【電子限定おまけ付き】【イラスト付き】
ほんわかしたお話が読みたくて、色々と検索していたらこちらにたどり着きました。
途中はハラハラしたり、感動して泣いちゃったりする場面もあるのですが
切なくも温かくてほのぼのとしている素敵なお話でした。
と言うのもお話の舞台が離島で、鼓太郎くんがとても良い子なんですよね。
当て馬とか嫌な人がいなくて、そういった意味では平和なお話なのです。
そこに鼓太郎くんの宿命が絡んできて、お話が切ない方向に行きます。
鼓太郎くんが諦めてしまった時、どうなっちゃうんだろう…って思ったんですけど
そこはさすがはスパダリ季史さんです。
ほんとによかったー!!!(*´▽`*)
くっついた後の二人はとてつもなく暑苦しくて、まさにバカップルです♪♪
可愛くて、心穏やかに読める素敵なお話でした♪
何をしてもしなくても可愛い鼓太郎!
発売時からあらすじで気になっていたのですが、当時は手を出さず。
安曇さんの他の本を読んでとっても良かったので満を持してこのお話を読んでみました。
もう鼓太郎がなんて一途で可愛くておバカで素直で。
初恋の人季文を想い続け人生でたった一度のチャンスと東京まで会いに行って。
再会してみたら、あれ?季文もなんか好感触?優しくて親切でスマートで素敵な季文。
でもタイムリミットまでのカウントダウンもあり…。
やっと身も心も結ばれたと思ったら!!
親友の渚人もとっても良い子ですね!
諦めないで島へ連れて行って。
ベッドでタヌキ姿で泣く鼓太郎のイラストが可愛すぎる。
そしてまさかの季文のネタバレ。そうだったの〜!!!
鼓太郎にとっては身を切られる切なさ、どうにもならなさにハラハラしましたが、全体的にほのぼので季文もいい感じに策士でとっても良いお話でした。
離島の医師、愛に溺れる
夢のような超近距離恋愛。季文視点です。
もう鼓太郎が可愛くて仕方なくて。何をしてもしなくても可愛い。天然でおバカで大食いで。
渚人の情報でネットニュースを鼓太郎がすっかり信じ込んでエッチを拒まれ、振り回された季文でした。
電子書籍で購入。
サンプルとあらすじだけ見て購入したのですが、少しコメディっぽいのかな?と思っていたら、甘々でかなり切ないテイストもあるお話でした。
自分を助けてくれた初恋のお兄さん(季史さん)に会いに来るために期間限定で上京した本当は狸のこたろうくん(普段は完全に人間の姿)が健気かわいくて、優しい子で癒やされました(老婦人のエピソードなどが好きです)。
時々狸っぽい習性が出てしまうのもかわいいです。
季史さんがめろめろになるのもわかります。
でも、ひと月過ぎるとこたろうくんは住んでいる島に帰らないといけなくて、それをわかっていつつも季史さんとの思い出を少しでも作ろうとするこたろうくんが切なかわいくて……。
対する季史さんは総合病院の医師で、モテそうな大人紳士ですが、実は策士とかたまに余裕がなくなるところとかたまりません。
まだ両片思いの段階でも、こたろうくんに対する行動や言動に好意がだだ漏れています。
他にもサブキャラのこたろうくんの親友の子と、季史さんの先輩もいい味出してます。
特に、親友の渚人くんがほんとにいい子で……。
本気でこたろうくんのことを心配しているのが伝わりますし、何度かちょっと言い争いみたいなことになるんですが、どちらの気持ちもわかるよ……ツライね……ってなりました。
途中かなり切ない展開になりますが、ちゃんとハッピーエンドです!
そして、両思いになったあとの季史さんはやっぱり溺愛攻めでした。
「おれはサンドペーパーかなんかですか」
「あはは。まとめ買いしようかな」
シンデレラと人魚姫を合わせてタヌキにしたような、切なくて可愛いお伽話でした。
うまく行きすぎな設定や展開はありますが、ほのぼの甘くてシンプルなストーリーが読みたい気分にぴったり。鼓太郎と折原季史(良い字面!)の会話にも季史同様癒されました。島育ちの鼓太郎が「東京は時差がある」「ラテアートは島人全員の憧れ」「地引網の重さに泣いた自分に教えてやりたい」という言葉も田舎を下げた表現にならず笑えます。
最近獣人設定で尻尾フワフワしている描写が好きだったのですが、この作品は半獣はなく。狸に変わってしまった鼓太郎を抱いて泣く父の図が…可哀想だけど可愛くて笑えてしまう…
期限が決まっている中でどんどん季史と親密になり離れ難くなっていく切なさと甘さがたまりませんでした。パーカーが返せず、スウェットも返すのにモコモコになる鼓太郎のスポーツバッグを思い浮かべると可愛い。
ハッピーエンドにはヘンテコな笑いもあって、涙と笑いのある可愛いお話でした!
めでたしめでたしで島に暮らす二人のイチャイチャも読めて、幸せな心地に浸れました〜。
あらすじにも「一か月以上島を離れると身体に異変が起こる狸の宿命を抱え」とあるように、受けの鼓太郎は狸です。
でも、初恋の人である季史に会いたい一心で、離島から上京します。
一ヶ月という期間限定で。
おまけに長期間島を離れることができるのは、生涯にただ一度だけ。
島に帰ったら、もう二度と東京へは来られない。
季史と過ごす一ヶ月をめいっぱい楽しむ心の内には、このひと月の幸せな記憶を胸に抱えて帰って、残りの人生は島で過ごそう……みたいな哀しい覚悟があって、そこがめちゃくちゃ刺さります。
攻めと一緒にいられるのは「今だけ」で、いつかは離れないといけない……という切ない思いを抱えている受けが好きで、色々読んできたけれど、この作品は切なさにおいてはかなりの高得点です。
だけど、切ないだけではありません。
鼓太郎は離島育ちなので、なんせピュアで言動がかわいい。
人を疑うことを知らない素直な子なので、島で一番の情報通とされてる友人のトンデモ情報を鵜呑みにしちゃってて、思わずクスっとなります。
攻めの季史は、そんな鼓太郎のことをかわいい、かわいいと思ってるのが読者には丸わかり。
そんな二人の様子に癒されます。
望まぬ形での別離を迎えてしまった鼓太郎の心の痛み。
再読なのでその後の結末がわかっていても、思わず涙が滲んでしまいます。
でも、だからこそ、その後の再会時のバカップルな様子が嬉しい。
最後のSS「離島の医師、愛に溺れる」が攻め視点で、攻め視点好きとしては超ご褒美的なSSなんです。
季史視点による、鼓太郎LOVEな話。最高。
実は初読時、二人が最初に出会った時、鼓太郎はまだ中学生で、しかも鼓太郎は人一倍幼い風貌だったんですね。
そんな鼓太郎相手に季史はキュンとしちゃったんだろうか?ショタ好きだったのか?とモヤモヤしたものを抱えていたんですね。
で、通して読んでみて、なるほどなー!と。
疑問点が解消された後の再読は、純粋に楽しめました。