描き下ろし漫画付きRenta!限定版
人間と吸血鬼の許されない恋、ついに完結――!
寿命が違うことへの葛藤を抱えていた2人。
ガリバー旅行記にもありましたが、不老不死は逃れられない業。あちらは不老じゃなくて体は衰えるのだったか。
いずれにしても終わることがない命というのはある意味ゾッとします。
社会から見れば、一人前になったら体が元気うちは仕事を与え、老人になることに定年でリタイアしてもらう仕組みですね。いつか引退する日が来ると思うから頑張れるのかも知れません。終わりがないとなったとき人間はどういう行動に出るんでしょうか。そんなSFがありそうです。
さて、かなり脱線しましたが、事故がきっかけで頑なだった和重さんの気持ちに変化が起き、ハッピーエンドという完結編でした。
2人がお互いに望んでそうなるなら、一つの形なんだと思います。
でも死ぬ間際に昭彦がダメだと言ったような。アレはどういう気持ちだったのでしょうか?
最後のページに2019年と書かれていて、最近出たと思っていたのにあっという間に時間が経ってるなあとしみじみしました。
男性らしい筋肉質な体が魅力の先生。こちらも期待通りです。
3巻通して思ったことは、みちのく先生の絵がめちゃくちゃ好みだということ♡!!!!
筋肉質だけど肉感的でセクシー。
途中途中のコミカルな絵もかわいくて
良いメリハリに。
受けは細っこいいかにもな子を鳴かせまくるのも好きだけど、和重みたいな元ノンケの身体付きがしっかりした男性をよがらせるのもたまりませんね。
年下の大型ワンコが我慢できずにがっつくのも良きです。
お話は、私的には希望通り、ふたり揃って永遠の時を生きることになります。
2017年かぁ
もう7年前になるんですね!
みちのくアタミ先生の吸血鬼シリーズ、最終巻!表紙がもうね…美麗すぎて、ずーっと見ていられる…
1巻は和重(受)、2巻では昭彦(攻)が表紙でしたが、最終巻はキス寸前の二人の横顔です。本当、美しいです…
この最終巻で、将門と半吸血鬼である師夏との過去が明らかに。
もう、昭彦×和重カプも気になるんですが、この二人の出会いと関係に至るまでのお話が悲しくて切なくて、心が抉られました( ; ; )
そして、メインカプである昭彦×和重!
2巻最後で、将門から「俺が吸血鬼にしてやる」と言われた昭彦。
きっぱりとそれを拒むも、自分が和重より先に逝くことは覚悟できても、一人残される和重は…?この決断は本当に”正しい”ものなのか?と考え込んでしまうのですね。
切なさMAXすぎる。
終盤、昭彦に訪れた危機に、和重が吐き出した”人間らしい”激しい感情とその叫び…
こうなることは決して二人が望んだ最良の形ではなかったけれど、ラストの喫茶店での二人の変わらぬイチャイチャラブラブっぷりに、うるうるしながら心が満たされるのを感じました。
もっともっと、現代を生きる二人を見たいので3巻完結なのが少し残念ですが;
やっぱりみちのく先生の作品、大好きだなあ。何度も読み返すシリーズになりそうです。
まず師夏くんが吸血鬼になる時のお話で将門さんが師夏くんを助けたのは、1巻の師夏くんと出会ったばかりの昭彦くんが師夏くんと和重さんに似ていると言っていたシーンの伏線回収になっているんじゃないかなと思いました。
師夏くんが和重さんに似ていたから将門さんは師夏くんを助け、「俺を恨むなら好きなだけ恨め。それがお前の生きる理由になるならな」という言葉は本当は和重さんにもかけたかった言葉なのかなと思いました。
3巻では師夏くんと将門さんのお話もあってすごく楽しめました。
そしてあれだけ昭彦くんを吸血鬼にさせないと言っていた和重さんが自分の判断で昭彦くんの血を吸っていたシーンではこれから和重さんが重い責任感を背負いながら生きていくことになるかもしれないけど、和重さんと昭彦くんがこれから一緒にいれると思うと心からおめでとうと言いたいです。
それから40年ほど経った2017年では、40年経っても若い姿の2人がいて、40年ほど前と違うのは幸せそうにしてる2人がいたこと。ひとりじゃないってすごいことという昭彦くんのセリフにはすごくグッときました。
この作品が完結してるのは悲しいけど、和重さんと昭彦くんと師夏くんと将門さんが永久に幸せであれますように。
2巻ラストの不穏な展開から将門の妨害が大きな壁になるのかと思いましたが、そこまでではなかったですね。昭彦の決意の前にあっさり引き下がった。
で、不可抗力で昭彦が瀕死の状態になり、やむを得ず吸血鬼になるというのは予想外でした。
将来昭彦が先に死に、残された和重が悲しむであろうことをさんざん悲観していたし、2人とも昭彦が吸血鬼になることを望んでいなかったのに。
それはなんやったん?と正直思いますがw
いつか別れる運命の人間と吸血鬼ではなく、吸血鬼になるしか生きる術がない状態にして、結果的に2人末長く仲良く暮しましたとさ。な結末にしたかったんでしょうね。
現代の2人まで描かれていたし、しあわせそうだし、ハピエン大好きなので終わり良ければ全て良しですが。
将門の今までの行動は和重を思ってのことだったのか。にしては、匂わせですねw
3巻まで全体的に話がシンプルで読みやすかったですが、いささか単調に感じました。
特に1巻の序盤は話の持っていき方がぎこちないなと。場面転換や動き、セリフのせいですかね。
絵が1巻とはずいぶん変わったとあとがきで書かれていましたが、私はその点はそこまで気になることはなく。
ただ、和重の裸体がこんなむっちりなの?とは思いました。腰が太いお尻も大きい。
着衣の時は細身に見えるのに…と。
それでも和重はエロくて良いです。
昭彦にお願いされると断れない和重がかわいい。
絡みの時の心の声が好きで、受けの方をよく見る気がするんですが、昭彦の心の声もよかったです。和重のことを観察していたり、攻め方を考えたり。
この辺、作画とともに濃ゆいエロスがみちのく先生の持ち味でさすがだなと思いました。