onBLUE comics(オンブルーコミックス・祥伝社)
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784396783990

あらすじ

孤独な御曹司に植え付けられた快楽。地方名家・當間家の跡取りとして厳しく育てられてきた育郎(いくろう)は、座敷牢に匿われる妾腹の兄・蘭蔵(らんぞう)に父の関心のすべてを奪われていた。辛くとも気丈に振舞う育郎だったが、そのそばには、常に一人の男がいた。典彦(のりひこ)。育郎が幼い頃から仕える年上の使用人である。典彦は、孤独な育郎を蛇のように愛でた。深い口づけを教え、性処理とうそぶきながら股を開かせ、その長い指で尻を抉った。そうして育郎に快楽の種を植え付け体をいやらしく変えていった。そして数年後、事態は一変する。當間家当主が死に、育郎が次代を継ぐ時が来て――!?

表題作蟷螂の檻 1

典彦・當間家に仕える使用人
當間育郎・當間家当主

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レビュー投稿数7

受けが性格悪い

世界観は良くできてるし絵も綺麗です。ただ個人的にあまり趣味に合わなかったかな…。
受けが兄を殴るような性格の悪いやつで使用人の男に性欲処理してもらっています。使用人は計画的に受けを快楽落ちさせている感じです。
知的な障害があるようで幼児のような兄と献身的に世話をする優しいハーフの男も出てきますが、こちらのカプはどうなるかまだわからないです。カプだったらこちらの方が好みかな。
主人公の受けがとにかく嫌なやつなので、性格悪い受けが好きな人には合うかもしれません。

0

完結しないと解からない

全体的に薄暗い雰囲気で背徳感が漂う、昭和期の封建的な田舎の旧家のお家騒動を描いたBL。
いつもの彩景でりこ先生が描かれている、明るくてラブラブエッチなお話に慣れていると驚きます。

メインの登場人物すべてになんらかの歪で悲劇的な要素があり、今のところ救いがありません。
主人公である育郎は実の父母に愛されず、母親には先立たれて遺産を貰える権利もない。
そして使用人の典彦に愛されてはいますが、ハッキリ言って虐待的に偏愛された可哀想な設定です。
また育郎が父親の愛を独占したと憎んでは暴力をふるう、兄の蘭蔵は遺産の為に生かされている。
その蘭蔵が発達障害である原因は、間違いなく愛人への嫉妬で病んだ育郎の母親です。
幼少期に育郎の母親が彼の首を絞め、そのときに呼吸を止められて脳障害が残ったせいでしょう。

これからの展開が楽しみではありますが、このままの暗い雰囲気が続くと正直しんどいです。
完結しないと、この作品をちゃんと評価できないような気がしています。

1

表紙の雰囲気が好きなら

 花札みたいな表紙がとっても気になっていたこちら。1.2巻同時発売なのに完結していないと言うことで購入をためらっていましたが、電子で出たのを知り勢いで2巻まとめてポチっとしてしまいました。
 
 これは面白い!ちるちるインタビューで「昭和の映画の様な」と形容されていたけど、確かにそんな感じです。登場人物たちの名前を冠した各話がうまく絡み合い、常識とはかけ離れた名家の深部が少しずつ明らかになって行く構成が巧みで、どっぷりと淫らで背徳的な世界観に浸ることができました。
 それぞれのキャラも生い立ちや性格などもしっかりと設定されていて、言葉づかいや仕草など細かいところまで描かれているのがすごいと思いました。
 淫靡に描かれたエロシーンも、しっかりとしたストーリと共鳴して、よりいっそう淫らな雰囲気を増しています。彩景でりこ先生の絵柄にはこういうダークなストーリーの方がずっとしっくりきますね。
 電子なので修正にも触れておきますが、私は楽天koboで購入しました。紙版の状態がわからないので比べられないのですが、局部は元の線がうっすら見える白抜きで、細かいコマは上手く見えないように描かれ続きているので、修正がストレスになることなく読むことができました。
  
 インタビューによると「使用人攻×御曹司受の主従BL」と言うことですが、私は育郎と蘭蔵の関係がどう進んでいくのかが気になります。こう言う題材の作品の辿りつく先には光が見えないので、もしやメリバ…?とちょっと気になっています。
 表紙の雰囲気が好きだと思った人なら、買って間違いないと思う!続きが楽しみだー!!

1

うーん…

面白いのですが、育郎の蘭蔵に対する仕打ちがあまりに酷くて少し不快になりました。蘭蔵の発達障害の原因或いは悪化させたのは、育郎の母親であるように見えました。育郎の母親が蘭蔵の首を絞め殺そうとしたシーンがあったので。育郎が赤子の頃ですから、知る由も無いのは無理がありませんが、それにしても何の害もない障害を抱える兄を殴る蹴るのは酷すぎます。嫉妬心だけでよくあそこまで酷いことができるものだな、精神的に問題を抱えていそうだなと思いました。
ただ、内容自体はすごく面白いですし、統一性もあるので読みやすいです。

0

神評価超えて殿堂入りさせたい

久しぶりにがっつり背徳感のある作品が読めた気がします。
彩景さんのシリアスは本当に好き。エロじゃなくて淫靡をうまく描いてくれる稀有な作家さんだなぁと思いました。
実力のある作家さんなので何を読んでもそれなりに面白いのですが、こういう題材はまず好みなうえに、こんなにがっぷり書いてくれる作家さん&出版社が少なくて(ニーズが少ないのでしょうか?)不満だったところに、キタコレです。昭和レトロダーク系とでもいいますか、匂い立つような空気が感じられます。
「秘め事」という言葉をこれほど如実に表現している作品も珍しいのではないでしょうか。こういう題材を書こうとして構築しきれていない作品が多い中、これは読んで間違いないと思います。
こういうレトロでドロドロなお話が好きな方には必見じゃないかな。
久々神評価できる作品です。

