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表題作ギヴン 5

上ノ山立夏
高校2年生,ギター担当
佐藤真冬
高校2年生,ヴォーカル&ギター担当

同時収録作品ギヴン(5)

梶秋彦
大学生・ドラム担当
中山春樹
大学院生・ベース担当

その他の収録作品

  • 羽化前夜

あらすじ

秋彦に押し倒されながら、苦しげな彼に差し出した手さえ振り払われた春樹。
それでも秋彦を突き放せないまま、バンドのフェス予選が始まる……!!

作品情報

作品名
ギヴン 5
著者
キヅナツキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
ギヴン
発売日
ISBN
9784403666742
4.4

(298)

(216)

萌々

(45)

(18)

中立

(2)

趣味じゃない

(17)

レビュー数
21
得点
1316
評価数
298
平均
4.4 / 5
神率
72.5%

レビュー投稿数21

恋の終わりと、始まり

4巻に引き続き春樹、秋彦、雨月のメイン回と言える
一言で言うなら、恋の終わりと始まり

春樹と秋彦は共同生活をなんだかんだ続けていく
お互いの生活を見ていく中で知らなかった1面を知っていく
そして今までの事を吐露する秋彦
好きなのに、好きでいることが苦しくなる
春樹と秋彦、お互いの状況が似ているわけですね

雨月も秋彦も春樹も苦しい
そんな時に真冬の歌が背中を押す
大丈夫、大丈夫、きっと何処へもいけると

真冬の歌で秋彦もやはり自分は音楽が好きだと、捨てられないと気づくわけです
そして雨月との別れを決意する
このシーン、やばいですよ
ボロ泣きしました
1つの恋が終わったわけです

そして春樹と秋彦のターン
心を入れ替えた秋彦、そして相変わらず包容力がでかすぎる春樹
おめでとう(^^)
幸せになってくれ

0

みんな幸せになって………

ギヴンや真冬の進化にわくわくしつつ、大人組の割り切れない感情に心が苦しくなる巻。
秋彦にはだいぶ腹が立っていましたが、キメるとこは決める。良かったね、春樹さん( ;꒳​; )
でも私が一番泣けたのは雨月さんの涙。
好きだけど一緒に居るのが辛い。音楽を愛するが故の苦悩。2人は同じ楽器をやっているからダメだったのかな……
春樹さんの懐の深さとか優しさに包まれて変われた秋彦。クズ彦とか呼ばれてたたけど、脱却できて良かったね!ほんとに春樹さん大事にして!!!!

現在発売中の番外編では秋彦が10年後も春樹さんをめっちゃ大事にしてるし頑張っているのも見られて嬉しいいです。願わくば雨月さんの幸せにしている姿もみたい!

0

雨月と春樹がかわいそう

キヅ先生絵はうまいけど正直感情の変化や考えてることが分かりにくい
秋彦がなぜ春樹を好きなのか分からない(なんなら真冬が立夏を好きなのも分からない)

春樹が好きな理由、音楽を好き、楽しいと思わせてくれるからならそれは甘えで楽な方に逃げたように見ました
春樹は天才ではないから一緒にいて苦しくなくて、雨月はずっと出会ったときから天才で嫉妬してしまって苦しい、だから逃げたい

4巻まで好かれてると知ってながら都合のいいようにヒモしてみて見ぬふりしてたのに助けてっていえばよかったはないでしょ??

最初からずっと好きになれません

2

これからどうしていくの?

秋彦とハルもくっついちゃうんですね…個人的にこの二人は曖昧な関係が長い方が萌えたなあ…。
ハルは秋彦に甘々だし、この男かって雨月に思わせるほどの特別感があったのか疑問でした。秋彦の中で無意識下にあることに雨月は気付いたってことなんでしょうか。
秋彦は雨月と一緒にいると才能への嫉妬でどうしようもなくなるけど、そうならないハルと一緒にいて楽しいってちょっとモヤります。前回ハルが同じことを秋彦に感じて悩んでたので、同じ苦しみを与えることにならないのかな。そこはもうハルの中で割り切れてるのかな?にしてもなんかモヤる…。ハルの立ち位置が才能的に一番下なのが明確にされ、なんかしんどいと思いました。
バンド面はこれから昇っていくかもだけど、BLはカプができてしまってこれからどうしていくんでしょうか。変に別カプとか投入せずに、バンド話に集中して読みたいです。

0

季節はめぐる

初読時は萌評価だと感じたようで、評価確定後の萌評価のままとなっていますが、再読時の現在では神寄りの萌萌です。
4巻を読んで、成人組の複雑さに感情をぐちゃぐちゃにされ、一体どうなってしまうんだ…と思いながら再読。
複雑なのですが、何回か読み返してしまうほど読み応えがありました。

真冬の存在と歌は、周囲の人をどんどん変化させていく魔法めいた力があるのだと思う。
1番初めに書いた歌詞は、自分と、そして由紀のためだけに、吐き出せずにいた思いの丈をぶつけた慟哭。
2番目に書いた歌詞は、人の心に真っ直ぐ届いて共鳴させてしまうような、聴き手によって受け取り方が変化するものだったのではないでしょうか?
まだ自分も、ふとした時に亡くした恋人を思い返す事もある。
人が新しい道に進もうとする時。
今まで一緒に歩んだ人との手が離れてしまう事や、思い出を忘れてしまうかもしれない不安があるかもしれないけれど、それでも大丈夫なんだと。
別れた人、別の道を歩む事になった人との思い出もすべて携えながら、新しい道を歩んで行く事だって出来る。
そんな風に、人の心に優しく寄り添って前を向く勇気を与える歌を真冬は歌ったのかも。
すべてを糧に変化し続ける彼の歌だからこそ届くのです。

ギヴンという作品は、モノローグが多用されています。
そのどれもが多くを語らず、わざとぼかしてあるというか、具体的にこうとははっきりと書かれていないので、細かな部分は読み手が想像するしかありません。
けれど、真冬の歌は確実に雨月・秋彦・春樹の心に届いているのが分かる。
真冬は歌で少しの魔法をかけただけです。
あとは自分自身が気付き、変化をしていくだけ。
雨月の想いを想像するとあまりにも苦しく切ない結末ではあります。
自分ではだめだった。でも、応援していると言えた彼もきっと前を向いて歩いて行けるはず。
雨月にも救いがある事を願ってやみません。

ある人との雨の日のはなし。
ある人と出逢ったある秋のはなし。
ある人とのありふれた春の恋のはなし。

手を離し、別の道を歩む事を決めた雨月と秋彦。
手に触れて、もっと一緒に歩んでみようと決めた秋彦と春樹。
バンドを通して、音楽を通して感情の変化を描くのが本当にお上手だなと感じます。
秋彦の春樹への感情の変化はやや分かりにくいものですが、春樹が自分に寄せる想いを以前から知っていて、ただそれに応えられるような人間ではないと分かっていたからこそ、見合う男に変わりたいと前へ進み始めようと思ったのかななんて。
2巻で秋彦は春樹に対して「ささくれてた昔の俺をバンドに誘ってくれてありがとう」と笑顔で感謝を伝えているんですよね。
初めに秋彦に救い、変化をもたらしてくれたのは春樹だったんですよ…

すごくすごく複雑な3人の長く苦しいお話でした。
本来ならば春樹おめでとう!と、すっきりとした気持ちで喜びたいところではあります。
しかし、めでたしめでたしにならないところが好きです。
高校生組カップルの可愛さと過去とのアンバランスさ、成人組カップルの行く末と幸せを期待しながら次巻へ進みたいと思います。

1

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