8

自己愛

気になって調べたら『チョコストロベリーバニラ』の作者さんでした。納得です。それぐらい面白かった。引き込まれた。そしてめちゃくちゃエロかった…。2巻までのネタバレ含みます。

結局人って一人では生きていけないんだな〜と思いました。両親の愛を得られなかった育郎は典彦にそれを求め、異国の血が混ざっているために周囲から疎まれてきた健一は同じく嫌われ者の蘭蔵を拠り所にする。育郎も健一も、愛情を欠いた人達でした。育郎は幼い頃に母親が死に、父親は兄にばかり関心を向け、結局後継として認められることもなく。健一はその見た目から結局どこに行っても受け入れられるとこはない(混血キャラはいつでもここが萌える。自分のルーツがわからない、どこに行っても余所者扱い、っていう)。周囲と違うことで弾かれた健一は特にわかり易い。自己愛のような。愛されなかった自分と同じ存在を愛することで自分を愛する。蘭蔵に自分との同一性を求めてる。育郎も同じ。育郎の場合は典彦が度々口にする「同じですよ」に影響するところがあるが…方向性は違えど、どちらかと言うと典彦の方がその傾向があるかも。典彦は育郎を周囲と違う自分の所まで堕として同じ続きになる、って感じ。蟷螂の共生の話もあるし…。典彦は共に生きて、共に死ぬ、っていうずるずると依存しあった関係になりたいのかなあ。この人も大概暗いですね。
蘭蔵は魔性です。本人の自覚がないままに。体は大人だけど、中身が子供で、どこまでも無垢な所が人を惹きつけるのかもしれない。父しかり健一しかり、育郎もまた。

演出が細部にあるので繰り返して読んでほしいです。育郎の握った左の人差し指だとか、他にもたくさんあるので。
伏線というか、まだ触れられていないものもあるので、そこも楽しみです。お父さんの義足とか、「あの男」とか。2巻最終話の男は誰なのか。
3巻まで一年待たなければならないのがつらい……

3

ドロドロの、シリアスもの

作家買いです。特典が欲しくてとらのあなさんで1・2巻まとめてポチったのだけれど、アニメイトさんのクリアファイルも欲しくて久々の複数買いをしてしまった…。
とらさんで購入した分はまだ届いていないので、とりあえずアニメイトさんで購入してきた1巻を読んでみました。

ネタバレしてます。苦手な方はご注意を。




やばい。すんごく面白い。
でりこさんはギャグテイストな作品も描かれますが、この作品はでりこさんらしいドシリアスもの。でりこさんの独特な絵柄と相まって、ドロッドロなお話です。


時代は昭和初期(だと思われる)。
地方の名家に生まれた育郎が主人公。

育郎の父親は育郎に構うことなく屋敷のとある部屋に入りびたり。その部屋に近づいてはいけないと言われ続けてきた育郎ですが、まだ子どもだった頃、偶然中を覗いてしまったことが。
そこで、父親がきれいな男の足元にかしずき、彼の足をなめているところを見てしまいます。
父親が、まるでカマキリに食べられてしまうようだ。
そういう感想を持った育郎ですが、彼が誰なのかも知らず育ちます。

育郎を産んだ母親は正妻さんで続きすが、実は外に愛人がいて、その愛人が生んだ子が部屋に閉じ込められていた男・蘭蔵。育郎とは腹違いの兄。
夫を深く愛しすぎていた育郎の母親は、愛人と愛人の産んだ子の存在に耐え切れず精神を病んでしまい、それを理由に離縁され、そして孤独な死を迎えています。

時は過ぎ、当主が亡くなり、跡継ぎとして家を任されたのは育郎。
なのだけれど、父親は財産を蘭蔵に相続させると遺言に残しており育郎はお飾りの当主でしかない。
母親が死んだこと、そして父親の愛情を取られたことを恨み蘭蔵に辛辣な態度をとる育郎ですが、その育郎の孤独を埋めてきたのが古くから使用人として育郎に仕えてきた典彦で。

典彦は育郎に忠誠をちかっているようで、実は…。

というちょっと昔の昼ドラのようなストーリー。

従順な使用人の顔を持ちながらも、育郎を手のひらで転がし続ける典彦。
両親から愛されることなく育ち、心のバランスが危うい育郎。
育郎の腹違いの兄で、知的障害を持ち子どものような蘭蔵。
そして、家族から疎まれる蘭蔵を、自身も混血という境遇を持つために共鳴してしまう郵便局員の西浦くん。

出てくる登場人物たちがみんな個性的で、それでいて話に統一感がありストーリーに無理がない。

育郎の母親と典彦が関係を持ったのだとわかる表現が少しですがあったり(地雷の方はご注意を)、知的障害を持つ蘭蔵や混血の西浦くんを差別するような言葉や体罰があったり。
もしかしたら読み手を選ぶ作品かなと思いますが、個人的にはとてもツボでした。

1巻では典彦と育郎のセックスシーンはありません。
男同士で関係を持つ意味がない、と典彦が育郎に教え込んでいるため。そして、育郎自身が立派な当主にならねばならないという母親の呪縛に縛られているため。
けれど、典彦が育郎の身体を性的に追い詰めるシーンはある。身体は繋げないのに、指でいたぶる。
そのシーンがそれはそれは官能的。
育郎の、典彦への想いが透けて見えるためか。
典彦の、育郎へのいびつな感情がどこから来ているものかわからないためか。

西浦くん×蘭蔵の関係もすんごく気になります。

ああ、しまった。やっぱり2巻もまとめて買ってくるんだった。
と後悔しきり。

早く2巻を読みたいです。

12

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